インドシナニュース

タイ:労働者らが破産工場に補償金支払を要求

縫製労働者らは解雇補償金支払に6ヵ月かかるという見通しに怒り

 

Samut Sakhonにある縫製工場を解雇された労働者らは、先月倒産した縫製会社が解雇補償金を6ヵ月以内に支払うと発表したことから、元経営者に対して支払いを早めるよう求めた。

Samut SakhonのKrathum Baen地区にあるBritish-Thai Synthetic Textile社で働いていた107人の労働者は、会社が経営危機を理由に操業を停止することを事前通達なしに発表した際、大きな衝撃を受けた。

同社は3月1日に操業を停止し、タイ人85人とミャンマー人22人の労働者を即日解雇した。

会社は法律で定められた解雇報酬を支払うと約束したが、10月1日を初回として8ヵ月の分割払いにするとの内容であった。

提示された長い受給待ち時間では生活が困難になるため、この条件は低所得労働者からの反発を招いた。

「6カ月も待たなければならないなんて。今は仕事も蓄えもないのに。」とある労働者は言った。

「いったいどうやってこれから先6ヶ月間食べていけばいいのでしょうか?支払いの期日が到来しても解雇補償金を受け取れるかどうか、確証もありません。」と、またある労働者は匿名を条件にバンコクポスト紙に述べた。

British-Thai Synthetic Textile社労働組合のリーダーであるNipa Mongphetch氏によると、同社は2月末の3日間、すべての労働者を停職扱いとし、3月1日に仕事に戻るように指示したという。

労働者らが仕事に戻ると工場の門は閉鎖されており、会社は操業を終了したという発表を確認できただけであった、と彼女は言った。

「すべての労働者は苦境を強いられています。彼らは仕事を失った上、まだ報酬も受け取っていません。金銭報酬を受け取るのに6ヵ月間もの待機時間があるのは長すぎるし不当です。」と彼女は続けた。

解雇された労働者の多くは現在40代から50代であるため他の工場が彼らを採用する可能性は低く、また彼らのスキルは縫製作業のみであるため、他の産業で仕事を見つけることも難しいであろう、とNipa氏は言った。

Nipa氏と労働者らは最近、労働大臣であるSirichai Distakul氏に、補償金の支払いを早めるよう会社と話をしてほしいと訴えた。

彼らはまた労働者福祉基金に対し、労働者らを支援するために基金から迅速な資金の支払いをするよう求めた。

労働者はそれぞれ、この基金から約2万タイバーツの援助を受ける資格があり、基金は支払いの後、経営者からこの援助資金を回収することになるとNipa氏は述べた。

Nipa氏は現在52歳で、この会社に34年間勤務していたが、労働者らは速やかな解雇補償金支払いを怠ったとし、会社に対して法的措置を講じるよう警察にも訴状を提出したと明らかにした。

2~30年間会社に勤務した労働者は、それぞれ約10万タイバーツの報酬を受ける権利が付与されている。

一方で3年かそれ以上の勤務歴の労働者については、約1万タイバーツ程度しか支払われないだろうとNipa氏は言った。

そして労働者の1日当たり賃金は315〜341タイバーツであったと彼女は続けた。

1972年に創設されたBritish-Thai Synthetic Textile社は破産宣告を受け、その資産は凍結されたが、この会社は1997年のアジア通貨危機以来経営難に陥っていたとNipa氏は言った。

流動性の問題によって同社では資金不足の状況にあり、期日通りに賃金を支払うことができなくなっていた、と彼女は述べた。

同社の経理部は、同社は破産宣告を受けて管財人の管理下にあり、債権者である銀行が資産の所有者となったことを明らかにした。

こうした状況において同社では労働者を支援する方法を模索しているものの、労働者に対して何の保証もできないとした。

しかし労働協議会のManas Kosol会長は、従業員の退職や雇用終了時には経営者は解雇報酬を支払うことが法的に求められていると述べた。

Manas氏は、一部の経営者は解雇補償金を分割払いとしたり、支払いを遅延したりする傾向があると指摘した。

Manas氏はまた労働組合指導者の必要性や、従業員の労働権について教育し、解雇された労働者を支援するための基金を協力して設立するなど、対策の重要性について強調した。

