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ベトナム繊維産業は今後付加価値の高いFOB商売へ

繊維産業は、多くの困難に直面しているものの、多くの企業はまだ健全に運営されており、
FOB商売(加工商売でなく、原材料の購入し、完成品を販売する形式)を通じて、高収益を挙げている。
実際に効果をもたらすFOB契約を実現するには、要は、原材料の調達を自ら行う必要があり、現在一般的な客先の指定を待つというやり方を変えることである。
一方で、仕掛りでのリスクを減らすだけでなく、製造工程や生産技術と連結している原材料の量のバランスを調整することにより、収益性を高める。また、客先から提供される寸法や元見本に従うのではなく、デザインや商品開発を自ら行うことで、プロセスにおける主導性を取れ、収益率を向上させられる。しかし、収益率が高く、仕事も途切れることなくできるが、すべての企業ができるわけではない。というのは、技術から人材、プロセス標準化など、様々な厳しい条件を満たす必要があるためである。

FOB商売は高収益
ガーメックス・サイゴン(Garmex Saigon)会長Le Quang Hung氏によれば、FOBの比率は、2012年の総輸出金額の90%以上を占め、450万USDで、税引前利益推定収入で約600億VND、対昨年同期比で、50%増である。「2004年にはFOB比率は5%で、税引前利益は100億VNDだったころと比較した場合、どれだけ利益がFOBからもたらされるのか歴然としている」と言う。
ニアベ縫製株式総会社(NBC)社長Pham Phu Cuong氏は、2012年のNBCの推定輸出高は、約4.2億USDで、その総輸出高のうち50%がFOB形式の注文によるものだと言う。「7年前、NBCは単なる加工商売だけでした。しかし、もっと顧客の注文の要望を満たすためには、FOB形式にシフトせざるを得なくなりました。FOB契約から生まれる利益を否定する人は誰もいません。問題は、企業がこの機会をどうやって捉えて、最良の利益を生み出すかにかかっています」とCuong氏は語った。
サイゴン3縫製株式会社会長Pham Xuan Hong氏はこう述べる。加工商売でパンツ1枚が平均1.6USDだとすると、FOB契約の価格は、類似の生地の価格も含めて10USDほどになる。彼の計算によると、10万本のパンツの加工契約では総額16万USDの売上が上がるが、これは生産のための賃金や費用をカバーするためにちょうど足りるだけの金額で、「絶対に利益はないし、機械設備の減価償却費もありえません」とHong氏は述べる。
同じ10万本のパンツの契約でもFOB形式だと、生産にかかる必要な費用や工員の給与を控除した後、「最終的な会社の収益は、25,000USDから50,000USD得られます。原材料費の計算に優れたり、自社設計のデザインを売り込んだりすれば、もっと利益は高くなります」と打ち明ける。

FOB商売は簡単ではない
これは現在あるいは過去にこの形式の契約を行ったことがある、ほとんどの企業によって確認され、もたらす付加価値の面は考慮しなければならないにせよ、FOB形式が加工形式よりも数倍も効果が高いことは明らかである。
「FOB商売をしたければ、企業は、原材料の購入のためL/Cを開くための十分資金と国際的基準に従った生産基盤を持っているだけでなく、専門家チームを編成して、企画の段階から価格交渉、生産、最終製品の仕上げまで見守る必要があります」
Pham Phu Cuong氏によると、付加価値が上がり、利益を蓄積でき、数量の多い注文を取れるという効果は明らかだが、どの企業もFOB商売をできるわけではない。「経済的な財源の次に重要な要因は人材です。もし、業務に通じて、外国語に堪能なスタッフを持っていない場合、生産基盤が国際的な客先の厳格な基準を満たすに十分でない場合、加工商売から脱却するのは非常に困難です」とCuong氏は言う。
また、世界的な需要減退の背景の中で販売価格が上げられない傾向があり、加工契約の生産モデルからFOB契約への切替には客先との合意が必要ということは、企業の経営者の大きな頭痛の種である。「具体的な生産拡大の戦略と目標を持つようになると、生産モデルの変更は避けて通ることができなくなるでしょう」

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最終更新:2012年09月27日

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