インドシナニュース

ベトナム:外資系小売大手に明暗(後)

(前編より)



Parksonの衰退

マレーシアの複合企業Lionグループ小売部門Parkson Holdings Berhadのベトナム支社は、8年間に及ぶ大幅な営業損失計上の末、ホーチミン市2号店であるParkson Flemingtonの閉鎖を正式に決定した。これはベトナムで4店舗目の閉鎖となる。

先にホーチミン市のParkson Paragonの閉鎖が公表された後、小売の専門家らはこうした閉鎖の理由を分析し始めた。

ベトナム小売業協会(VSA)のDinh My Loan会長は、近年ベトナムのショッピングモールは規模と数の拡大を追求していたものの、Trang Tien PlazaGrand PlazaHang Da Galleriaなどといったショッピングモールにおける価格帯と消費者の購買力が釣り合わず、多くのモールが生き残りに苦慮することとなったと述べた。

Cushman & Wakefield Vietnam小売・ビジネス開発部門のMai Voマネージャーは、最近の顧客の買い物動向としては、1カ所で多様なカテゴリーの商品を提供するモールを志向しているようだと述べた。

Parksonは、小売市場にまだ十分な開拓余地のあった20072010年といった早期にベトナムに進出し、大きな市場シェアと利益を獲得しました。しかし彼らの紋切り型の店舗モデルでは、1カ所で買い物からエンターテインメント、飲食など、あらゆる顧客のニーズを満たすことができる新型のショッピングモールに太刀打ちすることはできませんでした。」とVo氏は述べた。

Vo氏は、こうしたワンストップでのショッピング環境を整えることは、新型モールでのみ実現可能であると続けた。最近開店されたモール各店は、複合的な店舗構成を通じて競争優位性を保ち、多くの中間購買層を引き付けるための活動を積極的に展開している。これは高級ブランドのみを提供する古いタイプのショッピングモールや、顧客の日常的な買い物ニーズを十分に満たすことができない専門店などとは対照的である。

Parkson Holdings Berhadは、マレーシア、ベトナム、インドネシア、ミャンマーに合計68の百貨店を運営している。Parksonブランドは、マレーシアに45店舗、ベトナムに6店舗、インドネシアに2店舗、ミャンマーに1店舗ある。インドネシアにはまた、Centro Lifestyle百貨店名で13店舗を運営している。

ベトナムのParkson小売チェーンは、Parkson Holdings Berhadにとって最も業績不振な部門の1つである。特に2017年度Parkson VietnamParkson Myanmarは、6000億べトナムドン(2620万米ドル)の売上で、前年度比で9%も減少した。その結果、この2つセグメントでは290億べトナムドン(127万米ドル)の損失を計上した。

Parksonグループはベトナムだけでなく、マレーシアとインドネシア事業においても2017年度に損失を計上したと公表した。これは、ラマダーンの終了を祝うEid大祭がなく、お祭りに伴う消費支出がなかったことに起因し、営業損失はそれぞれ2000万マレーシアリンギット(508百万米ドル)、1300万マレーシアリンギット(330万米ドル)となった。

クアンタンとジョホールバルにおける新規2店舗を含め、Parkson Malaysia2017年末時点で45店舗を運営していたが、2018年度上半期に2店舗の不採算店が閉鎖された。またジャカルタでは2店舗を閉鎖し、インドネシアでの店舗数は15店舗となった。

一方でParksonグループは、Parkson Chinaで導入した新戦略店舗から収益を生み出すことに成功し、半年で4%増となる131900万マレーシアリンギット(33558万米ドル)の売上、および3200万マレーシアリンギット(814万米ドル)を計上した



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最終更新:2018年03月07日

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