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ベトナム:ネット通販が活況前夜

2004年以降ベトナムでは、オンラインユーザーの数が増加するにつれ、ネット通販や電子商取引が人気となっている。最近多くの外資系大企業がベトナム市場に参入しており、地元企業にとって、より専門的なサービスを提供しなければ市場から退出を強いられるような熾烈な競争が生まれている。次の5~7年のうちに、この領域は本格的な活況期に入ると言われている。

商工省傘下のベトナム電子商取引 IT庁(VECITA)によると、調査した約220のeコマースサイトでは、昨年総額1.6兆ベトナム・ドンの売上があり、その前年比で50%の上昇となった。ただしこの数字の75%は、トップ10のウェブサイトで占められている。

一般消費者向けeコマースビジネスの売上は29億7000万米ドルに達し、ベトナムの小売総売上高の2.12%を占める。

VECITAのTran Huu Linh長官は、ベトナムにおける4000万人のインターネットユーザーのうち58%が、オンラインショッピングを利用したことがある、と述べた。 eコマースの売上高は、今年40億米ドルに達すると予測されており、このことはベトナムのeコマースビジネスにとって良い兆候である。

ベトナムにおける2004年のサービス開始以降、eコマース業界ではLazadaやZaloraなど多くの外資系大企業の直接投資による進出が相次いでいる。またその多くは、ベトナムのオンライン小売業者にも投資を行っている。

外資系オンラインショッピングサイトの数は少ないものの、2014年には前年比15%増となる市場総売上高の59%を占めた。

ドイツのRocket Internet社傘下のLazada社は、過去2年間で最も話題となった会社である。ベトナム初進出から3年でLazada社は、ベトナムの216のeコマースサイトを追い抜いて収益がトップとなり、昨年の市場シェアは36%であった。

これに市場シェア14.4%のSendo 社、7.2%のZalora社、5.4%のTiki社が続いた。

外資系投資家の進出は過酷な競争を招き、資本力で巨大外資系企業に太刀打ちできない、多くのeコマースサイトを閉鎖に追い込んだ。

11月初めには、ウェブサイトのbeyeu.comが公式に閉鎖された。eコマースビジネス運営は多額の資金を必要とするため、多くの企業においてこれ以上無駄に投資しないという意思決定がなされた、と言われている。

Rocket Internet社のFood panda(食品デリバリーサービスのサイト)はVietnammn.comに売却された。

この過酷な競争により、いくつかのベトナムの企業は外国資本と手を組むことを選択した。

Taembe社は最近、スイスのFounders Fundから総額22万8000米ドルの投資を受けることとした。またその前には、Sendoと123Muaの二つのeコマースサイトを運営する、FPTグループ傘下のSen Do社が、日本を代表するインターネット・サービス・プロバイダーであるSBIホールディングス、Econtext Asia、Beenosの3社と提携することとした。 Tiki.vnも、日本のパートナーとの提携を急いだ。

一方でVingroup社は、昨年1兆ベトナム・ドンもの資本金を投じてVinEcomを設立し、eコマース市場への参入を開始した。

VinEcomは8月に、自動車、オートバイや生鮮食品など特殊な商品を取り扱うAdayroi取引サイトを開始した。このグループは、Lazadaなど外資系メジャーサイトの良き競合相手となることが期待されている。

 

消費者からの低い信頼性

ベトナムのeコマースビジネスの発展において最も難しい課題は、消費者がオンラインショッピングの習慣をまだ持っていないということである。多くの消費者は、購入するかどうかを決定する前に、直接製品に触ってみたいと考えている、とホーチミン市にあるベトナム電子商取引協会(Vecom)のNguyen Ngoc Dung会長は述べた。

多くのベトナム人はオンラインショッピングを信頼していない。 VECITA のレポートによると、インターネットユーザーの44%に当たる1400万人が、オンライン取引を行ったことがないとしている。

Neilsen社の調査によると、消費者のうち22%がインターネットの情報を信じておらず、15%が流通コストについて心配をしており、11%がウェブサイト上での分かりにくい情報と検索の難しさに不満を抱いている、としている。

オンライン販売業者は、本物のような価格で偽造品を販売したり、割引適用前の価格を不当に高く表示したり、広告とは異なる品質の品物を提供したり、消費者に継続的に大量のジャンクメールを送りつけたりして、消費者を悩ませている。

VECITA南部事務所のNguyen Thi Hanh所長は、政府は電子商取引業者に対し、政令52号、77号により、電子メールを送りつける前に消費者の許可を得ることを命じた、と述べた。しかしこの政令はまともに遵守されていない。

VECITAでは次に、モバイル端末での電子商取引の管理に関する法令案を起草しており、現在、政府承認を求める前に、企業からの意見を募っているところとしている。

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最終更新:2015年12月23日06:02

ベトナム:ベトナムの労働生産性は低い理由は、海外からの委託加工だからか?

