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2016年09月 のニュース一覧

ベトナム:縫製産業はTPP発効まで持ちこたえられない

2016年はベトナムの縫製・繊維産業にとって過去10年で最も困難な年となりそうだ。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)による特恵関税制度の適用を待つ間に、発注が他国に流れつつある。

Phong Phu JSCでは今年上半期の事業計画を終え、昨年同期と比較すると輸出額が大きく落ち込んでいる。

縫製・繊維業界は今年の成長率は生産量でわずか6%の伸び、売上高で2.5-3%の伸びを予測している。Phong PhuのPham Xuan Trinh社長は、この数字は世界市場での苛烈な価格競争を反映したものだと話す。

ベトナム繊維アパレル協会(Vitas)のVu Duc Giang会長によると、EU市場は発注側による強制的な値下げや発注キャンセルにより縮小している。日本と韓国市場も今年上半期は前年同期と比較すると低調であった。

上半期はベトナム企業もまだ持ちこたえることができたが、8月以降、受注不足が負担となりつつあるとGiang会長は話す。小規模企業のみならず、ロンアン省の日本企業の投資による工場も受注不足により閉鎖されている。

現在、大規模市場ではインド、カンボジア、パキスタン、ミャンマーからの輸入が増加しつつある。EUへの縫製輸出は2015年にはカンボジアがベトナムを上回り、対EU市場で5番目の輸出国となった。

2010年のベトナムのEUへの輸出額はカンボジアの2倍であった。

苦況を反映し、縫製アパレル協会では2016年の輸出予想額を310億ドルから290億ドルに下方修正している。

Garmex Sai GonのLe Quang Hung会長によると、カンボジアとミャンマーの生産コストは1人1ヶ月当たり100ドルであるのに対し、ベトナムでは300ドルに上るという。

結果として、ベトナム人労働者の方が熟練しているものの、価格面で他国に負ける状況となっている。

自由貿易協定が調印されれば、ベトナム企業は関税特権を享受することができると業界アナリストは話す。

しかし、現在までベトナムは韓国との自由貿易協定に調印したのみで、EUとの自由貿易協定は来月発効するものの、TPPについてはまだ批准待ちである。

ベトナム・EU間の自由貿易協定によると、EUはベトナムからの輸出品への関税を撤廃するが、それは発効から7年経過後である。EU市場への平均関税率は9.6%である。

Phong Phu社Trinh社長によると、ベトナムは為替安定化政策を取っているため、通貨切り下げを行った他国製品に対してベトナム縫製製品の競争力が低くなっている。

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最終更新:2016年09月30日06:04

ベトナム:縫製工場でH1N1インフルエンザ発生、100人以上が集団感染

9月26日の地元メディアの報道によると、ベトナムの縫製労働者117人がH1N1インフルエンザウイルスに感染したことが確認された。

日刊紙「サイゴン解放」紙の報道によると、インフルエンザに罹患したのはキンザン省のVinatexキンザン工場に勤務する117人の労働者で、そのうち34人が入院した。ホーチミン市のパスツール研究所によると、患者から採取したサンプルがH1N1に陽性反応を示した。

1000人近くが働く同工場は、従業員のマスク着用、作業場、食堂やトイレの消毒など、インフルエンザ拡大の予防策を取るよう求められている。

H1N1の幾つかの型は人間に感染し、季節型インフルエンザの一部を占める。H1N1のその他の型は豚(豚インフルエンザ)、鳥(鳥インフルエンザ)で感染を引き起こす。

2009年6月、世界保健機構(WHO)は豚インフルエンザ由来の新型H1N1ウイルスによるパンデミック(世界的大流行)を宣言した。この新型インフルエンザは世界的に流行し、2010年始めまでに死者は1万7000人に達した。

2010年8月にWHOはH1N1インフルエンザのパンデミック終了を宣言した。その後、世界的なインフルエンザは通常の季節的なものに戻ったとしている。

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最終更新:2016年09月29日12:04

ベトナム:繊維・衣料品輸出の伸びが冷え込み

ベトナムの繊維・衣料品輸出は今年8月まで依然として増加傾向を示しているものの、そのペースは前年同期比で遅いものとなっている。

ベトナム綿紡績協会(VCOSA)によると、ベトナムは1月から8月までの期間に187億米ドル相当もの繊維・衣料品を輸出し、前年比4.4%の成長を遂げた。

VCOSAのNguyen Hong Giang副会長は、今年の成長は例年と比較して緩やかで、受注不足とグローバルマーケットにおける需要減により予想を下回ったとした。