労働権学者のSakdina Chatkul na Ayutthaya氏は、報酬をできるだけ早く支払うよう労働省が会社に命じなければならないと指摘した。

また労働省は、こうした労働者が新しい仕事に必要なスキルをトレーニングすることを支援し、彼らの興味や能力に見合った新しい仕事を見つけるのをサポートしなければならないと続けた。

Samut Sakhonの労働福祉と保護を担当するCharanchai Korsripitakkul氏は会社に対し、30日以内に約1000万タイバーツの報酬を労働者に支払うよう命じたと述べた。

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最終更新:2017年05月05日06:00

タイ:パーカオマーの成功(後)

(前編より)

 

Linda氏は、自身のデザインのために購入しようとした素材について、織機で働いていた職人のおばさん達と話をした。彼女はこれまで特に海外のバイヤーからの注文を確保することに専念してきたが、今では彼女は職人の女性らに仕事を依頼している。

作品への献身とコミットメントはLalaloveの奇抜なロゴに表現されている楽しみの一つの要素である。Linda氏は長年の友人であるイラストレーターのHatairat "Oh Futong" Charoenchaichanaさんを彼女の旅行仲間、兼スタジオ・デザインナーに採用した。

糸を染色して布を織るまでパーカオマーの制作工程のあらゆる面を職人と共に探求することで、彼女らは職人と個人的な話を楽しむようになった。製織職人らも生活の中で毎日パーカオマーを着用しており、その赤ちゃんの世代もチェックのリネンで同じようにくるまれて育っている。

「国際ファッションショーのランウェイ向けにデザインする際は、サロンで着用するようなパーカオマーをウエストや頭に巻いたりする使い方はしません。布地にペイントし、手作業で刺繍するなど、魅力を与えるためにより繊細な作業を施しますが、こうしたことはほとんどの村で実際に行われていることです。」とLinda氏は言った。

彼女は、パーカオマーが鮮やかな色合いと魅力的なパターンを持つものの、海外のファッションショーで発表するにはあまりファッショナブルとは言えない布地であり、一種のチャレンジであったことを認めた。彼女は「Play」と銘打ったコレクションの中で、パーカオマーを Lalalove twistと表現して、それを達成した。

この「Play」というコレクション名は、古いパーカオマーの切れ端を使って子供たちが遊ぶ古典的なゲームを見た際、Linda氏が受けたインスピレーションによって名づけられた。Mon Son Paでは子どもたちが円形に座り、背中の後ろで布を隠し渡しながら歌を歌い、歌が終わった時に布を持っていた者が負けというゲームがある。

Hatairatさんが漫画のゾウ、ワニ、クマ、猿がこのゲームを楽しむシーンを手描きでデザインし、ジャンパー、Tシャツ、レギンス、ボンバージャケット、フリルドレスなど人気のLalaloveの作品を彩っている。こうした図柄は、Lalaloveの衣服に比類ない若さと遊び心を与えている。

「パーカオマーは、喜び、勇気、活力、ずっと続く良い気分を表現しています。そして色使いはそのユニークな特徴の1つとなっています。」とLinda氏は言った。「ですから私はコレクションによって大事に色を使い分けています。中間色、甘いパステル調、鮮やかな色合いの作品が提供されているのでが、興味深いことに最も売れているのは鮮やかなものです。」

パーカオマーの各作品は田舎の職人によって手作業で染色、手織りされているが、こうした多くの職人は、タイの織物や繊維工芸品を復活、保存していこうと生涯ご尽力された女王陛下による生きた賜物である。

「我々はタイの職人技を受け継いでいくことにも力を入れており、この素晴らしい布地を通して顧客と製織職人との間で価値観や様々な機会を共有して頂くことを使命としています。すべての作品には繊維の種類と生産地を示すタグが付いており、公正なビジネス慣行に従って、各工程が確実にルール通り実行されていることを保証するよう努めています。」とLinda氏は言った。

