インドシナニュース

タイ:テキスタイルとトンネル

タイ南部のヤラー県は、魅力的な伝統を豊富に有している

 

西、北、東をそれぞれパッターニー県、ナラーティワート県、ソンクラー県に接し、南部には、マレーシアとの国境が広がる。内陸のヤラー県はマレー、タイ、中国文化の真のショーケースである。県庁所在地は、Sri Yala Batikのオーナーである名職人Phiya Sawanpruk氏の愛する故郷である。2005年、彼はヤラー鉄道駅からわずか10分のところにある自宅をアートスタジオに改装した。ここで彼のbatikファッションの衣服や家具を誇らしげに展示している。

 

彼の最も誇り高い功績の1つは、pa la ngingとして知られる古代の生地を復活させたことである。タイ最南端の3つの県で一度有名になった、豪華なyok dokの錦織のシルクで、ゴールドの葉と地元の花をモチーフにしている。絞り染め、プリント、batikの技法が融合している。

「私はまず、祖母の部屋で生地を見つけました。過去には、公務員はサロンやターバンを作るためにpa la ngingを使用しましたが、新しい世代が養蚕からゴムの木やその他の商品作物を栽培することになってからは、ほぼ一世紀近く消えていました。」とラチャモンコン工科大学ラッタナコーシン校で美術工芸を専攻し卒業したPhiya氏は述べた。

Khon KaenChonnabot地区の熟練した機織り職人たちと協力し、私たちの伝統を守るために手織りの金糸シルクと綿のデザインを開発しました。Khon Kaenの綿は柔らかい質感で有名で、染色後滑らかになり、batikに最適です。」

すべての生地は地元の植物の抽出物を使用して有機的に染色されている。染色に使用しているバナナからは茶色と緑、インディアンアーモンド、クレイオレンジと赤、ピンクを抽出できる。Phiya氏はまた、タイル、バラスター、サバ・バナナ、khao tom mad(バナナの葉で包まれた蒸し米)など、200以上の異なるパターンをプリントするために自分の木版を彫刻している。

Phiya氏は、「生地を一枚一枚染め、ユニークな作品に仕上げています」と話し、次世代へ知識を残すために全国のいくつかの大学で講義を行う、とも付け加えた。

彼のスタジオの訪問者は、男性と女性のファッション、トートバッグ、ショール、スカーフ、キーリング、ティッシュボックスのコレクションに魅了される。一方、pa la ngingテキスタイルは、トップリゾートのKing Powerとタイ・スマイルフライトで購入できる。

「私は地域社会の女性がより多くの収入を得ることを手助けしたいと考えており、メンバーは少なくとも月に5000タイバーツ以上の収入を得ることができます。また、観光客がこの地域の暴力に焦点を当てるのではなく、ムスリムとタイの中国の仏教徒の村人たちが一緒に暮らしているのを見ることができるよう私の家に招待したいです。」とPhiya氏は付け加えた。

ヤラー県を出発して、タイの最南端の町、Betongに向かって美しいBang Lang国立公園をドライブする。

小さな町を徒歩で探索し、多くの壁を覆う素晴らしいストリートアートを賞賛する。それらのストリートアートには古いコーヒーショップ、点心ショップ、八百屋、Betongの象徴的な郵便ポストなどタイの中国ライフスタイルが描かれている。

時計台周辺は、人気のあるショッピングと食事の場で、ブティック、理髪店、中国とタイのレストラン、麺屋やパン屋がある。ここでも、我々は、軍のボランティアグループに強く推奨された、2人の少女たちによって運営されるローティーの屋台を見つける。その人気は長い列によって証明されているが、すぐに、外はパリパリ、中はやわらかで、卵、バナナ、ココアパウダーがかかったローティーをムシャムシャ食べる。

翌朝、Betong5時に出発して、San Kala Khiri山の頂上に向かう。タイ人や外国人観光客が集まっている。美しい霧の海を眺めるには最高の立地であるが、天候が悪かったせいで、霧の1%しか見えなかった。

かつてはマラヤ共産党の拠点であったTano Mae Ro地区のPiyamitトンネルに続く。このトンネルは山の下に1キロメートル以上広がっていて、1976年に、空襲避難所や食糧を貯蔵するために複数の入り口をつくり建てられた。

