インドシナニュース

カンボジア:複数工場で集団卒倒が発生

カンダール州のGrand East Footwear International社の工場では、7月18日約100人の集団卒倒が発生したのに続き、7月21日50人以上の労働者が卒倒し、加えてタケオ州のGarbotex Development工場では、50人以上の労働者が気を失ったことを工場や労働組合関係者が明らかにした。

匿名の行政関係者が認めたところによると、Ang Snoul地区にあるこの履物工場では、始業前に複数の労働者が卒倒した。

「複数の労働者達が気を失ったようですが、私はまだ正確な人数を把握していませんし、その理由は分かりません。おそらく彼女らは7月18日の卒倒事故をまだ怖がっており、心拍数が上がっていたため、それが失神につながったのではないかと考えています。」と彼女は言った。

工場はすべての労働者に対して自宅で休養することを認めたが、月曜日にはまた仕事に戻らなければならないという。

「我々は彼女らを救護するためにすぐに病院に搬送しましたが、重篤な症状の人は誰もいませんでした。」と彼女は言った。「月曜日の最初の失神騒動以来、彼女らは幽霊が失神の原因だと信じていたため、我々は彼女らの気分を立て直すためにクメール古来の水の祈りの儀式を行いました。」

この行政官は、彼女らが気を失った時職場の外にいたため、化学物質や他の臭いが労働者の失神に影響したという憶測を否定した。

警察は、このGrand East Footwear International社で働く1000人以上の労働者のうち52人が失神したと報告した。

「(2度目の)失神騒動の前、ほとんどの労働者は自分の職場に戻っていたが、月曜日に気を失った89人は水の祈りの儀式を求めていた。そしてその水の儀式を受けている最中に次々と52人の労働者が倒れ始めた。」とこの報告書で報じられた。

労働者らはなおも幽霊が彼女らを気絶させたと主張しており、工場に対して幽霊のために7種類のフルーツを準備するよう求めている、とした。しかし医師は(卒倒した)労働者らは体調不良であっただけだ、と述べた。

一方でタケオ州Daun Keo町のGarbotex Development工場でもまた、50人以上の縫製労働者が原因不明の失神をしたが、組合員は職場の酸素不足を疑っている。

労働者行動組合共同体(CUMW)の組合役員であるToun Saren氏は、これらの労働者は州の紹介した病院に搬送されたが、報告されたよりも多くの労働者が卒倒したことが疑われると述べた。

「労働者が気を失った時私は病院に彼女らを搬送する手助けをしましたが、私はその人数が増えたのか、既に知らされた人数と同じだったのか分かりません。しかし私はその人数がさらに増えたのではないかと考えています。」とSaren氏は述べ、労働者らは2日前に工場に抗議するために、作業せずに職場に待機していたことを明らかにした。

「酸素の欠乏を引き起こした職場内に労働者らがいるにもかかわらず、工場は電源を切ったのです。」と彼は言った。

Garbotex工場関係者はコメントを差し控えた。

CUMWのPav Sina組合長は、最近の相次ぐ工場での集団卒倒を非常に心配している、と述べた。

「こうした事故が増加することを防止するために、専門家が工場をチェックし、労働基準に従わず、工場の(劣悪な)環境を生み出している工場オーナーに対する厳格な処分をする必要があります。」と彼は述べた。

国家社会保障基金のレポートによると、医療・履物業界における32の工場で約2000人の労働者が2015年に失神し、この数字は前年と同様であった。

 

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最終更新:2016年07月28日16:30

カンボジア:工場で大規模な集団失神発作発生

匿名を条件に明かした工場管理者によると、7月18日朝、カンダル州Ang Snoul地区にあるGrand East Footwear International工場にて約100人の従業員が気絶し、終日の工場閉鎖を招いた。

事故に関与した89人の従業員は一日の仕事開始前の朝7時頃に倒れたと同氏は語った。その夜、治療のために全員が民間診療所や委託病院へ運ばれ、健康な状態で帰った。

同氏は、一斉失神は従業員側の不健康の結果であると続けた。

「一部の従業員は、幽霊の魂が彼らの中に入り、それにショックを受けた他の従業員が続けて失神したと言うがこれは彼らの信仰にすぎない。実際は仕事開始前に失神したため、思わしくなかった自身の健康状態に起因していることから失神と仕事との関係性はない。昨日のその後の勤務時間は1000人以上の工場従業員全員のために中断された。我々は、昨日から今日にかけて工程作業を見合わせた。」と語った。

