インドシナニュース

ベトナム:ハイストリートファッション市場がヒートアップ

国際市場の調査会社であるEuromonitor International によると、2017年までにベトナムのブランド品市場は27億米ドル規模にまで達する見込みである。

 

需要がうなぎのぼり

4月16日の深夜、ホーチミン市7区の新市街Phu My HungにあるCrescent Mallはまだ営業していた。Gap、Calvin KleinやMarks & Spencerでは、買い物中毒者らがたった一日のみ開催される重要イベントのミッドナイトセールで気に入ったものを獲得しようやっきになっていた。

このショッピングモールにある100店舗において50%割引となる販売キャンペーンは、これで3回目となる。

T. Maiさんは買い物中毒と自己紹介した上で、多様なデザイン、良質な素材と「リーズナブルな価格」のMangoブランドの製品が特に気に入っていると言った。

Maiさんにとって「リーズナブルな価格」とは、1アイテムで200~300万ベトナム・ドンに収まる価格帯である。時にはセールによって、Maiさんは100万ベトナム・ドン以下で商品を購入できることもある。

この「リーズナブルな価格」は、一人当たり年平均で2000米ドルの所得しかない大半のベトナム人にとって「手の届かない」金額である。

しかしMaiさんのように、ブランド品を買う余裕がある顧客の数は、急速に増加している。

Mangoだけでなく、Gap、Guess、Topshop、Ralph LaurenやNine Westなどの国際的なファッションブランドは、多くの若いベトナム人、特にオフィスワーカーに好まれている。

新興市場における消費動向の大きな変化は、販売企業のビジネス戦略にも影響を与えてきた。

Inditex 傘下のZaraは、ベトナムの消費者は今、ハイストリートファッション製品を好む傾向があると指摘した。

2015年第4四半期に実施された、ベトナムの消費者信頼感指数に関するNielsen社の調査によると、ベトナム人は休日、旅行、ファッションやハイテク製品に喜んでお金を投じる傾向があることが明らかになった。

スペインのファッションブランドであるZaraがベトナムに進出したが、その存在がベトナムのハイストリートファッション市場をさらに加熱させると期待されている。

ベトナムは、Zaraが今年店舗を新規開店させる計画としている5つの市場のうちの一つである。残る4つは、ニュージーランド、パラグアイ、アルバとニカラグアである。

2016年1月31日期末の2015年会計年度において、Inditexは世界88市場で7013店をオープンさせ、うち2000店舗はZaraブランドであった。

またMangoは昨年26億米ドルの売上を計上し、そのうち80%がスペイン以外の市場からの収益であった。Mangoは、世界107市場に展開している。

Mango は18~40歳の顧客層をターゲットとしており、2004年からMaison JSCとの間で交わされたフランチャイズ契約を通してベトナムに進出している。

Mango はまた、IPPの子会社であるDAFCやVingroup傘下のBFFなど、複数のフランチャイズパートナーを持っている。

 

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最終更新:2016年05月12日06:03

ベトナム:国内ハイフォン港への輸送費の方が日本への輸送費よりも高額

繊維企業は輸送経路上のチェックポイントを通過するたびに多種多様な費用や税金、それに「袖の下」も支払わなくてはならない。

ある縫製企業の幹部は、ハノイからハイフォンへの輸送で輸出用コンテナひとつにつき400ドル支払う必要があるという。一方で、コンテナをハイフォンから日本に輸送する費用は100ドルで済む。

「400ドルは非公式な手数料も含めた様々な費用として支払うものです」と彼は話す。こうした「非公式な手数料」は事業の負担となっているという。

ベトナム繊維協会(Vitas)のPham Xuan Hong副会長は、こうした手数料が実際に存在することを認めている。

Hong副会長は、サービス料の根拠はないものの、有力な業者にはサービス料を設定する権利があるという。彼らは原材料費の高騰を理由に値段を釣り上げようとする。

「輸送サービス業者は原材料費が高いので料金も高くなるといいます。しかし、それが本当なのか、誰にも判定することはできないのです」と彼は説明する。

ビジネスマンであるHong副会長自身、この「潤滑油的手数料」、あるいは様々な公的組織を「潤滑にまわすために」払われる手数料といった、非公式な費用は高額であると話す。