熱帯雨林に囲まれたPiyamit Histories博物館は、古い武器、自己製作された義足、白黒写真、台所用品、楽器の希少なコレクションを誇っている。また、中国の神社と粘土で作られた模造の無煙ストーブをみることができる。

「民主化のために戦いたいと思っていた約1000人のメンバーがいました。戦争は50年間続けられ、1987年、タイ政府が農業のために家族1戸につき15ライの土地を提供した後、私たちの党は分裂しました」と、ツアーガイド役のSue Chongおじさん、68歳は言う。

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最終更新:2018年08月04日06:01

タイ:徹底的に現代的且つ伝統的スタイル(後)

(前編より)

 

Theera氏もまた、タイ織物を改良し復活させるという課題に立ち向かい、より現代的で価値の高いものにした。彼の最初の課題は、地元の生産者がよりグローバルに考え、ファッションやライフスタイル業界を理解するよう促しながら、タイ織物が時代遅れでオシャレでは無いという先入観を変えることであったと説明した。

昨年、文化省の支援を受けた彼のブランドT-Raは、地元の織り手のグループと密に協力し合い、斬新で現代的な製品のコレクションを作り出し、称賛を浴び、人気メディアの注目を集めた。 彼のデザインはシンプルさに重きを置き、ドレープの技術を披露している。

それはT-Raに対する世間の認識でもあり、Khon Kaen県のJutatip地域の手織りおよび自然染料染めを誇っている。

ファッションショーはPrapakas氏の作品で終了した。Prapakas氏は常に同ブランドのガウンにタイシルクを使用しており(Hook's by Prapakasブランドの下で販売)、彼の3人の仲間と同様に、全てのタイのデザイナーは名誉にかけてタイのシルクを再び適切に評価されるようにするべきだと感じている。

「私たちの多くからタイシルクを着用することを妨げている偏見や先入観は置いておき、タイシルクを他のすべての国の他の生地と同様に独自の特性を持つ素材の一つとして見るべきであり、そこから始めてみることである」と彼は述べた。

また彼は色、色の組み合わせおよびトレンドに対する理解を地元の織り手に伝えることで、幅広いクライアントのニーズに応えられる織物をデザイン・生産できるようにしたいと考えている。

Prakasas氏のコレクションへのインスピレーションは彼の最近のタイ北東部への旅から触発されたものであり、彼はそれをKalasin県のRoikhaen Sarasinグループによるシルク生産者によって作られたガウンで表現した。

ステージパフォーマンスでのデザインにおける長年の経験で、彼のユニークなスキルをステッチ、レイヤー、刺繍で適用し、テクスチャーや太さの点で異なる様々な生地をエレガントで徹底的にモダンなガウンにもたらしている。

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最終更新:2018年07月28日12:03

タイ:徹底的に現代的且つ伝統的スタイル(前)

手織りシルクが4人のタイ有名デザイナーによって現代的な改革をもたらす

タイのシルクは近年世界中に知れ渡るようになったが、この伝統的な手織り物に注目を集めるための様々な開発にも関わらず、現代の既製服ではほとんど使用されていない。その理由として、このデリケートな生地は一般的に成熟した大人や裕福な人が着用するのが最も良いと認識されているからである。

しかし、そのような認識もHook’s by PrapakasPrapakas AngsusingEk ThongprasertPlatt Pladhi、そして最近サイアムパラゴンでのイベント“Thai Textile for Contemporary Ready-to-Wear”にてユニークな衣装のショーケースを行ったTheera Chantasawat4人の有力デザイナーによって変わっているところである。

このコレクションは、今年5月にスペインのバレンシア市でRoi Kaen SarasinNakhon Chaiburin およびRoyal Peacock ブランドのコミュニティによって織った布を使用した合計86の衣装で構成され、彼らのデビューを飾り喝采を浴びた。

タイのシルクを最大限丁寧に扱うという助言はこれまで通りである中、これらを通常の服として着用するという考えはまだ進化過程である。

地元の織り手に知識を共有し協力するだけでなく、織物製造過程を視察するために農村部へ出向いているPlatt氏は「タイ織物はファッションが絶えず変化するのと同じように発展しなければならない」と述べた。

