インドシナニュース

ラオス:伝統織物、ルアンパバーン工芸品センターで生き続け、女性たちに活力を(後)

(前編より)

 

翌日、Zuzongさんは沸騰したお湯にシルクを落とし、朝市場で買った未熟なパパイヤから彫られたスプーンでワックスを取り除く。蜜蠟は高価なので、Zuzongさんはそれを再利用する。ここでは何も浪費することはなく、その技術はほとんど何年も変わっていない。

しかし700年の歴史を持つルアンパバーンは変わりつつある。

ラオスの繊維デザインの中心地として有名なこの村は、同国の観光名所の宝でもある。

しかし、内陸地への観光客の流入によって、ルアンパバーンの人気ナイトマーケットSisavangvong通りで販売されているような、国中に氾濫している安価で劣悪な繊維市場を潤し、その本来の性質を蝕んでしまう恐れがある。

筆者は前夜市場で買った袋をZuzongさんに見せた。

「それはラオスのモン族のデザインではなく、ベトナム製の劣悪商品です」と彼女は述べた。

観光はラオスの急成長産業であるが、昨年の訪問者数は2016年の386万人から約9パーセント減少した。

24歳のOunさんはOck Pop Tokで通訳をしている。彼はカトゥーの民族集団出身で竹織および彼と彼の兄弟6人が子ども時代に学んだクラフトのワークショップを開催している。彼は、ラオス北部にある彼の出身村の山々のガイド付きツアーを開催することを夢見ている。

「ラオスの人々は海外旅行をする余裕がないので、国内旅行するべきです」Ounさんはダイヤモンド模様を巧みに竹のカラフルな帯で織りながら語った。

Salary Explorerのウェブサイトによると、ラオスの平均月収はわずか62米ドルで世界で最も低い。

ラオスの国際観光は難しい綱渡りに挑戦している。一方では、政府は観光キャンペーンを通して国際的な訪問者数を増やそうとしているが、またその一方で、国家やその国民およびその文化が悪用されないようにしたいと考えている。

その懸念点は、首都ビエンチャンを中国につなぐ421kmの中国-ラオス鉄道である。2021年に完成予定で、中国人観光客への流入を含むチャレンジとチャンスの両方をもたらすだろう。

2012年には20万人の中国人観光客がラオスを訪問したが、2017年ラオス観光統計レポートによると、昨年までにその数は639185人に増加した。

多くの中国人は、国境を越えてラオスに入り、中国南西部の雲南省からルアンパバーンとヴァンヴィエンに向かう。

Ock Pop Tokに訪れる人々は国際的で多彩なグループである。シンガポール出身のDeeさんは敷地内のヴィラに滞在し、半日の製織コースに参加する。オーストラリア西部の鉱山トラック運転手Emileseさんは彼女の妹と一緒に参加している。どちらも3日間の自然染色と製織コースを受講している。Anneさんは最近、カリフォルニア大学から定年退職した。彼女は3日間の製織コースに参加し、ベトナム北西に向かう途中でモン族を訪れ、山を巡る。Emileseさんはオーストラリア西部のパース出身で製織ワークショップに参加した。

また、オーストラリアのクイーンズランド州出身のGemmaさんも製織コースに参加する。彼女はホーチミン市を拠点とし、言語療法士として働いており、ベトナムのモン族女性とのトレッキングを終えたところであった。

これらのゲストは共通の糸で織りなされている。そして、参加者全てにとってOck Pop Tokは、織物の「巡礼」において重要な場所である。



ラオス ジャンル:
最終更新:2018年10月27日12:01

ラオス:伝統織物、ルアンパバーン工芸品センターで生き続け、女性たちに活力を(前)

Ock Pop Tok工芸品センターは5人の製織者から始まり、現在全国の500人の職人をサポート

 

Mae Thao Zuzonさんは、熱い炭の燃えさしの上に銅のインクペンを持っている。彼女は鍋の側面をペンで軽く叩き、蜜蠟の塊を追加する前に生シルクの一片を滑り落とす。小柄な68歳のろうけつ染め芸術家はそれを日課として数えきれない程繰り返している。

多くのラオス人女性のように、Zuzonさんは母親からろうけつ染め(蝋を使った繊維染色技術)を教えられた。彼女はろうけつ染めを始めた当初12歳だった。それは彼女が結婚した年齢でもある。

ラオスは世界で最も結婚年齢の早い国の一つでもある。親の同意があれば、女の子は15歳で結婚出来、それは珍しいことではない。慈善団体のSave the Childrenが今月発表した調査によると、現在の傾向に基づくと、2030年には約1000万人の女の子が結婚し、その内200万人以上が15歳未満になるという。

Zuzongさんの人生は伝統的なスタートを切ったが、近代的な迂回路を取った。彼女は夫から離れ、現在は孫娘(彼女は5人の子どもがいる)と同居している。彼女はまたフルタイムの仕事をしている。

