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ベトナム:中国の改革は脱線、綿花の輸入急増

今年度輸出額が280億米ドルに達すると予測され、めざましい成長を遂げているベトナムの繊維製品業界では、農作物に対する助成金改革が予定通り進展していない首位の中国に迫る勢いで綿花の輸入量が伸びている。

米国農務省ハノイ支局は2015-16年にかけてのベトナムの綿花の輸入予測を537万梱(117万トン)にまで引き上げた。

この数値は対前年比100万梱以上の増加を示しているが、米国農務省(USDA)の公式予測よりも52万梱以上高い数値だ。

そしてほんの10年前には年間70万梱以下しか輸入していなかったベトナムも、年間500万梱以上を輸入するバングラデッシュと中国の仲間入りを果たすことになる。

 

「需要が大幅に増加」

USDAハノイ支局は報告書の中でこれを「拡大する繊維産業の強い需要にこたえるために継続して増加する」ベトナムの消費を反映しているものだという。

製糸業界では昨季紡錘(スピンドル)の数は630万に達した。これは3年間で24%の増加、さらに2016-17年までにさらに30%増の820万となると予測されている。

概要では増加は「綿花の需要を大幅に増加させる」と述べている。

製糸業界は香港、韓国、トルコや海外からのバイヤーに好まれたことで今年のはじめの10ヶ月間で20億米ドルの国内投資を享受した国内の繊維業者や衣料品業者双方からの「根強い」需要にこたえることができる予定だ。

 

中国再考

海外からの製糸の需要は特に中国で強く、ベトナムは2015年のはじめの9ヶ月間で合成繊維も含め37万200トンを輸出した。これは対前年比34%増、全出荷の52%を占める。

世界市場のレートよりもはるかに高い価格を農家に提供している中国の綿花助成金プログラムの改革があるにも関わらず、紡績業者に対して特に糸の輸入が促進されることとなった。これは綿花自体のように同じ輸入制限の影響を受けるものではない。

大連商品取引所で5月の契約を元に1ポンドあたり81セントと同等のメートルトン当たり11,465人民元で取引され、助成金の改訂にもかかわらず中国の「常に高い」綿花価格は同国の製糸業者の競争力を「著しく弱め」ている。

実際同支局は「(我々の)中国の改革に対する以前の予測に反して、中国の繊維・衣料品業界は当面輸入された製糸を使用したいと考えている」

また同支局は購入者が輸入供給を購入する権利を得るために同国の莫大な蓄えの中から繊維を購入しなければならないという中国の綿花自体の輸入制限に焦点を当てた。

 

「大きなチャンス」

中国の製糸に対する需要の高さは「ベトナムの成長している紡績産業に大きなチャンスを与えている」とUSDAハノイ支局は言う。

2015年のベトナムの製糸輸出量は95万トンに達すると見込まれている。これは同局によれば前年比10.7%の増加である。

環太平洋戦略的経済連携協定、EUとの自由貿易協定もベトナムの自国の繊維業界を立ち上げるにあたり製糸に対する同国の需要を押し上げると見られている。

また同国の農家が年間3000梱生産する糸に対しては関心を示さず、コーヒー、トウモロコシ、カシューを好む傾向があることから、ベトナムは供給にあたり輸入に転換する必要がある。

これらはおもに米国から輸入されているが、ベトナムが今年のはじめの9カ月で綿花の世界最大の輸出国である米国から輸入した量は120%増、37万7300トンにのぼる。

 

 

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最終更新:2015年12月11日08:19

ベトナム:高騰した綿花需要、2015~16年は落ち着く模様

ベトナムでは綿花の輸入量が急激に増加し、今では世界第3位の輸入国となっている。だが来期は、輸入量の低下が予測されている。というのも、ベトナム産原糸の主な輸出相手国である中国が、国内の紡績業者に対して国産の原糸を消費するよう促しているからだ。

米農務省(USDA)ハノイ事務局によると、ベトナムの綿花の輸入量は、2015~16年に10%増の419万俵になるものと予測されており、その大半は米国からの輸入だという。

同成長率は、国際綿花諮問委員会が発表した世界の来季の輸入成長率3.9%増と比較すると格段に高いが、今期の20%増という予測成長率にはほど遠い。同委員会の推測によれば、USDAでは、2013~14年および2012~13年の輸入成長率はそれぞれ、32%増と48%増だったと推定している。

 

中国の需要低下

来期、中国による原糸の輸入量は減少すると考えられており、これに伴いベトナムの原糸の供給も減速することが予測されている。中国当局は、国産原糸の消費量を高めることで、昨年まで続いた高値買取による保護政策によって溜まった大量の在庫を消化しようとしている。

中国による原糸の輸入量が低下すれば、ベトナムの綿花需要の伸びも止まることになる。

同事務局は「2015~16年、ベトナムの綿花の消費の成長率は鈍化するものと予測されます。その主な理由には、中国による原糸輸入量の減少が挙げられます。中国政府は、国家備蓄の綿花を購入する紡績業者に対して奨励金を支給しており、その結果、原糸の輸入量が下がると考えられているのです」と説明した。

これまで、ベトナムにとって中国はほぼ最大の貿易国だった。原糸の輸出量は昨年、54%増の約40万トンにまで上った。

同事務局はまた「ベトナムでは近年、原糸の対中輸出が目覚ましい勢いで成長を遂げています。これは注目に値することです。一方でインドやパキスタンなど、ベトナム以外の綿糸輸出国では輸出率が急激に低下しています」と述べた。昨年の低下率はそれぞれ14%と37%だったと推定されている。

 

世界第3位の綿花輸入国

ベトナムは、中国とバングラデシュに続く世界第3位の綿花輸入国である。ベトナムでは、来期の綿花の輸入量について、仮に中国への輸出が減速したとしても、その地位を保持できるだけの輸入量になるものと予測している。ベトナムは前期、世界ランキングでインドネシアを抜き、今期はトルコを抜くだろうと考えられている。

同事務局は、繊維・衣料品輸出において「ベトナムは現在、世界の上位5カ国に入っています。世界の景気低迷にもかかわらず、ベトナムでは昨年、繊維・衣料品の輸出額が19%増の240億米ドルを記録し、引き続き好調な伸びを示しました」と述べた。

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最終更新:2015年04月08日06:01

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