インドシナニュース

ベトナム:国際ファッションブランドが国内市場に照準

有名な国際ファッションブランド各社では、ホーチミン市のファッションに敏感な人々に着目し、ベトナムにおける既製服店舗の展開に道筋をつけ始めている。

これまでにGiordano、Mango、Zara、Topshop、GapやOld Navyなど50以上の有名ブランドがホーチミン市に店舗をオープンさせた。

6月、Old Navyが初となる店舗をオープンさせた一方で、H&Mは7月に市内の大手ショッピングセンターでファッションショーを開催した。

Pull&Bear、ユニクロ、FOREVER21などのファッション企業も、今年ハノイにあるショッピングセンターに店舗をオープンする予定としている。

「ベトナムに進出する前に、我々はこの国の経済発展状況、文化、生活様式を調査するために多くの時間を費やしました。」とZaraの代表は述べ、このスペインの人気ファッションブランドにとってベトナムは最も重要な市場の1つになるだろうと続けた。

衣料品で30万~150万ベトナム・ドン(15~70米ドル)、アクセサリーで10万ベトナム・ドン(4米ドル)という平均販売価格は、地元の衣料品と比較して高額であるものの、特にベトナムの若者層にとってZaraの開店は心躍るものとなっている。

3区に住む顧客のThan Anh Nhungさんは、先週末のZaraのセールで9点購入し、500万ベトナム・ドン(230米ドル)も費やしたが、今では最新のファッションを求めてシンガポールやバンコクに行く必要がなくなったことを嬉しく思っていると言った。

1区にある外資系広告代理店のシニアマーケティング担当役員であるNhung氏は、「ZaraとTopshopは流行のスタイルの既製服をリーズナブルな価格で提供しています。ミニドレスは50万ベトナム・ドン(22米ドル)で販売されていますが、同等のベトナム製品でも30万ベトナム・ドン(15米ドル)程度します。毎シーズン服を入れ替えるような18~30歳の顧客層は、このような店舗に興味を持っているようです。」

別の顧客であるVu Chi Hungさん(32歳)はTopshopのファンで、その商品はスタイリッシュかつ実用的で、22米ドル程度で購入できるのが魅力だと言った。

「Diamond、Vincom、高島屋などのショッピングセンターにある外国ブランドは、そのサービスと品質が顧客にとって最高のものであることを保証しています。」と彼女は続けた。

Tsafari Fashion社のブランド商品クリエイティブディレクターであるHồ Trần Dạ Thảo氏は次のように述べた。「ベトナム市場に国際ファッションブランドや、いわゆる“ファストファッション”、“カジュアルウェア”ブランドが参入したことで、この国のファッション業界が激しい競争に晒されることは間違いありません。」

「ベトナムの国内ブランドはバーゲンシーズンを活用したり、消費者の注目を集めるために広告宣伝により多くの費用を費やしたりすべきです。」と彼女は続けた。

「我々の商品の多くは男女とも15万ベトナム・ドン(7米ドル)程度の価格帯で、高品質でモダンなスタイルを提供しています。いくつかのデザインは70万ベトナム・ドン(35米ドル)以上もしますが、家計に余裕のある顧客らは、このように洗練されたデザインがベトナム企業の手で提供されることを非常に喜んでいます。」と彼女は述べた。

Tsafariというブランド商品は、シンガポールにいる新進気鋭のクリエイターグループのリードのもと、若手デザイナーによって店舗で提供されているとThảo氏は述べた。彼らは若い顧客の関心を引き付ける最新トレンドのファッションを提供している。

「こうした取り組みによって、ベトナム市場において我々の製品の普及と多様化を図っていきたいと考えています。」

 

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年08月01日06:02

ベトナム:eコマースが購買習慣を支配

技術とインターネットの急速な進化に伴い、消費者の態度や行動に変化が見られている。

Kantar Worldpanelベトナムによると、それが故、消費者需要の変化を理解するために素早く行動することが、持続的成長を遂げるために全ての事業にとって必須となっているという。

ベトナムにおけるインターネット接続状況は今の所、都市部世帯で94%、地方世帯で69%となっている。

ベトナムの現在のブロードバンド契約数は5341万1000件で、もしインターネットの接続状況が現在のペースで成長を続ければ、ベトナムの世帯の100%近くが5年間以内にインターネットに接続するという。

