インドシナニュース

ベトナム:繊維・アパレル産業において輸出額400億米ドルを目標に

ベトナム繊維協会(VITAS)は今年、輸出売上高の業界達成目標を400億米ドルに設定した。これは前年比10.8%の増加となる。業界の貿易黒字は今年200億米ドルに達すると予想される。VITASによると、雇用確保により285万人の労働者の収入が増加すると見込まれている。

これらの目標は、繊維・アパレル製品の輸出売上高が360億米ドルを超え、前年比で16%増加した2018年の躍進に基づくものである。この目標が達成できれば、ベトナムは世界における衣料・繊維品の上位3大輸出国の1つになるだろう。

さらには、先月執行された新TPP(包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定;CPTPP)は、国内経済を1.3%押し上げ、また輸出売上高を4%成長させると見込まれている。繊維・アパレル産業は、多くの市場拡大機会がある重要な分野と位置づけられている。

ベトナム繊維協会(VITAS)のVũ Đức Giang会長は、2019年の受注状況もまたたいへん好調である旨を表明している。多くの企業がすでに今年上半期の6ヶ月間分、あるいは年間分の受注を成約している。「繊維・アパレル産業への投資が加速したため、製品の競争力が高まり、サプライチェーンが徐々に確立できました。」とGiang氏は述べる。

 

原材料の輸入減少に向けて

ホーチミン市織物協会の会長であるPhạm Xuân Hồng氏によれば、CPTPPは繊維産業に影響を与え、輸入関税を削減し、CPTPP加盟国での利用可能な製品を多様化するとのこと。Hồng氏は、産業としてはCPTPPの実施に備えていたが、多くの企業はまだ需要に応えられていないと述べた。

「企業は原材料の輸入を制限しようとしましたが、それでも外国の原材料の60%以上を輸入しなければならず、そのうち50%は中国からのものです。したがって、企業はCPTPPで定められる規制、税関、および物流管理を理解する必要があります。国内市場の競争力を高めるため、政府は公正な競争を作り出し、また行政手続を最小限にすることによって、企業を支援するべきです」とHồng氏は述べる。

ベトナム繊維公団(Vinatex)のCao Hữu Hiếu常務は、ベトナムが今年CPTTPへの合意をしたことで、繊維産業に多くの成長機会また挑戦がもたらされるだろうと述べた。Hiếu氏は国の資本、知見、技術や労働力の強みにより、多くの外資系企業がベトナムにおいて紡糸・織物・アパレル製品のサプライチェーンを確立するであろうと言う。

「企業が設備投資や生産改善を行わなければ、特にCPTPP加盟国から輸入される製品に対しては、国内市場で競争することは困難になるでしょう。企業は、繊維産業全体がCPTPPの恩恵を享受するために、原材料の自社生産と輸入依存の最小化に率先して取り組む必要があります」とHiếu氏は述べる。

Hồng氏は、技術水準はベトナムの繊維企業にとって大きな問題ではなかったとする一方で、ベトナムはCPTPP非加盟国から原材料の60%以上を輸入しているため、CPTPPに定められた基準を満たさねばならない紡糸の製造地や製織、また染色の水準は大きな課題であったと述べる。

「原材料の依存問題を解決するのは簡単な作業ではありませんでした。CPTPPは、原材料の製造企業に外国投資を引き付ける要因のひとつと考えられています。ですが、この産業では時代遅れの技術の利用による環境汚染のリスクが付きまといます。管理機関は、投資許可を付与する前に、原材料生産における利点と環境への影響を慎重に検討する必要があります」とHồng氏は述べる。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2019年02月07日

このページのトップへ戻る