「潤滑油的手数料」には2種類ある。まず、ビジネス上、すべてが順調に公的組織を通過するためには、通常の「潤滑油的手数料」を支払う必要がある。そして次に、もしそのビジネスが急ぎの用件である場合や、法の網目をかいくぐる必要がある場合は、特別な潤滑油的手数料が必要となる。

繊維企業の例で言えば、衣類や原材料の中国からの密輸が問題となっているが、中国から密輸をするような業者は、特別な潤滑油的手数料を支払う必要がある。

密輸業者はきちんと税金を支払う輸入業者より安価に商品を売ることができる。こうした状況は健全な競争を阻害するため、「非公式な費用」は結果として国家経済に大きなツケを払わせることとなるとHong副会長は話す。

「昨今、国家公務員の給与は日用品の購入にも不自由するレベルであるため、可能な手段全てを使って現金を得ようとします」とHong副会長は言う。

だから行政改革が「長期的な目標」でなければならないとHong 副会長は指摘する。企業はまず目先の他の問題を解決することが先決であるという。

「企業は組合費と社会保障の掛け金が高く、負担であるという不満を持っています」とHong副会長は言う。ミャンマーでは5%に過ぎない社会保障の掛け金がベトナムでは30%であるという。

 

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最終更新:2016年05月05日06:01

ベトナム:米国の綿保税倉庫に大きな期待

もし米国がベトナムに綿保税倉庫を設置すれば、それは輸送費や保管コストの削減に寄与し、ベトナムのアパレル産業に大きな利益をもたらすことになる。

米国綿協会とのワーキングセッションにおいてベトナム繊維協会(Vitas)は、米国の綿製造業者に対してベトナムに綿保税倉庫を設置する計画についての意見を求めた。

ベトナムのアパレル企業は米国綿を好んで大量に使用している。

繊維協会(Vitas)のTruong Van Cam副会長兼総書記はこの提案について説明する中で、現在綿の価格は常に不安定である上、ベトナムの紡績企業は多くの異なる調達先から綿を輸入する必要があり、中には高品質の製品を供給できないようなところもある、と述べた。

そのため、もし米国のパートナーがベトナムに保税倉庫を設置することに同意した場合は、ベトナム企業は生産に必要な原材料の調達において主導権を握ることができ、それにより綿の価格は安定し、生産コストをコントロールできるようになる。

またベトナム企業は、米国の綿花が高品質であるためだけでなく、米国が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の加盟国であるため、それを使用していきたいと考えている、とCam副書記長は述べた。

ベトナムは米国製の綿を使用すれば、TPP加盟国に与えられる特恵関税を享受するための要件を満たすことができるためである。

この保税倉庫はまた、米国にも利益をもたらすと考えられる。米国が綿の安定供給を確保できさえすれば、この保税倉庫によりベトナム企業により多くの製品を販売することができる。それにより綿の貿易業者だけでなく、米国の綿花栽培農家も利益を得ることができる。

繊維協会(Vitas)のPham Xuan Hong副会長は、米国の綿製品は現時点で他の調達先のものよりも割高であることを米国メーカーも認めている、とした。

しかしTPPの特恵関税のおかげで、その製品が加盟国に販売される場合はリーズナブルな価格となる。

Hong副会長は、特にベトナムが中国からの輸入依存を脱却しようとする場合、ベトナムでの保税倉庫設置は非常に有意義なものになる、と述べた。

ベトナム企業は、地理的に近接しており、また低価格であるため、国内繊維・アパレル製品に必要な原材料を中国から輸入してきた。

一方で他のTPPの加盟国からは、非常に限られた量の綿しか提供することができていなかった。

繊維協会(Vitas)のVu Duc Giang会長によると、保税倉庫はベトナム国内2箇所の大きな敷地に建設される予定である。一つはおそらく北部のHai Phong港、またはハノイに、そしてもう一つはホーチミン市のCat Lai港、またはバリア・ブンタウ市が予定される。

Giang会長は、保税倉庫を設置した場合、ベトナムの繊維・衣料品産業の抱える大きな課題が解決されることになるだろう、と述べた。

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最終更新:2016年05月03日06:02

ベトナム:AlibabaによるLazada買収で電子商取引企業に商機

ベトナムの電子商取引業界は、AlibabaがLazadaを買収したというニュースに懸念を示すどころか、むしろ沸き立っている。

Bibomart 社eコマース部門のLe Thiet Bao部長は、ベトナム市場におけるこの巨大企業の出現を心配する必要はなく、今国内企業がすべきなのは自分の仕事を全うすることである、とコメントした。