こうしたサービスの発展は、事業や消費者がマーケティングや購入、支払いなどの様々に異なる目的でインターネットを利用することを促進してきた。

Googleによると、ベトナム人消費者の10人中8人が少なくとも1日に1度はインターネットを使用するという。

今時のベトナム人消費者にとってオンラインショッピングもより身近になってきている。購入前にも検討中の商品に関する情報を探すためにインターネットを使用してもいると調査結果は報じている。

購買力が高まれば購買へのより強い願望を産み出すが、コントロールが効かなくなるというわけではない。

「時間が経つにつれ、各世帯では将来に向けて総収入の大部分を貯蓄する傾向が高まっているようで、ベトナムの金利も比較的高めのままとなっていることが判明している。分け前は減っており、どんな消費財を販売している業者にとっても競争が厳しくなっている。」と調査は説明している。

Kantar Worldpanelベトナムの事業開発責任者であるNguyen Huy Hoang氏によると、インターネット提供エリアの拡大により、ベトナム人消費者たちはより幅広い種類の商品やサービスを利用できるようになったという。家にいながらも、仮想店舗で購入することができる。

収入の増加と中間層の拡大に伴う、国を超えたショッピングもトレンドとして高まっている。

国際的なブランドの多くが売り上げを伸ばす大きな機械としてベトナムに視線を注ぎ始めている。多くの国際ブランドがベトナムに流入しているファッションや、動きの早い消費財市場などのさまざまな産業でこの動きが見られている。

イーマートやイオンモール、最近ではセブンイレブンなど、市場に参入する外国小売業者の急増により、より多くの外国ブランドがベトナム市場に入り込みやすくなっている。

各小売業者が店舗数の拡大を計画しており、より多くの国際的な商品が手に入りやすくなるだろう。現代的な環境においても多くの従来店舗においても大衆が外国商品を入手しやすくなり、ベトナムの地場産品にとっては脅威となる。

インターネットを利用することで、事業は自社製品を外国の消費者に素早く安価に売り込むことができ、企業は国境を超えたオンラインショッピングで売り上げを最大化することができるとHoang氏は述べた。

またインターネットにより、農家や小規模企業、そしてコミュニティが商品を世界を相手に売り出すこともできる。

しかしながらHoang氏によると、ベトナムのeコマース市場は依然として発展の初期段階にあり、知識やノウハウ、専門技術をもたらすためには大企業の存在が必要であるという。

Kantar Worldpanelベトナム・フィリピンの代表取締役Fabrice Carrasco氏によると、ベトナムの消費者には多くの問題があり、現代的な生活様式や独立した決定、そして商品の精巧化に対する需要にブランドオーナーがついていくのが難しくなっている。こうした複雑さには、流行の商品の開発や消費者との対話が必要となる。

 

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年07月25日06:04

ベトナム:労働力需要は今年さらに上昇する見込み

労働市場についての報告書によると、企業が生産拡大を予定しているため2017年末まで求人需要は上昇することが予測されている。

ベトナムでのエグゼクティブ求人大手のNavigos Searchによると、多数の中国企業及び中国企業との合弁企業(その多くがヨーロッパ企業との合弁)が縫製・製靴セクターをはじめとする製造業に投資している。

典型的なパターンとしては、工場の初年度従業員は100-200人のみだが、その後輸出需要により従業員400-500人にまで拡大する。

中国企業やその合弁企業は、特にテクニカルセールス部門で中国語と英語を話す人材を必要としているという。

高度な金融サービスを提供する企業では特にデータ、金融部門の経験を持つITエンジニアの需要が高い。

しかし、報告書によると、ベトナムにはこうした高度な技術を持つ人材が少ないため、企業はこうしたポジションに外国人を雇用せざるを得ない場合が多いという。

また多くの企業が新卒者を雇用せざるを得ず、雇用後に訓練を行っている。

データ技術が今後3年間で最も拡大する産業と予測されている。

企業は人工知能(AI)の一分野であるデータ処理、マシン・ラーニングの技術者を必要としているが、ベトナム国内でAIに関する専攻やトレーニングを提供している大学は数少ない。