全国社会保障基金(NSSF)はフェイスブック上で、Grand East Footwear International社の今回の件について、工場管理者が具合の悪い従業員をSokha Bekchan診療所やAng Snoul病院双方へ搬送する際、地域の全国社会保障基金職員が支援したことをコメントした。

全国社会保障基金は、従業員の治療費の責任があると述べた。

今年初頭に公開された全国社会保障基金の報告書によると、2015年の一年間に32の衣料・履物工場で働く従業員の2000人近くが失神し、2014年と比べても相反しない数値である。

2015年に起こった失神にはいくつかの要因があり、従業員の失神の主な要因は「心理社会的」なものと言われた。

2番目の要因は時間外労働であり、報告書によると、衣料・履物製作中に倒れた従業員のうち23%が過労であった。他の要因には、「化学的」「物理的」「生物学的」「機械的」なものがあった。

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最終更新:2016年07月22日15:11

カンボジア:工場天井崩壊で3人の負傷者

当局によると、7月12日、Kampong Chhnang町の縫製工場で天井が崩壊し少なくとも3人の従業員が入院した。

州警察署長Prak Vuthy氏は、事故は午前8時頃、世界的ファッションブランドH&Mを展開する会社であるM&Vの縫製工場で起こったと述べた。

当局は、崩壊の原因の特定には至っていない。

州の国立社会保障基金(NSSF)の労働省官僚は、従業員のうち一名は気を失ったと述べた。

Vuthy氏は、昨日午後にはうち2名が退院したことを明らかにした。「午後の時点で、うち2名が退院後帰宅し、一名のみ治療のため残っている」と述べた。

州労働省長官のPao Sitha氏は次のように述べた。M&Vでの一件のような事故は予測できないとしても、州全域で職場の安全性は劇的に改善した。

州の国立社会保障基金によると、当工場ではこの事故が今年初の職場事故である。

しかし当工場では過去に、何百人もの従業員が倒れたものも含め他にも事故が起きている。

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最終更新:2016年07月15日15:04

カンボジア:縫製工場で50人以上が失神

Kandal 州Ponhea Lueu地区にある縫製工場で7月7日朝、50人以上の工員が倒れ、これは近隣農場からの鶏糞の悪臭によるものであったことが公式発表された。

地区警察局長のPenh Vuthy氏は、TY Fashionカンボジア工場からわずか10メートルの距離にある農場の水田で鶏糞がまかれた後、午前9時30分頃に51名の工員が失神で倒れたと話した。

同氏によると、工員らはすぐに近くの医療施設に搬送され、処置を受けて回復に向かっているとのことだ。

「彼らは医療施設に搬送された後、すでに回復している。倒れなかった工員達は、すぐに帰宅させた。」と彼は述べた。

工場の窓や戸は換気のため解放され、当局は農場に対し、悪臭除去のため水田の鶏糞を取り除くよう指示した。

「倒れた工員達の介抱を行った後、我々は農場へ行き、水田は工場に近すぎるため、工員が働いている間は、今回のような事態を避けるために、いかなる肥料も使わないようにと説明した。」と述べ、工員らは悪臭が消えればまた仕事に戻ってくるだろうとコメントした。

7月7日時点で、TY Fashionカンボジア工場の代表からのコメントは得られていない。

昨年、国内では、32ヶ所の工場で1806人の工員が倒れており、換気の悪さ、栄養価の低い食事、長時間労働の蔓延が原因だと分析されている。

 

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最終更新:2016年07月12日13:07

カンボジア:香港投資家を惹きつける商工会新事務所

カンボジア現地の投資家達は、月曜に正式開所したカンボジア香港商工会(HKBAC:Hong Kong Business Association in Cambodia)について、香港投資家の興味をより一層カンボジアに惹き付けるける役割を果たす存在だとして歓迎している。

