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タイ:違法賃金発覚後、労働者を補償するようアパレル工場に命令

コーヒー大手のスターバックスやスポーツ用品メーカーのバウアー・ホッケーなどのグローバルブランドに供給するタイのアパレル工場は、912日に警察に家宅捜索され、違法な過少支払いを暴露されたのち数百人の労働者に対し補償を命じられた。

先週発表されたトムソン・ロイター財団の調査によると、近隣ミャンマーから少なくとも26人の移民労働者が、メソト西部地域で1日の最低賃金310タイバーツ(10.15米ドル)未満しか支払われていなかったことが判明した。

タイの反人身売買特別部隊、政府当局、警察が実施した強制捜査は、2つの工場をターゲットにした。両工場の所有者は、労働者への未払い賃金を払うことを命じられたと、Jaruvat Vaisaya警察中将は述べた。

「両工場の所有者は、最低賃金より少ない額しか労働者に支払わなかったことを告白しました」と、捜査後に、Vaisaya氏はメイ・ソットからトムソン・ロイター財団に電話で語った。

バウアー・ホッケーのアパレルを生産し、約600人の労働者を雇用している工場を運営するCortina Eigerは、労働者に最低賃金、休日給与、病気休暇を与えていなかったとも彼は述べた。

Cortina Eiger工場のオーナーは、30日以内に600人の労働者に推定4500万バーツを支払うか、起訴されるように命じられた。労働法の下では、最低賃金を支払わない場合、最高6ヶ月の懲役刑と10万バーツの罰金が科せられる。

当局は、スターバックスのエプロンを生産するKalayanee Ruengritが運営する工場で見つかった11人の労働者に支払われる額を計算中であると、警察は述べた。

「両工場は労働者を解雇しないと約束しました」とVaisaya氏は述べ、労働者を解雇した企業は「理由もなき」多額の罰金を科せられるだろうと付け加えた。

両工場はすぐにコメントすることはできなかった。

先週、バウアー・ホッケーとスターバックスは、調査中ではあるが調査に関するコメントはできないと述べた。

この地域に130人のメンバーを持つ、メイ・ソットのタイ工業連盟のSiwanat Petchsringoenマネージャーは、Cortina Eigerが労働者に最低賃金を支払うことを誓ったと述べた。

移民労働者と人身売買の犠牲者に無料の法的援助を提供する人権開発財団は、この捜索がメイ・ソットの労働搾取問題に対する長期的な解決策になるかどうか疑問を呈した。

「工場はより多くの基準を持つ可能性はある一方で、『労働者を搾取する』他の方法を探す要因になるかもしれない」と、慈善団体のSomchai Homlaor会長は言った。

バンコク当局と警官が主導した捜索は、市民社会団体とメイ・ソット州代表との関係を傷つけるかもしれない、とHomlaor氏は付け加えた。

労働保護福祉局のSomboon Trisilanun副事務局長は、政府はメイ・ソットの更に4つの工場を検査する特別部隊を派遣する予定だが、その時期は知らせていないと語った。



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最終更新:2019年09月16日05:46

タイ:スターバックスの制服を供給する縫製工場、違法賃金が露呈(後)

(前編より)

 

秘密裏に

ミャンマーに隣接し、経済特区(SEZ)の一部でもあるタイのタク県のメーソット地区には430の登録工場があり、その40%が繊維・アパレル製品を生産し、約44500人の労働者を雇用している。

タク県労働保護福祉局は、今年260の工場を検査するるもりであると述べ、これまでに約50人の工場オーナーが労働法を順守するか、最高2万タイバーツの罰金および/または1年以下の懲役を科すよう命じられている。

最新のデータによると、2016年以来、解雇労働者の補償のための最低賃金不払いの問題に関して企業に対して26の訴訟を起こした。これらの企業のほとんどは罰金を支払うことになった、と同事務所は述べた。

しかし、MAP財団は、労働者たちはメーソットの工場から解雇されること、または工場の閉鎖や失業を恐れて重い口を開かないため、その中での調査とインタビューに基づき、最低6割ほどの賃金しか支払われていないだろうと推定した。

「無法地帯のようなものです」とMAP財団のケースマネージャーのSutthisak Rungrueangphasuk氏は述べた。

メーソットのタイ産業連盟(FTI)は、この地域の130のメンバー(主に中規模および大規模工場)のすべてが労働者に最低賃金を支払ったと述べた。

2013年の全国最低賃金の導入により、タク県の賃金は162タイバーツからほぼ倍増した。

しかし、賃金の引き上げにより、多くの工場は労働法に違反して以前は無料で提供していた住宅、食料、労働許可の費用を労働者の給与から差し引いた、とメーソットのFTIマネージャーSiwanat Petchsringoen氏は述べた。

