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ベトナム:EU市場への繊維・アパレル製品輸出の加速(後)

(前編より)

 

原材料の積極的な準備

EVFTAが施行されると、一部の関税線はただちに0%に減少、または計画に従い徐々に減少するため、ベトナムの繊維・アパレル産業はEU市場への輸出を加速する機会を生み出す。これまでのところ、繊維・アパレル製品の平均税率は常に約16%だったが、ミャンマーやカンボジアなどのベトナムの繊維・アパレル産業の競合国の中には、その未開発国ゆえ0%の優遇税率が適用される。

ベトナムは発展途上国としてより高い輸出関税の対象となり、EU市場の開拓は期待されたほど効果的ではない。この問題に言及して、ベトナム繊維協会(Vitas)Truong Van Cam副会長は、近年のベトナムの繊維・アパレル産業の成長率は常に2桁におよび、依然として高いままであると述べた。2018年だけでも、EU市場へのベトナムの繊維・アパレル製品の輸出は米国(130億米ドル以上)に次いで42億米ドルを超える輸出となっている。

ベトナムのアパレル産業は市場への中程度の輸出国と見なされているが、EUへの輸出計画が優れているため、インド、中国、バングラデシュなどの国と未だに同様の関税の対象である。したがって、EVFTAが発効すると、特に関税に関して、繊維・アパレル産業に多くの機会が開かれるだろう。したがって、もしベトナムが原産地規則を満たせば、それは0%の優遇関税を享受することになる。

しかし、現在ベトナムの繊維・アパレル部門が直面している困難は、その生地の供給元が外国に依存しすぎていることである。輸入高は中国から70億米ドル(55)、韓国から21億米ドル(16)、台湾(中国)から16億米ドル、日本から75000万米ドルである。EVFTAの規制によると、EUからの輸出品を製造するために韓国から輸入された生地のみが原産地規則に適合し、0%関税の享受を認められている。一方、その他の国から輸入された生地は認められない。

経済専門家のBui Kim Thuy氏は、EVFTAの原産地規則は布地の段階からのみ規定されているため、繊維・アパレル産業に関しては、EVFTAは環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)ほど厳格ではないと述べた 。しかし、EVFTA非加盟国市場から生地を輸入しなければならないため、依然としてベトナムの繊維・アパレル産業のボトルネックとなっている。しかし、EVFTAには「第三者による累積」を可能にするより柔軟な規定がある。それは、ベトナムとEUがそれぞれ同時にパートナー国とFTAを締結している場合、ベトナムはその第三者国のパートナーのインプットを使用し、その国を原産地とすることを許可されている。

例えば、ベトナムとEUは現在韓国とFTAを締結しているため、ベトナムはEVFTAの下で優遇税を享受するために韓国からのインプットを累積することができる。したがって、将来的には、アセアン諸国やベトナムのFTAパートナーがEUとのFTAを締結している場合、ベトナムはEVFTAの原産地規則を満たす原材料を輸入するための市場をさらに多く持つことになる。

VitasTruong Van Cam副会長は、EUは非常に要求が厳しい市場であり、製品の品質、衛生状態、安全性、環境問題および労働問題に厳しい要件があると述べた。これらは企業にとっての課題となる。したがって、ベトナム企業は輸出の生産を促進する機会を掴むためにはEVFTAの規制に関して徹底的に学ぶ必要がある。さらに、国内外の大企業間の協力と調整を強化し、原産地関連の要件を確実にしながら、生地を製造する必要がある。次に、企業は生産性向上、コスト削減、および競争力強化のために、人的資源の質を向上させ、現代的な科学技術進歩を適用する必要もある。

VinatexCao Huu Hieu部長は、EUには多くの加盟国があるため容易にアクセス出来る市場ではないこと、米国と比較して注文が比較的少量なこと、製品パターンを変更する時間が比較的近いこと、および顧客が非常に慎重であることを認めた。そして、製品の品質と安全管理の段階で要求が厳しくなる。しかし、EU市場の利点は、平均輸入単価がかなり良いということである。将来、減税の恩恵を受け、ベトナムの繊維・アパレル企業はEU市場の促進、開発、発展において間違いなくより大胆になるだろう。



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最終更新:2019年07月17日

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