カンボジア大手流通グループWorldBridge会長のSear Rithy氏は、Khmer Times紙の取材に対し、「香港投資家によるカンボジア事務所の設立は、現地でのビジネス展開を考える人々との信頼構築に大きく貢献するため、嬉しく思っている」と答え、香港企業の更なるカンボジア進出を願った。さらにRithy氏は、「事業面から見ると、特にカンボジアのような地域での商工会設立は、彼らの海外進出をより一層潤滑にする。今回出来た事務所は、香港の投資家達にとって、カンボジアにおけるビジネス展開の重要な道先案内人となるだろう。」とコメントした。

Rithy氏は「香港ビジネスは、投資家が事前に明確な事業計画を練っている点で、中国のそれとは全く異なる。香港投資家は特に不動産業、金融サービス業、流通業に多い。」と述べ、「香港はビジネスリーダーであるという事実から、私は他国よりも、香港からの投資家を心から歓迎している。シンガポールも先進国ではあるが、彼らは香港を追行している立場だ。香港人はいつでも、投資実行前にマーケットを徹底的に考え抜いている。」と締めくくった。

カンボジア商工会議所代表のNguon Meng Tec氏は、「カンボジアに香港商工会が出来ることは、とても良いことだ。彼らは30から40もの国々に商工会を展開している。」とKhmer Timesに話した。

またMeng Tec氏は、「特に衣料品の分野で、カンボジアに投資できる香港投資家は多く存在し、近年彼らの多くは、他の分野へビジネスの幅を広げている。」とコメントした。

カンボジア商業省の報告によると、カンボジア-香港間の貿易総額は、2013年に22億米ドルに達しており、そのうち香港からカンボジア向けの輸出総額は15億米ドル、カンボジアから香港向けの輸出総額は6億6800万米ドルであった。

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最終更新:2016年07月02日13:02

カンボジア:アパレル・靴製品の輸出高が40%近く増加

商業省発表した統計によれば、カンボジアのアパレル・製靴業界の総輸出高は第1四半期に急増し、昨年同時期の15億米ドルと比較して39.1%増の20億米ドルに達した。

先ごろ公表された商業省のデータによれば、EUが引き続きカンボジアにとって最大のアパレル・靴の輸出先市場であることも明らかとなった。今四半期のEUに対する総輸出高は約7億1780万米ドル、続いて対米国が4億1920万米ドル、カナダが4170万米ドル、日本へは3460万米ドルであった。世界の他市場への輸出高は6590万米ドルとなった。

商業省の報道官Seung Sophari氏はクメールタイムズに対して、EUに対する輸出高増加の要因は、カンボジアのアパレル・履物製品に対して与えられた優遇措置によるものだと述べた。

「EUに関しては、カンボジアは武器以外のすべての産品に対する無税・無枠措置の低関税の優遇措置を受けています」と氏は言う。

米国との特恵貿易協定は存在しないが、両国間での交渉は続けられている。

「カンボジアの衣料品業界により投資を行うよう、米国からさらに多くの投資家を誘致したいと考えています」とSophari氏は続ける。

「日本もカンボジアにとって重要な市場です」と氏は今四半期のアパレル・履物業界の輸出は順調であることも付け加えながら強調した。

しかし一方で氏は現在の生産性と一致しない人件費の高騰に対する懸念も表明した。Sophari氏によれば、人件費の高騰は特に衣料品等各業界を脅かす可能性があるという。

カンボジアの縫製業界は時折定期的なストライキや抗議活動に苦しめられている。支援グループはアパレルブランドに対して、最終的な低賃金に対して対応するよう呼び掛けている。

国際労働機関(ILO)のプログラムマネージャであるEster Germans氏はクメールタイムズに対し、EUがカンボジアにとって引き続きアパレル・靴に関して最大の市場であり続けていると述べる。

「アパレル業界は工場が生産システムに投資を行い、業界のパートナーが、業界が魅力的なものであり続けるために良いビジネス環境となるよう取り組まなければならない競争の激しい業界です」Ester氏は言う。

氏はカンボジアにおける業界のパートナーが、衣料品工場が稼働する絶え間なく変化する環境において、積極的に活動を展開することが重要だと付け加えた。

Ester氏はまた良い労働環境、労働者や経営側との良好な関係は、労働者の権利の尊重とビジネスの安定を確保するための重要な要素だと付け加えた。

氏はさらに、変化の背景にはカンボジアにとってチャンスとなる域内の貿易協定の存在もあると述べる。

「より付加価値の高い製品の製造と質の良い雇用を組み合わせることで、カンボジアの労働力の技術力とスキルを向上させる一助となるでしょう」

アパレル製品や製靴分野の総輸出高は昨年63億米ドルに達した。これは6.5%増の57億米ドルだった2014年と比較して7.6%増となった。製靴業界は2015年に著しい成長を続け、輸出高は21.8%増の5億3800万米ドルに達した。一方輸出は6.5%増加した。

