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ラオス:マックスマーラ、デザイン剽窃を否定

高級ファッションブランドのマックスマーラは、辺境少数民族グループの伝統衣装のデザインを盗用したとして非難されており、当該ブランドがどのようにデザインパターンのアイデアを創作しているのか、その背後にある倫理についての議論が炎上している。

マックスマーラはこの論争について沈黙を破り、The New Dailyに、最近のリゾートウエアコレクションで特集された「装飾」は、Omaの民族独自の職人技のものと「全く似つかない」と語った。

ラオス北部、ベトナム北西部、中国南部の山岳地帯に住むその小さな農業グループの権利を主張する活動家たちは、イタリアの当該ファッションブランドが、伝統的なデザインを盗んでいると非難している。権利擁護団体である伝統芸術民族学センター(TAEC)の共同ディレクター、Tara Gujadhur氏は、Omaの手作り織物は、地域社会にとって誇りと文化的重要性の源だと述べた。

「(デザインが)量産服にプリントされたのは胸が張り裂ける思いです」とGujadhur氏は述べる。

Oma族は職人として知られており、硬貨やポンポンで装飾された色彩豊かな衣服やスカーフを丹念に縫い込む。独特のハンド刺繍やステッチ、赤のデザインがOmaの代表的な装飾である。

TAECがマックスマーラを ‘Weekend Max Mara’リゾートラインのためにコピーしたと非難したのは、このような特徴的なパターンが見られたためである。コレクションにはコットン素材のポプリンのドレスが含まれており、小売価格は827米ドル。

Nanam村のKhampheng Loma村長によると、Omaの人々はこのデザインを葬儀などの重要な文化的・地域的イベントに利用したという。

「私たちの祖父母はこれらの伝統を両親に伝え、そして両親が私たちに伝えました。私たちはOmaの人間であり、伝統的な服を作ったり着たりして文化を守っています」とLoma氏は言う。

Omaはそのデザインを商標登録していないため、マックスマーラのデザインが違法であるとはTAECは主張していないが、非倫理的であると主張している。

「どのような規模の会社であっても、承認・合意・対価なしに、オリジナルではないデザインの販売から利益を得ることは、確実に間違っている」とフェイスブック上でシェアされていたマックスマーラ宛の書簡の中でTAECは述べている。

TAECはマックスマーラに対し、その衣料品を店舗から撤去し、デザインを盗用しないことを公約し、衣料品の販売で得られたすべての収益を少数民族の知的所有権を擁護する団体に寄付するよう働きかけている。

ラオス内外で議論が巻き起こり、5000人以上がTAECの要求を支持する署名をした。しかし、マックスマーラはThe New Dailyへの声明で、TAECOmaの人々のために行動しているのかという疑問を提起した。

「弊社はその装飾がOmaの伝統工芸の一部であるという可能性を全く認知しておらず、絶対的に誠実であると表明します。TAECは、Omaグループの代表ではないことを認めており、係争中のデザインの使用が違法であるとは主張していません」とマックスマーラは声明で述べた。

しかしTAECは「剽窃された人が不当だと感じるかどうかにかかわらず、剽窃自体が間違っているのです」と主張した。

地元英語ニュースのThe Laotian Times紙に掲載された記事の中では、TAECがデザイン盗用と主張する考え方と、Omaの人々の考え方との違いが指摘されている。

「私たちが一緒に働いている職人たちは、隔離された地域に住んでいるため、彼らの生活は知的所有権の問題とは全く無縁です。我々は、これが重要な長期的プロセスであると認識しており、彼らと議論を続けていきます」という、Omaの女性と緊密に協力しているTAECThongkhoun Soutthivilay氏の発言が伝えられている。

TAECは、企業の不正行為を看過することは「チェックなしの危険性」であり、企業が自らの権利を守るための教育や資源を持たない人々から、アイデアや仕事を奪うことを阻止するための監視が必要だという。

「これは、発展途上国のコミュニティや文化が共有する伝統的な創造的作品は、西洋の個々の 「芸術家」 が現代のデザインに与えているような保護を受けるに値しない、というメッセージを伝えている」と同紙は報じている。

Luang PrabangにあるTAECのミュージアムショップでは、ラオスの30以上のコミュニティと協力し、Oma族の衣料品が販売されている。

The Laotian Times紙では、TAECのショップの収益の50%は直接職人らに還元されていると報じている。



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最終更新:2019年05月04日07:55

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