2017年第2四半期には、韓国企業がさらに中間管理職、上級管理職を採用すると見込まれているが、文化的な違いから韓国企業にとって求人活動は困難であると報告書は述べている。

修士号や博士号を持ち、韓国語を話す求職者は有利な条件にあり、特に研究開発機関などでより良い給与・待遇が提示されている。

多くの韓国企業が北部に立地しており、結果として南部と比べると韓国語を話せる求職者は少ない。そのため、南部で採用活動を行う企業も多い。

ホーチミン市人材予測・労働市場情報センターのTran Anh Tuan副所長は、企業は高い資格、仕事への真面目な態度、外国語を学ぶ意欲を持つ人材を必要としていると話す。

6月27日に発表された同センターの報告書によると、2017年の残る6か月で、ホーチミン市には労働者13万9000人の需要が見込まれ、その多くが縫製・繊維、物流、IT、建設業に集中している。

 

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年07月24日06:15

ベトナム:国内縫製企業に海外ファッションブランドの脅威

ベトナム企業が国内市場は小さすぎると考える一方、海外投資家は45億米ドルに達する縫製市場を擁するベトナムは可能性を秘めた新たな市場だと考えている。

Vinatex(ベトナム繊維公団)のLe Tien Truong 社長は、ベトナムの繊維・アパレル産業の現在の製造能力は年間35億米ドルを超えていると述べた。

国内市場規模が小さいため、輸出が不振となってもベトナム企業にとっては国内が代替市場とはならないとTruong社長は言う。

Vinatexによると2016年は大きな輸出市場で需要が低下した厳しい年であったという。米国向け輸出は3.4%減り、日本は2.6%、韓国も2.1%減少した。

市場調査会社VIRACによると、ベトナムは一人あたり可処分所得が低いため、他の大きな海外市場と比較すると市場規模が小さい。

ベトナムの縫製企業は国内で2つの大きな問題に直面することとなる。偽物と輸入製品の多さ、そして企業の流通、デザイン、ブランディング能力の低さである。

VIRACはViet Tien、Nha Be、May 10、PT2000、Ninomaxx等のよく知られたベトナムブランドを挙げつつも、繊維・アパレル企業が数千社存在することを考えるとまだそうしたブランドの数は少ないとしている。

Vinatexの報告書によると、農村部ではベトナム製繊維・アパレル製品は生産国の明らかでない輸入品と競合している。都市部では米国、英国、アセアン諸国からの輸入品と競い合うことになる。

ベトナム企業は国内市場開発に消極的だが、海外の小売企業やファッションブランドはベトナムを新たな市場とみなしている。

例えば、Maisonは中級・高級ファッションブランド製品をベトナムで販売している。市場の好不況にかかわらず、取り扱うブランド数は年々増加しつつある。

現在までMaisonはChristian Louboutin、Karen Millen、Coast、Max&Co、Max Mara、Oasis、Predo、Charles & Keith、NYS等21ブランドを取り扱っており、ベトナム国内に44店舗を擁する。

Jocky、Vera、Wow、J.Bus等で成功を収めたSon Kim Fashionはウィリアムソン・ディッキーとスミテックス・インターナショナルという日本企業2社の投資を得て、米国のDickiesブランドをベトナムに展開しようとしている。

世界で2000店舗を展開する日本のユニクロは今年ベトナムで2店舗オープンする準備を進めている。また、Forever 21も来年ベトナムに進出するという情報もある。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年07月19日06:01

ベトナム:リアナがNguyen Cong Triの最新デザイン着用で話題に

ポップスターのリアナが、ベトナムの著名デザイナーNguyen Cong Triのデザインをまとった自身の画像をインスタグラムに投稿した。

この写真は170万の「いいね」を獲得している。

同歌手は、3月の東京ファッションウィークのショーで発表された、Triの最新コレクション「オート・クチュールNo.10 - Em Hoa (花)」から、白のオーバーサイズシャツを着用している。

このコレクションはVogueマガジンのウェブサイトでも公開されていた。

Triによると、vogue.comでデザインを見た後に、リアナのスタイリストが彼にメールを送ったという。彼女はコレクションの特注品を含む、3つのデザインを注文した。

