インドシナニュース

2015年06月 のニュース一覧

タイ:工業経済局が世界不況の中ファッション関連産業の再編成を提案

工業経済局(OIE)のUdom Wongviwatchai局長が明かしたところによると、同局は世界的な経済不況による影響への対応策の一環として、タイのファッション関連産業の改革を計画している。

Udom局長によると「競争相手をパートナーへ」という戦略が、繊維縫製産業、履物・皮革産業、宝石・宝飾品産業を対象としたこの改革計画の核となっている。タイの競争力を強化するとともに、アセアンの自由貿易地域(FTA)による利益を最大化し、将来の労働力不足に対処することを主な目的としている。

改革案によると、上記産業はその目的及び、デザイナー、創造性、ブランディング、マーケティング、生産過程、研究開発、サービスといったマーケティング要素によって、6つのグループに再編される。この新戦略は2ヶ月以内に首相が議長を務める国家産業開発委員会に提案され、検討が行われる予定である。

Udom局長によると、もしすべて予定通りに進捗した場合、この新戦略により今後5年間以内に3-4%の収益増が予想されるという。同局長は2015年下半期の世界経済は上向きになり、消費者の購買力も高まるであると楽観的な見方をしている。

タイのファッション関連産業による輸出は年間5000億バーツに上り、国内販売は3200億バーツを計上している。工業経済局は2015年のファッション関連産業全体の成長率をマイナス2%と予測している。繊維縫製産業は1-2.5%の成長、履物・皮革産業は0-1%で横ばい、宝石・宝飾品産業は2015年第1四半期のマイナス20%から比べると改善するものの、マイナス6-7%の成長になると予測されている。

 

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最終更新:2015年06月25日10:21

タイ:皮革輸出は年初4カ月間対昨年同期比4%増加

タイのファッション及び皮革産業の輸出は今年度初めから順調に伸び、世界とタイ国内の経済状況が悪化した影響で輸出全体が減少してきたにもかかわらず、皮革の生産及び加工企業は今年の最初の4カ月間で4%の伸び率を実現した。

商務省やファッション及び皮革産業協会では今年第一四半期からの良好な成長を引き続き維持することを期待しており、輸出を拡大しつつ、新しい市場も創出したいと考えている。タイ皮革協会貿易促進グループ責任者のヴェラ氏は、タイの皮革製品のニーズはとても大きく、タイ国内においても海外においても販売成績が非常に良い、と話した。

特にハンドバックや革靴類及びモバイルの革製付属品などのニーズが非常に高い。受注量だけを見ると、アメリカ、ヨーロッパ及び日本などの市場は全て去年同期より多くなっている。今年最初の4カ月間には去年同期より4%増加した。

ヴェラ氏は、今年のタイの皮革製品の輸出総額は20億米ドル前後、去年同期より4%増加できる、と信じている。この数字は以前予想された8~12%の成長率の半分しかないが、今の国内、国外の厳しい経済状況の観点から見ると、4%の成長率を維持できるのは相当よい成績である。

しかし、市場で一番心配なのは、タイ国内の関連産業の熟練作業員の不足が深刻であるという問題である。この問題はタイの今後のこの産業の継続的な発展に影響を与える可能性がある。従って、タイ国内の機関や技術学校で多くの関連人材を育て、この問題を解決することが政府に期待されている。

また、この協会は今月19~28日にラチャダピセーク通りにある国際貿易促進ホール1-2号展示場で2015年タイ高級皮革展示会を行う予定である。この展示会には200社の国内外の皮革企業が出展する予定で、期間中に2000万バーツ以上の売上が見込まれている。

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最終更新:2015年06月18日14:02

タイ:サハ・グループがミャンマーでの工業団地建設を断念

消費財大手企業に高すぎた土地

タイのサハ・グループBoonsithi Chokwatana会長とI.C.C. International社Boonkiet Chokwatana経営執行役会長は、第19回サハ・グループ・フェアの説明会に出席した。タイの主要消費財企業グループであるサハ・グループは、隣国であるミャンマーの高い土地の値段を理由に、ミャンマーでの工業団地の設立の計画を取りやめた。

Boonsithi Chokwatana会長は、数年間にわたりプロジェクトの将来性を調査した結果、サハ・グループは、ミャンマーの1000ライ(約160万平米)の区画に自社工業団地を開発するのをやめると決定したと語った。