Bao氏は、Alibabaの事業戦略やeコマースチェーン運営に関するノウハウをもってすれば、Lazadaはもはや多額の損失を出すことはないだろう、と考えている。

Lazadaは子会社や巨額のマーケティング予算を持つ必要がなくなり、ただ事業コストの最適化さえ考えれば良い。このことは、まだ初期段階にあるベトナムの電子商取引市場にとっても良いことであり、今後ビジネスを拡大しようとしているhotdeal、tiki、cungmuaやnhommmuaといった新規参入企業にビジネスチャンスをもたらす。

「そのため私は、この買収が市場にとって弊害よりもメリットをもたらすものとして歓迎しています。」とBao氏は言った。

今でも中国製品が溢れかえっているベトナム市場に対し、Alibabaがさらに多くを持ち込むではないかという懸念について、Bao氏は、Alibabaがなくとも中国製品は長期間ベトナム市場の一角を占めてきた、とした。

「ベトナムの電子商取引は市場全体のわずか1%未満しか占めておらず、Lazadaはそれらの電子商取引企業のうちの1社に過ぎないのです。そのため、今回の買収が市場に大きな影響を与えることはないでしょう。」とBao氏は述べた。

ビジネスライバルとしてのAlibabaについてコメントを求められた際、ウェブサイトのchodientu.vnを運営するPeacesoft社のNguyen Hoa Binh CEOは、もしアリババがJack Ma氏の言うように「揚子江のワニ」であるならば、Peacesoft社はベトナム市場で対等に競い合うために手ぐすねを引いて待っているピラニアである、と述べた。

今まさに市場に参入しようとしている40tencuop.com というeコマースサイトでは、「Alibabaとの宣戦布告」を行った。

Bao氏はこの「宣戦布告」についてコメントを求められた際、「水位が上がればボートは水に浮かぶことができる」と例え、市場が改善すればすべての市場参加者に利益がもたらされるため、何もAlibabaに対峙する必要はないとした。

同様にThanh Nien紙も、Alibabaの参入によりベトナムに利益がもたらされるだろう、としたアナリストの言葉を引用した。

専門家らは皆、ベトナムでの電子商取引は多くの資金を必要とすると指摘している。そしてもしAlibabaがLazadaのために「山のような資金」を投じることにした場合、それは良いニュースとなるであろう、とした。

またAlibabaは、ベトナムで未だ「未解決」の課題となっている豊富な商品の供給をベトナムにもたらすことになる。ベトナムの電子商取引企業は、その商品の調達において依然として輸入に大きく依存している。

つまり、今回の買収により、ベトナムの電子商取引に必要とされる二大要素である資金と商品が、Alibabaによってもたらされるということを意味する。

電子商取引に対する監視機関であるVecitaは4月14日に、ベトナムの電子商取引に関するレポートを発表した。 Lazada.vnは、10の電子商取引ウェブサイトの中で最高位の売上を誇っている。

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最終更新:2016年04月27日06:02

ベトナム:繊維輸出は好調と外資系銀行が報告

ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)は最近報告書Greater Mekong Outlookを発表し、メコン川流域諸国における繊維産業の重要性を分析した。

「繊維・アパレル産業は労働集約的でありながら高付加価値の部門であり、低付加価値産業と特徴付けることはできない」と同報告書は述べている。

報告書によると、すべての製品カテゴリーにおいて中国が主要生産国であることに変わりはないが、グローバリゼーションの進行とともにまだ他国にもチャンスが存在するとしている。

投資家が中国から生産拠点の移転を進めていることも、ベトナムを含む諸国に好機となっている。

2000年から2014年までの期間、ベトナムの年平均成長率(CAGR)が最も高く、18.3%であった。

ベトナムは現在世界のマーケットシェアの3.8%を占め、2000年の21位から2014年には6位に上昇している。

靴製品において、ベトナムは世界第5位の生産国で、EUへの輸出の7.8%を占めている。

EUとベトナム間の自由貿易協定の批准はベトナムのアパレル産業をさらに利することとなるが、協定に含まれる厳格な原産地規則に適合し便益を最大化するためには、ベトナムには繊維・縫製産業の縦断的な再編成が求められるだろう。