一方、アパレル縫製工場・製靴工場の数は順調に伸び続け、2015年末には699となった。2014年末の工場数は626であった。

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最終更新:2016年06月21日06:00

カンボジア:マレーシア資本の縫製工場労働者らの抗議活動継続へ

マレーシア資本のアパレル縫製工場Global Apparel Ltd.の抗議運動は工場前の道路の封鎖やタイヤを燃やすなどして要求に対する解決策を見出そうと、6月14日も続けられた。

またデモ行進を通じてフン・セン首相の介入も促す予定だ。

労働者の代表であるSrey Leak氏(32歳)は、約500人の労働者が工場前で道路を封鎖し、タイヤを燃やすことにしたという。さらに解決を図るために第4国道の路上でもタイヤを燃やした。

「第4国道の封鎖も図ろうとしましたが、組合幹部が説得し国道の封鎖は取りやめました。公道を封鎖することは違法だという認識はありますが、私たちに選択の余地はなく、怒りをコントロールすることができないため、このような行動をとりました。

「これ以上抗議活動を行いたくないためにすでに工場からの申し出を受け入れた人もいます」と氏は言う。

すでに2週間近く抗議活動を行っていることから、近いうちに合意に至ることができなければ、労働者らはフン・セン首相宅前までデモを行い、介入を要請すると氏は述べる。

5月30日、同社はGlobal Apparel Ltd.の工場を10月末で閉鎖し、5月から10月の間で満了する労働契約を一切更新しないことを明らかにした。

発表が行われた日以降に多くの契約が満了する労働者らは、突然の通告で多くの労働者が職を失うことに対して抗議を行い、同時期に契約が満了するすべての労働者に対する補償、1か月分の給与、もしくは契約を新たに結ぶことを求めた。

労働者らはすでに労働省に2度デモ活動に出向いているが、同省は未だ解決策を見い出せていない。

Leak氏は6月14日労働者らが午前6時から午後2時半までの間工場前の道路を封鎖し、15日も工場前に終結する予定だと述べた。

工場長のTeo Hock Lim氏は工場が10月末に閉鎖される理由は十分な注文を受けられず倒産する予定であるからという。

労働者運動連合組合(CUMW)の職員であるSuth Chet氏は14日、労働者に対する解決策は提示されていないために抗議を継続する予定だと述べた。しか省庁幹部はできるだけ早期に介入を行う約束を行ったため、フン・セン首相宅へのデモ行進は予定していないと述べた。

「労働省ストライキ・デモ調停委員会事務局長の Prack Chanthoeun氏は解決策を見出すための話し合いを進めると約束をしました。労働者らは会社が法的に労働者に対する補償を行うよう、委員会が調整することができる時間の猶予与えることに合意しました」とChet氏は言う。

Chet氏は契約を満了することに対する労働者の要求は違法だとの認識を示す一方で、5月末に契約が満了した労働者らの契約を更新しないと通知したことが遅すぎ、法律違反だとして会社を非難した。

「法律によれば、会社は契約が満了する7日以内、もしくは1か月前に労働者に対して通知を行わなければなりません。しかしGlobal Apparel Limitedの工場経営者は契約が満了する前日にしか通知を行いませんでした」契約が満了していない労働者が契約を満了するよう要求していることに対しては違法ではありません。なぜなら労働者より以前に、会社が法律を侵害したからです」と氏は述べた。

委員会の副事務局長のVong Sovann氏は14日、Global Apparel Limited工場の件には関わっていないためコメントはできないと述べた。また回答が得られていない副事務局長であり労働争議の介入・解決長官のKrouch Sophary氏に質問の回答を付した。

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最終更新:2016年06月16日18:11

カンボジア:殺虫剤散布後に縫製労働者が倒れる

警察発表によると、コンポンスプー州のSamrong Torng郡のOrient International Enterprise (Cambodia)の縫製工場で5月29日、女性107名、男性1名が倒れた。前日の夜に工場内で殺虫剤が散布されていたという。