「タイシルクは私たちの遺産である。タイシルクは私たちすべての人々に属し、私たちの日々の生活の一部として存在しているべきである。コレクションは洗練されたカッティングとエレガントなドレープを誇示するだけでも色の暴動でも無く、衝突するように見えるが調和して見事に見えるようになるとイメージ出来るだろう」と語った。

「このコレクションでは、Nakhon RatchasimaPak Thong Chai地区で生産され、Peacock Emblemを授与したシルクにカラフルなプリントを描いたものである。この織物はパターンや構造を通して現代的なライフスタイルを反映しており、私のRealistic Situationブランドのユニークな特徴である。」と説明した。

Ek Thongprasert氏は「私のアドバイスはプリント地にプリント地を重ねて着ることで、それがどう見えるかは心配しないこ、とである。オシャレは楽しむことであり、ミックスしたりマッチすることで色が際立つのである」と語り、タイ織物のパターンや色のユニークさはそのエッセンスとなるが、それらはまだタイの現代社会と融合していないことを残念に感じている。

「タイでの伝統的な知識やノウハウを継承する事は、デザインにおける革新を妨げる厚い壁を作ってしまう。」と彼は嘆いた。「しかし、過去2、3年の間、私は新しい世代の地元の織り手が地元に戻り家業を継ぎ、デザイナーと地元の織り手の協力関係を支援するために多くの政府プロジェクトが導入されてきたのを見ている。これらの要因は業界に迅速かつインパクトのある発展へと導き、現地のタイ織物が今日の人々のワードローブに加わることを可能にしている」

彼のコレクションは、現代文化を徐々に地域の伝統に置き換えていく手法により触発されており、タイ織物を現代的な形で導入していくことを農村部と都会の習慣の会話とみなしている。

Nakhon Chai Burinグループの生地を用いて、Gold Silk Sarenによって生産されている新種のデニムシルクやBuri Ram県で製造されたthe pa sin teen daeng、そして有名なmudmeeシルクなど様々なパターンをミックスしたりマッチさせ、現代的なスポーツウェアを通してそれらを表現している。

タイのキックボクシングまたはムエタイはこのThailand 4.0コレクションのメインテーマである。キャッチーなイーサーン地方の挨拶で“Pen-jang-dai”または “Sam-bai-dee-bor”(元気ですか?という意味)の言葉が誇りを持ってスクリーンに映し出され、また衣装に刺繍された。



(後編につづく)



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最終更新:2018年07月28日06:03

タイ:糸に込められた伝統(後)

(前編より)

 

Nature to Wearコレクションの共同デザイナーであるJirat氏とTheera氏は、ファッション愛好家にタイ織物の美しさと心地よさを組み合わせた日用製品を提供することを目指している。Theera氏は織物と天然繊維の色の美しさを徹底的に研究した後、ファッション業界での彼の10年にわたる経験をうまく活用しており、またJirat氏は、自然の素朴さを彼のインスピレーションから描き出し、シンプルで着やすく、カジュアルでありながら、現代の感覚も取り入れたコレクションを生み出している。

「DoiTungの衣服は、綿、リネン、麻のような天然素材から手織りされているだけでなく、タマネギの皮、マカダミア、炭、コーヒー殻、カメリアシネンシス(ツバキ)、樹木、漆、スオウやインディゴなどを使って染色されています。こうして商品に活用することにより、森の周辺に住む村人に現金収入をもたらし、地元の植物や民族伝来の知恵を保全するだけでなく、「ゼロ廃棄」原則を通して環境保護にもつながっています。 DoiTung Nature to Wearコレクションの衣服・アクセサリーのパターンやデザインは、Doi Tung地域の民族の物語そのものなのです。」とJirat氏は言った。