ベトナム企業では主に海外からの委託加工を行っている。指図された仕事を行うのみである。ベトナム企業は市場を持っていないため、その労働生産性は低いのである、と経営者らは述べている。

国際労働機関(ILO)のベトナムにおける低い労働生産性に関するレポートについて、コメントを求められたHung Yen縫製株式会社のNguyen Xuan Duong社長は、確かにアパレル産業の労働生産性は低いものの、一部企業では高いレベルの労働生産性を示している、と述べた。

労働生産性は、労働者のスキルに基づいて計算される。Hung Yen縫製株式会社において、2014年の労働生産性は1時間当たり2.5米ドルであったが、その値は2012年時点のタイの値と同レベルであった。しかし一般に、衣料品産業の労働生産性平均は地域周辺国の60%程度であり、1時間当たり1.5~1.8米ドルである。

ベトナムのアパレル産業は数年前に発展し始めたばかりであり、労働者は依然として高いスキルを持っていない。

「5~10年前から稼動している歴史ある企業は高い労働生産性を示しているものの、新興企業は1時間当たり1.0~1.2米ドルの低い労働生産性しかありません。」

なぜベトナム人は、ベトナム企業で働く時は低い労働生産性を示すのに対し、外資系企業(FIE)で働く時は、より高い労働生産性を示すのか?

Duong社長は、外資系企業が特定の市場に向けた専門的な製品を生産しており、そこでの労働者は、働き始めてから1年もすれば熟練工になることができる、と述べた。例えば、フンイン省にある米国HanesBrandの工場では、労働者は男性用の下着やTシャツを専門に生産している。そのため労働者は、1ヶ月後には習熟することができる。

一方で、ベトナム企業はこういった仕事を獲得することができない。ほとんど企業は、「その日暮らし」であり、海外からの委託加工を行い、指図された加工を行うだけである。そのため、こうした企業の労働者は、同じベトナム市場の他社労働者よりも、高い専門レベルを身につけることできない。

「こうしたことから、ベトナム企業の労働生産性が低いということは、必ずしも真実ではありません。」とDuong社長は述べた。

仮に企業が彼らの労働生産性が低い、という事実を否定するならば、なぜ最低賃金の引き上げ要求を拒否するのか?

この問いに対して、ほとんどの企業では収益実績に基づいて労働者に支払いを行っている、とDuong社長は述べた。Hung Yen縫製株式会社では、例えば、売上の60%を労働者への支払い原資としている。

そのため、もし社会保険料が増加すれば、労働者の純所得は低下する。社会保険料は総売上の7~8%であったのが、現在9%にまで増加している。

現在社会保険料の料率は32.5%であり、一方で労働組合費は2%と、事業者には重い負担が課されている。

Duong社長はまた、労働生産性は低すぎるわけではないが、それでも生産性は年率わずか5%に満たない改善しかできないのに対し、企業は年率10%以上の賃上げを要求されている、と指摘した。

 

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最終更新:2015年11月25日06:01

ベトナム:タイの消費財がベトナム・メーカーの強敵に

中国製品の価格より少し高いが品質は確か、タイの消費材は中国製品を駆逐し、ベトナム製品と激しく競争してきた。

ホーチミン市Tan Phu区に住む会社員のLe Thi Phuongさんは、日常使いのために何かを購入する際、しばしばイオンモール内の均一価格店のKamanayoに行く。

「グラス、スプーンからゴミ箱やバスケットまで、そこでは幅広い商品があります。それらはすべて、4万ベトナム・ドンで販売されています。」と彼女は言った。

「そこでは一般的な市場価格より一部の商品は高価ですが、安いものもあります。でも、4万ベトナム・ドンという金額は、大都市に住む大多数の主婦にとって手頃な価格なのです。」と彼女は、なぜその店に行くのか理由を尋ねられた際に言った。