「コットン、刺繍シルク、そしてフェルトで服を製作するのに4日間かけ、ニューヨークに送付しました。」とTri氏は述べた。

同デザイナーのコレクションでは、ベトナムシルク、コットン、レースの様々なデザインを特色としている。

コレクションの衣装は、東京ファッションウィーク2017のキャットウォークで、ベトナム人・日本人のファッションモデル達に着用された。

6日間に渡って開催されたイベントには、日本、そしてタイやインドネシア、イギリスなどその他の国々のベテラン・若手デザイナーが参加した。

Aula、Chika Kisada、Hare、そしてHykeなどのファッションブランドも注目された。

アジア・クチュール協会(ACF)のメンバーであるTri氏は、東京ファッションウィーク2016でコレクション「Lua(米)」を披露し、観客に強い印象を残していた。

同氏のコレクションには、アンザン省南部に住む職人によって作られた希少な伝統シルクLanh My Aを使った41のデザインが含まれている。

ダナンに生まれたTri氏は、ホーチミン市建築大学の工芸学部を2001年に卒業した。

シンガポール・ファッション協会とシンガポール貿易発展局によって開催された、2001年アジア若手ファッションデザイナーコンテストで2度目の賞を同氏のコレクションが受賞したことにより、同氏は在学中に世間に知られるようになった。

同氏のコレクション、「Su Thang Hoa Cua Dat Va Nuoc (土と水の爆発的な混合)」には12着が含まれており、観客と審査員の両方に強い印象を与えた。

Tri氏はベトナムファッションウィーク、ロンドンファッションウィーク、そしてイタリアヴィチェンツァで開催されたオリジン・パッション&ビリーフスなど、国内外の主要なファッションイベントに参加している。

同氏はまた、Project RunwayやSo You Think You Can Danceなどの国際的なリアリティ番組のベトナム版で審査員としても出演している。

ホーチミン市第1区、第3区にある2つのショップで働く販売員やお針子を含めて、50名以上のスタッフを抱えている。

Tri氏のショップにはデザインやアクセサリーがそれぞれ約60ずつあり、毎シーズンコレクションが更新されている。

同氏の優雅で目を惹く作品は、高品質のシルク、コットン、ウールを使用している。

「私のやり方ではそれぞれ個別に、世界的なスタイルを採用しています。」と39歳になるデザイナーは語った。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年07月17日01:00

ベトナム:再編を進める繊維・縫製産業

繊維・縫製産業の再編には、新しい技術を用いた新たな開発戦略の策定と、旧式の技術を使用している紡織・繊維工場の閉鎖が関わってくる。

Nam Dinh繊維株式会社では、1万8000人いた労働者を4000人に削減するなどの「大手術」を行った。しかしながら、残りの労働者の生産量は以前労働者が1万8000人いた時と変わらないままである。

繊維・縫製産業では、グローバル・サプライチェーンの要件を満たすために改善を続けている。機械や設備の刷新、そして旧式技術の排除により、生産性は向上している。

しかしながら、しなければならないことはまだ多い。

商工省は政府に対し、繊維・縫製産業を含む、産業全般の2016年〜2020年の再編計画案を提出する予定である。

ベトナム繊維公団(Vinatex)のLe Tien Truong社長はこれに対し、計画案の中に提示されている数値には信頼性がないと述べた。

一例として、計画案では年間の生産性は3500万〜4000万ベトナム・ドンであるというが、Troung氏によればこれは誤りで、この数字は実際のものより低いという。

ベトナムの2016年の繊維製品輸出額が2800万米ドルに相当し、投入原材料の輸入額が170億米ドル相当であるとすれば、生産性の平均は1労働者あたり1億4000万ベトナム・ドンとなるはずだ。

計画案では、企業の地理的な再配置や旧式技術を使用している工場の閉鎖など、複数の目標を掲げているが、措置の実行については含まれていない。

Troung氏によると、繊維・縫製産業の生産性の向上には3通りの方法があるという。

まず初めに、数少ない労働者と生産性の高い機械を使用すること。二つ目が、利益の出ていない企業を閉鎖し、エネルギーを大量に使用している企業の数を減らすこと。三つ目が、より付加価値の高い企業を選択するためにプロダクトストラクチャを調整することである。