Zuzongさんは、ラオス北部の元首都ルアンパバーンに残った唯一のモン族ろうけつ染め芸術家である。

モン族は、主に中国や東南アジアで見られる民族であり、繊維織りの強い伝統を誇っている。Zuzongさんは、2000年にBriton Jo Smithさんおよびラオス人のVeomanee Douangdalaさんによって設立されたOck Pop Tok工芸品センターで、彼女のスキルを訪問者と共有することによって、その伝統の一部を生かしている。

泥の多いメコン川のほとりにある緑豊かな庭園に建つOck Pop Tok(ラオス語で「東と西が出会う場所」を意味する)は、フェアトレードと持続可能なビジネスの実践の原則に基づいて設立された。それは小さな店でいくつかのデザインを売る5人の製織者から始まった。今日では、東南アジアで最も重要な繊維および職人の機関の1つで、従業員約80人のチームが全国の職人500人を支援している。

Ock Pop Tokは、農村部で収入を生み出す選択肢が限られているため、Zuzongさんのような女性にとって必要な財政的機会を提供している。

彼女の「仕事場」は、木々や鳥に囲まれた開放的で風通しの良い空間である。それは彼女の基本的な仕事のツールを展示している。伝統的なモン・スカートが壁に誇らしげに掲げられている。 「これが完成するまでに6ヶ月費やしました。これは結婚式などの特別な行事のためのものなのですよ」 と彼女は通訳を通じて語る。

ろうけつ染めだけでなく、モン族の繊維芸術、すなわち「フラワーアート」は、明るくコントラストのある色で大胆な幾何学模様の刺繍が施されている。目で見るよりもモン族の模様は多い。さまざまなデザインやテクニックによって、その人がモン族コミュニティ内のどこに位置しているのかをストーリーで伝えることができる。その人の地元の村、婚姻状況および資産などはその布を「読む」ことによって見定めることが出来る。

また、Ock Pop Tokでの仕事は険しい道のりでもある。彼女は製織者であり、過去10年間、彼女のスキルを工芸品センターで共有してきた。大きな木製の織機に腰を当て、シャトルを左右に巧みに回し、複雑なジグザグのナガ模様(ナガ:魔法の力を持つ神話の水龍)を作り出す。ラオスの伝説によると、ナガ王子は美しい製織者と恋に落ちたという。

ラオ織物のモチーフは深く象徴的である。神話的な鳥であるホンおよび象は富と敬意を表す。誰かが妊娠を希望していたり、作物が水を必要とするならば、カエルがモチーフに選択される。カエルが雨と繁殖を表すからである。

ろうけつ染めのデザインが完成したので、Zuzongさんは地面に栽培された多くの植物のひとつであるインディゴで色付けされた水のバケツに一晩浸す。その他に、レモングラス、ウコン、ジャックフルーツ、チーク、タマリンド、サパンなども含まれる。工芸品センターには、カフェ、工芸品店、遺産博物館、織り込まれた布で装飾された4つのヴィラがある(注:メコン川を見下ろす2部屋のいずれかを予約すると良い)

 

(後編につづく)



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最終更新:2018年10月27日06:01

カンボジア:ごみからハイファッションを生み出す--資源の浪費に再考を促す試み(後)

(前編より)

 

La Chhoukのメンバーは依然として日々の生活の支払いをするためにアルバイトをしながら、夜間と週末にリサイクルファッションプロジェクトに取り組んでいる。

「アパレル産業はカンボジアで重要なものですが、ファッションはまだ業界ではありません」とSuper氏は言う。

2013年にプノンペンに拠点を置く、廃棄ゼロファッションブランドTonleを設立したアメリカ人のRachel Faller氏はSuper氏の着目点に同調している。

「カンボジアのファッションデザインはまだ初期段階です。多くの若手デザイナーは適切なトレーニングを受けることに苦労しており、巨額のPRとマーケティング予算を掛けて既存のブランドと競争することは困難です」と、Faller氏は言う。

アパレル業界はカンボジア経済の最大の柱の1つであり、1990年代と2000年代に多くの人々に利益をもたらし、経済成長を促進した。ZaraHMGapPrimarkなど多くの主流ブランドは、カンボジアの工場でアパレル製品を製造している。

しかし、この分野には問題がある。 Faller氏によれば、カンボジアのアパレルメーカーは搾取的な工場の上層部にとって「ピンクカラー」部門と呼ばれており、好い鴨と考えられている。そのうちの90%は女性工場員である。

Faller氏は、最近の最低賃金の上昇にもかかわらず、労働者は依然として過酷な状況で働いており、工場員の大量失業と呼ばれる工場にとって共通の現象が存在する、と述べている。

アパレル縫製工場から廃棄された布地から衣料品を生産するTonleブランドを運営するFaller氏は、そのような企業の無駄な方法を直接目の当たりにしている。

「廃棄物は人々には縁遠い天文学的な問題であり、彼らはリサイクルなんて言葉は聞いたことがありません。染色から裁断など衣料品の製造加工のあらゆる段階で無駄があります。 品質管理の失敗や過剰在庫の原因となっている布生地は、あまりにも多くの無駄を生み出しています」と彼女は言う。