「ファッション市場におけるパーカオマーの未来について、私は確実に将来有望であると思います。」と彼女は続けた。「この布地を織っている村は400以上ありますが、私はまだ10未満の村のものしか取り扱っていません。ですがこれだけの数の村であっても、私にかなり多くのことをもたらしてくれています。」

「私たちに足りなかったのは、忍耐強く、製織職人がどのようにビジネスを行うのかを学ぶことでした。彼女らは材料を購入したらすぐに、商品を生産して現金で受け取ることを好みます。」と彼女は笑った。「私は発注をした後お金を送金する準備をしていましたが、職人のおばさんは既にすべての作品を工場に現金で売ってしまったということもありました。それはこうした村の多くは郵便局から遠く離れているためなのです。」

「こうしたことから私が学んだのは、自分を世界の中心と考えてはいけないということです。我々は自分のエゴを捨て、皆に親切にしなければなりません。パーカオマーは手織り作品であり、アーティスト作品であることがその本当の魅力なのです。」

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最終更新:2017年04月16日06:01

タイ:パーカオマーの成功(前)

世界ファッション業界がタイの質素な織物を心待ちに?

アパレルブランドLalaloveのデザイナーであるLinda Charoenlab氏は最近、一般にパーカオマー(pha khao ma)として知られる質素な巻き布で、東京でかなりの関心を集めることに成功した。

渋谷ヒカリエホールで開催されたAmazon Fashion Week Tokyoにおいて、この伝統的なチェック柄の農家の万能布が国際的な注目を集めた。

ロンドンに本拠地を置くLinda氏は、キュートからストリート・ファンキー系ファッションまで、斬新なデザインの幅広いラインナップで、あざやかな色彩のパーカオマーを発表した。

London College of Fashionを卒業した彼女は、ロンドンで有名なPortobello Roadマーケットで販売したオーガニックコットンのTシャツに始まり、その大胆で奇抜なアイデアによって海外で名声を上げてきた。

彼女は後にOxford通りのTop Shop店に商品を出して、自らのブランドを立ち上げる自信を強めた。Lalalove は2009年に設立されたが、ベルリンからバンコクまで多くのファンを集め、現在3つの姉妹ブランドが作られるほど急速に発展した。

Lalalove Londonは会社の起源となった場所の近くにまだ存在する。Lalalove Worldのスイムウェアは好評を博しており、Lalaloveはユニセックスに着こなすことができる。

Linda氏はバンコクのSiam CenterとEmporiumに店舗を構えているが、彼女の最新のコンセプトである「Lalalove x Pakaoma」によって、タイでごくありふれた布地であるパーカオマーが世界の注目を浴びている。

このコレクションでは鮮やかな色彩とパーカオマー独特のチェック柄パターンを用い、様々な場面での活用を提案している。

伝統的にパーカオマーは赤ちゃんをくるんであやす、ゆっくりした午後はハンモックにする、濡れた体を拭く、頭にターバン巻きにする、防寒具にする、ズボンを吊るなど、多くの使い方で活用されてきた。それを織ることはまた、農閑期の農家のためのちょっとした収入源になっている。

一般的にパーカオマーは、腰の周りをしっかりと結ぶのに十分な約72インチの幅で、膝のすぐ下まで隠れる30インチの長さがあり、タイのあらゆる場所で手織りされている。その生産地は、使用されている独特の色合い、模様、製織技術によって推測することができる。

サイズ、デザイン、色合いのバリエーションが増えると共に、奇抜なアイデアや革新的な使用法に対応するためにパーカオマーは昔から目覚しい進化を遂げてきた。

Pracharat Rak Samakee、タイ内務省の地域開発部とThai Beverage社が協賛する「伝統的なPakaomaの手工芸品」キャンペーンの一環として、Linda氏とチームはタイ中を旅し、この布地の地方における歴史や色彩のルーツ、デザインなどについて聞き取り調査を行った。