「投資コストが高いため、自社の工業団地を開発してもうまくいかないでしょう。」と彼は述べた。「土地が非常に高いのです。」

サハ・グループが工業団地の計画を断念しなかった場合には、土地を30年間賃借するためだけに、非常に多くの金額が必要となるはずだった。

グループは、工業団地に工場用の土地を借り、日本の投資家とミャンマー政府と共同で開発する方向で、ミャンマーにおけるビジネス戦略を変更した。

サハ・グループはまた、タイとミャンマーの取引拠点として、ターク県Mae Sot地区に既にある施設も利用する予定だ。

Mae Sot地区は、新しい特別経済特区として選ばれた。

サハはMae Sot地区の200ライ(32万平米)の土地に、女性用下着、衣服、靴下を製造する3つの織物工場を持っている。

タイの経済は停滞気味だが、グループは、日本投資家と共に、2~3億バーツ(約600万~900万米ドル)の土地開発、物流改善など、一連の投資を新たに行い、タイ国内市場を開拓し続ける予定だ。

サハ・グループの子会社であるI.C.C. International社の経営執行役会長であるBoonkiet Chokwatana氏は、グループはタイにおける投資を継続するつもりだと語った。

I.C.C. International社は、東京急行電鉄株式会社と、チョンブリ県Si Racha群のJ-Parkコミュニティモール近くに180戸のサービスアパートであるHarmonique Residence Srirachaを共同開発する契約を締結した。

建設工事は始まっており、年度末には竣工の予定で、タイ在住日本人をターゲットにしている。

「消費者の購買力はまだ平常には戻っていません。」とBoonsithi氏は言う。

「低金利を利用するだけでは、経済を活性化するのには不十分です。これまでのところ、私たちはプラユット・チャンオチャ政権の実績、特に、汚職の取り締まりについては満足しています。今後2年は在任してほしいと思っています。」

サハ・グループは昨日(6月8日)、第19回サハ・グループ・フェアはバンコクのクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センターで6月25日~28日まで開催されると発表した。

1000以上の特別価格製品のブースで無料の宅配サービスを受けられるという。

サハ・グループは昨年と同水準の、3000億バーツ(約89億米ドル)の通年売上を見込んでいる。

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最終更新:2015年06月17日06:01

タイ:Thai Textile Printing社、Monforts社製 Thermexを生産設備に導入

垂直統合型のタイ大手繊維会社、Thai Textile Printing(TTP)社はこのほど、Monforts社製の連続染色機「Thermex 6500」を生産設備として導入した。これにより同社では今後、生産量が増加し、取扱い製品も増える見通しだ。

1973年に創業のTTP社は、Samut Prakarn県を拠点としている。同県は首都バンコク近郊にあり、繊維製造の盛んな地域である。11万984平米にも及ぶ同社工場では約500人の従業員が働き、繊維の漂白、染色、捺染、最終加工などに従事している。

 

製品開発

同社がMonforts社製の設備(防縮加工機)を初めて導入したのは1987年のことだった。同機は生産ラインの重要な工程として、今なお稼働している。同社社長代理のChai Her Ching氏は、「同機を導入したことで、取扱い製品の幅を広げることができました」と話し、「弊社の推進する方針は、品質を重視することと環境への責任を果たすことです。こうした理由から、これまでMonforts社製の設備を導入してきました」と説明した。

 

Monforts社製の新型連続染色機「Thermex 6500」

TTP社は2002年、幅出機の「Montex 5000」を導入した。同機もまた依然として、フル稼働で使用されている。その後2012年には、2代目となる「Montex」および「Thermex」を生産設備に追加した。

同社ではこれまで、1カ月当たり700万~800万メートルの生地を生産してきたが、Thermex 6500の導入によって今後、150万メートルの増産が可能になるという。

 

ローラーのバランス

Thermex 6500を通過する繊維の重さは140 g/m²から240 g/m²。一方、同社の扱う繊維は軽いもので85 g/m²から30 g/m²、重いもので250 g/m²から400 g/m²だという。