2008年に米国のフルブライト文化交流プログラムの学者としてカンボジアに拠点を置いているFaller氏は、衣料品製造に使用される材料の少なくとも50%が無駄になると推定している。「La Chhoukのデザイナーのような若者たちは間違いなく何かを始めています」と彼女は言う。しかし彼女は、廃棄物の問題に適切に取り組むためには、国が構造的かつ相対的な変化が必要だと考えている。

独立したリサイクルファッション団体が、カンボジアの川、畑、埋立地にある何百万トンもの廃棄物を減らせるということはほとんど無く、La Chhoukの幻想の元には無い。

La Chhoukの最新のプロジェクトは、クメール語のYouTubeチャンネルを作成し、人々に廃棄物を管理・リサイクルするためのアイデアやチュートリアルを提供することである。

「私たちだけでは廃棄物の問題を乗り越えることはできませんが、人々が廃棄物について考え方を変えるようになるかもしれません。泥だらけの水の中でも蓮の花が生えているように、私たちは廃棄物の中にも美しさを見つ出すことができるのです」とSuper氏は言う。

カンボジア ジャンル:
最終更新:2018年09月15日12:02

カンボジア:ごみからハイファッションを生み出す--資源の浪費に再考を促す試み(前)

カンボジアは世界銀行の「最貧国」リストに留まっているにもかかわらず、ここ数十年で堅実な経済成長を遂げている。

東南アジア諸国は、過去20年間で平均GDP成長率7.6%を維持しており、世界で6番目に高い。しかし、プラスチックの消費も驚くほど速くなっている。

慈善団体Fondazione ACRAによると、首都プノンペンでは、1人当たり年間2000枚のビニール袋を消費している。対してEUの平均枚数は約200枚である。

公害においては、カンボジアは178カ国中145位に位置している。

「プラスチックゴミはそこらじゅうにあります。ゴミは道、川、湖にもあり、大変遺憾に感じます。」とカンボジアの22歳のデザイナーSeng Super氏は語る。

Super氏はプノンペンの王立美術大学で学んだ。彼は1990年代に生まれ、時を同じくして何百万人ものカンボジア人が極貧状態から脱し始め、環境破壊の悪化をもたらした。

多くの若者と都市部のカンボジア人にとって公害は大きな懸念点である。それゆえに、2014年に大学の年次美術展の準備期に入ると、Super氏と彼のクラスメイトは、環境の浪費を再考するよう人々に提案することに挑むというプロジェクトを作ると決めた。

その結果、廃棄物や再利用可能な材料から衣服を作ることを目指す“La Chhouk”という創造的なファッションイニシアチブが実現した。

他の国と同様に、カンボジアの汚染プラスチックの大半は、ペットボトル、ストロー、食品包装などの使い捨て品に由来する。

「プラスチックを消費するとき、多くの人々は廃棄物についてあまり考えません。5分間でペットボトル1本の水を飲むことができますが、そのボトルは何百年もの間、湖を汚染します。彼らは『ゴミはゴミでしかない。一度それを捨ててしまえば、何もできない』と考えるからです」とSuper氏は言う。

Super氏と彼のクラスメイトは、カンボジア人の廃棄物に対する考え方に挑戦するだけでなく、最も分かりやすく洗練された方法で彼らの注意を引くことを望んでいた。

ごみ箱で見つけた再利用可能な材料のみを使用して、伝統的なアプサラのダンサーが着用する華やかなドレスを数枚製作した。

古代アプサラ舞踊は仏教とヒンズー教の神話に根ざしており、カンボジア文化の最も本質的な側面である。

スーリヤヴァルマン2(Suryavarman II)1113-1145)の時代まで信仰されていた伝統的な舞踊を演じる女性を示す彫刻はアンコール寺院壁にもある。

忌々しいポルポト派のクメール・ルージュ政権(1975-1999)の間、芸術形態はほとんど消滅してしまった。しかし、西洋バレエの要素を取り入れ近代化された文化舞踊は、カンボジアの伝統と文化の最重要要素として、カンボジアのロイヤル・バレエ団の後援の下、繁栄を続けている。

Super氏と彼のクラスメイトがアプサラの衣装を作り始めた時、多くの人々は彼らの誰一人さえもファッション業界でトレーニングを受けた者がいない点から、その目標はあまりにも手の届かない遠くにあり、大がかりなものであると思っていた。

それこそが、デザイナーがこの共同体をカンボジアのクメール語で「蓮」を意味する“La Chhouk”と名付けた理由である。

「蓮は泥や汚れた水の中でも生える美しい花です」とSuper氏は言う。

「私たちはゴミや私たちのドレスでやりたいことを表現するのは、美しいメタファーだと思いました」

彼らの最初のドレスは、茶色い米袋を使用して作ったボトムスであった。それらは気取らない素朴な外観となった。そして、本物のアプサラのドレスのように、壊れたCDの小さな断片とビール瓶のフタで光沢をつけて装飾した。その後、ビニール袋と米袋から対照的な明るい緑色の縞模様の茶色い服を装飾した。