もしこの厳しい状況が続くなら、今年の部門売上は年初に設定した310億米ドルの目標を下回る290億米ドルを達成するのさえも困難となるだろう、とGiang副会長は11月に開催される第16回ベトナム国際繊維・衣料品産業展示会(VTG 2016)を紹介する火曜日の記者会見の場で述べた。

輸出の受注減少は中国、インド、カンボジア、バングラデシュ、ミャンマー、スリランカなどライバル国との競争激化から生じた。カンボジアとミャンマーではさらに、欧州連合(EU)へ繊維・衣料品を販売する際に税制上の優遇措置を受けることができ、自国の競争力を高めることに成功している。

この2週間というもの多くの繊維・衣料品輸出業者では十分な注文を得られていなかった、とホーチミン市縫製・繊維・刺繍・編物協会(AGTEK)のPham Xuan Hong会長は述べた。

Hong会長は企業に対し、世界市場における熾烈な競争を考えると、生産コストを削減して自社製品の競争力を高めるためには、先進の生産設備に投資し、高品質の素材を選択して、FOB条件での契約に集中すべきであると提言した。

こうした競争の他にも国内アパレル企業では、最低賃金の上昇や検査規制によってもたらされる数々の困難に取り組んでいる。

前年と比較して今年は、繊維・衣料品産業に対する外国直接投資(FDI)の認可はほとんど記録されていない。

2014年と2015年には多くの外資系企業が、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)により、加盟国に製品を輸出する際に減税のメリットを享受できるというビジネスチャンスをものにしようと、アパレル分野への投資を急いだ。

だが今では選挙の結果次第でこの多国間貿易協定の行く末に影響が及ぶ可能性があるとして、多くの投資家がこの米国の選挙イヤーに待機状態となっている、とVCOSAのGiang副会長は述べた。

AGTEKのHong会長はGiang副会長のこの見解を紹介し、投資家らは米国大統領選挙の結果を待つだろうとして、ベトナムの繊維・衣料品部門に対する外国直接投資(FDI)プロジェクトの実行は計画より遅れるかもしれないとした。

しかしGiang副会長は、ベトナムはそれでもなお、日本、韓国、EUとの自由貿易協定のおかげで外国人投資家にとって魅力的な市場であると述べ、ベトナムでの生産コストがその他多くの市場と比較して安価であるという事実には触れなかった。

多くの外資系小売企業は、中国ではなくベトナムに投資したいと考えている、とGiang副会長は米国ファッション産業協会(USFIA)のデータを引用して述べた。

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最終更新:2016年09月29日06:04

ベトナム:韓国企業Hansoll社がベンチェ省で操業開始

9月20日、韓国企業Hansoll Textile Ltd.傘下のUnisoll Vina社が南部ベンチェ省Chau Thanh県Giao Long工業団地にて操業を開始した。

ベンチェ省では最大規模の投資額5000万米ドルを投じた案件は2013年4月に工場建設が始まった。

4工場96ライン、5500名の人員で年間400万点を生産する。

2018年までには、10工場236ライン、1.6万名以上の人員に増強し、1600万点の生産を計画している。

開業式典で、同省人民委員会Truong Duy Hai副議長は関係官庁に同社の操業をサポートするよう呼びかけた。

同時に、企業には環境にやさしい操業を要請した。

2001年以来、Hansoll Textile Ltd.はベトナム南部に投資を拡大する政策の下、ビンユン省、ドンナイ省にも投資している。

 

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最終更新:2016年09月27日12:01

ベトナム:台湾企業Quang Viet社が新工場設立予定

縫製企業Quang Viet Enterprise Co(廣越)は9月21日、生産量拡大のためベトナムに新たな工場を設立する予定であると発表した。既存の工場では生産目標を達成できないという。

同社が来月予定している台湾証券取引所への上場を前にした収支報告会議で、Quang Viet社のCharles Wu(吳朝筆)社長は、ベトナムの新工場は年末までに完成する予定であると述べた。