労働法を無視した工場のほとんどは、雇用主が労働者に全額給与を前払いすることを要求されているが、それらのほとんどは中小企業であり、しばしば秘密裏に事を進める。

「すべての工場を管理することはできませんが、この問題について連絡を取り合っています」と加えた。

タク県労働保護福祉事務所のKunchit Manowarangkoon所長は、短期間で労働者がほとんどいない小規模工場を検査するのは難しいと語った。しかし彼は、メーソットの工場の10%未満しか最低賃金を支払っていないというMAP財団の主張を否定した。

しかし、そのうち1つの工場の3人の労働者は、控除前にすでに最低賃金以下であったと述べた。

発泡マットを製造する中国所有の工場では、3人の労働者が2つの給与明細に署名することを強制されたと述べた。1つは月に約4000タイバーツの実際の給与を示し、もう1つは最低賃金を稼いだことになっていたと述べた。

縫製労働者のTheingiさんは、スターバックスの子供服とエプロンを作る115時間労働で稼いだは約80タイバーツだったと述べた。

あるミャンマー人の移民は、仕事を失うことを恐れて本名を明かさなかったが、彼女と同僚のほとんどは45日ごとに1日しか休みがないと述べた。タイの労働法では、労働者が1週間に1日の休暇の取得を義務付けている。

「タイはミャンマーよりマシなのだと思っていましたが、到着してすぐ、現実はその期待とは違っていたことを知りました。不満と落胆を感じましたが、我慢しなければなりません。さもないと家に帰ることができません」と彼女は工場近くの寮で、労働者が小さな部屋に詰め込まれていると加えた。

Phyo Oo Naingさんのようなメーソットのミャンマー人労働者の多くは、移民労働者が高い賃金を求め、状況を変えるための労働組合の結成を許可されていないため、身動きが取れず無力だと感じているという。

彼は生き残るためにミャンマーの家族から2回お金を借りなければならず、残業手当も受け取れず、先月は彼のフォームマット工場で15日間の仕事しか与えられませんでした。

「私は搾取されたと感じています。ミャンマーに戻りたいのですが、今は家に帰るのに十分なお金がありません」とある労働者は語った。彼は報復を恐れて本名を明かさなかった。

 

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最終更新:2019年09月10日13:42

タイ:スターバックスの制服を供給する縫製工場、違法賃金が露呈(前)

タイの『ブラックホール』と呼ばれる地域で労働者が不法な低賃金で酷使されていたことが判明した後、大手コーヒー企業のスターバックスやスポーツ用品メーカーのバウアーホッケーなどのグローバルブランドに供給するタイのアパレル工場は現在査察を受けている。

トムソン・ロイター財団は、タイのメーソット西部地域の4つの工場で雇用されている26人の労働者(すべて近隣のミャンマーからの移民)にインタビューした。

首都バンコクから500 kmに位置するメーソットは、タイ西部への主要な入り口であり、数百の工場と数万人の移民労働者が家族に仕送りするためのお金を稼ぐ貿易拠点である。

26人の労働者のほとんどはトムソン・ロイター財団に、職場での給与明細書をまだ受け取っていないと述べた。MAP財団(ミャンマーの移民労働者を支援する非営利団体)は、違法な支払い不足を示す多数の給与明細を集めたと述べた。

スターバックスのエプロンを生産したと言う労働者はタイのカフェでバリスタが着用している制服の写真を提供し、また他には米国に拠点を置くバウアーホッケーの服を作る工場で働いていた労働者もいた。

このスキャンダルは、タイの縫製工場を取り調べし、全国の労働者を保護する能力について疑問を提起した。そして、タイ政府高官は、メーソットで働いている人々の多くが不法に低賃金であることに気づいたと述べた。

スターバックスは現在調査中と述べ、バウアーホッケーはサプライヤーに問題を調査するように依頼したと述べた。

両社は、労働者への補償などの問題に関して、現地の法律を遵守するようサプライヤーに要求すると述べた。

「責任を問われているサプライヤーはこれらの申し立てを否定しました。我々はこれらの主張を真剣に受け止め、更なる調査を行っています」とスターバックスの広報担当者は述べた。

スターバックスのサプライヤーからはコメントを得られなかった。

バウアーホッケーのスポークスマンは、問題の工場に調査を依頼し、「直ちに補償慣行を遵守するために必要なすべての事を今すぐ行います」と述べた。

バウアーホッケーに供給しているメーソットの工場の代表者は、無料社宅など労働者に多くの利点を提供し、労働許可の費用の半分を負担したと述べた。

政府は、特別委員会を派遣してメーソットの工場の立入検査を計画している、と労働法の実施および検査を実施する労働保護福祉省副局長のSomboon Trisilanun氏は述べた。

「検査が非常に難しいアパレル工場が数多く存在するため、メーソットは『ブラックホール』であることを認めなければなりません」と同氏は述べた。



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最終更新:2019年09月10日12:01

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