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タイ:TALグループ、工場閉鎖により900人解雇
香港のTALグループが所有するアパレルメーカーが、停滞している世界経済のため、3つのタイ工場のうちの一つを閉める。
900人の従業員が9月末までに職を失うことになると、タイ工業連盟(FTI)副会長Wallop Witanakorn氏は言う。
TALグループの子会社Thai Garment輸出会社は、アジア5大衣料品会社の一つであり、TALは世界有数の衣料品生産業者及び輸出業者である。
Thai Garment輸出会社はタイのサムットサーコーン県のOm Noi、ノンタブリー県のChaeng Watthana、プラーチーンブリー県で3つの工場を運営しているのだが、そのうち1つの工場が閉鎖されると、Wallop氏は言う。
世界的景気後退によりThai Garment輸出会社は損害を受け、受注が急減して、工場従業員を2000人から徐々に現在の900人までに削減することになったと彼は述べた。
会社の幹部らはコメントを控えた。
「マスコミに話をする準備ができていないと言うことで、タイ工業連盟(FTI)に説明し公表するよう頼みました。」とWallop氏は言った。
Thai Garment輸出会社はインラック•シナワトラ政府の日額300バーツの最低賃金に苦しんだメーカーの一つであると、彼は述べた。
他のアパレル企業はほとんど、タイから低賃金国であるカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムのいわゆるCLMVに生産地を移転させることによって生き残った。
これらの工場は米国とEUがCLMV諸国に提供する一般関税特恵制度を享受しており、タイに比べて一人当たりの収入が低い。
「約30の縫製工場が他国に移転しました。」とWallop氏は言った。
Thai Garment輸出会社は近隣諸国へ生産移転していない数少ない企業の一つである。
創設60周年になるTALグループは、ベトナム、インドネシア、マレーシア、中国、香港、メキシコでも事業を展開している。
その年間生産能力はシャツ3000万枚、パンツ1000万足、ブラウス560万枚、ポロシャツ1000万枚、上着90万着、スーツ2万着である。
TALグループの工場は、トミー•ヒルフィガー、トーマス•ピンク、ノードストローム、Jクルー、ジバンシーなど、世界有数のアパレルブランドを生産するOEMメーカーである。
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