アプサラの衣装は黄金の王冠なしでは完全ではない。

プノンペンのゴミ山の中では金は見つからなかったので、デザイナーはトイレットペーパーの芯と段ボール紙を使用した。これらによって、複雑なクラウン、仏塔のような形をしたもの、雄牛の角などを作った。

昨年、ミスカンボジア2016-2017で初優勝したEm Kunthongがフィリピンで開催されたミス地球環境意識美人コンテストのために彼らのドレスを着ることを選んだとき、多くの人々は滑稽なプロジェクトと考えたものに対して、La Chhoukのメンバーは信任投票を与えられた。

「このドレスは完璧なカンボジア女性を表現しています」と、Super氏はプノンペン北部の作業場の複合体にあるLa Chhoukのスタジオで誇らしげにそれを見せた。

「彼女はパワーを持っていて、地球に近くて雄牛のように強い。彼女は野生の牛の魂を持っています。それはカンボジアのアイデンティティと文化にとって非常に重要な要素です。私たちはまた、神殿の彫刻と神話に触発されました」と彼は加えた。

La Chhoukが存在するもう一つの理由は、LGBT問題に注意を喚起することであり、一部のメンバーは自分自身のアイデンティティをLGBTコミュニティの一員として認識している。「多くの人はLGBTの人々をおかしな人と考えています。LGBTの人々が美しいものを創造する能力があることを人々に示したいのです」とSuper氏は言う。

最初のアプサラドレスの創作以来、La Chhoukはカンボジアの文化と神話に触発された数多くのドレスをデザインした。

最近の「自然を守ろう」という最近のプロジェクトではインドシナトラ、川イルカ、様々な鳥などカンボジアで絶滅の危機に瀕している動物に注意を集めようと努めた。Super氏は、プラスチック廃棄物を使用してこれらの動物を表現するドレスをデザインした。

このプロジェクトは現在も進行中であり、La Chhoukは最近、WWFとタイガービールと展示会を共同開催した。



(後編につづく)



カンボジア ジャンル:
最終更新:2018年09月15日06:00

タイ:Bischoff Gamma、刺繍と繊細な生地で成功を繕う

この家族経営の繊細な生地サプライヤーは、Victoria’s SecretMarks & SpencerHobbsReissDiane von Furstenbergなどの企業を顧客としている

 

手の込んだドレスからカジュアルなアパレル製品や優美なランジェリーまで、繊維産業は劇的な動向と必要性への不断の対応に直面している。刺繍、レース、ニット、他の繊細な生地に特化すると、Bischoff Gamma(タイ)は世界トップサプライヤーの1つとしてこの分野を牽引している。

Gamma Textileとスイス企業のBischoff Textileの合弁事業として、Bischoff Gamma1995年つつましやかに始まった。それ以降、この家族経営の企業は、ファッションと繊細な生地でアジアと世界市場を席巻してきた。

垂直統合されたシステムを最大限に活かすことで、Bischoff Gammaは繊維に対して完全なソリューションを提供し、独自のデザインを創造、高品質の商品のみを出荷している。同社はブランドの優位性を確立するため、厳しい品質管理のプロトコルに従い、環境への適合を実施している。最先端のスイスの技術の活用は、同社の専門性の向上に重要な役割をはたしている。

「染めと仕上げを含め、すべての生産ラインを管理しています」とBischoff GammaTheprit Srichawla社長は述べ、また、「糸から完成品まで、当社繊維グループがすべて管理しています」と付け加えた。

同社は、Victoria’s SecretMarks & SpencerHobbsReissDiane von Furstenbergなどのヨーロッパ、米国、アジアの数々の有名ブランドを顧客としている。また、地元タイの複数のデザイナーとのコラボレーション、アフリカの大衆市場で卸売販売なども行った。

Bischoff Gammaのスイス企業との良好な協力関係は、繊維産業のみでなく土地開発部門でも、その後同社の限界を広げる推進力となっている。

革新を続けることで、Bischoff Gammaは従来の生地の使用を超えた事業の展開を目指し、関心のある顧客とパートナーに門戸を開いている。

Bischoff Gammaのマーケティング部長のSaloni Narula氏は「当社はファッションアパレルだけに制限していません」と話し、「当社の製品がどこに置かれるかの制限はありません」と付け加えた。



タイ ジャンル:
最終更新:2018年08月20日14:29

ベトナム:糸から革新的な生地や国際レベルのアパレルまで成功を紡ぐNan Yangグループ

Nan Yang Textile Groupは、顧客により価値あるものを創るために、垂直統合を強化し、その革新的な強さを活かす地方企業になることを目標としている。

一流アパレルブランド各社は、扱っているものがスポーツウェアであろうとライフスタイルであろうと、そのファッション性や美点感覚だけでなく、むしろ、その製品が提供する最高の着心地や軽量、高吸収性や高性能と言ったブランド独特の機能性によって世界的に有名になる。革新的な製造企業の1つであるNan Yang Textile Groupの成功への鍵は、繊維一本一本の間の奥深くにある。