Wu社長はまた、同社は来年、ベトナムの既存2工場にさらに15の生産ラインを追加し、顧客からの発注に備える予定であると述べた。

同社はベトナムでNike、Adidas、Patagonia、The North Faceといった世界的スポーツウェアブランドの高価格帯ダウンジャケットを主に生産している。

Quang Viet社のデータによると、同社は中国浙江省嘉興市の工場も含めると305の生産ラインを持ち、月間85万着の生産能力がある。

台北に本社を置く同社は、競争力強化のためベトナムの自由貿易協定による無関税特権を活用したいと明かした。

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加盟予定のベトナムは、中国、EUとも自由貿易協定を締結している。

ベトナムでの人件費が高騰する中、Quang Viet社は自動縫製、羽毛充填機への投資増加を予定している。同社によると現在の総生産量のうち自動化生産が占める割合は15%程度に過ぎない。

先月のQuang Viet社の売り上げは15億台湾ドル(4770万ドル)で、外貨レートの変動により前年同月から1%減少した。

「将来の売り上げ、利益を拡大していくため、毎年3-5ブランドを顧客として追加していく予定です」とWu社長は話す。

Quang Vietは来年、Aigle、Moncler、Under Armourといった新顧客の製品製造を開始する予定である。

同社はラグジュアリーブランドとの提携により、特にヨーロッパでの販売促進を希望している。また、製品の多様化を進めるため、来年には新製品の立ち上げも計画しているという。

「現在機能性ニットウェアの研究開発を進めています」とWu社長は述べた。

同社によると、昨年の売り上げのうちダウンジャケットが55%、中綿ジャケットが32%を占めている。

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最終更新:2016年09月27日06:00

ベトナム:米国のアパレル市場でさらにシェア拡大

米国商務省の統計によると、2016年1月から7月までのベトナムから米国への総輸出額はアパレル製品が増加し1.83%増の65.1億米ドルに上った。

市場アナリストの多くは、米国への縫製製品輸出の伸びは大きくないものの上昇傾向は好ましく、ベトナムから米国への輸出は2016年通年で10%の増加が期待できると楽観的な見方を表明している。

Tex-Giang株式会社のVo Tran Thi Huyen工場長は、今年は大口受注や高付加価値アパレル製品もあるため10%増もまだ可能であると話す。

しかし、米国の総輸入に占めるベトナム製品の割合の上昇分のほとんどが、米国市場での中国製品の割合の低下によるものである。

今年7月までの段階で、米国における世界各国からの衣類輸入は昨年同時期の633.9 億米ドルから602.3億米ドルへと4.98%縮小している。

同時期に、衣類輸入上位10か国のうちベトナムとバングラデシュの輸出額のみが増加しており、増加幅はベトナムが1.83%、バングラデシュが1.12%である。

同時期の米国への輸出量が前年と比較して減少しているのは中国(8.49%減、213.9億米ドル)、インド(0.97%減、43.9億米ドル)、パキスタン(10.67%減、15.9億米ドル)などである。

米国人の消費額は7月にわずかに減少し、百貨店売り上げも前年と比較すると減少したとBusiness Insider誌は報じている。不振の原因として、米国企業は在庫出荷の遅れ、悪天候、外国人観光客の減少など様々な一時的要因を挙げている。

しかし、Business Insider誌はアメリカ人の衣類や家具・インテリア用品への出費がますます減少していると報じている。こうした傾向は今後、ベトナムの縫製輸出業者にダメージを与える可能性がある。

ガソリン価格が低下したことで米国の消費者の可処分所得は論理的には増加しているが、消費者側の優先順位の変化により、小売業の売り上げは伸びていないと商務省は最近分析している。

Morgan Stanley社が最近発表した報告書によると、ミレニアル世代は10年前の若年層と比較すると家賃、携帯電話、個人的サービスにより多くを支出している。結果として衣類にかける金額は少なくなっているとBusiness Insider誌は述べている。