第3区に住むLe Thi Hong Giangさんは、以前はMarks & Spencerの化粧品を手に入れるには、タイに行った人々から購入しなければならなかったが、今ではタイ資本の店で簡単に製品を見つけることができる、と言った。

「ボディローションは少し高価な25万5000ベトナム・ドンで販売されていますが、まだ手の届く範囲です。」と彼女は言う。

タイ製品は「品質が高いわりに価格はそれほど高くない」という位置づけで、ベトナムの消費者の心を捉えている、とブランドの専門家は指摘した。

タイ製品は次の2つの大きな理由によりベトナム市場に浸透していると彼は指摘する。

まず、タイ製品はリーズナブルな価格設定をしており、それは中間所得層にとって「妥当」な水準であり、低所得者にとって「なんとか手が届く」レベルであること。次に、ベトナムの人々が低品質の中国製品にうんざりしている時に、非常に良いタイミングでベトナムに進出をしたことである。

しかし、タイ製品がベトナムの人々に歓迎されている一方で、ベトナム・メーカーの間で大きな不安が生じている。

Robenny Asia Pacific社のRobert Tran最高経営責任者(CEO)は、1ドル均一価格モデルが、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのような取引先の合意が得られなかったために失敗した米国やカナダのような国々を引き合いに、タイの下着や化粧品がベトナム市場に浸透するのは生易しいことではない、と指摘した。

一方で他のアナリスト達は、ベトナム市場におけるタイ製品の浸透率が、ベトナム・メーカーに脅威を感じさせるほど大きくなっている、と述べた。

このブランドの専門家は、ベトナムが強大な衣料品輸出国でありながら、ベトナム市場にはタイの衣料品が溢れ返っている事実を指摘した。

彼はまた、(ベトナムのメーカーにとって)ベトナム国内市場は輸出のための「踏み台」とされている、と警告した。そのため、もしタイ製品がベトナム市場を支配し続けた場合、ベトナム・メーカーは(その踏み台が使えずに、)自社製品の輸出に困難をきたすこととなる。

タイのセントラル・グループ代表者は、小売チェーンにとってベトナムは将来を嘱望される潜在市場であるとし、このグループでは2016年3月までに6ヵ所以上の均一価格店をオープンすることを明らかにした。

 

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最終更新:2015年11月13日06:01

ベトナム:記憶に刻み込まれる着こなし(後)

前編より)

 

服装に隠された秘密

Yem daoからアオザイの時代はベトナムの伝統的な衣装の欠くことのできない部分だ。衣装は人々の好みに合わせて年とともに色やデザインが著しく変化したが、まだ伝統的な価値を保っている。

 

Yem dao

昔Yem daoはベトナムのあらゆる階層の女性によって着用された典型的なベトナムの下着であった。

この独特な衣装の起源ははっきりとわかっていないが、多くの研究者らは初期のバージョンはLy王朝の時代のもと、12世紀に出現したと論証している。

Yem daoはかつてあらゆる階級のベトナム女性により着用された下着として使われた古代ベトナムの女性用の胴着に由来する。

基本的な形から多くのバリエーションを持つシンプルな衣服で、単純な、通常は女性の胸にかけられ、首と背中で結ぶための紐のある、ひし形や四角にきりとられた布である。

Yem daoは一般的につつましく隠すためにブラウスやオーバーの下に着るものである。

現代のベトナム女性はもはやyem daoを着ることはないが、多くの伝統的なパフォーマンスではベトナム女性の誘惑的、女性的な面を表すための重要な役割を今も果たしている。

巻かれたスカーフとシルクのローブから突き出したお下げをなびかせ、伝統的な赤いベルトをつけ、円錐のヤシの帽子を手に持った姿はまさに過去のベトナム女性描いた姿だ。

Ao tu than(四面のドレス)もベトナムの伝統的な衣装の一つだ。

一般的によく知られているアオザイに加え、ao tu thanはベトナムで一般的に着られているもう一つの衣装だ。12世紀に起源をもち、日常的な農作業用の服として着用され始めたため、一般的に濃い茶色や黒色のものが多い。

今日作られているao tu thanはほとんどが鮮やかな色だが、著名なベトナム王朝のガウンを修復するTrinh Bach氏によれば、古代ベトナムの人々がより落ち着いた色合いを好んでいたというのは興味深い。色、生地、デザイン、装飾品などにおいてao tu thanには様々なスタイルが見られる。