1958年に小さな工場から始まった私たちのサクセス・ストーリーは、今も発展を続けています。それは、素材の改良、垂直統合、複数国での生産という、Nan Yang Textile Groupを際立たている3つの主要原動力によるものです。これらは、私達が顧客や消費者へ反映させることができる排他性、費用、スピード、サービスの全てにおいて、他社とは比べ物にならない利点を私達に与えてくれています」とNan Yang社のBen Tuangsitthisombat CEOは述べた。

アジアにおける最大の垂直統合繊維企業の1つとして、Nan Yang Textile Group はタイ、ラオス、ベトナム、香港、米国に18拠点を設けた。最新の飛躍的な開発は、着心地・通気性・動きやすさを新しいレベルにまで高めた画期的なシャツ織物技術のElitechである。これは、Nan Yang Textile Groupが思い描いていたシャツの未来であり、手入れは楽なのに快適で、用途が広い。

高品質の製品を提供するとともに、環境へ配慮することはNan Yang Textile Groupの義務の中でも最優先事項である。この企業は、世界水準や最良慣行に忠実に従うだけでなく、エネルギーや水の消費量、ガス排出量を抑える一層の努力をしている。

次のプロジェクトの1つは水循環で、環境への影響をかなり縮小したり、より効率的な装置や地球に優しい工程、環境に優しい材料の使用による効果を高めることが期待される。

「環境意識の高まりとは別に、市況における最大の変化の1つが消費者のライフスタイルです。今日の消費者は頻繁に旅行に行ったり運動を行い、ますます忙しくなる街に住み、より多様で柔軟な職業の選択肢を持っています。彼らの価値は、機能性や信頼性、個性を中心に形成されます。現代生活の質を高めるために、私たちは、自社製品に性能特性を取り入れています。例えば、ランニング・シャツにおいては、生地が機能的か、ポケットが役に立つかどうかなどです」とBen氏は述べた。

Nan Yang Textile Groupはまた、顧客にとって単なる製造業者ではなく重要なパートナーとなることを目指し、顧客により価値あるものを創るために、垂直統合を強化し、その革新的な強さを活かす地方企業になることを目標としている。

「私達の総合価値連鎖を築くのに25年かかりました。容易ではありませんでした。前へ進むことは、協力、提携、買収によって促進される有機的成長を意味します。

それは戦略であり、より人々の関心を集め、関係を築くことから始まります」とBen氏は述べた。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2018年08月20日13:27

貿易戦争の関税追加により、中国の繊維工場のアジア諸国への移転に拍車

少なくとも今のところ、中国の製造業者には関税追加を回避する手段があるため、米中戦争による副次的影響は限定的である

 

アメリカの綿に対する中国政府による報復関税により、綿紡績、低価格繊維製品、衣料品などの生産拠点を南アジアおよび東南アジアへの移転する動きが加速するだろうし、貿易戦争が激化した際にアメリカが中国製品に課すであろう関税に中国企業は備えている、と業界幹部は話す。

しかし、少なくとも今のところ、中国の製造業者には関税追加を回避する手段があるため、米中戦争による副次的影響は限定的である、と香港アパレル審議会のStanley Szeto会長は述べた。

「今のところ、綿に対する関税が中国アパレル業界に及ぼしている影響は、ごくわずかです。それは、影響を避ける様々な方法があるからです」と、Stanley Szeto会長は綿を含むアメリカ製品に対して76日に発動した25%の追加関税について言及した。

米トランプ政権による2000億米ドル分の中国製品に課せられる暫定的な10%の関税(来月の公聴会で審理)は、今のところ、帽子や手袋、ハンドバッグのような革製アパレル品やアクセサリーを除き、中国製繊維やアパレル製品の大部分には打撃を与えていない。

「しかし、報復貿易戦争と予想される貿易障壁の対象拡大により、中国企業はサプライチェーンを通じた彼らの生産力をベトナムやバングラデシュのような国々に移転させることをさらに詳しく検討するようになるでしょう。基本的に、もし同じ製品品質と納品信頼性がこれらの国々において10%の費用優位性で実現できるのであれば、彼らは移転するでしょう」とStanley Szeto会長は述べた。

 

中国はアメリカとの貿易摩擦を乗り切るための活動資金は1990億米ドルと発表

香港に拠点を置き、Paul SmithJ Crewのようなデザイナー・ブランドと共作しているファッションプロデューサー Lever Style社の62歳のSzeto会長によると、彼の会社の中国における生産量は8年前を100%とすると現在はわずか半分ほどに減っていると言う。

最新の25%の追加関税の前に中国へ送られたアメリカの綿のほとんどは、輸入関税を免除されている。通常は、量や価格によって140%の関税が掛かる。

これは、いわゆる「加工貿易」と言われ、関税を免除される。綿を輸入した工場のいくつかは「保税監督地域」内に位置し、中国から輸出される製品を作るために使用される。

中国綿協会(CCA)によると、加工貿易や保護監督地域、他の特別関税区分に該当しなかった通常輸入、つまり、関税免除されない中国で消費される輸入綿は、昨年の総輸入量のたった21%の割合だった。