最近になってこの財団の仕事に戻ったTheera氏は、16年前の当時と多くの変化が見られると述べた。「当時私は若かったですし、タイ織物に関する経験はさほどなく、たくさんのアイデアは持っていたものの、この市場についてほとんど知りませんでした。今私はファッションデザインの講師をやりながら、多くの地元の織物職人たちと共に仕事をしています。今がDoiTungに戻るのに一番良い時期でした。私は主にスカーフを担当していますが、その91%が飛ぶように売れていると聞いてうれしく思います。これは私たちが流行発信し、財団が専門的に実施しているマーケティング活動によって、デザイナーがターゲットとしているグループをよく理解できるおかげです。正直なところ我々世代のデザイナーが何もしなければ、どんなタイ織物もこうして活用するのは困難だったでしょう。若い世代のデザイナーにはそういった取り組みを期待できません。DoiTungは軽くて快適で、非常に柔らかい手織綿とその美しい模様で本当に有名となりました。」とTheera 氏は言った。

Mae Fah Luang財団の製品デザイナーであるJackrayu Kongurai氏は、夜明けの太陽の美しさに触発され、新しい始まり、フレッシュと希望をシンボルとするFirst Lightという彼の新しいホームウェアコレクションを誇りに思っている。彼はタイ北部の民族文化に見られる模様や形を組み合わせ、DoiTung Lifestyleの2018年春夏コレクションにおけるインテリア商品や陶器のデザインに落とし込んだ。「First Lightコレクションは、革新的な製織工程から陶器の着色や焼成など、生産のあらゆる段階における職人の喜びが注ぎ込まれています。それは波打つ水面や窓、身の周りに映る朝の光を見た時にわき上げるあなたの気持ちを表しています。より重要なのは、我々が人類や地球の未来を守るためのサステイナブル・デザインという考え方に基づいており、製造プロセスや使用する原材料が人類や地球の未来にマイナスの影響を与えないという点です。」とJackrayu氏は説明した。これらの製品は、DoiTungのプロデザイナーの創造性とともに、天然素材と民族の知恵を何世代にもわたって伝承することになる。その結果として、目を引くと同時に環境にも優しいユニークな特徴を持つ高品質の製品コレクションが生まれた。

Mae Fah Luang財団の代表である ML Dispanadda Diskul氏は、DoiTung Lifestyleのゴールは会社の新人のように若い世代を引き付けることだと強調した。「我々は若者がタイの服を着用するようにしたいと思います。彼らはデザインに関心がある上、DoiTung Lifestyleを作った財団の真の目的を理解くれれば、強固にブランドをサポートし、ソーシャルメディアを通して意識向上を働きかけてくれるでしょう。それは本当に強力なメッセージとなります。」と彼は言った。

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最終更新:2018年06月22日12:03

タイ:糸に込められた伝統(前)

今非常に人気の高いブランドDoiTungが、2018年の新コレクションとして独自の織物とホームインテリア・アクセサリーを発表

王立Mae Fah Luang財団のプロジェクトの中で生まれたDoiTung Lifestyle ブランドは、2018年春夏コレクションにおいて、伝統的なものから小物まであらゆるものを提供しており、ラーマ四世通りにある財団本部で行われた最近の特別イベントにおいて発表された。このブランドは過去1年間で急成長を遂げており、既製服とホームウェアコレクションに新しくNature to Wearというラインナップを追加した。シーナカリン王太后によって設立されたMae Fah Luang財団は、現代的なデザインと革新的な製織・裁断技術の導入を通じて、伝統的なタイ山岳地帯の繊維の持つ自然の美しさと民族の魅力を強調し、現代的なファッション商品に活用してきたことで知られている。

Doi Tung村の人々によってすべて手作りされているこの新しいコレクションは、Kris Yensudchai氏、Sanchaiブランド主宰兼大学講師のJirat Subpisankul氏、TRa.KrisブランドTheera Chantasawat氏ら、DoiTungブランドに15年以上関わってきたタイの有名デザイナーによって生み出された。この既製服コレクションのキーポイントとして、その不均質性による着心地の良さが挙げられるが、これは衣服に使用される糸と織りの技術に大きく依存している。