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最終更新:2016年09月26日06:01

ベトナム:2016年8月30日から9月6日までの繊維輸入実績例

先週、各主要市場からの綿輸入価格は先々週からやや回復して823-4,445USD/tで推移した。ただし、マカオからの綿輸入価格は対前週比で0.74%下落し、1,822USD/t、フランスからの綿輸入価格は3.68%下落し、1,570USD/t、インドからは7.58%下落し、823USD/tだった。それ以外は、米国からは7.38%上昇し、1,681USD/t、香港からは46.69%上昇し、1,812USD/t、オーストラリアからは8.3%上昇し、1,749USD/t、イギリスからは6.96%上昇し、1,733USD/t、スイスからは19.04%上昇し、1,932USD/t、韓国からは18.2%上昇し、4,445USD/tだった。2015年同期と比較すると、先週の綿の輸入価格は変動が激しく、米国からの輸入価格は0.21%、イギリスからの輸入価格は11.84%、スイスからの輸入価格は57.87%、韓国からの輸入価格は54.16%上昇したが、香港からの輸入価格は5.82%、香港からの輸入価格は5.82%、オーストラリアからの輸入価格は4.87%、フランスからの輸入価格は4.49%下落している。

 

先週の各主要市場からの100%ポリエステル糸(コード:54023300)の輸入価格は、対先々週比で引き続き下落し、0.87-7.45USD/kgで推移している。そのうち、台湾からの輸入価格は32.76%下落し、2.77USD/kg、中国は3.93%下落し、2.21USD/kg、韓国は40.4%下落し、2.45USD/kg、タイは47.53%下落し、2.06USD/kgとなった。一方、一部の市場からの輸入価格は回復している。マレーシアからの輸入価格は12.72%上昇し、0.77USD/kg、シンガポールからは18.92%上昇し、1.33USD/kgなどである。2015年同期と比較すると、100%ポリエステル原糸の価格はほとんどの市場で下落し、14-47%程度下落して推移している。ただし、中国からの輸入価格は57.31%、日本からの輸入価格は4%上昇している。

 

綿100%、生地巾147cm(コード:52085990)のマカオからの輸入価格は1.31USD/m2で、香港からの輸入価格は1.16USD/m2(CIFハイフォン)である。

綿100%、生地巾61/62inch(コード:52091900)の香港からの輸入価格は2.76-3.2USD/mで、中国からの輸入価格は2.21-3.18USD/m(CIFカットライ(HCMC))である。

ポリエステル100%、生地巾40-60inch(コード:59031000)の中国からの輸入価格は0.63-1.39USD/m2で、韓国からの輸入価格は3.42USD/m2(CIFカットライ(HCMC))である。

ポリエステル80%、綿20%、生地巾142/147inch(コード:55151900)の中国からの輸入価格は0.72-1.5USD/mで、香港からの輸入価格は2.18USD/m(CIFカットライ(HCMC))である。

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最終更新:2016年09月25日16:19

ベトナム:アパレル産業がアジア域内における最低賃金遵守率で首位

ベトナムのアパレル産業における最低賃金違反は、アジア域内の7つの衣料品輸出国の中で最低であった、と国際労働機関(ILO)は新しく公表したレポートで明らかにした。

国際労働機関(ILO)は1919年に設立された国連の専門機関であるが、国連加盟国と共に「労働基準や労働政策を開発、制定し、すべての人々にとって働きがいのある人間らしい仕事を実現するプログラムを促進する」ために活動している。

この「アジア太平洋地域の衣料品・履物部門」に関するリサーチ第5版は、国際労働機関(ILO)により8月に発行され、アジアのアパレル産業における最低賃金の遵守率について取り扱っているが、ベトナムはアジア7カ国の衣料品輸出国の中で、最高の遵守率であると指摘した。

このレポートによると、最低賃金は雇用主が労働者に対して支払う報酬の合法的な最低金額水準を設定しているが、その根源的な目的は不当に低い賃金から労働者を保護することにある。

ベトナムの最低賃金の遵守違反率は6.6%でアジア7カ国の衣料品輸出国の中で最低であり、違反率が高い方からフィリピン、インド、インドネシア、タイ、パキスタン、カンボジアの順となっている。