 

アメリカとの貿易戦争が中国の綿産業に変革の種をまく

加工貿易は現地政府により設定された監督や割当て下にあるにもかかわらず、これらは高い技術を要する仕事の創生と環境改善のために低付加価値および汚染性がある製造業を縮小している。

中国、バングラデュ、ベトナム、そしてミャンマーで計2万人以上の従業員を抱え香港に拠点を置く繊維メーカーLawsgroupBosco Law Ching-kit氏は、「中国政府が先月、綿輸入の大幅増加を公表したにもかかわらず、中国当局がさらなる加工貿易割当を許可するかは不透明なのです」と述べた。

「米中貿易戦争を考慮すると、中国政府が(さらなる)加工貿易を受け入れるかどうかは疑わしいと思います」と、この会社の最高責任者であるBosco Law氏は述べた。

一方、業界幹部は、追加関税により中国の綿紡績事業の東南アジアへの移転が加速するだろうと予測する。

「関税の有無に関係なく、コストの上昇を考えるとサプライチェーンの調整は中国製品にとって現在進行形の課題なのです」とLaw氏は述べた。

「私たちはいつでもコストの圧迫に直面しています。それは、関税のせいだけでなく、物流コストも原因なのです」と彼は話す。「効率的に事業を続け、世界中から他に負けない価格の材料を調達することは全ての経営者にとっての原則なのです」



その他 ジャンル:
最終更新:2018年08月07日06:04

ベトナム:アパレル産業をいかにエコ・フレンドリーで持続可能なものとするか

ベトナムがファッションの主要製造拠点や管理拠点へと発展するにつれ、エコ・フレンドリーな運営を重視する海外ブランドを惹きつけるために、その持続可能性が重要なポイントとなっている。

Tan Chauの「royal silk」のシルクは、伝統的なアオザイドレスや、竹繊維が織り込まれた漆細工の家庭用品、最近ではTシャツや下着に使用されてきただけでなく、北部山岳地帯に住む先住民族による毛布、クッションやバッグなど、ベトナムの豊かな文化と職人技の歴史にこの繊維は組み込まれてきた。

こうした東南アジアの織物生産者としての伝統に加え、ベトナムは世界繊維産業の主要プレーヤーの地位を確立した。地元の報道によると、2016年には世界5位の繊維・アパレル品の輸出国となったという。ベトナム労働省と国際貿易管理局によると、アパレル産業における200万人以上の労働力と全国に6000以上ある繊維・アパレル企業が、このベトナム最大の輸出部門を支えた。

ベトナムの質の高い職人技や高スキルの労働力に対する評価の高まりや、政府のサポートのもと外国人投資家に魅力的な税制優遇措置を提供する工業団地の開発などによって、国際的なアパレルメーカーや製造業者、国際ファッションブランドが、アジアにおける次のアパレル・ハブ拠点として、次々とベトナムに向かっている。

ベトナム繊維協会によると、アパレル産業の今年の輸出は310億米ドルで、前年比10.23%の増加となることが見込まれている。また各種レポートによると、ベトナムはまた、織物分野で2桁成長を維持している唯一の国となっている。

一方でこの産業が大きな成長を遂げつつある今、炭素排出量や大量の産業廃棄物、不快な労働搾取工場のイメージなどで悪名高いこの業界においては、企業の社会的責任もますます重視されるようになっている。

今年の初め、ハイズン省の何百人もの住民が、香港を拠点とするアパレルメーカーのPacific TextilesCrystal Groupの合弁企業であるPacific Crystal Textiles mill社に対し、5ヶ月もの間抗議活動を行った。地元住民は工場の放つ悪臭に対して不満を示し、顧客には日本のアパレル大手Uniqloも含むこの工場を工場排水による水質汚染で訴え、よりエコ・フレンドリーな基準を採用するよう求めた。

今やベトナムでは、アパレル産業の発展と成長を、持続可能でエコ・フレンドリーな方法で実現できるかどうかが重要な課題となっている。

より厳格な環境規制法の施行や、公害を発生させた組織に対して最高88000米ドルまで罰金を増額させるといった政府の導入する対策とは別に、自主的にこの産業を改善させようと模索する一部のアパレル企業各社は、ベトナムがよりエコ・フレンドリーな手法でアジアをリードするための潜在能力を秘めていると確信している。

「数年前に発生したバングラデシュ Savarの工場火災と崩壊事故の後、私は完璧な工場がどのようなものかを世界に示したいと考えました。」と香港を拠点とするアパレル品供給会社で、ベトナム南部に新しくオープンしたDeutsche Bekleidungs Werke (DBW)の親会社でもあるRoyal Spirits GroupThomas Hebestreit CEOは述べた。

「アパレル産業は労働搾取で悪名高い業界です。我々は外部に対し、人々にとって最高の状態で衣料品製造を行うことが可能であることを示したいと考えました。」 Hebestreit氏によると、DBWは工場全体に空調を完備した珍しい工場の一つであるという。