郡警察のSreng Phirum副署長によると、労働者らは午前10時半頃に倒れ始めたという。工場の責任者らは、その前日に殺虫剤散布を行った時には工場の全ての窓やドアが開け放たれていたと述べたという。

「労働者のうち数人は警察に対し、朝出勤した際に何かよくないものを吸い込んでいるような感じがしたが、10時頃まではそのまま仕事を続けた、すると、気分が悪くなり、それ以上仕事を続けられなかったと述べています。その後、1人また1人と倒れました」とPhirum副署長は話す。倒れた労働者のほとんどが20代で、死者は出ていないという。気分が悪くなった人はすべて病院に運ばれ、会社が治療費を支払った。

Orient International Enterprise (Cambodia)のLiu Wenjing代表は、労働者らが倒れた理由のひとつとして朝食を摂っていないことを挙げている。

「正確な数はわかりませんが約100人は朝食をとらずに朝早くから仕事をしているために倒れています。朝食を摂らなかったせいで、工場で気分が悪くなったのです」とWenjing代表は話す。

「彼らには数日休んでもよいと言いましたが、今日明日にも仕事に復帰すると言った労働者もいます」とWenjing代表は述べた。

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最終更新:2016年06月03日12:05

カンボジア:Gapの労働者ら、不当な労働を強いられる

カンボジアのGapへアパレル商品を提供する数か所のサプライヤー工場において、労働者の権利面で長年不当な労働が強いられていることが5月24日発表された報告で明らかとなった。

過去10年間従業員から集められたインタビュー結果が掲載された報告によれば、Gapのいくつかのサプライヤー工場において短期契約、出来高払い賃金、性的暴行に悩まされている従業員がいるという。

Asian Floor Wages Alliance (AFWA)がまとめた報告書によれば工場の多くが労働者に短期契約を強いている実情があることを指摘している。これは労働法を侵害するものだ。工場は2年が経過したのちは長期契約を行うことが法的に求められているものの、報告書はBetter Factories Cambodia による分析を引用し、法律を順守しているのは2011年の76%と比較して全体の67%のみであると報告した。

Better Factories Cambodia (BFC)の最高技術顧問であるEsther Germans氏によれば、長期契約が無ければ、労働者は産休、精勤手当、勤続手当や年次休暇を放棄することになるという。

労働者は間際の通知で解雇されることがあるため、長期契約のない労働者は雇用者に対して交渉力も無い。

「短期契約は手錠をつけられているようなものです」労働者の権利団体であるCentralの事務局長のMoeun Tola氏は述べる。「労働者を引き留め、嫌とは言わせず、訴え出ることができないのです。雇用が不安定であるために基本的権利が保障されていないのです」

カンボジア縫製業協会(GMAC)事務局長のKen Loo氏は訴えを退け、多くの労働者が実際短期契約を望んでいると述べた。産休手当やその他の手当を受け取ることはないものの、期間の定めのある労働契約で働く労働者は毎契約満了ごとに5%の退職金を受け取ることができる。

「この(契約の長さ)ために論点が全くみえないのです」と氏は言う。「労働者は絶えず期間の定めのある労働契約を求めることになります」

AFWAの報告書によれば、いくつかのGapのサプライヤー工場では固定の時給ではなく、完成した衣料品点数で労働者に支払う金額が決まる出来高払い賃金を採用しており、これが結果として長時間労働に至らせていることが明らかにされた。

「まるで機械のように働かされています」とTola氏は言う。「用を足すことさえできません。割り当てられた作業を完了しなければならないのです」

Loo氏によればカンボジアのアパレル縫製工場の多くは「ベーシックプラス」というシステムを導入している。このシステムでは最低賃金もしくはそれ以上のレートで労働者に時給を提供し、その上で与えられた数の衣類を完成させることができれば特別手当が提供される。

「カンボジアでは出来高払い賃金は問題ではありません」と氏は言う。

また報告書では職場での虐待の項目として性的暴行を追加した。ヒューマン・ライツ・ウォッチによる2014年の報告書によればアパレル縫製工場で働く労働者の5人に1人が性的嫌がらせを受けているという。