「DoiTungブランドで使用される繊維は手織りのためとても特徴的ですが、我々はむしろその不均質さを評価しています。我々はこうした特徴を欠陥とはみなしていません。我々独特のやり方において、思考プロセスは糸から織物へ、そのデザインプロセスはデザイナーがイメージや短いメッセージなど、何らかのインスピレーションを得ることから開始されます。そこから繊維デザイナー長兼製織ディレクターのSaithong Auksornsriと話し合い、こうしたアイデアを実物のサンプルに落とし込んで、実生活でどのように機能するかを確認していきます。製織プロセスでは旧式の木製の織機を使用していますが、複数色のパステルカラーの天然染料を組み込んだ斬新な糸を使用しており、この複数色の糸を実際に織ってみると、DoiTungの生地は他に類するものがない商品となります。そのランダム性は、一枚のシャツを他のどんなシャツとも違うものにしてくれます。それが我々の作る既製服の魅力となっています。」

デザインにこだわり、快適性を高めるために軽量の布地を使用していることに加え、DoiTungのReady to Wearコレクションのユニークで魅力的な特徴は、Doi Tung地域に住む人々の民族衣装から受けたインスピレーションに拠っている。「我々は古典的なデザインとモダンなデザインをミックスし、最低限のシルエットで表現することを好みます。こうして作られた服は折り紙のようなものです。それは「デザインのないデザイン」のようだとも言えますが、熟練した地元の職人のおかげで伝統的な民族のセンスも残されています。」と彼は説明した。製織部門を率いるSaithongさん(61歳)は、織機のそばにいることが大好きで、23年間この財団の元で働いてきた経験について誇りに思うと言った。「デザイナー達と働くことは決して容易ではありませんが私はそれが大好きです。教育も満足に受けていない私にとって、大きなチャンスを与えてもらっています。私はデザイナーらの想像力に満ちたアイデアを受け、最初に20×20センチのパターンに起こしますが、それには3〜7日かかります。それがうまくいけば、私は織物部門を管理するKham叔母さんに渡し、生産を全力で開始してもらいます。」と彼女は言った。二人の織り手、左からSaithongさんとKham Kham Tarkhamjingさん(66歳)は、25年以上DoiTungブランドで働いているが、DoiTung繊維の特徴は一本一本の糸の手触りにあると説明した。「私たちは電気を使っていません。私たちの織機は、おばあちゃんの世代から引き継がれた木製のものをまだ使用しています。織り手は30~60歳の年齢層で、私たちはみな柔らかい糸をシンプルな布地に変えるこの作業が大好きです。私はバンコクにそう頻繁に行くことはありませんが、最終製品がどれほど美しく仕上がっているのかを見ると、とても誇りに思います。」

 

(後編につづく)

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最終更新:2018年06月22日10:38

タイ:「弱まった」労働者の権利

最低賃金の引き上げにもかかわらず、労働組合・労働者団体は軍事政権を酷評

51日、タイ全国で労働者がメーデーのイベントに参加し、雇用の不公平や雇用者の権力の減少がタイ労働者の幸せを損なっていると労働権利団体が強調した。プラユット・チャンオーチャー首相は国中の労働者の状況を改善すると約束し、メーデーのプレゼントとして、タイの全労働者の最低賃金を5%引き上げたと語った。

労働者の権利に関する問題は解決しておらず、国家平和秩序評議会(NCPO)による「全体主義」政権が問題をさらに深刻化させていると労働組合主義者は訴えた。タイ労働会議と繊維産業・革細工組合は共同で声明を発表し、軍事政権は今年中に選挙を実施して人民に権力を返還すべきだと訴えかけた。そうすることで自由・平等・友愛と人権の理念の下、労働者の生活は改善し、よりよい社会になるだろうという。共同声明の中では主権が人民のものであると主張され、NCPOは政治、経済、文化に関する力を人民に返すべきだと命じた。政治に関して労働者団体は、今年中の選挙実施、NCPOの指揮権の取り消し、 職場においての労働者の投票権の保証、社会保障制度に対する改正の取り消しなどを求めた。経済に関しては、累進課税徴収の強化や全労働者に対する適正な賃金体系の保証などが求められている。文化面では、教育システムの改正、全人民に対する教育の無償化、十分な社会保障制度、社会保障専門の病院の設立などを労働組合が強調している。