18000平方メートルにも及ぶこの施設は、今年11月に操業を開始し、乾季の干ばつ時においても操業に必要なエネルギーの20%相当を供給できるソーラーパネルが装備されている。

この建物は、国際的に認知度の高いLEEDLotus基準の認証を受けている。Hebestreit氏は、この新工場がエコ・フレンドリーで持続可能な操業として世に認知されることを願っていると述べた。

ベトナムではきれいな水の供給能力が不足しているだけでなく、工場排水が重大な環境問題となっている。そのため生産サイクルにおいて水の使用量を削減することは、アパレル業界にとって最優先事項となっている。

織物を洗うのに使用する水の再利用は、よりエコ・フレンドリーな生産を行おうとする工場の試みの一つであると、アパレル企業と協力して生産効率や品質を向上させるための経営コンサルティング・サービスを提供しているJG Consulting社のVincent Chengディレクターは述べた。

「洗浄ラインなど、(繊維を洗うのに使用する)水を再利用できるプロセスがあります。また化学物質を使用して繊維から色を取り除く代わりに、オゾンを使用して水の使用量を削減するオゾン洗浄と呼ばれる生産ラインもあります。」と彼は述べ、Phong Phu Joint Stock Companyはこの方法を採用しているベトナムのアパレルメーカーの1社であると続けた。

Maxport社はPatagoniaNikeArc’teryxLululemon向けで有名なメーカーであるが、ベトナムの生産拠点に持続可能な慣行を取り入れた施設でも知られる。

「インフラ構築の最初の段階から、建物自体にエコ・フレンドリーな機能を組み込みました。いくつかの工場は建物の周りに植物を植えることで、空調に頼らずとも風が吹くと木々から冷却効果が得られます。」とCheng氏は述べ、この工場は標高の高い場所に建設されており、そのことも冷却効果を高めていると続けた。

結局のところ、新規でベトナムに参入する外国のアパレル製造業者は、顧客が望むことを知った上でこの地にやってくるため、エコ・フレンドリーで持続可能なプロセスを導入するのに時間を計画的に費やすことができる。

「ベトナムにおいては、外国人投資家は一から事業をスタートさせる機会が与えられています。そして彼らは、(環境保全に関心の高い)アウトドアブランドのアパレル顧客などとの取引を持っており、ベトナムに参入する際には、既にこの(環境に配慮する)考え方を持っています。」とCheng氏は言った。

「(ですが)こうしたことはあなたが指摘するものではありません。」と彼は述べた。「経営者と顧客こそがそれをコミットすべきなのです。」



ベトナム ジャンル:
最終更新:2018年01月02日14:09

東南アジアでのエコフレンドリーなデザインによる伝統文化や手法の保存の試み(後)

(前編より)

タイのチエンマイ県ではインディゴ染めが、多くの若手デザイナーがそのデザインに取り込んだことにより復活した。

ベトナムではFashion4freedomが、ベトナム独自の環境に優しい倫理的な手法によって高級品を制作している地元職人と協業している。その結果、ハイエンドの国際市場向けに様々な衣料品、アクセサリー、靴を生み出すことに成功している。

ラオスではOck Pop Tokが、人々と文化に焦点を当てたソーシャルビジネスを行っている。英国人のJoanna Smith氏とラオス人のVeomanee Douangdala氏が2000年に設立したこのベンチャー企業は、同国において最も重要な繊維・アパレル職人向け機関の1つとなっている。

「我々がOck Pop Tokを開始した際には、本当の意味でエシカルファッションが何であるかを知りませんでした」とDouangdala氏は言った。「我々は何か人と違ったものを作りたいと考えていただけだったのですが、この国のアパレル製品の伝統を保存しつつも、海外市場において伝統的製品の経済的価値を生み出すことに主眼が移りました。我々は、ラオスの文化や伝統に忠実でありながら、現代的な製品を作りたいと考えています。」

すべての製品はハンドメイドで、原材料は国内調達である。また75人の従業員がフルタイムで雇用されており、400人の製織職人がOck Pop TokVillage Weaver Projectsの指揮のもと、全国で働いているという。

「ラオスは人口の少ない小さな国ですが、多様な文化を持っています。我々は49の民族グループと100を超えるサブグループを傘下に擁しており、各グループには独自の文化、言語、織物文化があります。それらは各民族グループにとってのアイデンティティの一部となっているのです。」とDouangdala氏は言った。また各民族グループは、デザインにさまざまな色や技法を取り入れていると続けた。「ラオスには、織り、アップリケ、バティック、刺繍など、さまざまなアパレル製品の伝統があります。」

エシカルファッションの動きが拡大するにつれ、ほとんど忘れ去られていたクリエイティブな民族グループが、古来より伝わる伝統を現代に蘇らせることへの期待が高まってきている。

「我々が出会った、伝統技法によって製品を制作をする人々の多くが、各製品に対する愛着や喜びを示し、その想いがどのように優れた製品を生み出すのかを強調しました。」とO'Malley氏は言った。「それはまた、人間同士のつながりをも生み出します。プロセスについてもっと良く知れば、衣料品を作る人々やその製品に、より大きな尊敬の念を抱くようになるのです。」



