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ベトナム:繊維メーカー、新型コロナウイルスの混乱を回避(前)

進行中の世界的な新型コロナウイルスの蔓延の中、原材料不足および欧米バイヤーからの大量キャンセルにより、繊維・アパレル企業は一時的な工場閉鎖および差し迫った従業員の一時解雇の深海に沈められることとなる。

タイビン省北部の繊維会社勤務の労働者Pham Lyさん(38歳)は、通常時にはフル稼働している工場で週3日しか勤務していないにもかかわらず、労働者解雇に適応しなければならない現実に失望していると述べた。

Lyさんは、現在の新型コロナウイルスによる緊急事態のために困難な状況に直面している繊維・アパレル産業に従事する低賃金労働者何千人ものうちの1人である。彼らはまた、現時点で最も脆弱な人々の一部でもある。

先週のオンライン会議で、VINATEXは、5月下旬頃に新型コロナウイルスが収束し、6月頃から経済活動が再開する場合、国内の繊維・アパレル産業全体が最大11兆ベトナムドン(4億7826万米ドル)の損失を被る可能性があると通知した。

Vinatex代表のLe Tien Truong氏は、3月中旬以降、同団体のメンバーは多くの注文キャンセルがあったと語った。「ビッグブランドほどキャンセル数が多くなっています」とTruong氏は述べ、3月16日から18日の3日間だけでも、米国およびEUの多くの主要顧客が国内の繊維・アパレル製品生産者に消極的な通知を出したと指摘した。その大多数は市場の回復を待つために、3〜4か月の納期延長を要求した、と指摘した。

さらに、3月、4月の季節商品および業務商品の一部の注文をキャンセルしたという。

キャンセルされた注文は、多くの企業の月間生産能力の半分に相当し、繊維・アパレル産業の2020年の年間生産能力の3〜3.5%を占める。

ホーチミン市服飾・織物・刺繍・編み物協会(AGTEK)のPham Xuan Hong会長によると、米国およびEUでの集団感染の急速な拡大により、政府に緊急事態宣言の発令および国境管理の強化を促しており、外国の顧客は海外からの製品の受け取りを停止する必要があると述べたという。

「これらの市場のパートナーは、商品の受け取りや注文の一時停止を発表しました。その中には生産が完了し、配送が保留されているものも含まれます。これにより、繊維・アパレル製品の需要のほぼ3分の2が無駄骨となります」とHong氏は述べた。

 

損失予測

3月17日からのEU入国禁止措置に続き、一時停止は世界のほぼすべての国に影響を及ぼし、現在ヨーロッパで猛威を振るっているコロナウイルスに対処するためにパンデミック対策を適用している。

新型コロナウイルスが6月まで続いた場合、入国禁止措置は輸出入商品には適用されないが、ベトナムからEUへの輸出は2020年の最初の6か月間で6〜8%減少する可能性があるとベトナム商工省は予測している。

EUはベトナムで2番目に大きな輸出市場であり、2019年の双方向の貿易売上高は564億米ドルで、ベトナムのEUへの輸出売上高はこのうち410億米ドルを超える。

Hung Yen Garment Corporationの代表取締役社長のNguyen Xuan Duong氏は、原料供給の多くは中国に依存しているため、この産業のほとんどの企業はすでにサプライチェーンの混乱から圧力を受けていると述べた。欧米の小売業者がパンデミックにより供給注文を一時停止またはキャンセルしているため、彼らは今や別の大きな課題に直面しているという。

「2020年の第1四半期には当社の収益は20%減少すると推定されています」とDuong氏は述べ、状況は日々変化しているため、被害全体を評価していないことを認めた。

ベトナム有数の繊維・アパレルメーカーであるGarment 10 Corporationは、パートナーからの購入数の継続的な削減に直面している。Garment 10代表のDuc Viet氏は、韓国のパートナーが約4万枚の製造済のシャツの受け取りを拒否し、4月の39,000点の製品の注文をキャンセルしたと語った。さらに、多くの米国のパートナーも注文の停止を求めているという。

「注文キャンセルの電話を受けるのにうんざりしています。これが全国で広がれば損失は途方もないでしょう」とViet氏は語った。

労働集約型の繊維・アパレル産業は、ベトナムの2019年の輸出高から390億米ドルを生み出し、世界最大の繊維・アパレル製品の生産・輸出国の1つにする後押しをした。

ベトナム税関総局によれば、EUと米国は昨年、ベトナムの繊維製品の2つの最大の輸入国であり、ベトナムの輸出額のそれぞれ13%と45%を占めた。ホーチミン市からの繊維輸出の半分は米国に輸出される。

業界関係者は、ベトナムの繊維・アパレル産業は1997年のアジア経済危機と2008年の世界金融危機の両方を乗り越えたと指摘しているが、当時、需要と納品の進捗は減速したものの、生産は維持されていた。

現在のエピデミックの発生において、納品が遅れており、注文がキャンセルされているため、産業内のすべての国内企業、大規模企業も不安を抱いている。

 

(後編につづく)

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最終更新:2020年04月08日

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