インドシナニュース

ベトナム:マタニティ・ベビー市場の拡大と深化(後)

(前編より)

 

変容する競争

一般的に、Mothercareは他の地元のマタニティ・ベビー小売店チェーンとは直接の競合相手ではなく、それらはかなり異なるセグメントを占めている。Kids PlazaのTuan氏によると、Mothercare店舗はショッピングセンターに焦点を当てており、その製品ラインナップは主に高品質・高販売価格の「中国製」であり、その上、Mothercareはおむつや乳製品を販売していないとのこと。

「マタニティ・ベビー市場は非常に競争が激しいですが、品質、安全、そして原産地がはっきりしている中・高価格帯の製品は著しく不足しています。既存のマタニティ・ベビーの小売店は、ほとんどこの分野の需要を満たしておらず、顧客に海外への注文や海外での買い物を強いています。」と中・高価格帯の製品に焦点が当てられていることを、ACFCのPhuong氏は説明する。

Phuong氏は、香港とシンガポールにおける50年の経験と大規模な流通システムを鑑みれば、Mothercareはベトナムで成功すると確信していたという。更には、Mothercareはベトナムの顧客の要求によりよく合うようにビジネス戦略を変えると見込まれ、特に、ショッピングセンターに出店すると同時に、市街地にも出店するだろうと。

Mothercareの注目に値する事業戦略は、最近ホーチミン市に旗艦店をオープンしたことだ。旗艦店は、有力ブランドが新しい市場でプレゼンスを確立し、また直接影響力を強める非常に優れた方法であるため、この動きは当企業の収益に飛躍的な進歩をもたらすと期待されている。既に予定されていたオープンの発表ではあったが、その存在感は当企業の自信、献身、また能力を示している。

Mothercareの旗艦店は、中心街で2800平方メートルの広さをカバーする、ベトナムでのビジネス戦略の要である。商品の多様性に加えて、旗艦店には、できるだけ顧客が長く店内に居られるようなリラクゼーションエリアなどが設けられている。

ただし、第4次産業革命という文脈では、電子商取引プラットフォームが最も効果的な販売の1つとされるため、顧客の正確な需要を把握するとともに、オンラインとオフラインそれぞれのチャネルを組み合わせることでビジネスの成功が確実になろう。Mothercareやその他の地元のマタニティ・ベビー小売店も例外ではない。

Mothercareの場合、同社の全世界の売上高の41%が電子商取引プラットフォームでの商品販売から生じており、これらの販売取引の83%がスマートフォンを介して行われたものだ。 2017年度のMothercareの売上高は7.8%増加し、1億7200万英ポンド(2億2470万米ドル)に達した。同社はすぐにオフラインでの店舗チェーンを拡大するとともに、ベトナムでのオンライン販売を実施する予定だ。

その一方で、地元のマタニティ・ベビー用品の小売業者もオンライン販売に参加することに熱心だ。Bibo MartのPhuong氏によれば、電子商取引プラットフォームでの収益は、現在同社の総収益の14.5%を占めており、今後5年間で30%に達すると予想しているとのこと。Bibo Martはまた、2018年から2023年の期間のためのデジタルビジネス戦略を構築するために外部アドバイザーを雇うと予想されている。「現代的なテクノロジープラットフォームを所有し、市場を深く理解し、顧客の利益を優先する小売業者は成功するでしょう」とPhuong氏は述べる。

これと関連して、Dao Thanh Tu氏に話を戻すが、彼女は現時点で自身と赤ちゃんのため買い物に行く時間がたくさんあるものの、赤ちゃんが生後6ヶ月になったら仕事に戻る必要があり、オンラインで製品を注文する必要が出てくるだろう。

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最終更新:2019年02月12日

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