Chai Her Ching氏の話によると、Thermex 6500を選んだ理由の1つとして、ローラーのバランスが良いことや温度の均一性に優れていることが挙げられるという。同氏は、「これまでの経験から、Thermexでは、繊維が機械の中をむらなくスムーズに流れていくのを知っています。例えば長時間稼働させなければならないときや、スケジュールが立て込んでいるようなときでも、品質や信頼の面で、企業の信用を保つことはとても大切なことです」と述べた。

Thermex 6500には、間接加熱のガス暖房システムが備えられているほか、同機は「Econtrol」と呼ばれる処理システムを特長としている。伝えられるところによると、Econtrolとは、染色時間をわずか数分で完了させることのできるシステムだという。

 

認証の取得

同社が、社内の方針やタイの環境法に順守している背景には、同機に、環境に配慮したシステムや省エネシステムが組み込まれているということがある。同社は2002年、初めてISO 9002の認証を取得し、その後2008年半ばから2009年にかけて、さらにISO 9001の認証を取得した。また2002年には、ISO 14001も取得している。

同社ではまた廃水処理設備も採用している。この設備では1日当たり5500 m³の廃水を処理することができ、処理水を自然に戻す前の清浄率は90~98%だという。

 

綿生地の製造

同社は、タイ軍向けに綿生地を製造する国内最大手のメーカーでもある。これらの生地には、タイ王国陸軍・海軍・空軍向けの軍服としてさまざまな迷彩柄が施され、さらに防蚊加工も施されている。同社では軍服以外の制服の生地も手がけており、これには例えば消防隊のための特殊な防火加工生地などが挙げられる。

 

同社では製品の約7割が海外向けに出荷されており、残りの3割は国内市場向けとなっている。サービスの範囲については、後染織物や先染織物といった各種仕上げなど、顧客の要望に合わせて対応している。

同社が連続染色で染める繊維は、その多くが綿100%の繊維、ポリエステルと綿の混紡、綿とナイロンの混紡、ポリエステルやナイロンといった合成繊維などである。

またプリント生地の製造においては、その染色法に、顔料捺染、反応捺染、コスモ捺染、分散・建染染法、Wet-on-Wet方式の防染プリント、Pad-Dry方式の防染プリントなどが挙げられる。

 

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最終更新:2015年06月11日06:03

タイ:繊維産業輸出予想額は44億米ドルに

KASIKORN研究センターが、2015年度タイの繊維輸出総額は44から46億米ドルに予想され、対昨年比で5.0%の減少、と発表した。タイの輸出繊維製品のほとんどは、ニット製品と合成繊維製品であって、縫製産業が大量の海外投資によって高速成長しているミャンマー、ベトナム、インドネシア市場と同じものである。そのため、タイの繊維輸出受注は多いが、注文の量が少ない。なぜかというと、タイの繊維製品の価格は、中国、インド、ベトナムらの競争相手より高いためである。

KASIKORN研究センターによると、タイは、重要な潜在的市場、例えばアセアン、米国、EU、中東、及び同国と自由貿易協定に調印した国の消費者動向に合わせて戦略を調整しなければならならず、これは生き残るための唯一の道である、と指摘した。注目すべき潜在的な製品は、技術的な繊維製品、エコ/有機繊維製品、高齢者専用繊維製品及び生産原料としての繊維製品などだと考えられる。これらの製品の市場価格は普通の繊維製品より高く、ニーズが増加し続けるであろう。タイの繊維企業はこれらの製品に関して十分な生産能力を持っているので、高い輸出額を創出できると考えられる。

現在の繊維製品市場は競争が激しく、従って価格戦争も熾烈であるが、加えて市場ではさらに別の動きが出始めている。即ちメーカーや輸入国は、顧客に新しい選択肢を提供するために製品基準を向上している。そのため、タイの繊維企業は必ず明確な企業経営戦略を作成しなければならない。現在の市場ニーズ及び新しい傾向やファッションに基づいて、継続的に開発・創造ができるような製品のモデル及びオリジナリティを作り出す必要がある。タイの繊維企業は自分の強みを発揮すべきであり、更に生産技術基準を高めたり、天然素材を使用したり、タイのオリジナリティ及びタイ人の知恵を加えるなど、新しいアイデアにより繊維製品の品質向上を図る。これによって、現在の市場の製品との差をつける。これこそが、タイの繊維製品が貿易の壁を乗り越え、国際市場で安定的に継続的に発展できる王道である。

 

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最終更新:2015年06月10日08:52

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