2014年の時点で、ベトナムのアパレル・靴製品輸出の20.9%がEUに輸出されている。

中国の賃金面での競争力が低下するにつれ、ベトナムがアパレル部門での中国のマーケットシェアを少しずつ奪うことができるだろう。

米国の輸入の16.6%をアセアン諸国が占めており、アパレル製品、皮革製品、靴製品のカテゴリーでベトナムが首位を占めている。

米国はベトナムのアパレル・靴製品の最大の輸出市場であり、アパレル・靴製品輸出の36%が米国向けである。

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最終更新:2016年04月07日06:02

ベトナム:TPPがアパレル産業の障壁に

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が2月初旬に締結され、ベトナム企業、特に繊維・アパレルや履物分野にビジネスチャンスがもたらされることになるが、同時にそこから利益を得るために、克服せねばならない障壁も発現する、と専門家らは指摘した。

KPMG監査法人のNguyen Cong Aiパートナーは、3月24日にホーチミン市で「投資」誌により開催されたセミナーにおいて、「TPPと繊維・アパレル・フットウェア部門」と題した講演を行い、ベトナムは現在原材料を過度に輸入に頼っている、と参加者に対して述べた。

「投入原材料の60〜70%が主に中国、韓国、台湾から輸入されていると推定されます。」とし、特に中国からの輸入は、アパレル産業で使用される原材料の48%も占めていると指摘した。

アパレル業界では、生産に必要な綿のわずか2%しか国内で調達することができず、その品質も安定していない。

ベトナムのアパレル業界のその他の課題として、デザイン力に弱みがあるとし、ベトナム縫製企業のほとんどが外資系企業の下請けとなっているのは、自社のブランドをデザインし、開発する能力を持っていないためである、と彼は説明した。

「ODM(オリジナルデザイン製品)は、ベトナムからの輸出品のほんの2~3%しか占めていません。」と、生産者によりデザインから完成工程まで完結される製品について例示した。

アパレル部門の生産性は低く、香港の3分の1、中国の4分の1であることがその競争力を損なっており、ベトナムのアパレル製品は世界平均よりも15~30%高い。

さらにマーケティングや物流が弱いことが問題をさらに悪化させている、と彼は指摘した。

履物産業ではベトナムでの付加価値は45%未満で、革、なめし用化学薬品、靴底やバックル、合成ゴムなどは台湾、中国、タイ、ブラジルなどから80~100%輸入しなければならない。

国内皮なめし業は需要のわずか10%しか満たすことができず、原材料の不足により、その生産能力の25%しか稼動できていない、と彼は述べた。

この業界も同様に、デザインやマーケティング、流通に関する、繊維・アパレル業界全体の弱点を共有している、とした。

彼は、繊維・衣料品、および履物に特化した一連の産業群の計画、開発を通して、企業間におけるバリューチェーンの連携が促進されるべき、と提案した。

この2つの業界では原材料、織物や染色への投資を増やす必要があり、サポート産業、その中でも特に国内企業は、信用が容易に供与されるようにすべきである、と彼は述べた。

このような企業では、自社製品に付加価値をつけるためのデザイン能力を高めるため、近代的な技術を採用なければならない、とした。

ベトナム外資系投資企業協会の会長であるNguyen Mại教授は、Aiパートナーに賛同し、ベトナム繊維協会がメンバー間の協力関係を強化し、業界専用の工業団地の設立を支援すべきと述べた。

Mai教授はまた政府に対し、工業団地設立を促進し、困難に直面した企業を支援するよう呼びかけた。

計画投資省のDang Huy Dong副相は、TPP加盟国全体で世界のGDPの40%、世界貿易の30%を占めるようになるため、新たなサプライチェーンが構築されれば、TPPにより多くのビジネスチャンスがもたらされるだろう、と述べた。

「TPPへの参加は、ベトナムにおける投資やビジネス環境をアップグレードする機会をもたらし、外国投資を惹き付けるとともに、産業の再構築プロセスをスピードアップさせ、その成長モデルを変革させることになるでしょう。」

「またベトナムは経済成長を誘発させる多くのビジネスチャンスを得て、TPPによるメリットの助けも得ながら、その国際競争力や重要性を高め、輸出を増加させることが可能となります。」

ベトナムは繊維・アパレル産業で6000の企業を擁し、250万人以上の労働者を雇用している。昨年の輸出は270億米ドルで、国の総輸出額の16.6%を占めた。

ベトナムは、中国、EU、トルコ、バングラデシュ、インドに続く、世界第6位の衣料品輸出国となった。

履物の輸出は120億米ドルにものぼり、2014年から16.3%上昇した。

 