彼らが調査したコミュニティでは、それぞれ異なる特徴を持つパーカオマーがあった。彼女らはSakon Nakhon県にあるGudjit、Wang Yao、Sra Kaew県 にあるPon Swan、Parchuab Khiri Khan県にあるKhao Tao、Chiang Rai県にあるBan San Luangを訪問した。

 

(後編へつづく)

 

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最終更新:2017年04月15日22:01

タイ:ミャンマー人縫製労働者から暴利をむさぼるブローカー達

移民労働者権利ネットワーク(MWRN)によると、タイ国内で「ピンクカード」を保持するミャンマー人達は、母国の身分証明書の入手のため、ブローカー達に7000タイバーツを支払うことを余儀なくされているという。

「法を遵守している様な規模の大きい工場では移民労働者の費用で暴利をむさぼる様なことはありませんが、規模の小さな工場ではそれが起こっています。市民カード(CI)申請を理由に、ブローカーや工場役員達が労働者達から6000〜7000タイバーツを回収しているのです。」とMWRNのU Aung Kyaw副会長がThe Myanmar Times紙に対し語った。

またタイ拠点の移民運動グループによると、CIの申請過程が複雑であるため、ピンクカードや一時書類を保持するミャンマー人のCI取得希望者達は、ブローカーを利用しなければならないという。

CI申請のサービス費用を名目に、ピンクカード保持のミャンマー人移民労働者の多くは6000〜7000タイバーツをブローカーに支払うよう言われている。

「ミャンマーの移民労働者達は、CIを取得すればタイ国内の移動や帰国を自由に行えると知っているため、CIの取得を強く希望しています。そこでブローカー達が工場役員達と結託して暴利を貪っているわけです。」とU Aung Kyaw氏は述べた。

ミャンマー政府が2月に発表したところによると、市民カードの発行はタイ国内でピンクカードを保持するミャンマー人移民者を対象に行われており、現在(3月3日)タイに6つある発行センターで300タイバーツの申請料金で取得が可能であるという。

またミャンマー政府は、余分な料金の支払いを避けるため、ブローカーを利用しないよう移民者達に呼びかけている。

しかしながら、移民者達にとってCIの申請プロセスは複雑であり、ブローカーに頼らざるをえない状況にあるとU Aung Kyaw氏は述べた。

「ミャンマー人移民者達は、家に帰りたいがためCIの申請に熱心です。しかしながら、雇用者の書類が必要な上、ブローカーの手助けも必要で、労働者達がCIを取得することは容易ではないのです。」とタイの繊維工場で働く移民労働者はThe Myanmar Timesに語った。

また移民労働者運動活動家によると、CIを取得したタイ国内のミャンマー人労働者達はパスポートも申請しなければならないため、二倍の料金を支払わなければならないという。

彼らはまた、ミャンマー政府は CIよりも利便性の高い仮パスポートをピンクカード保持者に対して発行すべきだとも述べた。

タイには400万人のミャンマー人労働者がおり、内170万人がミャンマー政府の発行する仮パスポートを、80万人がタイ政府の発行するピンクカードを所持していると推定されている。

ピンクカードは、タイに不法に入国した移民労働者達を対象に発行されており、制限区域内で一時的に居住し労働することが認められている。なお彼らは、各管理機関の許可なしに制限区域外に出ることは禁止されている。

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最終更新:2017年03月07日06:02

タイ:アパレル輸出最大手のNiceグループがEvolveを導入

タイ最大のアパレル輸出企業Nice Group Holding CorpがFast Reactの計画管理ツールEvolveを導入した。Evolveの導入で原材料管理が容易となり、最終的には生産性の向上につながることが期待されている。EvolveはNice Groupが既に導入しているLEAN縫製システムのさらに効率的な活用にも役立つ。

