インドシナニュース

ベトナム繊維衣料産業、生産方式の改革へ

ベトナムの繊維衣料産業が、世界有数のアパレル生産国としてその地位を保持するため、生産方式の改革に取り組んでいる。こうした動きは、環太平洋経済連携協定(TPP)参加によって得られるメリットを踏まえたもので、同時に世界の地域貿易圏と締結したその他の貿易協定も視野に入れている。

ベトナム繊維公団(Vinatex)会長Le Tien Truong氏によれば、長年、委託製造に携わってきた結果企業は、製造、経営、労働の面で多くの経験を得たという。またこうした企業がFOB(製品販売)契約での輸出やODM(委託元ブランドで設計から製造まで請け負うこと)事業にシフトする場合、これまで培ってきた経験が役立つと考えている。

これに伴いVinatexもまた、できるだけ早急にODM方式を導入しようとしている。ODMにシフトすれば、染色、生地製造、縫製といった一連の業務を統合的に行うことができるほか、ビジネスの有効度指標の改善にもつながる。併せてオペレーションの見直しと改善も行い、国内外の市場で生産目標の達成を目指す。

Hung Yen縫製株式会社取締役会長Nguyen Xuan Duong氏は、ODM方式での生産を可能にするには、染色、生地製造、縫製など各当該部門が、同じレベルで発展していかなければならないと話す。

一方、問題となっているのは、繊維衣料産業が「製品開発」「マーケティング」「サプライ・チェーン統合」の3つの分野で、知識や経験を有していないことだ。ODM事業を進めるにあたり、企業は特にマーケティングを中心に、これらの弱みを克服していかなければならない。またターゲットを明確にするほか、素材産業の開発計画を策定する必要もある。

ベトナム商工省によると、同国の衣料品輸出は今年1~9月、前年比19%増の180億米ドルを達成した。輸入額は110億米ドルで、この結果、貿易黒字は62億米ドルとなった。

だがベトナム繊維協会(VITAS)会長Dang Phuong Dung女史は、輸出額の大きさの割に、付加価値のある製品はごくわずかだと話す。

原因として、同産業が輸入原材料に依存していることが挙げられる。例えば綿を例に挙げると、国内で供給できるのは総需要のわずか1%で、繊維産業が必要とする量の20.2%しかまかなえない。

同産業では年間600万の繊維束を生産できるが、品質基準の基準値を下回る製品が多く、実際に使用できるのはそのわずか30%のみである。

Dung女史によれば、グローバル・サプライ・チェーンの利用は「受動的」とみなされるという。ベトナムの繊維衣料産業が携わっているのは主に委託製造で、製品を設計・デザインする者はほとんどいない。よって委託製造を行う企業もまた、市場ニーズを探り市場の拡大を図ることにおいて「受動的」だと話す。

Ho Thi Kim Thoa商工副大臣は、アパレル業界における近年の世界的な傾向について、サプライ・チェーン構築におけるソリューション・パッケージの導入や電子商取引を挙げ、ベトナムにとってはどちらも依然として課題の領域にあると述べた。

こうした状況に伴い、ベトナム商工省は昨年4月、2020~30年にかけて実施する繊維衣料産業の開発計画を承認した。同計画では、繊維衣料産業を主要な輸出産業へ押し上げることを目指すほか、国内需要の高まりに対応し、より多くの雇用を創出し、競争力を高め、地域経済および国際経済にしっかりと融合していくことを目標としている。

過去数年にわたり、繊維衣料産業は、投資環境の改善、特恵制度の適用、協力支援の拡大、資本の呼び込みなどに必死に取り組んできた。Thoa商工副大臣は、ベトナムが欧州連合(EU)やユーラシア関税同盟(ロシア、ベラルーシ、カザフスタンとの間で結成された同盟)と締結したそれぞれの自由貿易協定やTPPは、同産業が今後、世界市場への進出を促進する際、大きなチャンスとなって役立つだろうと述べた。

 

 