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最終更新:2016年04月02日06:03

ベトナム:製織・染色産業に150億米ドルの投資が必要

ベトナムの繊維・衣料品業界は労働生産性の低さと深刻な繊維原料不足という大きな課題に直面している。

昨年ベトナムは繊維・衣料品を275億米ドル輸出したが、原料の輸入に140億米ドルを費やさなければならなかった。

最近ホーチミン市で開催されたベトナムの衣料品業界のセミナーにおいて、ベトナム国営繊維公団(Vinatex)会長Le Tien Truong氏は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に参加することでベトナムの衣料品業界が競争の優位性を確保することができると述べた。

ベトナムがまだ何も貿易協定を締結しておらず、多くの国で繊維・衣料品製品の輸出が減少した2007-2014年の間の時期が最もわかりやすい例だ。

完全なる競争に基づく結果、ベトナムのみが10%以上の成長率を保ち続けることができた。工業的な生産性の面からベトナムの衣料品業界は世界の上位三カ国に手が届いた。

「ただこの大きな恩恵を受けるためにベトナムは原料に関して数多くの課題や障壁を経験してきました。特に2015年にベトナムは275億米ドル相当の繊維衣料品を輸出しましたが、原料の輸入に140億米ドルを費やさなければなりませんでした。国内の残り135億米ドルのうち、60億米ドルが給与の支払いに費やされ、70億米ドル以上が国内の原料調達に使われました。それ故ベトナムは原料の調達に関する問題を克服しなければならないのです」とTruong氏は言う。

Vinatexの最高経営責任者であるTruong氏は、ベトナムでは衣料品労働者一人当たりに対して必要な投資金額(人と技術)は3000米ドルであるのに対し、製織や染色の労働者に対しては最高20万米ドルが必要になると言う。

つまり製織や染色業界に対して投資を行うことは中小企業にとっては大変難しい。ベトナムは業界に投資を行うにあたり最高150億米ドル必要となる。

「この数値は地元の企業にとって大きな課題です。市場が開放されれば外国からの投資家を避けることはできません。健全な競争を確保するために、国は市場を適切に管理し、技術と環境保護の両面において厳しい法制度を設けなければなりません」とTruong氏は述べた。

氏はまた地元の企業が密接に連携し全体的なバリューチェーンを築くべきだと呼び掛けた。

ベトナム経済政策調査委員会 (VEPR)理事長のNguyen Duc Thanh氏は統一のチャンスを実現するためには、企業の努力に加え国が制度を変えて企業の発展のための良い政策を策定する必要があると言う。

ベルリン経済法科大学教授Hansjörg Herr氏は、ベトナムは市場動向に左右されるべきではなく、関係当局と企業が連携できる環境を作り出し、企業がその環境に容易に順応できるようにする必要があると述べた。

加えてベトナムは国内企業を保護するための確実な防衛策を持つべきである。

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最終更新:2016年03月28日06:08

ベトナム:国内縫製企業、下請け仕事からの脱却のため奮闘

外資系パートナー企業の単なる下請けとなりたくないベトナム縫製会社の多くは、新規業態の開拓を模索してきた。

数ヶ月前Garmex Saigon社は、アウトドアやスポーツウェアのブランドで、米国の7州とAmazonに配送ネットワークを持つGramicci社とのフランチャイズ契約を結ぶため、米国を訪問した。

この意思決定について説明する場において、Garmex Saigon社のLe Quang Hung会長は、特に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が署名されたことに際し、会社がグローバル市場に強力に打って出るために、新規の開拓手法を用いる必要があることを認識した、と述べた。

Hung会長によると、このビジネス提携はGramicci社とGarmex Saigon社双方の強みを最大限に活用するものである。Gramicci社は配送ネットワークに強みがあるものの、生産能力に問題があるが、この生産能力こそがGarmex Saigon社の得意分野である。

この契約によりGarmex Saigon社が期待するのは、生産計画や原材料調達先の開拓に主導権を握り、リスクを最小限に抑え、より大きな利益を獲得するということである。

この契約のもとでGarmex Saigon社は、今後5年間独占的にGramicciブランドの開拓を行い、対価として年間総売上高の3%をこの米国ブランドに支払う。

まもなくGarmex Saigon社は、米国文化や消費者の嗜好を理解するGramicci社デザイナーを活用し始める。その製品はベトナムで生産、その後米国へ輸出されて、Gramicci社のネットワーク通じて流通されることとなる。

