インドシナニュース

タイのシルク染色産業

タイ国繊維試験所(THTI)とモンゴルのカシミア・ブランドGobiの協業は両国の外交樹立40周年を機に始められた。

イタリアのファッション・コンサルタントElementi Modaのデザイン監修の下、タイ工業省の支援を仰ぎつつ、両者はタイ・シルクやモンゴル・カシミアを使った一連の衣料品を展開した。

タイ国繊維試験所技術推進部部長Chanchai Sirikasemlert博士は、当初3年のプログラムを紹介しつつ、この協業によってタイのシルク染色産業が復活することになったと語った。これまで一連の商品群は好意的に受け入れられ、Sirikasemlert博士は、次のステップは特に欧州で販売ルートを確保することと述べた。

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最終更新:2014年12月01日14:00

中国からベトナムへ、生産拠点シフトで繊維機械の輸入台数にも変化

中国は2013年まで、繊維・製糸機械の投資において世界最大の投資国だった。だがTextiles Intelligence社(英国を拠点に世界の繊維・織物・衣料産業に対して市場分析・ビジネス情報を提供する会社)がこのほど発表した調査報告書「世界の繊維機械市場動向(第1章 製糸)」によると、2013年に中国の繊維産業向けに輸出された繊維・製糸機械の出荷台数は、前年までの台数を下回るものだった。それと引き換えに、これらの機械を積極的に輸入するようになったのがベトナムだ。

中国への出荷台数の減少は、これまで中国で生産を行ってきた海外企業が製造拠点を別の国へシフトした結果と言えるだろう。またこれにより短繊維紡績機、長繊維紡績機、オープンエンド型ローターの仮撚機、およびダブルヒーター式の仮撚機の出荷台数も減少した。

オープンエンド型ローターの仮撚機について言えば、中国への出荷が減少したことで他の国々への出荷は大幅に増加したものの、世界的にみると従来を下回る出荷台数となった。

例えばベトナムでは繊維・製糸機械の輸入台数は4桁増となり、短繊維紡績機およびダブルヒーター式の仮撚機に関しては3桁増の伸びを見せている。

こうした傾向が示しているのは、繊維・衣料の生産拠点が、中国から主にベトナムなどアジア諸国にシフトされたということだ。

とは言え、中国は2013年まで繊維・製糸機械の投資において世界最大の投資国であり、そして今なお繊維・衣料分野においては、世界最大の製造国であり輸出国である。

さらに同分野における中国の昨年の市場シェアは前年の36.1%を1%上回る37.1%で、輸出高に関しては11.3%増の成長を示した。一方、衣料分野のみでは前年の37.8%を0.8%上回る38.6%で輸出高は11.2%増だった。

だがこうした成長の裏で中国の衣料産業は現在いくつかの問題に直面しており、そのため衣料品輸出は今年8%の減少となる見通しだ。また将来的にはこの輸出減速がさらに加速するものと予測されている。これらの問題には、コストの上昇や環境規制の厳格化などが挙げられる。

一方、ベトナムの衣料品輸出は2013年、前年比19.3%増となり、2014年1~3月期には前年同期比20%以上の成長を示した。また今後も引き続き健全な速度で成長することが予想されている。政府はこうした成長により2025年までには2倍にまで達すると予測している。

ベトナムの衣料産業は今後、現在交渉中の貿易協定から恩恵を受けることを望んでおり、同時にバングラデシュやカンボジアなどからの生産移転も期待している。と言うのも、これらの国々では、中国同様、安全面や信頼性の問題が競争力の低下を招いているためである。

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最終更新:2014年11月04日06:00

2014年、中国離れ加速で最も恩恵を受ける国は…

ベトナムは今後数年間で、欧米市場への繊維衣料品の最も急成長する供給国の一つになると期待されている。

中国でのコスト上昇により、ますます多くの欧米アパレルブランドや小売業者が中国での調達を削減しており、欧米向けの衣類の生産はますます他国へとシフトしている。世界的なビジネス情報会社Textiles Intelligenceの新しい報告書―『世界の繊維アパレル貿易と生産の傾向:東南アジア(2014年6月)』による。

しかし、代替生産拠点を探している中で欧米のバイヤーらは、中国の繊維衣料産業が有している能力、品質、技術、多様性を提供することができ、サプライチェーンを完成させられる国が一つもないため、選択肢が限られていることに気付いた。また、魅力的に映る代替拠点にも、多くの場合、様々な欠点がある。

工場の安全性に対する懸念およびこの懸念から端を発した悪評は、世界で最も低コストの繊維衣料生産国の一つであるバングラデシュでの調達をバイヤーらに思いとどまらせているのは広く知られている。

カンボジアは低コストで、バングラデシュや中国に代わる可能性があるとされているが、最近の労働不安と信頼性の問題から、多くのバイヤーは同国からの調達に慎重だ。

ベトナムの繊維サプライチェーンは発達しており、バングラデシュやカンボジアの産業を悩ませてきた悪評もないので、同国のほうが欧米のバイヤーにとっては見通しが立てやすいように思われる。

実際ベトナムは今後数年間で、欧米市場への繊維衣料品の供給に関しては最も急成長する国の一つになると期待されている。

2013年ベトナムから米国への繊維衣料品輸入は14.6%増加し、これは米国の10大供給国の輸入成長率の中で最も急速な伸びを見せている。輸入は前年同期に比べ15.5%増加し、2014年の年初4ヶ月でも大きく成長し続けている。

さらに、ベトナムの輸出業者らは環太平洋経済連携協定(TPP)の成立を目的とした交渉も順調でこの協定により恩恵を得るとされている。ベトナム製品が米国市場に輸入される際、かなりの関税特典と柔軟な原産地規則が適応されるようになるだろう。

2013年バングラデシュは、米国にとってベトナムの次に急成長している供給国となり、同国から米国への輸入は10.5%増加した。しかし、2013年の納品分でバングラデシュのサプライヤーへ発注された注文の多くは、Rana Plaza倒壊以前に交渉されたものである。Rana Plazaはバングラデシュの首都ダッカ近くのSavarにあった8階建ての商業ビルで、ショッピングモールだけでなく5つの縫製工場を収容していたが、倒壊後は世界中からの批判を浴び続けている。

実際最近のデータは、バングラデシュ離れの現象がかなり進行している可能性があることを示している。2014年第1四半期、バングラデシュから米国への衣料品輸入は0.2%減少した。

一方、2013年カンボジアから米国への輸入はわずか0.7%の増加であり、2014年1月〜4月の期間もかなり控えめで2.1%の増加に留まっている。結果として、カンボジアは市場シェアを失った。

確かにカンボジアやバングラデシュは、EUの輸入市場でずっとうまくやっていた。2013年カンボジアからEUへの輸入は37.3%急上昇し、バングラデシュからの輸入は15.0%上昇した。これによってカンボジアとバングラデシュはEUへの繊維衣料品10大供給国の中で、最も急成長している二大供給国となった。

他方では、2013年のベトナムからの輸入はわずか3.2%しか増加しなかった。しかし2014年1月〜3月の間に成長率は14.5%まで回復した。これはバイヤーらが、バングラデシュ、カンボジア、中国以外に調達拠点を移したためだ。

ベトナムは、中国の代替調達拠点として堅実な将来を約束されているようである。

しかしベトナムからEUや米国への輸入は、どんなにがんばったところで、中国からの輸入とは比較にならない。供給基地の大きさ、幅広い技術、品質レベル、製品の多様性、サプライチェーンの完全性の面で、中国に匹敵する国はないという事実に変わりはない。

 

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最終更新:2014年08月08日12:34

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