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ベトナム:外資系小売大手に明暗(前)

数多くの外資系小売大手がベトナム市場を開拓するために投資を増やし、事業拡大を目論んでいるものの、マレーシアの小売グループParksonは、最終的に撤退を決めるまで売上低下に苦しんだ。

 

ショッピングモールの規模と数の拡大

近年の消費者需要の拡大によって、ベトナムは外資系小売業各社にとってより魅力的な市場となった。特に日系のショッピングモール大手AEON Mallは、ベトナム市場に大きな商機を見出し、事業拡大を図っている。

AEON Mallは、3月中旬にハノイで2店舗目となるAEON Mall Hadongの建設に着手する予定としている。計画によるとAEON Mall Hadongの建設に2兆ベトナムドン(9030万米ドル)超の投資を行い、約15万平方メートルの敷地面積にするという。

地上4階、地下1階建てのこのモールは2019年末に開業する予定で、国内最大級のショッピングセンターの1つになる予定である。

さらにAEON Mallは最近、ベトナム1号店であるAEON Mall Tan Phu Celadonを拡張する計画について、ホーチミン市人民委員会に認可を得ることに漕ぎつけた。拡張されたショッピングセンターは、20191月に開業する予定となっている。

AEON Mall Tan Phu Celadon20141月に開業したが、その総投資額は1億米ドル超であった。このプロジェクトに続いてAEONは、ビンズン省のAEON Mall Binh Duong Canary、ハノイのAEON Mall Long Bien、ホーチミン市のAEON Mall Binh Tan3店舗をオープンさせた。

また20179月にAEON Mall Vietnamは、ハイフォン投資・貿易・観光促進センターとベトファット輸出入投資商業との間で、ハイフォンに新しいショッピングモールを建設するための覚書(MoU)を締結し、地元に2000もの新しい雇用がもたらされることが期待されている。

この契約に基づきAEON Mall Vietnamは、総合ショッピングモールへの投資、建設、管理、開発を行い、すぐに使用可能で装飾も施されたカウンター、棚、賃貸スペースを提供するだけでなく、ケータリングサービス、子供向けアミューズメントパークを含む関連サービスも行う。

Ho Sen-Cau Rao 2号線沿いに約9.3ヘクタールを占める総投資額18000万米ドル(約4兆ベトナムドン)のこの施設は、AEON Mallにとってベトナム北部で3店舗目、全土では6店舗目となるショッピングモールとなる。AEON Mall Haiphongの建設は、今年第2四半期に着工される予定である。

またLotteグループの小売事業は、独自の業態とエンターテインメントだけでなく、韓国および世界各地から多種多様な製品をベトナム顧客に提供することによって、ベトナムのリテール市場を豊かにしている。

日経によるとこの巨大企業は、M&Aを通じてベトナムの小売事業を拡大させ、2020年までに現在の5倍となる60店舗に直営のショッピングモールを増やす計画という。

Lotteは、現在首都ハノイで2番目の高さを誇る65階建てのLotte Center Hanoi4億米ドルを投じるほか、ハノイのWest Lake近くに総投資額3億米ドルとなる新しいショッピングモールを建設する計画であるとThe Korea Herald紙は報じた。

加えてLotteはベトナムでの小売事業を強化するために、2017年初にCiputra Hanoi Mallを買収するために必要な手続きをすべて完了させた。Lotteはこのプロジェクトに3億米ドルを投じ、2017年第2四半期にも着工を予定していたが、その後の情報は公表されていない。

Ciputra Hanoi Mallは約20万平方メートルの複合施設内の7.3ヘクタールを占め、その他の百貨店、スーパーマーケット、映画館などと共に、Lotte子会社が直接運営する予定である。建設は2017年上半期に着手され、2020年に完了する予定であったが、現時点でまだ着工されていないという。

 

(後編につづく)



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最終更新:2018年03月07日

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