インドシナニュース

インドネシア:2017年の繊維売上高は10%成長の見込み

オンラインの販売窓口を使用する繊維企業の増加に伴い、2017年のインドネシアの繊維売上高は10%の増加となると予想されている。Tekstile One Indonesia社のDesy Natalia Soeteja本部長によると、eコマースシステムの増加により、今年のインドネシアの繊維売上高が前向きになっているという。

「昨年は2.2%のみの増加でしたが、今年は10%の増加も難しくないと考えています。実際、インドネシアの繊維業界は技術革新を進める時期に差し掛かっています。国内外の多くの繊維企業が、市場に浸透するためにすでに先端技術を活用しています。」とDesy氏は日曜、2016年・2017年の売上高詳細を明かすことはなかったが語った。

また繊維製品の輸入を制限する政府政策により、小売企業はeコマースを通じて市場に浸透することを余儀なくされたという。「中国、ベトナム、インドの衣料小売はインドネシアの繊維メーカーにとってすでに脅威ではなくなっていると確信しているため、我々は2017年4月にバンドンでeコマースのサービスを開始する予定です。」とDesy氏は述べた。

衣料品の輸入制限により、最近は輸入製品を探すことが難しく、結果消費者はeコマースシステムを使って国内製品を購入せざるをえなくなっている。「East Javaなどの地方行政による様々な力強いサポートにより、産業の発展が後押しされています。」

地方開発銀行から中小規模産業に資本を提供することにより、地方行政は産業の発展を促進している。「中小規模の産業では資本の確保が困難でしたが、今ではマクロ政策のサポートがあり成長は必至とされています。」

インドネシアでは成長が期待されており、繊維・繊維製品(TPT)の輸出国として世界の上位5カ国に入る見込みであるとAirlangga Hartarto工業大臣が先日発言している。Airlangga氏は、政府がTPT産業を戦略産業として優先度リストに加えたと述べたという。

そのため、工業省ではインドネシアのTPT輸出を押し上げるための政策案を計画している。Airlangga氏によると、TPT産業は輸出の主力部門としてだけではなく、大量の雇用を作り出す社会的セーフティーネットとしても活躍するという。

同省の公式記録によると、約8.45兆インドネシア・ルピア規模の労働集約型産業は、300万の雇用を提供しているという。2015年、TPT産業はインドネシアの輸出売上高に約122.8億米ドル貢献し、生産部門では雇用の10.6%を占めていた。

上流部門から下流部門に至るまですでに十分一体化されており、品質面でも競争は激しく、インドネシアのTPT産業は国内外で多くの課題に直面しているとAirlangga氏は述べた。そのため、同省とその関係機関は、インドネシアのTPT産業が世界競争の中で輸出の競争力を高められるような特別政策を打ち出し、相乗効果を生み出した。

付加価値税の免除やガス料金の削減など、TPTの輸出を拡大させる可能性のあるインセンティブは多くある。特に、付加価値税の免除は衣料・既製服メーカーが地元の基本材料の使用を促進させるであろう。

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最終更新:2017年04月03日06:00

インドネシア:自然に優しい古代織物工芸から学べること

「さぁ、こちらのスカーフをお受け取りください。」とMaybank Indonesiaの役員が私に言った。「ゲストの皆様に一人一枚ずつ差し上げています。」ゲストの何人かはすでにスカーフを首回りに巻いているようだ。シルクのスカーフはとても滑らかで、色も目に心地よい。役員は、そのスカーフがMaybank女性エコ織工と呼ばれる、彼らの織工の手によるものであることを説明した。

エコ織工とは、環境に優しい手法で製織活動に取り組む女性グループのことである。彼女らが生み出す織物は100%ナチュラルで、染織には樹皮や葉、種など、自然のものを使用している。織物を織る際にも伝統的な織り機が使用され、電力は使わない。

エコロジカルの略称である「エコ」は、ファッション業界においても新しいキャッチコピーのようだ。例えばStella McCartney氏のようなデザイナーも、「社会的意識が高く環境に優しいファッション」で群衆を魅了している。

グリーンデザイナーRyan Jude Novelline氏は、児童書籍のリサイクル・廃棄ページで作られたフォーマルガウンを発表しているし、エコ・クチュールデザイナーのLucy Tammam氏も環境に優しいイブニング・ブライダルウェアコレクションにエリシルク(アヒムサ/ピースシルク)やオーガニックコットンを取り入れている。

東南アジアでも、著名なファッションデザイナーでありテキスタイル・アーティストであるMerdi Silombing氏が、Maybankの女性エコ織工達とともに美しい織物を作り出すプロジェクトを進めている。

「彼女達の指導は、最初はとても大変でした。」Maybankプロジェクトの立ち上げの一環としてロンボクで開かれたファッションショーの後、Silombing氏は参加者に向けて語った。「彼女達にはデザインや縫い糸、色彩に関して教える専属のデザイナーがいます。彼女達は学ぶことに前向きで、私たちはそれをサポートしています。本日ご紹介した服は彼女たちの織った布で作られました。」

Silombing氏は、織物の天然染料がどのように調達されたのかを活き活きと説明した。「天然染料が家庭の裏庭からも採れることをご存知でしたか?」

天然染料とは、植物、無脊椎動物、鉱物などから採られる染料や着色料のことを差し、根、ベリー、樹皮、葉、木や、真菌・苔癬などその他の有機物源が用いられる。

インディゴの葉は押しつぶされ、お湯で沸騰させた後ミョウバンと混ぜれば濃い蝋状の青黒い液体となる。インディアンマルベリーの木の根の削ぎクズは赤色、チョコレート色、紫色の液体となる。

赤茶色はマホガニーから、ブラウン酸は種から、薄茶色はチークの樹幹から、濃い茶色はバナナの根の幹から、紫はマンゴスチンの皮やワインの土壌から作られる。

プロジェクトにはロンボク中部・東部及びサワルントや西スマトラのタナダタル県から400名のインドネシア人織工が、カンボジアのタケオ州からは150名の織工が参加している。プロジェクトは今後ラオス、ベトナム、フィリピンにも拡大予定である。

織物の古代美術は、アセアン10か国を横断する多くの類似点の一つとしてあげられる。そしてSilombing氏は、こうしたエコ織物を国際的な舞台に上げようと計画しているのである。

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最終更新:2017年03月25日06:01

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