在バンコクアメリカ大使館で平和的なデモが行われている際に、4人の労働権利擁護者が罪状もなく警察に拘留された。逮捕された4人はタイ貧困者連合(AOP)の役員で、ジェネラル・モーター(GM)タイランドの労働者に対する労働権の違反の緩和策を訴えかけていた。GMタイランド労働者組合のリーダーのBoonyuen SukmaiNaruphon Meemuan,、組合コーディネーターのChanchai ThoopmongkolNatin ChaonsriTheyは、公共の場で集会を行うことは禁止されているとして警察に逮捕された。これに対しBoonyuenは、平和的デモンストレーションに関する法的要件に基づきグループは関係当局に2日前に前もって通知を行っていたことを警察に説明していた。また同様に、大使館に対しても彼らの予定を連絡していた。Boonyuenによると、警察は彼らをルンピニ警察署に連行して尋問したうえで、逮捕歴がないかを確認したという。のちに、4人とも罪状なしに解放された。

GMタイランド労働者組合のメンバー約70人が、ワイヤレス・ロードで行われたアメリカ大使館に対する行進に参加していた。行進の目的は、アメリカ政府とGM本社に対して、GMタイランドの労働者116名に対する不当な扱いへの助けを求めることにあった。警察は当初、大使館への行進を認めず、代表者3名だけが嘆願書提出のために大使館に入ることを許可していた。

「タイで行われる捜査をアメリカでも注意深く監視し、GMの子会社による労働権の違反を調査し、ILO条約が順守されていることを確認し、アメリカのGM本社に対してきちんと私たちの嘆願書を提出するよう、アメリカ政府に要請しました。」とBoonyuenは述べた。Boonyuenによると、工場閉鎖時の労働者の保護策が依然としてなく、不当な一時解雇、職場における不公平な扱いなどが横行しているという。

一方、プラユット首相は全労働者に対する愛を語り、最低賃金の引き上げや社会保障制度・退職システムの改正など、これまでにないメーデーのプレゼントを全国の労働者に対して政府が贈ったことを説明した。「どうか我慢強くいてください。労働者は、国の発展の要です。労働者こそが、政府が最も注力している人的資本なのです。」と週次の記者会見でプラユット首相は語った。「すべての人を愛しています。人々の問題は認識していますが、投資、経済、そのほかのことを考慮に入れつつ、問題は徐々に解決していかねばなりません。」予算には限りがあり、労働者の問題を一気に解決することはできないのだと首相は説明した。国は税制面でのメリットや低い最低賃金を保証することで投資を呼び込み、他国との競争を行わなければならず、労働者は政府が直面しているこの状況を理解してほしいと首相は訴えかけた。



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最終更新:2018年05月07日12:03

ベトナム:EUとの自由貿易協定(EVFTA)で縫製産業はさらに飛躍の見通し

ベトナムの縫製産業は欧州・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)でさらに成長するきっかけを掴むことになるだろうと専門家は述べた。

EVFTAの協議は最終段階に入り、Vuong Dinh Hue副首相によると、双方の歩み寄りにより今年中にも協定が成立すると予測されている。ベトナム繊維アパレル協会のVu Duc Giang会長は、EVFTAが成立すればベトナム製品のEUでの関税率は現行の7-17%から0になると述べた。

それにより、Giang会長によると、ベトナムからEUへの縫製輸出が年率7-8%で増加すると見込まれている。2017年のベトナム繊維縫製輸出は前年比10.23%増の3116000万米ドルであった。そのうちEUへの輸出は前年比6.3%増の379000億米ドルを占める。

