インドシナニュース

ベトナム:伝統工芸村のブランド構築

ハノイの伝統工芸村で作られた手工芸品は、現在どの製品もデザインが非常に似ており、競争力に影響を与えている。

この問題を解決するため、ハノイ商工局は国内外の専門家と協力し職人や企業にアドバイスやサポートを提供し、デザインの品質を向上させ、価値ある製品を持ち顧客のニーズを満たす創造性のアイデアを促進している。

ハノイには1350の伝統工芸村があり、それは国内の貿易村の総数の45%を占めている。しかし、ほとんどの企業、生産施設、工芸村では、ブランド構築の重要性を認識していない。

主な理由は、伝統工芸村は主に小規模で細分化された事業であり、結束力が不足しているため、資本へのアクセスが難しく、ブランド管理とプロのデザインに関するリソースと体系的なトレーニングが不足しているためである。

デザインは製品の魂であり、手芸やファッションは常に新しいパターンを必要としている。British Councilの手芸製品デザインの専門家、Claire Driscoll氏によると、良いデザインは良いビジネスを生み出すという。

ハノイの商工局の副局長、Nguyen Thanh Hai氏によると、ベトナムの伝統工芸村では手工芸品のサンプルのデザインが非常に弱いという。そのため、国内外のデザインの専門家と協力し、職人や企業に経験を助言や経験の共有が必要あると指摘した。

これにより、デザインの専門家は、職人や企業が創造的なアイデアを促進し、顧客の好みに合った高い経済的、技術的、芸術的価値を持つ新製品を生み出すための支援をする。これは、企業が市場のニーズに応える新製品デザイン開発を促進する根拠となる。

Hải氏はまた、ハノイが手工芸品産業の主要地域であることを強調した。特に2018年には、手工芸品の輸出高は19200万米ドルに達し、1人あたり年間平均収入が約5500万ベトナムドン(2367米ドル)に達し、100万人近くの労働者を引き付けた。

この成果に加え、ハノイの伝統手工業はまだその潜在能力と強みを完全には開発しきれていない。それらの製品はまだ市場、特に輸出市場のニーズを満たしていないため、製品競争力は、中国、インド、フィリピンなどの他国の類似製品と比較してまだまだ弱い。

Chúc Sơn Rattan Bamboo Export Company Limitedの代表、Nguyễn Anh Hiếu氏は、伝統工芸村の製品は主に伝統的なモデルまたは顧客が持ち込んだ外国のモデルに基づいていると述べた。ほとんどの企業は、製品の開拓、製造、デザインに消極的である。

経済専門家によると、これには多くの原因があり、モデルの遅い革新、創造的ではない製品、多くの製品はまだ顧客のニーズから生まれたものではなく、それらのほとんどは市場で入手可能なモデルまたは顧客の発注であることなどが原因である。

多くの優れた職人は美しいデザインを誇るが、商業性に欠け、大量生産が困難である。この弱点について、ベトナム工芸村協会会長のLuu DuyDần氏は、これがベトナムの手工芸品生産施設、特に小規模施設の一般的な状況であると述べた。

リソースが限られているため、これらの施設は特定のデザインチームに投資が出来ず、国際的な消費者の嗜好を調査・理解に欠いている状態である。

一方、多くの施設は、基本的なデザインに投資した場合、ベトナムの知的財産権保護の規定が甘いためにすぐに偽造されてしまうことを恐れていた。したがって、企業および製造施設は、製品デザインの改善と製造において、部局のサポートが必要である。

ハノイ工芸村・美術工芸品協会会長のHà Thị Vinh氏は、タイやインドネシア他国と比較して、ベトナムの手工芸品はデザインにおいて競争力が低いと述べた。

手工芸品の輸出促進には、伝統工芸村は製品の伝統的なアイデンティティと価値を維持しながら、消費者の嗜好に合うようにデザインを革新することで変化していく必要がある、とVinh氏は述べた。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2019年09月03日

このページのトップへ戻る