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カンボジア:映画「メイド・イン・ カンボジア」、格安衣料品を支える人々を描く(後)

(前編より)



カンボジアに行ったSreyneangさんやParsons校の学生が今どうしているか教えて頂けますか?

 

Sreyneangさんは大規模工場での勤務を続け、娘を学校に預けて残業もこなしています。彼女は娘がより良く、明るい未来を得られるよう頑張っています。訪問した 3人の学生の卒業デザイン論文はすべて、今回のRemakeの旅に深く影響されたものでした。 Allieさんは、ファッション産業で輝きを放つジャーナリストになることに興味を持っています。 Caseyさんは最近卒業し、持続可能なファッションブランドのために働くことを希望しています。そしてAnhさんは、この経験によって自身のアイデンティティーを尊重したいと考えるようになりました。Anhさんは次にベトナムに向かい、彼女の両親が生まれたこの国が今どのような状況にあるかを知りたいと考えています。

 

あなたは今、どのような取り組みを行っているのですか?

 

私は最近、母国パキスタン北西部で活動している爆弾技術者グループについて取り上げた「信仰による武装」というフィルムを完成させました。このフィルムは今年初めにPBSで放送され、その他の催しでも放映される予定です。そしてRemakeでは現在「メイドイン・ スリランカ」の撮影を行い、女性によって支えられているにもかかわらず男性によって支配されているアパレル産業において、生活するのに十分な賃金も与えられず、性的嫌がらせにも耐えている縫製労働者の微妙なニュアンスについて取り上げています。我々は、今回のショートフィルムを見た人々が次のように問いかけることを願っています。「縫製労働者ための#metooのムーブメントはどこですか?」と。



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最終更新:2018年04月21日12:00

カンボジア:映画「メイド・イン・ カンボジア」、格安衣料品を支える人々を描く(前)

Salon Premiumの映画「メイド・イン・ カンボジア」を見ると、あなたは自身のクローゼットの衣服を今までと同じように見ることができなくなるかもしれないが、それは良いことである。Asad Faruqi氏はRemakeという非営利団体に協力を求められ、ニューヨークにあるParsons fashion school3人の学生がカンボジアを訪れ、縫製労働者の状況を調査する様子を撮影した。

Faruqi氏はSalon Premium上で、彼の力作で、視聴者を涙に誘い、時にはワードローブを永遠に変えさせてしまう力を持つ映画「メイド・イン・ カンボジア」について語った。

 

このプロジェクトへはどのように関与することになったのですか?

 

私はRemakeというサンフランシスコを拠点とし、ファッションを良いものにすることをその使命とする非営利団体のために「メイド・イン・ カンボジア」の制作を指揮しました。Remakeの創設者であるAyesha Barenblat氏と私は、パキスタンのカラチ出身の同郷ですが、私は世界中の工場で我々の衣服を生産してくれている名もなき女性たちに焦点を当てようとするRemakeの取り組みに興味を持ちました。我々はまず、「メイド・イン・ パキスタン」というショートフィルムを合作しました。次にカンボジアで次世代ファッションデザイナーが工場労働者らと対面する様子を撮影するチャンスについて打診された際に、私はこのプロジェクトを是非指揮したいと考えたのです。

 

撮影において、特に記憶に残った場面があれば教えてください。

 

我々はまず、大量生産の工場で働くSreyneangさんに会いました。彼女は子供のころから工場で働いていたそうです。Parsons校の学生達はすぐに彼女と仲良くなりました。彼女はニューヨークにある彼らの大学の写真を見たいと言って、我々を全員自宅に招待してくれました。それは本当に素晴らしい経験でした。我々は彼女が実際どのように娘と暮らしているのかを実際に見ることができたのです。彼女の慈愛と寛大さ、皆に食事を勧める様子は我々を本当に感動させてくれました。彼女は世界中に自身の話を聞いて欲しいと願っていました。

また別の思い出深いシーンとして、大雨の中我々がプノンペンから1時間ほど離れた安全な場所に移動した際、(ZaraH&MTommy Hilfigerなどの)下請け工場で働く労働者が集まってきて、自分達の話を語りだした場面が挙げられます。その中の1人の女性であるChar Wongさんは特に印象的でした。工場が設定する実現不可能なアウトプットの目標値や、尊厳をもって仕事をするために戦い続ける彼女の激しさを表す雄弁な語り口に、我々は非常に感銘を受けました。

 

撮影中、Parsons校の学生が感情に飲み込まれようとした時に、多くの記憶に残る瞬間があったように思えます。

 

チームの誰もが、工場内で女性が働いているのを観察するという経験に圧倒されました。 我々は、フィルムを通じて視聴者らが衣料品を生産している女性たちとつながり、それとなく学生らの旅に引き込まれていくことを望みました。労働搾取工場の話は、ショッキングな話や恐怖に焦点を当てすぎることがよくあります。 我々は、学生がより人間的で自然な様子で労働者らと情感豊かに接している様子など、別のストーリーを示したいと考えました。Remakeの作品は長く続く共感を築きあげることに注力しており、それはこうした物語を伝える正しい方法のように思います。

 

Remakeはこのフィルムをどのように活用してきましたか?

 

Remakeは米国中のキャンパスやいくつかの映画祭、またオンライン上でなど、このフィルムを米国内外で上映してきました。このフィルムは、ミレニアム世代の消費者や次世代のデザイナーらが、衣服を作る何百万人もの女性について思いをはせるよう仕向けるのに強力な手段となりました。我々はRemake活動の多くの共感者から、このフィルムがファストファッションとの関係を断ち、職業意識の高い女性らやエコフレンドリーなブランドに投資するよう導いたと聞いています。

 

アパレル企業は何か対応してきましたか?

 

労働団体や権利団体はこのフィルムを称賛しました。California College of the Arts and Parsonsなどのファッションスクールではこのフィルムが上演されて以来、より持続可能性の高い、人を中心としたアプローチを採用するようになってきたようです。透明性の高いスローファッションブランドはこうしたRemakeの取り組みを称賛していますが、大手アパレル企業は沈黙を保っており、そのうちの何社かはそもそもどのようにRemakeは縫製工場に入り、労働者と話したのかについて疑問を呈しているようです。

 

(後編につづく)



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最終更新:2018年04月21日06:01

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