この数字は、アパレル部門における100人の賃金労働者のうち、6.6人が国の定める最低賃金を稼ぐことができていないことを意味する。

ベトナムの遵守違反率は第2位のカンボジアの25.6%と比較してもはるかに低い数字であり、7か国中最下位のフィリピンの53.3%と比較すると約9分の1であった。

最低賃金に対する遵守意識はアジアのアパレル産業全般において弱いものの、その程度は国によって異なる。

ベトナムではまた、最低賃金の5分の4未満しか支払われないような悪質な違反が3.8%しか発生しておらず、この点においても良い方に際立っている。

また、最低賃金の80%以上100%未満しか支払われていないのはベトナムの縫製労働者の2.8%のみであり、その違反の程度は穏やかなものとなっている。

対照的に、フィリピン、インド、タイ、パキスタン、インドネシアでは、約25~38%超のアパレル部門労働者が最低賃金をはるかに下回る賃金しか支払われていない。

「最低賃金違反の程度は大変重要な評価基準です。(同じ違反であっても)最小賃金の99%が支払われている労働者と、最低賃金の半分だしか受け取れない労働者とでは全く異なる状況にあるためです。」 ILOのグローバル・サプライチェーン部門の労働基準主任テクニカルアドバイザーであり、このレポートの執筆リーダーであるMatthew Cowgill氏のこの発言がILOニュースにおいて紹介された。

ILOレポートで調査したすべての国において、アパレル部門で最低賃金を下回る支払いを受けた女性の割合は男性よりも多かった。

ベトナムはまた、こうした最低賃金違反の男女比率のギャップが5.7%と調査対象国の中で最も小さく、それにカンボジア、インドネシアが続いた。最もギャップが大きいのはパキスタンで60.4%であった。

「ベトナムは近隣諸国と比較して際立っていますが、最低賃金の遵守違反率についてはどのような水準であっても問題とすべきであり、こうした課題は今後もしっかりとモニタリングを続けていかねばなりません。」とのCowgill氏の発言が報じられた。

「もちろん最低賃金の遵守率が唯一の着眼点ではありません。最低賃金の水準も問題です。近隣諸国のアパレル部門における標準賃金レベルと比較して、ベトナムの最低賃金は比較的低いのです。」とCowgill主任テクニカルアドバイザーは続けた。

ベトナムでは現在4つの地域で240万~350万ベトナム・ドン(108~157米ドル)の最低賃金を設定している。

年次最低賃金は、政府、経営者、および労働者団体の代表で構成される全国賃金審議会によって提示される。

ベトナムの成長著しい繊維・衣料品・履物部門における最低賃金の遵守率を賞賛する一方で、ILOのベトナム担当ディレクターのChang-Hee Lee氏は、統計データの解釈は慎重に行われるべきであると警告した。

Lee氏は、リサーチに必要な国の統計データの集計が開始された2013年以降、ベトナムにおける最低賃金の高い遵守率が「大幅な」改善と共に継続されていることを検証するには新しいデータが必要であると述べた。

ベトナムの地域最低賃金は2014年から2016年の間に毎年約12~15%増加しており、来年は7.3%の上昇が予想されている。

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最終更新:2016年09月22日06:00

ベトナム:FTAでヨーロッパ小売市場の拡大へ

EUの通商代表や専門家や財界人らによると、EUがベトナムと結ぶ自由貿易協定は、ヨーロッパにおける小売業の成長と雇用拡大、そしてベトナムの発展を促すと言う。9月14日、ブリュッセルでのイベントでベトナム大使館がEUやBusinessEuropeに向けた演説をし、協定の速やかな批准と協定の発効への働きかけをする両者の交渉担当主任と代表者にEU貿易連合代表が参加した。

「ベトナムが中国に次ぐ日用消費材の生産国である事と、ベトナム国内における小売業への投資に対する関心の高まりから、EUの小売業界はベトナムに二重の関心を抱いています。」外国貿易協会貿易政策主任Pierre Gröning氏は述べた。

この領域の潜在的な利益規模は莫大である。「小売業にとってベトナムとのFTAは、(アメリカとの)TTIP、(カナダとの)CETA、そして日本との協定を合わせたものより重要です。」Gröning氏は述べた。

EUの小売業は、現在日用消費材の8%をベトナムから輸入している。それは中国の50%からは程遠いものの、急速に成長しており、またEUへの輸入コストを引き下げるFTPの関税廃止により急成長が見込まれている。