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最終更新:2014年11月10日06:00

ベトナム:ホーチミン市の縫製工場、受注状況に明暗—一部受注減も

ホーチミン市の中小アパレル縫製工場の多くが今年、予想を大幅に下回る50~60%の注文しか受けていないという。また現時点で第4四半期(10~12月)の注文を受けている企業も、ほとんどいないのが現状だ。

ホーチミン市・織物・衣料・刺繍・編物協会のPham Xuan Hong会長は、現在、会員企業の多くが、注文を待ち続けている状態だと話す。また「昨年の今ごろまでには、既に半数以上の企業が、年間生産計画の8~9割を完了していた。それに引き換え今年は、まだたったの2.5~3割ほど」と続けた。

海外のアパレル輸入業者の多くは現在、発注先として、生産コストの安価なカンボジアやバングラデシュ、ミャンマーを選定している。と言うのも、ベトナムでの生産コストは、これらの国と比較すると5割増になるからだ。

一方、技術的な面で顧客の要求に応えてくれるというメリットから、ベトナムを好む輸入業者もいる。だが実際には、原材料の投入に多大な費用がかかることから、こうしたメリットが、必ずしも高い利益につながるわけではない。

ある大手アパレル企業の社長の話では、同社が今年下半期(7~12月)に受けている注文の数は、前年同期比で30%減だという。また「注文数は減少傾向にあり、特にヨーロッパからの発注が減ってきている。ここ数カ月の利益では、従業員の給与を支払うのがやっと。こうした注文数の減少は、環太平洋経済連携協定(TPP)妥結の遅れも一因なのでは」と続けた。

Dai Tay Duong社社長Pham Xuan Trang氏もまた、第3四半期(7~9月)と第4四半期(10~12月)の受注数が減少していることに懸念を示し、同時に、過去数カ月の利益についても相当の減少がみられることを指摘した。

一方、Garmex Saigon社会長Le Quang Hung氏によれば、同社が受けた今年上半期(1~6月)の注文は、前年同期比の20%増だったという。また来年5月までの発注も、既に大量に受けていると話す。同社はこれまで従業員の数を増やして、こうした受注に対応してきた。Hung氏はこの状況について「弊社では、ジャケットとスポーツウェアの製造に特化しており、それが注文を受けやすい理由になっているのだろう」と推測している。

あるアナリストは、ベトナムは今なお、アパレル生産拠点として重要な国ではあるが、輸入業者らは最近、彼らにとってメリットのある契約で、ベトナムの製造業者と業務提携を結ぶ傾向にあると批評した。

また「証券投資」誌の報道によれば、過去に、ある英国の輸入業者が在英ベトナム大使館に問合せを入れ、1カ月に20万着の洋服を納入することのできる、ベトナムのアパレル製造業者を紹介して欲しいと依頼したことがあったという。

ランニングウェアで有名な英国ブランドのロンヒルもまた、スポーツウェアを製造することのできるベトナム企業を探しており、製造されたスポーツウェアはヨーロッパ市場で展開するとしている。

 

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最終更新:2014年08月07日10:42

ベトナム:繊維大手各社「チャイナ・プラス・ワン」で脱中国依存へ向かう

ベトナムの繊維・アパレル企業が、同国最大の原材料供給国である中国からの脱依存を目指して、「チャイナ・プラス・ワン」政策を推進している。

「チャイナ・プラス・ワン」は、過去何年にもわたって日本の投資家が進めてきた戦略でもある。原材料の供給で主導権を握ろうとしているベトナムの繊維・アパレル企業は、こうした日本の先例に倣おうとしている。

同産業において、これまでのところ少なくとも5社の大手企業が、脱中国依存への取り組みを公言してきた。これらの企業には、Thanh Cong繊維、Garmex Saigon社、Gia Dinh繊維、Saigon 2社、およびSaigon 3社が挙げられる。