「当社の現行のITシステムはまだ新しい技術要件に100%適合しておらず、サプライチェーン管理や生産計画の面で完全なサポートを行うことができていない。Fast Reactのツールは広く知られておりその効果も証明されていることに加え、彼らは縫製産業の知見があり経験を積んだチームであることから導入を決めた」とNice GroupのPrasop Jirawatwong CEOは話す。

Nice Groupはタイ、中国、カンボジアの8工場でおよそ1万6000人を雇用し、5000万着を製造する。今年はベトナムへの進出を計画している。同社はAdidas、Nikeをはじめとするブランドのサッカー、ゴルフ、バスケット等様々なスポーツウェアを受託生産している。

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最終更新:2017年03月03日15:35

タイ:国王逝去により前例のない黒服の争奪戦が勃発

服喪期間中にタイ国内の黒服の在庫が大幅に枯渇し、カンボジアの縫製工場では不足分を補うために残業を強いられている。

先月Maha Vajiralongkorn Bodindradebayavarangkun皇太子がタイの王位に就き、ほとんどのタイ国民にとって唯一無二の絶対君主であった彼の父の逝去によって悲しみに包まれる国民の次の君主となった。昨年10月にBhumibol Adulyadej国王が逝去した夜、タイ国民はこの国独特の寡婦向けのカラフルな喪服を着用しようとしたため、与党は国中を黒にする服喪宣言を行った。しかし国民が市場に向かってみると、この国のアパレル産業では70年の在位期間により喪服の手当てがまったくできないことが判明した。

そこで、哀悼者の中から自らの手で積極的にこの問題に取り組む者が出始めた。Bhumibol国王が逝去した数週間後地元のメディアは、倉庫が大勢のカラフルな衣服を抱えた哀悼者らに無料で黒色に染色するために開放されていることを報じた。タイ北東部では、スーパーマーケット大手のTesco Lotusが、無料で5万5000枚の黒いTシャツを配布した。

だがその他業者は、この悲報に際して慈善活動を行おうというところは少なかった。国王逝去の翌朝国内貿易部のNanthawan Sakuntanark部長は、服喪に必要な黒色商品を不当に吊り上げる業者の取締りを目的に、部門の職員が国内市場を監視すると発表した。彼女は価格を不当に吊り上げた業者について、最高7年の服役、または約4000米ドルの罰金を科すと述べた。

「黒シャツの供給が数日間遅延しているかもしれませんが、アパレル製造業者らは欠品しないと言っています。」と彼女はNation紙に述べた。

こうした見通しにもかかわらず専門家らは、タイ国民のほとんどが喪服の手当てをしようと奔走することになると予想している。チェンマイ東南アジア研究所のPaul Chambers研究主席は、タイのアパレル販売業者は伝統的な喪服に対する急激な需要増にまったく準備ができていないと述べた。

「多くのタイの女の子らはショート丈かシースルーの黒服を着ています。」と彼はSoutheast Asia Globe誌に述べた。「結果、彼女らは葬式とディスコの服装を組み合わせたような病的な格好となってしまいました。」

国営銀行を通じて黒いTシャツを低所得層に配布するという財務省の緊急措置にもかかわらず、タイ社会の最も貧しい人々の多くは、国王逝去による服喪の義務に従うことすらできずにいる。ロンドンのQueen Mary大学で国際関係の上級講師を務めるLee Jones氏は、服喪できなかったことによる悲劇が多く見られたと述べた。

「喪服を着ていないため、こうした人々は国家や社会から多くの圧力を受けました。」と彼は述べた。「集団ヒステリーを想起させる、喪服を着ていない精神病の女性が顔を殴打される様子が収められた恥ずべきビデオが公開されたりしました。」

Jones氏によると、服喪期間の初期にこうした行動が誇示された背景には、一部の王党派による制裁に対する恐怖心があったという。

「多くの貧しい人々は新しい黒服を買う金銭的余裕がなく、典型的なYellowshirtのエリート主義に迫害されました。そのためボランティアらは人々の服を無料で黒く染め直したのです。」と彼は言った。