主要輸出品目の中でも、繊維・織物は1550万米ドルと取引高が増加し、2016年の8か月間で対前年4.2%増、また履物は860万米ドル、8.1%増であった。FTAがなくとも、EUのベトナムからの輸入は2015年に3.2%増加している。センシティブな分野であることから、関税の完全撤廃は7年間で段階的に行われる。衣類の原産地規則により、EUの他のFTA締結国である韓国産の布を除き、ベトナムで生産された生地の使用が求められる。

ベトナム市場もまた、欧州生産者や小売業者にとって魅力がますます増している。FTAにより、2020年までに中流階級が3000万人に達すると予想される9000万人の消費者市場に、自動車やバイク、医薬品、アルコール飲料といったヨーロッパ製品が関税なしで輸入可能となる。ベトナムで生産された製品は、世界最大の自由貿易地域である環太平洋戦略的経済協定(TPP)と共に、6億3000万人以上の力強いアセアン経済共同体に関税なしで輸出できる。

「ベトナムは大変魅力的な投資先です。」商工省のTran Quoc Khanh副大臣は述べる。「ベトナムで生産されたものは、世界のほぼ全てに無関税で輸出できるのです。」

協定はまた、一人当たりの国民所得が1986年の100米ドルから2015年の2100米ドルと、並外れた成功例とすでにみなされているベトナムの発展をさらに高めると見込まれている。「発展は経済成長によって促され、経済成長は輸出によって促されました。我々(EU)は、開発援助から交易へと前進し、ベトナムがそれに答えたのです。」

EUが開発途上国と締結する初の包括的貿易協定であるFTAには、持続可能性に関するしっかりとした章が含まれている。

 

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最終更新:2016年09月21日06:03

ベトナム:アパレル産業は経済に大きく貢献

ベトナムは今年、世界のアパレル製品生産量の4%以上を供給している。

9月14日にハノイで開催された繊維・縫製業界労働組合の結成20周年を祝う式典で、Nguyen Tung Van議長は縫製業界発展における労働組合の貢献を褒め称えた。

Van書記長は、縫製業界労働者の平均年収は5000万ドン(2250米ドル)を超え、そして労働者は社会保障、健康保険や失業保険に加入していると述べた。

ベトナム繊維公団のLe Tien Truong社長は、ベトナムは世界の繊維製品輸出上位5か国のひとつであり、縫製業界はベトナムの総輸出額の15%を担い、250万人以上を雇用していると話した。

2008年から2014年までの世界的経済不況の間、ベトナムは縫製業界で二桁の成長を維持できた唯一の国であり、これはベトナム縫製業界の競争力を示している。

縫製業界はより多くの外国投資を集めており、1995年には8億5000万米ドルだったものが2015年には273億米ドルへと拡大している。

ベトナムは中国、インド、バングラデシュ、EUに次ぐ、世界最大の繊維輸出国のひとつである。今年上半期の縫製・繊維製品輸出は前年比4.72%増の126億米ドルに達し、縫製業界の2016年輸出目標額の41%となっている。

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最終更新:2016年09月20日12:02

ベトナム:縫製品輸出の注文がライバル国に流出

国外の顧客からの注文量の減少は、繊維・織物業を営む小規模企業だけでなく、同業界の大手企業に対しても深刻な打撃を与えている。

Thanh Cong繊維は主要市場である韓国やアメリカからの強い需要に支えられてきたが、今年の前半6ヶ月間の契約数は著しく減少している。

ベトナムの繊維業界においては数少ない株式上場企業であるThanh Cong社は、生地、縫製製品の生産ラインを所有する唯一の上場企業である。純収益において紡績糸が占める割合が30-40%、縫製製品の占める割合が50%であるのに対し、生地の占める割合は10%である。

納入先としては、大株主のEland Asia Holding Pte社が生産高の通常60%を消費しており、安定した販売ラインを持っている。

しかしながら、こうした大きな強みとサポートがありながらも、Thanh Cong社も業界の他の企業と同様、苦戦を強いられている。

今年前半6か月間の収入は前年と比較して増加したものの、税引後利益は8600万ベトナム・ドンから5000万ベトナム・ドンへと、42%の急落であった。

事業効率も下がり、売上総利益も落ちている。上昇傾向にあった指数が下降に転じたのはこれが初めてである。

こうしたThanh Cong社の問題は、ベトナムの繊維・織物業界全体の局面を反映している。

アナリストのコメントによると、これまでベトナムの強みであり、国外の顧客を強く惹きつける重要な要素であった安価な労働力が、他国がより安い労働力を提供することによって、魅力ではなくなってしまったという。