封建時代をとってみると、様々なスタイルを通し、衣服を着ている人の社会における地位を表わされていた。

より派手で裕福なスタイルはもちろん特別な祭りや行事で身につけられた。

様々な形にも関わらず、ao tu thanは一般的に名前の由来となる、床まで届きそうな4つのパーツからなるチュニックのジャケットから成り立っている。

チュニックの後ろ側はアオザイに見られるゆったりとした一枚のひらひらとした布がある。前側には後ろ側の布から来る2枚の布があり、これらはウェストで結ばれているか、下にそのままおろされている。

チュニックのジャケットの下にyem daoが一部見える形になっており、シルクの帯がベルトや、しばしばチュニックの布の上に様々なスタイルで腰に結ばれている。

またao tu thanを着る際にはkhan vanと呼ばれるうねりのあるスカーフである装飾品もあった。スカーフは女の子を魅力的にみせる一番はじめの大事なことと考えられていた。貧しい者は黒、茶色、スミレ色に染色されたスカーフをつくり、裕福な者はシルク、ガーゼ、ちりめん、ビロードのkhan vanを見せびらかし力を誇示した。

 

アオザイ

アオザイはベトナム女性の伝統的な衣装として有名だ。ハイネックで横に2つの布地のある柔らかい生地で作られ、体にぴったりとつくアオザイは、長い間海外の人に称賛されてきた。高名なフランスのデザイナーであるピエール・カルダンは「アオザイは非常にセクシーに見えますが、控えめで洗練され、繊細です。常に流行の最先端です」

古くからの4枚のトンキニーズのチュニックとフエの貴族的なチュニックの組み合わせからなる今日のアオザイは、1930年代にFine Arts Collegeを卒業したLe Pho氏によりつくられたと言われている。このLe Pho氏の創作は後にLe Mur様式と言われたフランス人のデザイナーによりわずかに仕立て直された。

それ故オリジナルのアオザイは何世紀もの間を経て多くの変化を受けたが、いまだにベトナム人女性の間では誇りを持って着用されている。アオザイは多くの場合シルクでつくられ、すべての女性を上品に、優雅に、そして美しく見せることができる。伝統的な美しさと現代様式を絶妙に組み合わせ、アオザイは学校や仕事、パーティーや結婚式などあらゆる場面に着ることができる。またしばしば外国の女性も好んで身につけることがある。

アオザイは普通祝いの席でkhan xep(頭飾り)とともに着用され、伝統的な結婚式の衣服として、また高級官僚や学者の服装としても欠かすことのできないものである。均一なタックで織り込まれる男性用の頭飾りは通常平らだが、女性のものはより大きく丸みを帯びている。生地にもよるが、アオザイは既製品、オーダーメードのいずれの方法でも購入でき、100万ベトナム・ドンの安さから購入可能だ。

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最終更新:2015年11月07日12:01

ベトナム:記憶に刻み込まれる着こなし(前)

伝統的なベトナムの衣装はかつて身にまとう人の社会的な地位を示すものであった。何を着るかを決めるときには一定のルールが設けられていた、

衣類のデザインや流行は絶えず変化しており、時代の中でその国や人々の発展に歴史的、精神的また文化的にも重要な役割を果たしてきた。

ベトナム帝国の時代には衣類は着用した人の社会における権力と地位を示していた。

生地や色遣いも象徴的な意味を持ち合わせていた。例えば黄色は権力と富を示し、皇族のみが身につけることを許された。皇帝の衣服は竜が最高の権力を持つ象徴とされることから竜のローブという意味のLong baoと呼ばれた。

Long baoは黄色のシルクやサテンから作られ、黄金の竜や宝石の刺繍があしらわれた。王族にはこれも高貴の生れであることを示す宝石や不死鳥の翼の刺繍があしらわれたシルクのズボン、ブロケードのローブやサンダルの独自の衣装もあった。普段の服装はシンプルで、女性はシルクのブラジャーつきのブラウスと四面からなるシルクのドレスであった。

最高権力を持った皇帝は国民の衣服を決定することができた。例えば1665年、当時の王朝の支配者であったLe Huyen Tong帝は女性のズボンの着用を禁じた。1820年から1840年に在位したMinh Mang帝が逆にズボンの着用を必須とするまで、この命令は三世紀も続いた。