このうちThanh Cong繊維については、ベトナムが環太平洋経済連携協定(TPP)に加盟した場合、輸出において非関税特恵の適用を受けることのできる数少ない企業の1つである。TPPでは、原糸原則とともに、加盟国から調達した原材料で製品の製造を行う企業に対してのみ特恵関税を適用することになっている。

ベトナムにはユニット生産方式を導入している企業が2社あるが、同社はそのうちの1社としても知られている。原材料で輸入に頼っているものは繊維製造に必要な綿のみで、50%は米国から、残りの50%はTPP加盟国によるもの。同社会長Phan Thi Hue女史は、「原材料の供給で主導権を握るのは間違いなく当社」だと言う。

一方、Gia Dinh繊維、Saigon 2社、Saigon 3社、Garmex Saigon社の4社は依然として、原材料の調達を中国に大きく依存している。だが今後は、その使用量を減らすよう努める方針だ。

製品の販売を海外のパートナー企業にのみ委託しているGarmex Saigon社は現在、FOBで出荷する、輸出向け製品の製造に注力している。同社上級管理者によれば、2011年までは原材料の70%を輸入に頼っていたが、現在では50%にまで減少しており、今後も引き続き減らしていく見通しだという。また同社会長Le Quang Hung氏は、「当社は2年前、ある米企業を説得してパートナーとなり、ベトナム製繊維で作られた製品の販売委託に成功した」と話し、「それ以来当社では100万平米の繊維を購入してきたが、調達先はベトナム国内だ」と続けた。

Gia Dinh繊維もまた、FOB出荷の輸出向け製品で成功した企業である。

同社はこのほど紡績工場の建設に4000億ドンを投資したが、今後はシャツやスポーツTシャツなどを製造する国内の企業に対して、綿繊維を供給する計画だ。

一方、Saigon 2社およびSaigon 3社は、繊維の調達を国内でまかなおうとしてきた企業の先駆けである。Saigon 2社は現在、Vung Tau市にある日本企業が出資した企業数社から繊維を購入しており、Saigon 3社については、中国産原材料の使用量を20%にまで減らすことに成功した。

だがアナリストらの見解では、ベトナムの繊維・アパレル企業に対して、短期的な視点で脱中国依存を期待するのは無謀であるとし、段階的なアプローチが必要だとしている。

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最終更新:2014年07月16日11:29

ベトナム:Vinatex、IPOに向け準備

ベトナム繊維公団(Vinatex)は依然として、新規株式公開(IPO)成功に向け、周囲のプレッシャーを受けている状態だ。

上場申請が承認され、Vinatexは今月22日、ホーチミン証券取引所へIPOを果たす見通しとなった。売り出し株数は保有株式5億株のうち約1億2200万株で、額面価格1万ドン(0.47米ドル)で公開入札を行う。

ベトナムでは近年、国有企業によるIPOが相次いでいるが、これらの企業では公開株が大量に売れ残ったままだ。

VinatexによるIPOの実施後、国は、資本金5兆ドン(2億3470万米ドル)のうち51%を保有する。さらに0.6%にあたる約300万株を従業員の持ち株とし、24%にあたる1億2000万株は戦略的パートナーが保有する。

公開当初の株価は1株あたり1万1000ドン(0.49米ドル)で、IPOにより総額約1兆2200億ドン(5800万米ドル)が調達されるとみられている。

「昨日の会議で、わが社の戦略的パートナーに対しVinatexへの投資の機会について説明したが、最終合意には至らなかった」とVinatex副社長 Le Tien Truong氏は話す。

一方、Vinatex社長Tran Quang Nghi氏によれば、3年後には上場を目指す考えだ。

だが例えば、環太平洋経済連携協定(TPP)の早期妥結など有利な条件が整えば、こうした上場は、より早い段階、場合によっては1、2年のうちに実施される可能性もある。

証券部門における行政処分を定めた「法令第108号(2013年11月発効)」によれば、IPOを実施した企業は、その後1年以内に上場しなければならないという決まりがあり、1年を超えた場合には、最大1億5000万ドン(7140米ドル)の罰金が科される。