2018年の縫製輸出目標額の350億米ドルは自由貿易協定の成立による縫製輸出の拡大により、十分達成可能であると予測されている。加えて、EUの経済見通しが明るいこともベトナム国内の繊維・アパレル産業の発展にはプラスの要素と考えられる。米国に次いで2番目に大きな輸出市場であるEUは今年、ベトナムの繊維・アパレル産業の成長に大きく寄与すると見込まれているとGiang会長は述べた。Viet Dragon Securities Joint Stock Company VDSC)は、世界経済、特にEU経済が安定していれば、2016年のような発注減に起因する問題は起こらないだろうとオンライン紙ndh.vnにコメントした。VDSCEU市場への輸出量が多くなりそうな企業として、受注が急増しているSaigon Garment Manufacturing Joint Stock CompanyTNG Investment and Trading Joint Stock CompanyGarment 10 CorporationViet Tian Garment Joint Stock Companyを挙げた。一方、ベトナム商工会議所傘下の世界貿易機構(WTO)インテグレーションセンターのNguen Thi Thu Trang所長は、EUへの輸出に際しては国内企業は生産、パッケージングやラベリングの基準を始めとする多くの技術的障壁を取り除く必要があり、EVFTAを最大限に活用することは難しいと述べた。国内企業は関税障壁を取り除くことはできても、困難な市場として知られるEUでの技術的障壁への対処は徹底した準備なしには困難だと彼女は話す。特に、国内輸出企業においては原産地証明で要求される基準への適合で困難に直面するだろう。現在、ベトナムの繊維・アパレル産業の繊維原材料はEU加盟国からは輸入しておらず、そのため優遇関税の適用とならない。国内の繊維・縫製産業にとって、ベトナム産原材料の調達が次の課題となるだろうとTrang所長は述べた。EVFTAを最大限に活用できれば、海外投資家を引きつけるチャンスともなりうる。



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最終更新:2018年04月16日12:38

カンボジア:事業にかかるコスト高が非難の的に

カンボジアでは、国内で事業を行う際にかかる費用を政府が軽減できていないとして民間企業の代表者達が深い懸念を示しており、状況が改善しなければ投資額が減少する可能性もあると指摘している。

欧州商工会議所が開催した物流フォーラムの期間中、投資家や企業経営者達はカンボジアにおける物流の現状が切迫した状況にあることを説明し、物流コスト引き下げに向けた対策を直ちに講じるよう政府に対して訴えかけた。このことは演説者として招かれていた政府役人を驚かせる結果となった。

政府は国内事業の物流コスト軽減に関する公約に従って動き始めなければならないと、高い影響力を持つ在カンボジア米国商工会議所のCharles Esterhoy所長は述べた。「民間企業は政府を全面的に支援します。話し合いの時間は終わりました。至急行動に移す必要があります。」とEsterhoy所長は述べた。

物流大手MaerskのTung Phamエリア統括長は、事業コストが迅速に引き下げられなければ、近隣諸国に投資が移ってしまうかもしれないとの懸念を示した。また豊田通商株式会社テクノパークポイペトの丹崎太郎副社長はさらに一歩踏み込み、原価高を理由としたカンボジアからの撤退もありうると述べた。「当社の投資家とも相談する必要はありますが、非公式な手数料を中心とした物流コストについては常に懸念の対象として上がっています。こうしたコストを削減できなければ、これ以上カンボジアに投資が集まることはないでしょう。状況は極めて深刻です。」

長年にわたって民間企業は一様に似た水準になっているが、今年の全国選挙を目前としたフンセン首相のポピュリズム政策の真っ只中でその緊急性は差し迫っている。繊維労働者の月額最低賃金は2014年には125米ドルであったが、今年に入って170米ドルに引き上げられた。これが原因となり、人件費は急激に上昇している。また政府は、全業種を対象とした新しい最低賃金の制定と労働者の健康保険に対する雇用瓊種の負担額の引き上げも計画している。

企業のこうした懸念に対する深刻度の高さは、公共事業運輸省陸上交通局のSophal Kong副局長に大きなショックを与えた。物流コストが原因で外国投資が停滞すると聞き、Kong氏は「とても驚いた」という。「(コストの上昇は)どこでも起こっていることです。」

「カンボジアの物流コストが少し高いことは確かですが、言われるほどひどくはないと思います。」Kong氏は国内の道路の50%以上が未舗装であることを認めつつも、政府がインフラ整備に取り組んでいることを指摘した。公共事業運輸省が定める開発戦略は70%が遂行されており、プノンペンとシアヌークビルを結ぶ高速道路の建設計画もある。

Economic Intelligence Unitのアセアン地域ヘッドアナリストのMigeul Chanco氏によると、政府はここ数年、事業にかかる費用の削減をフォーカスの対象から外しているという。

「政府の優先事項トップ5から物流コストの高さが外れていることは間違えありません。多国間・二国間援助によるインフラ開発が遂行されていくにつれ、事業にかかるコストは軽減されていくでしょう。しかしながら、こういった改善が効果をもたらすには時間がかかります。また政府の財政状況は良いとは追えず、建設を早めることは難しいのです。」