個人の自由が拡大した今日、何を着るかは全く個人が決定し、個人の好みが決めることである。ファッションはお上が決めることではなく、その日の行動や感覚を反映したデザイナーにより創り出されるものだ。ファッションはかつて世代から世代にかけて変化したが、今日では毎年、もしかしたらそれ以上早く変化しているかもしれない。

ほんの少し前、例えばベトナムでジーンズとTシャツを着ている女性は少数で、ほとんどが伝統的な白いブラウスと黒いズボンを身に着けていた。しかし戦争の時代を経てブラウスの色はミリタリーのカーキ色、労働者の濃紺、伝統的な白から現在では虹の色のようにどの色も見られるようになった。

今日では無数の最新の海外デザインの服が地元で手に入る。衣服はよりシンプルで使いやすいものになり、暖かさやつつましさといった個人の個性を表現する意味あいが強くなった。

 

後編につづく)

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最終更新:2015年11月07日06:01

ベトナム:繊維製品生産設備市場は投資家にとって十分魅力的な規模

ベトナムの繊維産業は、その製品製造のために39億米ドル相当の機械を必要としているが、国内の機械エンジニアリング企業はその需要に応えることができない。

過去には、作業が手作業で行われていたため、Saigon Garment & Trade Company社(GMC)では、生地の裁断と延反のために50人の労働者を必要としていた。それがNhat Tin Technology JSC社による切断機を使用し始めてから、生産性が大幅に向上し、必要な労働者数は8名に削減された。

Saigon Garment & Trade Company(GMC)のマネージャーは、新たな切断機を導入したことに対し、正しい決断をしたと信じている。

他の繊維企業においても、生産技術の向上に多くの資金を費やす傾向にある。このことが、Nhat Tin社の生地延反機の販売高が前年同期比で300%増加している理由である、とNhat Tin社のNguyen Tan Thanh社長は述べた。

しかし国内製品は、まだまだ衣料品産業の需要を満たすことはできていない。現在業界で使用されているほとんどの機械は輸入品である。

ベトナムは、2014年には240億米ドル規模と、世界で最も大きな衣料品輸出国の一つである。そのように大量の製品を供給するために、生産に必要な機械や原材料をほぼ100%輸入に頼っている。

ヨーロッパ製の機械は最も高価で、繊維・衣料品会社にとっては最高級の設備である。中間レベルの機械は、韓国、日本、台湾から輸入されている。そして中国の機械は最も安く、ほとんどの中小企業がこれを選択している。

Viet Tin Technology JSC社のNguyen Viet Thang取締役によると、繊維産業で使用されている機械や設備の50%は中国からのものである。

ベトナムの企業が中国製の機械を求めるのは、単に手頃な価格であるということだけでなく、中国の供給業者が様々な種類の製品を、それぞれ異なる価格レベルで提供しているためである。

ベトナム繊維協会(Vitas)Nguyen Van Tuan副会長によると、ベトナムの繊維・衣料品業界では、年間65億メートル以上の生地を必要とする。

これだけの量の生地を生産するためには、65億米ドルの総投資額の60%が製造機械に費やされる必要がある。すなわち、ベトナムは繊維業界向けに39億米ドル相当の機械が必要であることを意味する。

これまでも外国メーカーはベトナムにおいて高い需要を享受してきたが、さらに市場を開拓しようとしている。

日本の衣料品製造機械メーカーの津田駒グループは、多くのベトナム企業と製造機械の供給について商談を開始している。ベトナムは中国やインドと同じく、日本のグループにとって最大の市場である。

 

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最終更新:2015年10月16日05:59

ベトナム:銀行が縫製企業に20億ドルの融資を約束

ベトナム投資開発銀行(BIDV)のTran Bac Ha議長は9月30日に開催されたワークショップの席上、同行は今後5年間で縫製企業に20億ドルの融資を行うと発表した。

中国が人件費の上昇と地価の高騰から輸出向け生産を縮小している現状を受け、海外投資家にとってベトナムが生産基地となる可能性が浮上しているとHa議長は話す。

この機会を活用して競争力を強化し、世界市場への統合を果たしたいのであれば、ベトナムの産業界の再編成が求められるともHa議長は述べた。

投資開発銀行による融資は原材料開発、貿易促進、市場拡大に特化したものとなる予定。

商工省軽工業部のPhan Chi Dung部長は、二国間・多国間の自由貿易協定(FTA)の締結により、ベトナムは縫製製品の主要輸出先である米国、EU、日本、韓国を含む世界の大市場へのより有利なアクセスが得られるだろうと話した。