だが一方で、IPOを実施した企業や、上場資格要件を満たしていない企業にとって有利な条件を生む策として、国家証券委員会は先週、未上場株式登録システム(UpCoM)市場への登録を認める草案を公表した。

Vinatexは、輸出売上高において、2015年までに36億ドル、さらに2020年までには50億ドルにまで達するものと予測されている。

今月25日には、ベトナム植物油工業総公社(Vocarimex)社もまた、IPOを実施する予定だ。

同社の計画によれば、資本金31.1%にあたる約3790万株を売り出し株数とし、1株あたり1万1300ドン(0.49米ドル)で公開入札を行う。

これにより、国は資本金の36%、戦略的パートナーについては32%相当の3900万株を保有することとなっている。

 

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最終更新:2014年07月09日10:02

ベトナムファッションブランド、艱難辛苦の時

ベトナムファッション企業は脆弱な購買力という大きな困難に直面するだけでなく、生き残るためには中国製の低価格製品と激しく競わなければならない。

レストランShabu Kichooは昼休み、顧客のほとんどが会社員でいっぱいだった。日本スタイルのレストランチェーンは、これまでにホーチミン市でオープンした3店舗を見ると、非常に盛況であることが分かる。

チェーンのオーナーはファッション業界ではよく知られている人物で、15年前、ベトナムで有名なファッションブランドFociを設立した。

中間階級の顧客をターゲットに1999年に登場したFociは、2007年までに60店をオープンし非常に急速に成長してきた。しかしFociの店舗網はこの2年間で徐々に縮小している。同社はかつての50%まで売上高を下落させている。

2012年の暮れから2013年の初めにかけて、ホーチミン市のHai Ba Trung 通りにあるFociのショップオーナーは、目抜き通りから別の場所へ店を移さなければならなかった。

FociブランドのオーナーであるNguyen Tam 社社長Ngo Thi Bau女史は、自身の事業をレストランやインターナショナルスクールにシフトすることを決めた。

Bau女史は、KumhoとVincomビル、また最近第7地区にオープンした店舗を含め、これまでに3店舗のレストランを開業している。

Bau女史はまだファッション業界でも仕事を続けている。Fociは現在、これ以上小売販売網を広げるためにお金を費やすことはないが、取引先から外注委託された制服を作り、製品をインターネット販売しようとしている。

Fociに大きな困難を与えたように、店舗の賃料は急速に上昇してきているが、投資家は常に流行商品を販売する大規模店舗を必要としていると、彼女は述べた。

特にFociは、他の多くのファッション企業のように、低品質の中国輸入品や偽造品と激しい闘いを演じなければならない。国境を通ってベトナムに入る密輸品は、驚くほどの低価格のおかげで非常によく売れている。

「中国製品が公式ルートを通じて輸入された場合、ベトナム製品と競うことはできないでしょう。」と彼女は言う。

Viet Tien縫製株式総会社の上級幹部も、Viet Tien社の売れ行きが鈍いため生産を縮小しなければならないことを認めた。

同社はブランド認識の仕組みづくりに資金を投じ、関係機関の介入を求めてきたが、偽造品に負けたと、彼は述べた。

「我々は国内小売販売網を狭めなければなりません。」と言い、Viet Tien社は同社の模造品を販売している店を毎年150店舗見つけることができると補足した。

一方、ベトナム最大のアパレルグループであるベトナム繊維公団(Vinatex)副会長Le Tien Truong氏は、景気停滞の中、購買力が弱くなっていると訴えた。

国内市場の成長率は、2013年、前年の成長率30%よりもはるかに低く、15%だった。

販売不振は多くのファッションブランドを苦境に陥れている。

2011年には、The Blueはサイゴン縫製会社(Garmex Saigon)との契約を締結し、それによりサイゴン縫製会社が作った製品を販売している。しかし、販売不振のため、The Blueはサイゴン縫製会社から多額の借り入れをしている。

 

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最終更新:2014年07月08日08:02

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