計画案を編集した商工省の計画部門のTruong Duy Hung部長は、繊維・縫製産業の弱点は投入原材料が不足している部分にあるという。

もしベトナム企業が投入原材料を生産すれば、中国製の製品を自社製品と置き換え、価格面でも中国製品と競争できるとアナリストはいう。

しかしながら、現状では投入原材料を国内の供給業者から調達するよりも、中国から輸入した方が簡単で時間がかからない。これは、ベトナムでは受注生産しか行っていないのに対し、中国は大規模生産を行っており、常に大量の在庫があるためである。

ベトナム繊維協会(Vitas)によると、ベトナムの2017年第一四半期の繊維製品の輸出は68.4億米ドルであり、昨年同時期よりも11.2%増加しているという。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年07月03日06:02

ベトナム:輸出面で強い伸びを見せつつも状況は依然として厳しいまま

ベトナム繊維公団(Vinatex)によると、ベトナムの繊維産業では輸出収入の成長自体は持続すると見込まれているものの、グローバル・サプライチェーンとの結びつきについては苦戦しているという。

6月20日、政府官房大臣・長官Mai Tien Dung氏とのワーキング・セッションにて、VinatexのTran Quang Nghi会長は、同産業がさまざまな問題に直面していると述べた。一例として、グローバル・サプライチェーンに参入するのに適したベトナム企業はごくわずかしかないという。

その上、繊維産業の現地の裾野産業も未発達のままである。投入コストが依然として高く、その他近隣諸国よりも貸出利率が高い一方で、熟練労働者の不足に直面している。

しかしながら、輸出面では依然として健闘が見込まれている。

同産業の輸出収入は2017年、昨年からおよそ11%増となる313億米ドルに達すると予測されている。もし実現すれば、国の対外売上高の16%を占めることになる。

Vinatexだけでも、輸出収入額30億米ドルを目標としている。

面談中、Mai Tien Dung官房長官はVinatexに対し、5.5兆ベトナム・ドン(2億4200万米ドル)規模となる41事業のスピードアップ、自社商品のバリューチェーンの構築、技術のアップグレード、行政手続の改革などについて、より積極的になるよう要請した。

また、政府が同産業の経営権を保持する予定はなく、Vinatexは部門売却についても早めなくてはならないとDung大臣は強調した。

Nha Be縫製株式総会社やViet Tien縫製株式総会社が実施したような株式化の取組に、もしVinatexが失敗すれば、外国企業との競争、過酷な市場への参入、投資家達の誘引、グローバル・バリューチェーンへの参加、付加価値のより高い商品の生産はいっそう難しくなるだろうと同氏は述べた。

ワーキング・セッションで発表された報告書によると、Vinatexは今年設定された対前年20.4%増の30億米ドルの輸出目標を達成するためによりいっそうの努力をするとTran Quang Nghi 会長が固く約束しているという。

先立ってVinatexのLe Tien Truong社長は、品質に加え、価格や輸送時間、さらには国内の輸出業者が厳しい環境保全要件を満たさなければならないため、特に中国を中心として、ベトナムの繊維・縫製製品がその他諸国との厳しい競争に直面していると述べた。

そのため地元メーカーは、生産性、品質、省エネ、環境保護といった4つの水準を満たすために古い設備を入れ替えなければならない。

繊維輸出産業において世界の5大輸出国の一つであるベトナムは、昨年283億米ドルの対外輸出を達成した。アパレル製品の現地調達率は50%強と低く、付加価値は依然として高くない。

国内部門は輸出向けの下請け縫製企業は強いが、製織・染色は弱いままである。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年06月30日08:29

ベトナム:国内下着メーカーが外国商品に押され国内市場シェアを喪失

ベトナムの下着メーカーは偽のラベルを付けた安価な中国製品との競争に敗れ、徐々に衰退している。

多くの国内企業では生産縮小や工場売却に追い込まれている。

Son Viet Garment社のHa Xuan Anh社長は、ベトナムの下着メーカーは主に中級品をターゲットにしているが、低価格品と高級品市場は海外ブランドが主流となっていると述べた。

高級品市場は独特のデザインを持ち、高品質、高価格の世界的に良く知られたブランドが支配しており、低価格品市場は主に中国製である。

「中国製品は想像を絶するほど安価です。女性用パンティの価格は1万ベトナムドン、アンダーパンツは1~2万ベトナムドン、ブラジャーは数万ベトナムドン未満といった価格です。一方で我々は、ブラジャー1枚につき3万ベトナムドンで製造委託している状況です。」と彼は言った。