Garmex Saigon社は、このブランド開発によって2018年までに、同社の総売上高の10%に当たる1800万米ドルを稼ぎ出すことを目指している。

Garmex Saigon社によるこの取り組みは、企業の85%が単なる外資系パートナー企業の下請けで、商品価値のわずか25%しか獲得できないベトナム縫製企業の現状において、「大胆な動き」とみなされている。

ベトナムは、2015年に270億米ドル相当の繊維・衣料品を輸出した。

ベトナム企業は、現在の下請け業務から、FOB(本船渡し)、ODM(オリジナルデザイン製造)やOBM(オリジナルブランド生産)条件のもとでの製品輸出へ移行するよう奨励されてきた。

繊維・衣料品分野の専門家であるLe Quoc An氏によると、ブランディングと流通業務は、ベトナム企業にとって最も難しい仕事とされてきたという。多くのベトナム人がブランドを開発し、海外に自社製品を販売しようと試みたが、その限られた資源のため失敗してきた。

ある下着メーカーはかつてフランスのブランドを買収し、そのブランド製品を欧州市場へ輸出する取り組みを行った。また別のベトナム企業では6年前、市場を開拓するために米国内のチェーン店を賃借した。しかし資金繰りに苦しみ、2年後にはその事業から撤退するという結果となっていた。

 

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最終更新:2016年03月16日05:57

ベトナム:Viet Tien Garmentが5000万ドルの評価

ベトナム最大の縫製企業のひとつであるViet Tien Garment Corporationの2800万もの株が10月10日からUpCom市場で売買されることとなる。

基準価格は1株4万ベトナム・ドンで、Viet Tien社はおよそ1兆1200億ベトナム・ドン、5020万米ドル相当と評価されたことになる。

Viet Tien Garmentはベトナムでも最大の売上を誇る縫製企業の一社である。

2015年、同社の売上は6兆4000億ベトナム・ドン以上、税抜き後利益が3310億ベトナム・ドン(1500万米ドル)であった。2014年の売上は5兆4820億ベトナム・ドン、利益が3120億ベトナム・ドンであった。

同社の定款資本金は2800億ベトナム・ドン、ベトナム繊維公団(Vinatex)が47.9%以上を保有している。香港とマレーシアの2社の大口保有者を含む海外株主が670万株、およそ24%を保有している。近年、Viet Tien社はおよそ30%の配当金を毎年現金で支給している。

2015年6月の時点で、同社の総資産は3兆4680億ベトナム・ドンであった。Viet Tien社はまた、2680億ベトナム・ドンを17の子会社に20%から55%の割合で出資している。同社の従業員は8694名、2014年の社員の平均月収は約800万ベトナム・ドン(400米ドル)であった。

Viet Tien社は世界30カ国に縫製製品を輸出しており、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、日本、韓国が主要市場である。一方で、原材料はいまだ輸入しており、主要調達国は中国である。

Viet Tien社は8人の株主により設立された民間縫製工場であったが、1975年のベトナム再統一以来、政府が同社を接収、国有化し、商工省に管理が引き渡された。2007年、Viet Tien Garment Companyはベトナム繊維公団の子会社として設立された。

Viet Tien社はSanciaro、Manhattan、TT-up、Viet Tien、Viettien Smartcasual、Viet Longなど多数のブランドを擁する。

 

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最終更新:2016年03月14日11:07

ベトナム:ドンソン銅鼓からミスインターナショナルコンテストまでのアオザイの変遷

ベトナムの伝統的なロングチュニックとズボンからなるアオザイは、常にベトナム人の文化的なシンボルと認識されている。しかしこの伝統的な衣装が非常に古い時代に登場した後、多くの浮き沈みを経たことを知っている者はほとんどいない。

 

文化人類学者によると、ドンソン銅鼓(紀元前700年から100年)の画像において、古代ベトナムでは2つのフラップのついた衣装を着ていたことが分かる。

このタイプのドレスは紀元前2000年から西暦200年ごろまで、女性に一般的に着用されていた。この期間のアオザイは、中国文化の影響を受けていなかった。ドンソン青銅ドラムに描かれた衣装を見ると、今日のアオザイによく似た特徴を見ることができる。

 