最低賃金が上昇し続ければ、国内にある事業がベトナムやバングラデシュといった同じ賃金レベルの近隣諸国に移転し始めることは想像に難くないとChanco氏は述べた。

「事業の流出というのは突如として起こるものではなく、長い時間をかけて徐々に行われていくものでるため、政府が緊急性を感じていないことを懸念に感じています。」

目に見える改革が行われていないと言うことを理由に、世界銀行は毎年発表している「ビジネス環境ランキング」において、カンボジアの順位を2年連続で落としている。

また今月初頭に発表されたヘリテージ財団の経済自由度指数においてもカンボジアは順位をわずかに下げている。

カンボジア ジャンル:
最終更新:2018年02月21日08:33

ラオス:政府がタイへの出稼ぎ労働者登録センターを開設

ラオス、タイの両政府は、パスポートを保持しているものの、臨時労働許可証が失効しているタイ国内のラオス人労働者の支援についてより緊密に協力していくことで合意した。

現在、タイ国内には臨時労働許可証やパスポートが失効し、臨時身分証を持つラオス人労働者がおよそ9万4000人存在する。労働許可証を保持するラオス人はおよそ7万1000人である。ラオス労働・社会福祉省労働技能開発・雇用部のAnousone Khamsingsavath部長代行は、9月9日・10日にバンコクで行われたタイ国内でのラオス人労働者支援に関する合意書の調印後、現在の状況について説明した。この合意に基づき、ラオスはヴィエンチャン及びタイ国境周辺地域に7か所の支援センターを開設する。これらセンターは来月から年末まで支援を行う。センターはChampassak、Saravan、Savannakhet、 KhammuanとXayabouryに開設される。

タイから帰国したラオス人労働者はこれらセンターで登録し、新たなパスポートを取得することができるため、タイ国内での合法的な再雇用が可能となる。この合意は7月に調印されたルアンプラバンでの合意を継続するものとなる。ルアンプラバンでの合意では労働許可証を保持するラオス人労働者の地位向上を支援するためタイ国内でのセンターの設置が決定された。タイ国内のセンターではラオス人労働者の労働許可証とパスポートの有効期限を延長し、ラオス国内で手続きを行うために帰国できない労働者への支援を行う。

タイ労働省雇用部のWaranan Pitiwan部長は、タイ政府はバンコク市内にセンターを設置し、パスポートを保持しているが労働許可証が失効しているラオス人労働者への支援を行うと述べた。タイ政府は労働許可証の期限を延長し、出身国政府へ国籍を照会したのち、労働者らが労働許可証など必要書類の申請を行うための支援を行う。外国人労働者は縫製産業など特定産業での職を得ることができるが、タイ伝統衣装などの手工芸部門は法律により文化保護を目的にタイ人のみに限定されているため外国人は就業できない。

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最終更新:2017年09月29日12:03

タイ:スリン県の企業が「世界初」のシルクジーンズ製品を発表

シルク繊維ブランドReunmaiiが8月28日、同社によると「世界初」のシルク製ジャケットとジーンズを発表した。

8月28日、スリン県Muang地区のReunmaii Baimonの店長Krittika Pakdeeratは、オーガニック藍染のシルク糸と麻の混成繊維で作られた衣類をThong Tharin Hotelで発表した。1987年の設立以来家族経営の同社はスリン県の養蚕地区に拠点を設立し、「黄金シルク」の絹糸製造工場を設立、養蚕業の復興とタイシルク製品の販売促進を行ってきたと。同社は県の商業部と協力の上、輸出用のシルク製品開発も行ってきた。

今年、同社は「シルクジーンズ」を開発した。これは従来の綿デニム製のジーンズと比べて高密度に織られた繊維でできている。展示されたシルクジーンズのジャケットやパンツのサンプルはデニム地のように見えるが、着心地はより柔らかい。Krittikaによると、この生地は同社が試験的に生産したもので、今のところ卸売はしていないという。同社では個別の注文を受け付けており、布地の値段は1メートルあたり2000バーツ(約6600円)以下と見込まれている。

 

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最終更新:2017年09月01日14:25

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