Dung部長は、自由貿易協定による関税削減はベトナムの輸出産業にとって追い風となるだろうと強調した。

商工省のDo Hai Thang副大臣によると、縫製産業は自由貿易協定の締結により最も大きな利益が期待される産業のひとつであるという。

しかし、このチャンスを生かすにはまだ大きな障害が残っているとThang副大臣は話す。原産地証明や輸入国側の規制への適合、そして大多数が中小企業である縫製繊維産業においては資本調達も問題であるという。

ベトナムは世界でも10位以内に入る縫製繊維製品の輸出国であり、過去5年間の年平均成長率は15%を記録している。

2014年のベトナムからの縫製繊維製品輸出額は209億米ドルに達している。

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最終更新:2015年10月08日11:59

ベトナム:TPP承認により繊維産業が急成長し、工業団地は拡大する

現地不動産大手Savills社は、今年上期の繊維産業向けに承認された大規模な計画が同時期のベトナムの41億8000米ドルの海外直接投資(FDI)の76%を占め、製造・生産部門の開発を牽引したと発表した。

繊維・衣料品産業はTPPが承認されれば2桁の成長を達成する見込みである。

合意は、TPP内で輸出される織物や最終的な衣料品はTPP加盟国により製造されなければならないと定めている。中国、台湾や香港の投資家は最近、TPPの承認に一歩先駆けようと競争に参入した。

スタンダードチャータード銀行による最近の研究によれば、TPPを十分に利用しようと投資は中国からアセアン共同体に移行しつつあるとのことだ。

回答者の44%が大規模な国内市場のため、29%が運用コストが低いため、そして18%が十分にある労働力のためにベトナムを選択すると回答した。

とりわけ技術関連の最大手企業であるマイクロソフトは中国の2つのノキアの工場を閉鎖し、ベトナムの新しい拠点を選んだ。

同社は2億1000万米ドル相当のバクニン省のベトナム・シンガポール工業団地の工場を拡張し、人員も現在の5000人から3倍増やす予定だ。

ホーチミン市は南部重点経済特区の経済的な拠点で、最大数の海外直接投資(FDI)の計画を受けている。

上期には全海外直接投資(FDI)の59%を占め英国が最大の投資国であったのに続き、英領ヴァージン諸島が15%、韓国が10%を占めた。

第一四半期には工業団地は市内に全16か所、賃貸可能な面積が2300ヘクタールあり、前年比50%の増加となる4億2500万米ドルの海外直接投資(FDI)を呼び込んだ。

一方、ハノイと北部重点経済特区には全12か所の工業団地と先端技術地区があり、全面積は2400ha、内賃貸可能な面積は1500haに及ぶ。

8月、ハノイの工業団地は対前年比52%の増加となる5510万米ドルの投下資本を呼び込んだ。

ハノイの工業団地には合計の登記資本金48億5000万米ドルの312の海外直接投資(FDI)の計画、5億3000万米ドル以上の登記資本金となる276の国内投資計画を含む、合計588の計画が存在する。

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最終更新:2015年10月07日06:05

ベトナム:高すぎる保険料、組合費を企業が懸念

12.4%の急激な最低賃金の上昇と、2016年から適用される新しい保険料計算が、企業に懸念を引き起こしている。

全国賃金評議会は、2016年の最低賃金を12.4%増加させることを決定した。

一方で、企業が労働者のために支払わなければならない保険料は、固定給部分ではなく、従業員の月間総収入に基づき計算されることとなった。

Hung Yen Garment社のNguyen Xuan Duong会長は、現在の企業の経営状況を考慮すると、12.4%の賃金上昇は高すぎると訴えた。

Duong会長は、最低賃金を上げる必要性については同意しているものの、事業運営に支障をきたさないようにするには、その増加額はより低い、約10%程度が適切であろう、と指摘した。

内閣総理大臣及び関係省庁に対する文書の中で、VBF Consortium経営委員会のVirginia B. Foote共同議長は、2015年のインフレ率予想が2.5%であることを考慮し、9~10%の最低賃金の増加が合理的である、と提言した。