李朝・陳朝におけるアオザイの進化

紀元11~12世紀の李王朝期以降、ベトナムは中国の封建主義に支配され、アオザイは一部に中国文化の影響を受けることとなった。おそらく北の寒冷な気候のために、この衣装は3〜5層のレイヤーを持ち、またスカーフのような装飾も備わっていた。

この期間は袖が大きく長いという共通の特徴があり、それにより女性は高くまとめた巻き髪が最も一般的な髪型であった。

しかし16~18世紀には、女性は髪をおろすようになった。その時代の衣装にはまだ多くのレイヤーがほどこされていたが、全体に幾分落ち着いたものとなった。

 

16~17世紀のアオザイ

李朝期にアオザイは最も大きく変化し、その時代常に変貌を遂げ、以前の衣装とは全く異なるものとなっていった。

この時期にアオザイは4つのフラップのついた衣装となり、後期の4つのパネルのついた伝統的なドレスと類似していたが、2つの前身ごろのパネル(身ごろに縦にはめこんだ飾り布)は、後のスタイルのように一つに結ばれていなかった。当時の女性は、ブラジャーの上から4つのフラップを持つアオザイを着ていた。女性は自分の髪をまとめて巻き上げており、長い鳥の羽のついた帽子をかぶっていた。後に彼女らはその帽子をやめ、スカーフやヤシの葉の笠をかぶるようになった。

その後、農作業や日常生活に支障がないように、アオザイは4つのパネルのついた伝統的な衣装にとって代わられた。

女性は仕事をするのに4つのパネルのついた伝統的なドレス(Ao tu than)をロングスカートの外に着用していた。このAo tu thanは、一年を通して熱心に仕事に励む農村の女性に適していた。

小さな町や都市に住む女性のために、Ao tu thanは5つのパネルを持つAo ngu thanにリフォームされていった。

 

グエン朝から20世紀半ばのアオザイ

グエン朝において、Nguyen Phuc Khoat卿が今日のベトナムのアオザイを形作った。数万人規模のMinh Huongからの「移民」に直面し、ベトナムの独自文化を維持するために、Nguyen Phuc Khoat卿はベトナムのすべての人々にドレスに関する法令を布告した。この法令では、女性と男性双方に向けて、今日によく似たアオザイの形状を示した。

アオザイは、1739~1765年のNguyen Vu Vuong卿の治世下で、公式な民族衣装となった。

そして、近代的なアオザイの形状を確立したのは1939年に画家であるCat Tuong氏によってデザインされた“Le Mur”アオザイであった。

伝統的なアオザイとは異なり、“Le Mur”アオザイは多くのヨーロッパ様式を取り入れ、身体のラインを強調している。このアオザイは当時、セクシーすぎるとして世の中から批判され、ファッショナブルなアーティストのみがそれを着用していたが、1943年以降、このスタイルは廃れていった。

1960年代、サイゴンのDung Tailorsはラグラン袖のアオザイをデザインし、それ以降、現代のアオザイが形成された。

 

20世紀半ばから21世紀初めのアオザイ

1960年代初頭に、Ngo Dinh Nhu氏の妻Tran Le Xuan夫人が、オープンカラーのアオザイをデザインした。この有名なアオザイは、マダムNhuのアオザイと呼ばれ、当時は伝統的な様式に反していると批判された。今日ではこの種のアオザイは、快適で、熱帯気候に適していると人気がある。

1960年代には、アオザイの伝統的な形に挑み、ファッショナブルなボディラインを強調したものが出てきた。

60年代の終わりにはミニのアオザイが、快適、便利であるために、女子学生の間で広まった。このスタイルのアオザイは、膝丈の狭いフラップが装飾されている。

1970年代以降、アオザイは徐々に姿を消していった。しかし2000年以降、アオザイはVo Viet Chung、Si Hoang、Thuan Vietといったベトナムの革新的なデザイナーのコレクションを通じてさまざまなデザインや、それまでと異なる素材で復活した。また、アオザイはジーンズにも合うようにアレンジされている。

アオザイは、結婚式、誕生日、お祭りのような日常の重要なイベントでますます活躍している。

アオザイは、ミスインターナショナルコンテストにおいて、常にベトナム代表が着用する衣装の最初の選択肢となる。Pham Huong、Tran Ngoc Lan Khue、Pham Thuy Vanなどが着用した伝統的なアオザイは、世界の聴衆に強く感銘を与えた。

 

原文にイラストや写真あり。

 

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最終更新:2016年03月12日12:09

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