「中国は何万もの工場を擁する世界の生産拠点です。彼らの欠陥だらけの商品だけでも東南アジア市場全体の需要を満たすのに十分であり、国境を越えてベトナム市場にも参入してきています。」と彼は続けた。

ベトナムのメーカーは国内間で競争するだけでなく、偽造品メーカーとも戦わねばならない。国内には中国の製造業者に外注し、出来上がった商品にベトナムブランドのラベルを付け、中級品として販売する企業が数多く存在する。

中級品を販売する店のマネージャーであるV Lさんは、彼女の店で販売する商品の約半分が中国製であると認めた。だがその販売価格は比較的高額で、ブラジャー1枚で40~70万ベトナムドンもする。

「消費者は中国製品を好まないため、(販売するには)ベトナムブランドのラベルを付けなければなりません。」と彼女は言った。

Vera、Misaki、J Bussといったブランドを持つSon Kim Fashion社のNguyen Thi Hong Trang社長もまた、多くのショップで「羊頭をかかげて狗肉を売る」状況であることを認めた。

密輸商品の販売業者はいかなる税金も負担していないため、小売業者に廉価で商品を卸し、顧客をひきつけるための魅力的な販売プロモーション活動を行っている。

「国の監督機関は、市場における商品の品質管理規制を緩和しました。私は安価な下着の80%は中国から密輸されていると確信しており、こうした商品は屋台店、店舗、スーパーマーケットなど、どこででも容易に入手できます。」とTrang社長は言った。

彼女は、安価な密輸商品のために多くの本物を提供するメーカーが駆逐されていると指摘した。

Son Viet Garment社のXuan Anh社長は、Xuan Vietで生産した商品の70%が海外顧客向けであると述べた(うち50%は製造委託契約によるものであり、残りの50%がFOBで販売されている)。

残りの30%は国内市場で販売されているが、「遊び半分」であるという。

「我々は国内市場向けの商品を作り続けていますが、その情熱は失われつつあります。」と彼は述べた。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年06月26日11:47

ベトナム:流通業者とのグローバルな結びつきを展開

ベトナム商工省は国外の大手流通業者と引き続き提携を結び、ベトナム製品の輸出を促進していく予定である。

同省の欧州市場部は、諸外国の消費者にベトナム企業の商品をダイレクトに届ける新しい輸出チャンネルの開発を行うべく、「ベトナム企業の外国流通システムへの直接参加を2020年までに展開」するプログラムの導入に関する会合を5月26日に開催した。

Dang Hoang Hai部長によると、同省はCasino(フランス)、Metro Cash & Carry(ドイツ)、Makro(チェコ)、Coopイタリア、Conad(イタリア)と協調し、質の高いベトナム製品を欧州のスーパーマーケットに売り込み、ベトナム企業と流通チェーンを結びつける「ベトナム製品ウィーク」を開催したと言う。

2011年以降、およそ10の「ベトナム製品ウィーク」イベントがヨーロッパやアジアで開催され、ベトナム企業の外国流通チェーンを通じた輸出をサポートし、仲介料をカットし、高い価値をもたらしていると同氏は述べた。

セントラルグループ・ベトナムのTran Thanh Hai副社長によると、スーパーマーケットチェーンのBig Cは近年、数千万米ドル(数十億円)に及ぶベトナム製品をヨーロッパ市場向に積極的に採用したと言う。

セントラルグループがBig Cを買収した後、セントラルグループ・ベトナムとBig Cは、ベトナム製品を国外市場に販促し、採用される様、様々なプログラムを実施した。

両社は省庁と協力し、手工芸品や繊維・縫製品、さらにはライチ、ドラゴンフルーツ、スウィートポテトなどの農産物と言った、より多くのベトナム製品がタイヤその他ASEANに諸国輸出される様、7月末にはタイにて第二回ベトナム製品ウィークを開催した。

