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カンボジアの衣料品輸出は活況

カンボジアの衣料品輸出の活況ぶりについてCambodia Dailyが報じている。

安全性に対する批判や時には暴力的な争議行為の発生、メーカーを追い払うかもしれないと警告されている最低賃金の引き上げにもかかわらず、カンボジアの縫製部門は政府の統計によると、急成長を遂げている。

国営通信社Adence Kampuchea Presse(AKP)に関する報告書は、世界経済の中でカンボジアの生産の大部分を構成する衣類や繊維製品の輸出は、今年上半期においてほぼ3割増と述べた。

AKPは、商務省統計を引用し、今年前半、繊維製品輸出は、対前年同期比32%増しの15億5800万米ドル相当に昇ったと発表した。

数字を見ると、武器以外はすべての方針の下、カンボジアに対し特恵条項を与えている欧州連合(EU)がカンボジア製繊維製品の最大受け入れ国アメリカに追いつこうとしている。

AKPによると、6ヶ月の期間で、欧州連合(EU)への輸出は、対前年同期比よりも約45%高い、5億3200万米ドルだった。米国への輸出は、対前年同期比で17%増加し、6億6000万米ドルだという。

商務省統計部部長Kong Putheara氏は、国家報道機関が発表した6ヶ月間の数字について詳しい説明はしなかったものの、輸出の伸びは、米国や欧州からの需要の安定の結果であったと述べた。

「国際市場が安定してきてり、欧米の人々の収入が増加しているので、衣料品輸出の増加は成長する輸出向け注文の結果である。」とPutheara氏は言った。

カンボジア経済協会暫定会長Srey Chanthy氏は、地域の状況が繊維製品生産国としてのカンボジアに有利に働いていたと述べた。

バングラデシュのダッカで1000人以上が死亡した4月の工場の崩壊に端を発した安全性の懸念を契機に、先月、米国は同国の特恵待遇を剥奪したため、カンボジアが生産拠点として魅力的な場所になると彼は述べた。

「それはバングラデシュの問題であろうと思いますし、また、中国では、人件費が高騰しています。」とChanthy氏は言った。「昨年6〜7ヶ月間で、多くの工場が新設されました。あっという間に建てられ、輸出のための生産を行っています。」

しかし、カンボジアでは5月に、Kompong Speu州Wing Star靴工場で2人の労働者が死亡し、11人が負傷したのと、プノンペンのMeanchey地区の別の工場でダイニングホールが崩壊し、20名の労働者が負傷するなど、2つの国際ブランドの供給工場の崩壊事件が起こっている。

これらの事件は繊維産業における安全性と国際労働機関(ILO)の主力監視プログラムBetter Factories Cambodaiの効果に疑問を提起した。

仲裁評議会から発表された数値によれば、同期間中に裁判所に持ち込まれた労働争議は、2012年上半期の114件に対して111件と変動なく推移している。仲裁評議会によって記録されたストライキの数は、2012年上半期が26件だったのに対し、2013年の前半は30件だった。

米国拠点の連帯センター(Solidarity Center)カンボジア所長David Welsh氏は、1月当たり14米ドルの賃金上昇は、交渉中に労働者側が警告していたような負の作用を持っていたわけではなかったと述べた。

「政府と[カンボジア衣料製造協会]は賃金が増加すればメーカーが逃げると主張したが、現時点でまだまだ参入が続いている。」とWelsh氏は言い、昇給自体は縫製工らの生活賃金にはまだ届かないと付け加えた。

「業界は活況を呈している。しかし、労働者には公正な取り分が必要です。」と彼は言う。

 

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最終更新:2013年07月15日06:00

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