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最終更新:2017年10月14日12:03

東南アジアでのエコフレンドリーなデザインによる伝統文化や手法の保存の試み(前)

東南アジアへのツアーを通してWalk Sew Goodキャンペーンの参加者らは、ファスト・ファッションなどによる資源浪費に反対し、地域社会の活性化や技術の保存を図ろうとするデザイナーやプロデューサーと会った。

一年にも及ぶ東南アジアツアーを経て、エコファッション・キャンペーンの参加者であるMegan O'Malley氏とGab Murphy氏は、持続可能な商品を提供するデザイナーの数が増加することによって、地域のアパレル産業における廃棄物や搾取がなくなることを望んでいる。

「ファスト・ファッションのビジネスモデルは、この巨大なアパレル業界を通じて世界の人々に安価で生産される衣料品を次々と利用させるよう操ってきました。」とWalk Sew Goodの共同設立者であるO'Malley氏は述べた。「このような風潮は持続可能ではなく、理にかなっていません。」

彼女とオーストラリア人の同僚であるMurphy氏は、11月にメルボルンを出発して以降、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオスを訪問し、正当で持続可能な方法で生産された環境にやさしいアパレル品を探して歩いた。「この問題に対する多様な解決策を生み出そうとしている人々が多くいます。私たちはそうした人々と会って、話を聞きたいと考えたのです。」とO'Malley氏は言った。

この二人は、布地、仕立や製織技術の長い歴史に携わる多くの進歩的なデザイナーに会った。

カンボジアでは地元デザイナーのVannary San氏が、アパレル産業がこの国の主要な輸出産業にまで発展し、約70万人を雇用していることによって、伝統的なシルク産業と文化に対する誇りが忘れ去られつつあることを心配していた。

プノンペンでファッションブランドのLotus Silkを所有するSan氏は、「カンボジアのシルク産業が衰退していることを聞き、とても心配しています。」と述べた。「カンボジアのシルク生産には長い歴史があります。アンコールワットの彫刻からもそれを見て取ることができます。シルク生産は我々にとって大切な歴史遺産ですが、残念ながら最近では衰退しかかっています。」

San氏は3年前に、シルク産業を復興して創造的なコミュニティを再び活性化させ、彼らが安定的な収入が得られるよう支援するというミッションを自身に課した。公正な賃金と労働条件を提供するエシカル・ファッションブランドを運営することは、彼女の最優先事項である。

San氏は、カンボット州の蚕のエサとなる桑の木を育てる3つの農業コミュニティ、プレイベン州とタケオ州の製織業者、バッタンバン州のオーガニックコットン栽培業者、カンダル州の染色専門家らと協業している。各生産プロセスはトレーサビリティと高い透明性が確保されていると彼女は述べた。

国際水準に見合った質の高い製品を制作するためにコミュニティに教育を施した後、彼女は昨年Golden Silk Collectionを発表した。このコレクションは既に海外、特に韓国、オーストラリア、米国、カナダのバイヤーから引き合いを得ている。

彼女はまた12月に、プノンペンにおいて啓蒙を目的としたインタラクティブな博物館「The Silk House」をオープンさせる予定としている。

「カンボジアの素晴らしいシルク産業を復活させるのを支援するだけでなく、地元の生産者に対しても、彼らが作り出しているものに価値があり、こうした伝統は存続させるべきであることを啓蒙することを目的としています。」と彼女は述べた。「シルク生産は私たちの歴史の重要な一部分であるだけでなく、高品質で倫理的に生産されたこれらの製品は、潜在的な可能性も有しているのです。」

「世代を超えて伝承されたカンボジアの織物や製織技術の多くが、19751979年の残酷なクメール・ルージュ政権時代に失われました。また、ベトナムや中国などの諸外国から輸入される安価な材料が浸透したことによって、複雑で時間のかかるこうした工芸品を習得するインセンティブはほとんどなくなってしまいました。」

「またこうした技術は、工場生産によってほとんど失われつつあります。」と地元職人から原材料や工芸品を買い付けるフェアトレード・ブランドであるANDの創設者であるAlan James Flux氏は言った。「今はまだ手織りの素晴らしい職人が存在しますが、その子供たちは条件が良く、給料も高い縫製工場へ働きに出ようとしています。」

イギリスで教育を受けたこのファッションデザイナーは、全国の熟練した職人家族と協働し、複雑なikat製織技術をしばしばその作品に組み込んでいる。

「我々はカンボジアにおける潜在能力のほんの表面に触れているに過ぎません。」とFlux氏は言った。「カンボジアにはまだまだ多くの素晴らしい製品があります。様々な種類の製織技法や、まったく異なるタイプの絞り染め、ジュエリー製作、木彫りなどがあり、その潜在的な可能性は無限大です。」

カンボジアにおける同様の草の根活動は、伝統的な工芸品や技法の再生に貢献している。

(後編につづく)



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最終更新:2017年10月14日06:03

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