ベトナムが依然として、世界における「繊維製品生産の基地」になりうるのかは疑わしいと、彼は言う。

Thanh Cong社における今年前半の輸出取引高は前年と比較して12%減少と、業績不振の原因は輸出量の減少にある。

紡績糸生産に関しては、販売価格が長期間変わらない一方、今年の 第1四半期に原材料費が高騰しており、売上総利益で5%マイナスと、損失に転じている。

また縫製製品生産において、ヴィンロン省にあるThanh Cong社の主要工場では、主要市場であるアメリカからの収入が出費を賄えず、月間25万米ドル〜30万米ドルの損失が生じている。

ベトナム企業に対する注文は、幾つかの大市場によって供与された特恵関税率によって、製品をより安価に生産することができるラオス、ベトナム、バングラデシュの企業に流れてしまっている。TTPが発効されれば、2018年までにベトナムも同様の特恵関税を受けることができるかもしれない。

 

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最終更新:2016年09月19日06:02

ベトナム:イタリア商工会議所が繊維業界向けに技術セミナーを開催

2016年9月13日、在ベトナム・イタリア商工会議所(ICHAM)は、ホーチミン市商業組合連合(HUBA)と共同で、イタリアの縫製・織物技術に焦点を当てた技術セミナーをホーチミン市にて開催した。本セミナーではイタリアを代表する繊維機械製造メーカー3社が、靴下編機、衣服仕上技術、アパレル関連機器へのソリューション提供に関する最先端技術を紹介した。

TPPやEVFTAといった自由貿易協定の2018年の発効に向け、特にベトナムの繊維企業は競争力を強化し、欧米や日本といった輸出相手国の厳しい品質要求に見合うべく、生産力を高める必要がある。

多くの繊維企業が直面する大きな課題の一つとして、その多くが時代遅れで生産率の低い、現行の生産技術を刷新することにある。在ベトナム・イタリア商工会議所(ICHAM)はこの必要性を理解し、ベトナムの生産技術をイタリアに近づけ、また2国間の交易関係を促進するべく、イタリアを代表する機械製造メーカーとともにこの一連の技術セミナーの開催を決定した。

主催者によると、世界中で評価の高い繊維・織物技術を生む、機械技術こそがイタリアの強みの一つであるという。ベトナムの繊維企業は本セミナーに参加することで、イタリアの生産技術を体験し、また、技術の刷新や生産能力の向上のための協力の可能性を探ることができるのである。

イタリア屈指の靴下編機メーカーであるBusi Giovanni Srl社は、デザインと、リブ・ニードルをダイアルに装着ることで品質の高いストッキングや靴下、タイツの製造を可能にしたシングルシリンダー編機の製造を専門にする。

Tonello社は衣服仕上技術の主要メーカーで、高品質で環境に優しい洗濯・染色機を専門にする。Tonello社は社内で機械をデザインし、水・エネルギーの消費量や排出物の削減を確実にするために、効率や性能、安全性、持続可能性に関して精密に操作する。

Morgan Technica社は、複数の原反積込・操作装置、自動原反積込装置、延反テーブル、ラベリングマシン、2.5cm-9cm幅の自動裁断機、ソフトウェア(CAD、Cut Order Planning、PDM、バーチャル仮縫いシステム)といった、仕上げ機に関する様々なソリューションを提供する。

本セミナーはベトナム企業向けにイタリア技術の本質を説明するセミナーシリーズに続く、在ベトナム・イタリア商工会議所(ICHAM)が主催する第3回目のセミナーで、9月13日にニッコーホテルにて開催された。

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最終更新:2016年09月17日11:51

ベトナム:暁星グループ、繊維・IT部門の最大生産基地に

暁星グループ(Hyosung)は9月11日、趙顕俊戦略本部長(社長)がDinh La Thangホーチミン市共産党総書記及びLe Van Khoaホーチミン市副市長と9月9日にソウルのロッテホテルで面会したと発表した。Dinh総書記はベトナム共産党の最終決定を行う権限を持つ一人である。