タイのアパレル産業が突然の急激な需要増に応えるために苦戦する中、カンボジアとの国境沿いのバイヤーらは、カンボジアのアパレル業者に黒服の大量注文を開始した。

プノンペンに近いカンダル州にある小さな縫製工場の経営者であるVichara Kosal氏は、10月にPhnom Penh Post紙に対し、国王逝去後単価2.10米ドルで7万枚以上の黒色Tシャツを受注したと述べた。「タイではコットンの在庫がなくなりつつありますが、数百万人もいるタイ人からの需要はなお非常に強いものがあります。」と彼女は述べた。 Southeast Asia Globe誌に対してKosal氏は、国王の逝去後11月中旬まで国境を越えたライバル達の供給力不足を補うため、タイからの黒服の受注は何週にも亘って続いていることを認めた。

カンボジア縫製業協会(GMAC)のKen Loo書記長は、カンボジアのアパレル産業が最近の国王逝去により利益を得ているという報道は大きく誇張されているとし、タイの黒服特需はアパレル業界にとって特定の地域のブームに過ぎないと述べた。

タイからの受注増に関する質問を受けた際に、彼は次のように述べた。「(今回のような突然の需要増は)驚くべきことではなく、起こりうることです。ですが、物事の大局観からするとそれは重要なことではありません。もちろん個々の工場にとっては一大事かもしれません。ただそれは業界全体にとって、またGMACのメンバーにとってもまったく重要な事象ではないのです。」

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最終更新:2017年01月19日09:58

タイ:「黒いTシャツは今朝すべて売り切れました」

プミポン・アドゥンヤデート国王の崩御後、政府が国民に1年間の服喪を要請したことを受け、タイ国民はこぞって黒い服を買っている。そのため黒い服への需要は高まり、売り切れも出ていると報道されている。

全国の商店で黒い服が店頭に並べられている。

「卸から黒い服を仕入れるのが少し遅かったため、今のところ出ているものしかありません」と市場の売り子Piyada Sripiachaiは話す。明るい色の衣類は店の奥に隠してあるという。

「黒いTシャツは今朝すべて売り切れました。今日の午後はもう白いシャツしかありません」と別の売り子Pornthep Charoenkulsakも話す。

白、そして灰色などの暗い色も黒に次ぐ服喪の色とされている。

「原材料が通常の注文分にも足りないので、仕事に影響が出ています」とバンコクのある工場はdpaに話した。

「黒と白の素材への高い需要は衣類用だけでなく、装飾用でも必要とされているからです」とThai Textile Industry Public Companyは説明する。同社では国王の肖像を装飾するための黒い布地の注文が急増している。

国家的に追悼の気持ちが高まるにつれ、報道によると、黒い服を着ない人が批判されるという事態も起こっている。

政府高官は国民に対し冷静な対応と黒い服を買うことのできない人への理解を求めた。

「黒や白の服を着ることができない人は黒いリボンやタイのような喪章をつけることもできます」と政府のSansern Kaewkamnerd報道官が述べたとバンコクポストは報じている。

最新の動向としては、喪服を買えない国民に対し、国営銀行が800万着の黒いTシャツを配布するという計画をSomchai Sujjapongse財務事務次官が17日に地元メディアに語ったという。

Somchai次官は、これは低収入者支援という政府の方針に沿ったものだと述べた。

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最終更新:2016年10月21日00:00

タイ:国王追悼のための喪服の価格吊り上げに政府が警告

商業省は製造業者と協調し喪服の安定供給を目指す

タイ政府は敬愛されたプミポンアドゥンヤラデート国王を悼む国民が喪服を購入していることから、全国的に黒い衣服が不足するだろうと予測した。

商業省は、喪服の安定的な供給のため製造業者と協調しており、販売業者による価格の吊り上げは厳しく罰せられるであろうと発表した。

70年に及ぶ在位期間にわたって神同様に畏敬されたプミポンアドゥンヤラデート国王が10月13日に崩御し、タイは悲しみに包まれている。

様々な公的活動はキャンセルされ、テレビ番組や歓楽街も11月まで喪に服するためトーンダウンするよう要請されている。

こうした要請による経済の停滞が懸念される一方、少なくとも喪服の売り上げは急増している。

商業省のNuntawan Sakuntanaga国内貿易部長は消費者に対し、製造業者が需要に対応できるまで喪服の購入を延期するよう呼びかけている。

Nuntawan部長は「今後数日間は黒いシャツの供給は少ないかもしれませんが、縫製業者は不足することはないと主張しており、また価格も通常通りです」と述べたとNation紙は報じている。