イオンベトナムの西峠泰男社長は、ベトナムのサプライヤーは常に商品の品質を改善しており、同社には1675品目が納品されていると言う。

イオンは、日本を含めた1万4000店舗で積極的にベトナム製品を輸出している。

最も人気があるのはチャー(魚)、繊維・縫製製品、履物製品である。

昨年イオンはベトナムから2億米ドル規模の商品を輸出しており、そのうちチャーが占める割合は9000万ドルであった。

しかしながら、近代的流通チャンネルでの販売には安定した品質を確保する必要があるため、ベトナム企業が外国の流通システムにアクセスするにはまだ困難が続くとセミナーの代表者は述べた。

Auchanのベトナム店舗の食料品市場マネージャーであるAlbin Bertand氏によると、消費者は商品価格と品質を優先すると言う。

ベトナムの生産者は品質保証へのフォーカスに加え、潜在市場のトレンドを調査し、各市場にあった戦略を練る必要があると同氏は述べた。

ベトナム製品品質事業組合のVu Kim Hanh会長によると、ベトナム製品が近代的流通チャンネルに入り込むのに重要な点は、品質と原産地証明であると言う。

ベトナム政府は2015年、ベトナム企業の外国流通ネットワークへの直接参加を補助する計画を承認した。

この計画では、ベトナムと自由貿易協定を締結しているヨーロッパ、北米、東南アジア、北東アジアなどの国々の主要流通システムにおける、ベトナム製品の直接販売の保証を目的としている。

 

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年05月30日11:55

ベトナム:繊維・アパレル企業は第4次産業革命の施行に対し消極的

繊維・アパレル産業は、第4次産業革命がもたらす技術から大きな恩恵を受けることを見込んでいるが、時勢の変化に関しては無関心なままである。

ベトナム繊維協会(VITAS)のVu Duc Giang会長によると、紡錘数3万の工場で紡績糸を製造する場合はかつて、最大450人の労働力を必要としたという。

第4次産業革命の結果、同規模の工場で必要とする労働者数は最大でも30人となる。

以前は一人当たりが同時操作できるのは2機が限度であったが、今では8−9機、時には最大12機を同時に操作する事が可能である。このように、第4次産業革命の波が押し寄せれば、大量の労働者達が余剰となる。

専門家や業界観測筋では、第4次産業革命が影響するのはバリューシステムの一部のみであり、設計フェーズなどのバリューチェーンの川上段階に対する影響はほとんどないと見込んでいる。

ホーチミン市縫製・繊維・刺繍・編物協会(AGTEK)のPham Xuan Hong会長は、協会の会員企業の一部が最新設備に投資はしたものの、投資量は低いままにとどまっていると「投資」誌に対し明かした。

例えば、Viet Tien縫製株式会社はシャツ生産過程の一部の過程に自動装置を導入し、Hoa Tho繊維株式会社はスーツ生産設備の現代化に多額の投資を行った。

繊維製品の生産には50−100段階の工程があり、そのため企業は徐々に個々の生産過程を自動化していく見込みだとHong氏は説明した。

「繊維・アパレル企業の現時点の一番の懸念事項は、安定した生産や労働者の収入を保証することです。」

フランスの下着メーカーScaviは同氏の意見に共鳴し、ファッションの変わり続けるトレンドや顧客の好みを満たすデザイン過程を自動化することはほぼ不可能だと語った。

同社は過去に新設備や技術に多額の投資を行なっているが、対象となったのは主に一部の過程のみだ。

国際労働機関が最近発表した報告書によると、繊維・アパレル、履物産業に従事する労働者は、インドネシアでは65%、ベトナムでは86%、カンボジアでは88%、第4次産業革命により余剰になるという。

VITASのTruong Van Cam副会長は、実際はこれほど深刻にはならず、また自動化率に関しても生産過程によって異なるだろうと述べた。

しかしながら専門家は、繊維・アパレル企業は自身に見合った成長路線を見つけなければならないと勧告した。

AGTEKのHong氏は現在の生産能力を最大限に活用し、積み立てを増加させることで技術革新の財源として備蓄することを勧めている。

「ビジネスで最も大切なのは投資資金と労働者の技術です。」とHong氏は述べ、多くの繊維・アパレル企業が経営方法を変革することに焦点を置いていると加えた。また同時に、こうした企業は国内市場の販売高増加により一層の注意を払っているともいう。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年05月26日06:01

«前のニュース || 1 | 2 | 3 | 4 |...| 11 | 12 | 13 || 次のニュース»
このページのトップへ戻る