在ベトナム欧州商工会議所(EuroCham)も、ベトナムの企業は労働コストの上昇に直面していることを警告し、9~10%の最低賃金の上昇を提言した。

在ベトナム欧州商工会議所(EuroCham)のMai Lan Anh氏は、最低賃金が年々増加するならば、EuroChamは長期的に見て、他の近隣国と比較したベトナムの労働競争力について懸念を持つだろう、と述べた。

Hung Yen Garment社のDuong会長は、労働者への賃金支払いは、企業の収益の60%を占めており、加えて昼食手当は4%、保険料支払いも10%にも上る、と述べた。一方で、収益の残り26%は、設備の減価償却費、輸送、再投資に費やさねばならない。

また、保険料の新しい計算において、Duong氏はさらに4%以上の保険料(現在の収益の10%相当ではなく14%相当)を支払う必要があるとした。

「私は、企業がこうした増加コストをカバーするには、労働者の所得を削減する他ない、と信じています。」と彼は述べた。「コストを削減することができない企業は、損失を出し、倒産したり、サメのような外資系資本に食い物にされたりします。」

Duong氏は、企業は現在、倒産、または経費を削減するための法律逃れの2つの選択肢しかない、と述べた。例えば企業は、保険料算出の非対象費用項目として、より高額の昼食手当や年末ボーナスを提供する一方で、算出対象となる給与や残業代については削減するようなことが考えられる。

ベトナム繊維協会(Vitas)も、12.4%もの賃上げについては失望を示している。ベトナム繊維協会(Vitas)の3分の2の会員が、最終決定が通達される前により緩やかな6~7%の昇給を提案した。

ベトナム繊維協会(Vitas)はまた、マレーシアの13%、フィリピンの10%と比較して、ベトナムの保険料及び組合費は労働者給与の32.5%を占めた、と明らかにした。

 

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最終更新:2015年10月05日05:54

ベトナム:縫製メーカー、外国軍向けの制服作りを認められる

国内縫製メーカーに対し、外国の軍隊向けの制服作りがHoang Trung Hai副首相により認められた。

商工省(MOIT)は国防省と公安省に対し、ベトナムの縫製メーカーが外国の制服作りを許可されることへの規制指針案に対し意見を求めた。

外国のパートナーとの契約のもと、外国の制服を制作したいと検討している企業は、国家の管理当局へ許可を得たうえで報告を行わなければならない。

商工省は企業から申請を受けたのち、企業らに許可を与える前に国防省と公安省と協議を行わなければならない。

税関総局(GDC)は企業らが許可証を提示したのちサンプル製品を輸入することを許可されるが、製品が輸出されるまで企業のアウトソースのプロセスは厳しく監視される。

ベトナム繊維協会(VITAS)副委員長兼事務局長Dang Phuong Dung氏は煩雑な手続きのために多くの大きなチャンスを逃してきたと語った。

氏によれば、外国の企業は今までに数十億米ドル相当の注文案件で接触してきたが、ベトナムの縫製メーカーは契約を満たすことができなかったわけではなく、現状の規制のために注文を受けることができなかったという。

Hoa Binh縫製株式会社の幹部は2014年にタスマニア警察の紋章入りのオーストラリア警察の制服を生産する注文を受けた。

双方締結された契約のもとでは、外国のパートナーがHoa Binh社へサンプル製品と必要な生地をすべて送ることになっていた。

しかしながらパートナーが送付したサンプル製品は、空港の税関当局によれば2006年に規定された国防省の決定No80の輸出入禁止の物品に該当し、輸入には許可が必要なため、タンソンニャット空港の税関を通過することができなかった。

Hoa Binh社の幹部はサンプル製品を通過させるために多くの異なる管理当局に接触し、多くの労力を費やしたと述べた。しかしながら外国のパートナー企業はこれを待つことができず、Hoa Binh社は最終的にはサンプル製品を受け取ることができたものの、注文はキャンセルされ、他国に注文が流れた。

Dung氏は安全上の理由からベトナム軍の制服や設備の輸出入を禁止することは必要だが、外国のパートナー企業とのアウトソーシング契約のもとでベトナム企業が製品をつくることは禁止されるべきではないだろうと語った。

ベトナム繊維公団(Vinatex)によれば、ベトナムは世界で第4位の繊維製品輸出国で、今年の上半期で121.8億米ドル相当の収入を得ている。

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最終更新:2015年10月01日06:01

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