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2016年01月 のニュース一覧

タイ:イスラム教徒のファッションに乗り出すデザイナーたち

ハラルフード、ハラル旅行の次のイスラム経済の未開拓市場、イスラム教徒のデザイナーファッションが今タイの注目の的だ。

イスラム教徒の衣料品製造はタイにとって新しいことではない。 タイ繊維研究所によればタイ国内には200以上のイスラムの婦人服の仕立屋が主に南部の国境付近の州に展開されている。この中にはバティックの婦人服、男性用のケフィエやアラブの被り物、ヒジャブという女性用のスカーフや被り物の仕立屋があるという。しかしながらイスラムのファッションに特化したブランドはまだ少ない。

しかしこの情勢は湾岸協力会議(GCC)諸国の巨大な市場用のオートクチュールに重点的に取り組む起業家精神にあふれたデザイナー、またこの地域からタイを訪れ、高級品の買い物にふける観光客とともに変化してきた。Tube Gallery、Tango、Theatre、Lawa@THTIら著名なタイのファッションブティックがイスラム市場向けに衣料品を開発している。彼らは独特のファッション感覚と伝統的なアジアのスタイル、それにイスラムの人が好きな細部まで洗練されたきらびやかな手工芸品や刺繍のほどこされた品質の良い布地でできたゆとりのあるドレスを融合させている。イスラム人の服の色の好みは主に黒、紺、紫などの濃い色が多く、金色の糸やエキゾチックな皮が合わさっているものが多い。

バンコクに拠点を置く1999年に設立されたファッションブランドのTube Galleryはしばらく前にイスラムファッションの分野に着手したが、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーン、クウェート、サウジアラビアなどのGCC諸国の最先端のファッション店舗に品をそろえている。

Tangoは昨年アラブ首長国連邦Al AinのHili Mallにフランチャイズのブティックを開店した。手ざしの刺繍がほどこされた服や蛇皮のハンドバック、オーダーメードの履物などの多種多様なアクセサリが並ぶ。すべてが高級でありながら上品な流行の服だ。

Theatreはまだ中東に進出していないが、イスラム市場向けに特別デザインされたものではないものの、品質の良いゆったりとしたドレスがバンコクのSiam Centerのおしゃれな自社の店舗でGCC諸国からの買い物客に支持されていることを認識している。Theatreはタイのファッション界において最も有名なブランドの一つで、実に25年の歴史を持つ。

Lawa@THTIはタイでもイスラム教徒のいる南部地域でハラル向けのファッションを製造しており、タイ繊維研究所(THTI)により導入された。THTI事務局長Suttinee Poopaka氏によればこれらの製品はマレーシアやインドネシアの東南アジア市場のほか中東向けに製造されており、東南アジアのファッション企業らに新たな機会をもたらすだろうと述べる。THTIは人気の高いオンラインショップも展開している。

数値的にみるとイスラムのファッション市場は入り込む価値が十分にある。2014年にイスラムのファッション業界の支出高は世界全体で2,300億米ドルに達した。これは世界全体のファッション市場の11%を占めるとトムソン・ロイターによる報告書「State of the Global Islamic Economy 2015」は述べている。これは2020年までに3,270億米ドルに達する予測で、主流の衣料品製造業者やファッションデザイナー双方の目覚ましい成長性を示している。世界的に著名な衣料品ブランドであるMango、Zara、DKNY、Tommy Hilfiger 、Uniqloらは皆イスラムのファッションを新たに展開しようと試みており、今回の祝日期間に合わせて衣料品のほかイスラムのファッションアイテムを含む「ラマダンコレクション」を発表した。ラマダンに対する注目の高さは、イスラム教徒のコミュニティにおける買い物シーズンの立場が強くなっていることから起こっている。スウェーデンのブランドH&Mも昨年9月のビデオ広告の中でヒジャブを身にまとったイスラムのモデルを登場させた。

タイにとってはイスラムファッションに対する新たな関心は大きなチャンスとして認識されている。タイ繊維研究所は昨年、タイの繊維・ファッション業界を次の段階に押し上げるためのプログラムのなかでタイ、マレーシア、インドネシアからトップデザイナーを招き、最新のイスラムファッションのデザインを行っている。