Nuntawan部長によると、国王の崩御以来、黒い衣類が通常の倍の価格で販売される例があったという。

価格吊り上げをした者は14万バーツ(3900米ドル)以下の罰金及び禁固7年以下の罰則を受ける可能性があるとNuntawan部長は述べている。

プミポン国王はほとんどのタイ国民の知る唯一の国王であり、道徳的に清廉潔白なイメージの国父的存在であった。国王の崩御はタイ国民に深い悲しみをもたらした。

国王が88歳で亡くなった病院からバンコク市内の王宮へと遺骸を運ぶ車列の通り道には14日、肖像画を掲げ国王を追悼する数十万の臣民が詰めかけた。

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最終更新:2016年10月18日06:00

タイ:韓国ファッション業界による国内縫製企業へのアドバイス

バンコクのアセアン韓国センターで最近開催されたワークショップで、タイの縫製輸出企業は韓国の企業トップやファッション産業専門家からの助言を受ける機会を得た。ワークショップではブランドや製品のプロモーション戦略、モバイルコマースの活用、マーケティングの強化、アジアにおける最新のファッショントレンドや今後の見込みなどが取り上げられた。

「ファッション業界における世界的な競争力の強化:中小企業のためのブランドマネジメント戦略」と題されたこのワークショップはファッション分野のタイ企業のブランドマネジメント能力強化を目的として開催された。また、タイの製造・輸出企業に対し、韓国やその他の海外市場へのアクセスや、韓国人専門家とのネットワーク作りの機会を提供することも目的の一つであった。

アセアン韓国センターのKim Young-sun事務局長は「タイは自国ブランドの開発によりアジアのファッションの中心地となることが期待できます。このワークショップがタイのファッション分野の中小企業の競争力強化、特にブランディング、マーケティングやイーコマース戦略策定の面で貢献し、韓国市場へのアクセスを増やすことができればと思います」と述べた。

このワークショップにはタイの縫製分野中小企業の代表者らが出席した。

近年、最低賃金の上昇や労働力不足によりタイのアパレル製品輸出は減少している。

 

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最終更新:2016年10月14日14:41

タイ:伝統工芸をバッグに表現

シリキット王妃テキスタイル博物館で長年館長を務めるSuttirat "Jo" Kaewaporn氏は、手織り織物から加工されたバッグのコレクションで女性達を魅了している。

シリキット王妃テキスタイル博物館の館長としての経験が、タイの繊維製品のユニークな特性をいかに引き出すのか、Suttirat "Jo" Kaewapornという才能溢れるデザイナーを育ててきた。彼はその知識を使い勝手の方にも活かし、エレガントで洗練されているだけでなく、現代的でカジュアルな様々なサイズのバッグを生産している。

Joのバッグが3年前に発売開始されて以来、手織りの織物と革から作られた彼の魅力的なバッグは、政府高官、外交官夫人、企業幹部、有名人やオフィスワーカーらが皆一つは彼の作品を所有したいと考えるほど評判となっている。彼の得意客にはPrayut 首相の妻であるNaraporn Chan-o-cha夫人や、女優のSinjai HongthaiやMyria "Nat" Benedetti、歌手のJennifer Kimなどがいる。