ベトナム人高官との面談で趙社長は「暁星グループが世界最大のシェアを持つスパンデックスやタイヤコード等の生産において、暁星はベトナム南部に投資を集中し、ベトナムを世界最大の生産基地としてきました。暁星はATMを含む情報技術(IT)分野、石油化学、電力、給排水といったインフラ分野でも緊密な協力を続けていきます」と述べた。

それに対しDinh総書記は、暁星はベトナムで質の高い雇用を創出しており、ホーチミン市の発展のために韓国企業がさらなる投資を行うことを希望すると述べたと暁星グループは発表した。

暁星は2007年以来、ホーチミン市から車で1時間ほどの工業集積地におよそ12億米ドル(累積で約1兆3270億ウォン)の投資を行い、同社の輸出用製品の主要生産基盤を構築した。同社はおよそ6000人のベトナム人を雇用し、同国の年間輸出額の約0.7%を占めるなど、ベトナム経済に大きく貢献している。

 

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最終更新:2016年09月15日12:03

ベトナム:ホーチミン市でジュニアファッションウィーク開催

ホーチミン市で9月22日から25日にかけて第1回ベトナムジュニアファッションウィークが開催される。ベトナム国内及び海外のファッション・縫製企業から200点以上の男女子ども向け衣料が展示される。

展示品は主に高品質素材を使った既製服で、手頃な価格で提供される。

Kelly BuiやDo Manh Cuongといった才能あるデザイナーがまずコレクションを発表する。

このイベントでは4歳から12歳のおよそ70人の子どもがモデルとなり展示品を発表する。

「ジュニアファッションウィークはベトナムのブランドとデザイナーを消費者により身近に感じてもらうための場でもあります」とモデルでファッションウィーク組織委員会のメンバーでもあるXuan Lanは話す。

「このイベントは参加者にとってはブランドの広告と販売促進を行うチャンスでもあります」

9月初めからモデルの選考が始まっている。

「子どもたちもその両親もこのショーを楽しんでくれたらよいと思います」とLanは話す。

ジュニアファッションウィークはベトナムのファッションブランド、企業やデザイナーによる子ども向け衣料開発の促進を願うファッションデザイナーやスタイリストらが開催するもの。

ホーチミン市第1区、Nguyen Binh Khiem通りのGem Centerを会場として開催される。

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最終更新:2016年09月12日12:01

ベトナム:ゲアン省にVinatex日本向け下着縫製工場が完成

Vinatexはゲアン省Haong Mai町Quynh Vinhに建設中のVinatex Hoang Mai縫製工場がまもなく完成、操業に入るとした。

Vinatex Hoang Mai縫製工場の案件は31600平米の土地にVinatexが総工費1270億ベトナム・ドンを投じたもの。第1期ではすべて日本製の最新設備を備え、年間生産能力は1058万点。

同工場の製品は高級ニット下着でVinatexの業務提携先である伊藤忠商事を通じて日本市場に輸出される。

この案件は800人の新規雇用を創出し、地域のサービスや貿易やインフラの発展を促進する。

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最終更新:2016年09月07日06:01

ベトナム:繊維輸出額、微増にとどまる

ベトナム商工省によると、繊維製品の輸出額は131億5000万米ドルに達し、前年同期と比較して4.7%の伸びとなった。

この伸び率は過去数年と比較して大幅に低いと商工省はコメントしている。輸出先上位3カ国は米国、日本、韓国であった。

米国向け輸出は前年同期から3.48%増の65億2000万米ドルで、繊維総輸出額の49.6%を占めた。2番目の市場は日本で、輸出額は前年比4.4%増の15億5000万米ドル、次いで韓国が13.7%増の10億7000万米ドルであった。

しかし、商工省の代表者によると、米国の輸入業者は今後新規発注よりも在庫処分を行うと予測されており、それによりベトナム企業は新規受注の確保が困難となっているという。

ベトナムは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)による裨益が予測されているが、同時にTPPの非加盟国は競争力強化のためさまざまな政策を実施しているため、困難な状況も生まれている。

こうした障壁により、繊維製品の輸出目標額390億米ドルの達成は困難であろう。2017年には世界的な需要の減少によりベトナムの繊維業界はさらなる困難に直面するであろうと経済学者らは予測している。

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最終更新:2016年09月01日08:49

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