労働者の権利団体である Solidarity Centerのカンボジア地域部長であるWilliam Conklin,氏によれば、特に期限が定められている労働契約を結んでいる工場労働者は、契約を解除されることを恐れて性的嫌がらせの告発を避けている可能性があるという。

しかしLoo氏はこの性的暴力の発生率に懐疑的で、Human Rights Watchの報告書の手段に疑問を持っている。

「国際労働機関(ILO)は嫌がらせを監視しており、重大な不履行は行われていません」と氏は言う。「報告書の内容は世間にはあまり知らせていない話です。一人か二人をインタビューしているだけで、これが系統だった話と言えますか」

 

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最終更新:2016年05月28日06:02

カンボジア:米国は依然としてアパレル産業の主要市場

米国はカンボジアの繊維・アパレル産業にとって主要な市場である、と労働省大臣は今週の米国大使との会談後に述べた。

Ith Sam Heng労働相は5月18日、労働省での米国大使William Heidt氏との会談後に、リポーターらに対し、アパレル輸出ビジネスにおいて輸出先は多様化しているものの、米国は依然としてカンボジア製品にとっての主要な買い手である、と述べた。

「米国はなおも我々にとって非常に重要な市場です。今では欧州市場に次いで2番目の輸入先ですが、それでも巨大な取引先であり、数十億米ドル規模を誇ります。そのため我々は、米国からのバイヤーの要求にうまく対応し、さらに多くを受注したいと考えています。」とSam Heng労働相は述べた。

米国通商事務所のデータによると、今年第1四半期の米国への総輸出額は、前年同期の7億2500万米ドルに対して7億600万米ドル超と、約3%減少した。

商務部(MoC)広報担当者であるSeung Sophari氏が先週Khmer Time紙に対し語ったところによると、第1四半期に対米国輸出がわずかに減少したのは、主に米国で現在進行している選挙キャンペーンや、ミャンマーのような新しい輸出国の台頭によるものであるという。しかし彼女は、この数字はすぐに持ち直すだろうとした。

「米国の経済状況はすぐに改善されるため、輸出の落ち込みが長く続くと思いません。」とSophari氏は述べた。

カンボジアは2013年時点で米国と総額30億米ドル規模の取引があり、米国にとって70番目に大きな貿易取引のパートナーであった。米国通商代表部によると、2013年カンボジアは米国にとって129番目に大きな製品輸出先であり、60番目に大きな製品輸入先であった。

Sam Heng労働相によると、米国大使は会談中に労働組合法の問題を取り上げ、この法律は業界の利益のために関係者に対して公平に適用されるべきであると指摘した。

「(米国から)懸念が示されたのは労働組合法の履行に関するごく限られた問題であり、我々はすべての労働組合に対して差別することなく、それを適用することが求められました。また、そうすることは我々の方針でもあります。」と彼は述べた。

「我々は、この労働組合法は従業員や雇用者の利益だけでなく、我が国の投資環境にも沿ったものであると考えています。我々はそれを遵守するよう全力を尽くしていきます。」

「また我々は、この法律を広く社会に知らしめるよう働きかけていきます。」と彼は続けた。 「この会談結果はまた、バイヤーに対するメッセージでもあります。この情報提供によって、バイヤーに課題をはっきりと示しているのです。」

スウェーデンの小売企業H&Mの広報担当者であるUlrika Isaksson氏は、先月Khmer Times紙に対し、労働者、労働組合やNGOの懸念に応えるため、H&M社では労働組合法が起草されて以降、この法律をチェックしていると述べた。国際労働機関(ILO)は、この法律は、地域の法律に抵触し、また政府が署名した国際条約にも違反する可能性がある、と警告している。

「我々はこの新しい法律を分析し始めたばかりで、まだ詳細を調査できていませんが、カンボジアにおける我々のサプライチェーン全体で労使関係を強化し、結社の自由や団結権の尊重を保証しようという現在実施中の我々の取り組みに、この法律がどのような影響をもたらすかを注視する必要があります」とIsaksson氏は述べた。

アパレル・履物産業は輸出総額の70%を占め、70万人以上の労働者を雇用しており、カンボジア経済において重要な役割を果たしている。カンボジア縫製業協会の統計によると、昨年この部門の輸出額は63億米ドルで、前年比わずか7.6%増となった。

 

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最終更新:2016年05月25日08:48

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