「多くの著名なお客様が海外旅行に私のバッグを携行し、帰国した後にこのバッグがいかに人々から賛辞を受けたかを私に知らせてくれます。どうやら私のバッグは、ブランドのトートバッグなどよりもはるかに多くの外国人女性の目を惹き、タイの織物や文化に関する会話に花を咲かせるのに役立っているようです。私は好んでお客様に知識を共有したり、情報発信したりしています。なぜならこうしたお客様は、タイの芸術品や工芸品を世界に発信して下さるからです。」と彼は述べた。

「Khun Nong (Naraporn Chan-o-cha)夫人は、ゴージャスなタイシルクの衣装を身にまとう姿がよく知られています。彼女はよく彼女自身で生地を選び、彼女に似合うようなハンドバッグを制作するよう、私に依頼します。一般に9インチのバッグが最も人気がありますが、Khun Nong夫人は持ち物が多いため14インチのサイズを好みます。彼女はタイ織物の素晴らしいアンバサダーなのです。」とSilpakorn大学の考古学の卒業生であるJo氏は述べた。Jo氏はタイ織物の熱心なコレクターであり、生地からバッグを生み出すアイデアは、友人や同僚のために個人的な贈り物を制作する彼の嗜好から始まった。

「私は山岳民族による刺繍のほどこされた織物のコレクションを多く持っており、それらを新年の贈り物としてiPadのケースに利用したら、いかに素晴らしくなるだろうと考えました。そうしたところ誰もがそれを気に入り、皆からもっと多くの商品を制作して販売すべきだと提案されました。iPadケースを皮切りにハンドバッグに着手したところ、それらは飛ぶように売れ、4年前Facebookで商品のインターネット販売を開始することにしました。そして私は1年後に自分の店をオープンすることにしたのです。」と彼は経緯を説明した。

Chatuchakウィークエンドマーケット隣のJJモールにある彼の店では、mudmeeシルクやpraewaシルク、刺繍を施した山岳民族の生地、オーガニックのkram(タイの藍染)、特有のパターンや色みを出すために異なる技法で織られた綿布などで制作された様々なデザインのバッグコレクションを提供している。Jo氏は、タイ芸術や工芸品を保存し、村人がより多くの収入を得られるようにする目的でシリキット王妃により創設された支援財団から複雑に織り込まれた織布を調達している。彼の店ではトータルでコーディネートするためにデザインされたドレス、スカート、シャツ、Tシャツ、スカーフ、靴なども提供している。

「シリキット王妃テキスタイル博物館での仕事のおかげで、全国の織物職人らに出会い、各人から独特な性質の繊維や異なる織り技術について学ぶことができました。」とJo氏は述べた。

Jo氏はまた彼の製品において、古来の模様に新しい特質を加えることにより伝統工芸を再構築している。例えば鋸歯模様やランタンのようなデザインを大きく強調したり、lai kled tao(べっ甲柄)を経糸と緯糸にそれぞれコットンとメタリックなレーヨン糸を使用して交互に織ったりして、きらびやかな印象を与えるなどしている。rajawatと呼ばれるまた別の魅力的な模様では、小さな正方形の内側に一段高い模様を出すために、緯糸に追加のストランドを使用して織っている。その模様はなだらかに傾斜し、正方形に向かって広がっている。

 

すべてのハンドバッグにはストラップが付属されている。

「バッグはすべて手作りで、その生地、革からバックルやジッパーまで、最高の品質の素材を使用しています。それらは軽量で、防水性に優れ、ウェットティッシュやドライクリーニングなどで簡単にきれいにすることができます。人々になぜ私のバッグが高級ブランドのものと同じくらい高いのかと尋ねられると、私は少し困惑します。彼らは村人による骨の折れる機織り工程から素晴らしいカッティングなど、細部まで行き届いた生産プロセスに思いも至りません。」

迷彩柄はもともと若い世代のバイヤーを惹きつけるためにコレクションに追加されたが、軍の人々にも人気が高いことが判明した。新しいコレクションは2ヶ月ごとにリリースされており、Jo氏は現在旅行者のニーズに合ったバックパックに取り掛かるのに忙しい。

 

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最終更新:2016年10月08日06:02

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