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最終更新:2016年01月30日09:30

タイ:今後1年間のシルク製品の見通し

女王陛下は8月12日に84歳の誕生日を迎えるのにあわせ、クィーンシリキットテキスタイル博物館では年間を通してお祝いの催物が展開される予定だ。

Wisharawish、Sanchai、Real、Hook's by Prakakas、Chai Gold Label 、T-Raら地元の6つのブランドは、王宮内同博物館の優雅なRatsadakorn-bhibhathanaビルで開催されたランウェイのイベントで少しだけ「QSMT セレブレーション」に先立ち内容を披露した。

美しいタイシルクがさらに現代的なデザインをもって現れることになる。

女王陛下の副個人秘書であるThanpuying Charungjit Teekara氏はサコンナコーン県のPhu Phan Rajanivet 王宮で正式に開催されたシルクフェスティバル2016の最新の詳細情報を語った。

QSMTセレブレーションは例年通り女王陛下の芸術や工芸作品、タイの繊維製品の技術や知識の保護を含む女王のプロジェクトについて、国内外の認識を高めることを目的としている。

「目玉は女王の設立したSupport Foundationからのシルクを利用し、著名なデザイナーにドレスを仕立ててもらうシルクフェスティバルを再度はじめる予定だということです。Phu Phan Rajanivet王宮のLaan Kham Homの有名なシルクフェスティバルは何年もの間開催されておらず、女王陛下は健康の問題もあり離れた北東部を訪れることができません。縁起の良い今年、QSMTはバンコクでフェスティバルを開催します。タイの人々に日常でより多くのタイ産まれの生地を使用しもらうよう促したいと思います」

6月には「王国の7つの芸術(""Seventh Arts of the Kingdom”)」展で"Reun Yod Borom Mangala-nusaranee"とよばれる荘厳で新しいSupport Foundationの展示が堂々展示予定だ。

8月には1960年から1982年にかけてフランスの名高い洋服屋ピエール・バルマンが女王陛下のために仕立てたガウンを展示した「女王向きの上質さ(Fit for a Queen)」展が開催され、Queen’s Galleryでは6人の山岳民族の人により制作された織物工芸品が展示される。

シリントーン王女は正式にこれら3つのイベントを開催する。

11月にはQSMTは豪華な王立のKhonの衣装や人気のKhonの踊りのパフォーマンスを交えたの展覧会を主催する。

一連の祝賀は過去Phu Phan Rajanivet王宮で開催されたお祭りを思い起こさせるよう改装されたスアン アンポーン公園のシルクフェスティバルで幕を閉じる。

QSMT長Piyavara Teekara Natenoi氏とVogue Thailand編集長であり博物館顧問のKullawit Laosuksri氏は「女王向きの上質さ(Fit for a Queen)」計画の詳細について語った。

「1960年代に米国やヨーロッパ諸国を訪れる際に国王陛下に同行しはじめてから、女王陛下はタイ文化を宣伝する重要な役割を果たしてきました」とPiyavara氏は語った。

Kullawit氏によれば諸外国への公式訪問は年間9カ月にも及んだため、衣装はすべての季節に、また装飾品もヨーロッパの様々な王室の伝統に合わせたものでなくてはならなかったと指摘した。

「両陛下は古典的で時を超えた優雅さをもつバルマン氏のデザインに大変感銘を受けておられました」と氏は言う。「バルマン氏自身がその頃タイに滞在していたため、ちょうど良かったといこともあります」

Chai Gold LabelのChai Jiamkittikulはファッションショーの開催中、山岳民族であるメオ族の服装を思い起こさせる女王陛下のズボンにヒントを得たと言う。「ドレーピング技術を使用して自身のデザインに取り入れました」

Wisharawish Akarasantisuk氏はシルクをより快適で実用的なものにしようと試み、綿と調和させた。これにより生産コストも削減されるものの、材料は手縫いの刺繍のおかげで洗練されたものとなる。

「私は地方出身ですが、祖父母がシルクを身に着けていたのを思い出します」と氏は言う。「祖父母は頻繁に洗濯をしていてドライクリーニングをする必要はありませんでした。シルクはこの側面をより注目すべきです。その一方でより快適で実際に身に着けられるものでなくてはなりません」

T-Raの Chantasavati氏もまたシルクをより着心地の良いものにしたいと考えており、衣服を軽く少し緩いものに仕上げている。氏は1967年の女王陛下のヨーロッパ訪問を詳細に調べ、ピエール・バルマンの作品も研究した。

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最終更新:2016年01月16日06:15

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