インドシナニュース

香港にてアジア発210以上のファッションブランドを紹介(後)

(前編より)

 

Centrestageの期間中、いくつかの基調講演が開催された。講演の一つでは、韓国のブランドJuun. Jを持つSamsung C&T社グローバル展開部門のJean Colin副社長が、このブランドが世界的に有力なファッションに発展するまでについての分析を示した。Colin副社長は、(デザイナーの)Juun. JはSamsung C&Tと提携することによって自身のブランドを成功させるという夢を実現したと述べた。同社ではチームを編成してこのブランドのマーケットポジションを定義した上で、Juun. Jが海外のFashion Weekイベントに参加するのをサポートした。

Colin副社長によると、Juun. Jはジェンダーレスデザインを目指さずに、彼自身が着る服をデザインすることから始まった。しかし彼はすぐに、レディースウェアのラインナップを立ち上げて欲しいという女性からの強い要望に応えるようになった。Colin副社長は、様々な情報が溢れるグローバリゼーションの中にあっても、海外展開を望むのであれば、まずその地の文化的なバックグラウンドを理解し、地元市場にしっかりと根を下ろさねばならないと述べた。彼女はJuun. Jがデザインの中で好んで使っている白について、昔の韓国では衣料品にカラフルな生地を使う余裕がなかったという文化的背景と密接に結びついており、またこの白は中立を表していると指摘した。

今回初めて出展したHausie Showroomは香港に新しく設立されたファッション会社であり、傘下に20以上の国際的なブランドを有している。「当社は今年Centrestageでデビューしましたが、17以上のブランドのファッションコレクション、ジュエリー、バッグについて独占的に取り扱っています。」と創業者のVivian Pang-Williams氏は述べた。「各ブランドはとても好評を博しています。今のところ各市場から20もの引き合いがあり、中にはフランスのGaleries Lafayette、レバノンのAishtiグループや中国本土から複数のブランド店などが含まれます。」

香港ブランドのAstra TailoringもCentrestageで新しいメンズウェアブランドを発表した。デザインを担当するAyumi KwanディレクターとそのパートナーのAngus Tsui氏は、このレーベルではゼロ廃棄デザインとサステイナビリティを重視しているが、その点が中国本土、シンガポール、タイや日本からのバイヤーを惹きつけたと述べた。彼らの商品への引き合いのうち、真剣に取引を検討しているバイヤーは5〜10人もおり、またいくつかの生地のサプライヤーが取引を持ち掛けてきたと同社は明らかにした。

また近年マカオでは、国内のデザインの才能を育てていくことに取り組んでいる。マカオのデザイナーであるLalaismi Wai氏はCentrestageのデザイナーズ・コレクション・ショーに参加して、自身のレーベルであるPourquoiを世界中のバイヤーにお披露目し、日本のバイヤーからの引き合いを受けた。

マレーシアで138店舗を展開するファッション小売チェーンYFSのNicholas Chong CEOは、今回Centrestageに初めて参加したと述べた。「私は既に、いくつかの香港デザイナーブランドに目をつけました。」とChong氏は述べた。「その中にはCIAOのファッションジュエリーやFromClothingOfのレディスカジュアルウェアが含まれており、1万〜3万米ドルほどの注文を予定しています。また香港のデザイナーであるAngus Tsuiのメンズウェアコレクションも魅力的です。我々は1000~4000香港ドルの小売価格帯で、新しいメンズウェアシリーズを共に開拓できないか探っています。」

中国本土から来たHalo Designer ChicのバイヤーであるHenry Pang氏は、Centrestageで望んでいたような香港のデザインをいくつか見つけることができた。「一例としてMethodologyがあり、彼らは2018年春夏のデザインの新作を我々に紹介してくれる予定となっています。注文量としては1~3万人民元を予定しています。また別の香港ブランドであるAnveglosaとも、2018年秋冬向けの毛皮の新作について商談中です。私はまた中国本土のTUDOOという会社の展示スペースで、興味深い海外ファッションブランドをいくつか見つけることができました。」とPang氏は述べた。

 

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最終更新:2017年09月18日13:30

香港にてアジア発210以上のファッションブランドを紹介(前)

ファッションブランドのプロモーションと立ち上げのためのプラットフォームであるCentrestageは、22の国と地域から210以上のファッションブランドを取り上げ、成功裏に閉幕した。4日間にわたるこの国際ファッションイベントでは、最新のブランドやデザイナーによるコレクションが展示され、73の国と地域から8500人のバイヤーが参加し、その数は前年より2.6%増加した。

2017年9月6日〜9日に開催されたこのファッションショーは、香港貿易発展局(HKTDC)により企画された。

タイ、ベトナム、日本、シンガポール、インドネシアのバイヤーの参加が大幅に増加し、アジアからのバイヤーは全体の約40%を占めた。

「Centrestageは、アジアのファッションブランドやデザイナーにとって、プロモーションと立ち上げのための理想的なプラットフォームです。」と HKTDCのBenjamin Chau副社長は述べた。「2年目も好評を博し、Centrestageは引き続きアジアファッション業界の注目を集め続けています。」

このイベントは多くの国際ファッションブランドやバイヤーを惹きつけ、特にアジア市場の開拓を熱望する多くの人々を集めた。また期間中には、世界中のバイヤーやメディアに香港のクリエイティブなデザインを紹介するため、多くの新進気鋭の現地デザイナーがファッションショーを開催した。期間中に多くのイベントを開催することによって、Centrestageは業界の交流を促し、アジアのファッション発信地としての香港の地位を確立するのに成功した。

HKTDCはCentrestageを開催するにあたり、独立系の調査機関に現地調査を依頼して270以上の出展者やバイヤーにインタビューを行い、ファッション業界の見通しや来年の商品トレンドに関する彼らの見解を集約した。この調査によると、ファッション業界では来年の売上について慎重ながら楽観的な見解を持っていることが分かった。回答者の半数以上が来年の売上高を横ばいとした一方で、約40%が売上増を予想した。また、調査対象となった業界関係者の半数が生産コストや調達コストについては変わらないとした一方で、残り半数近くが調達価格や生産コストの増加を予想したものの、その60%以上がこうしたコスト増を売価に転嫁させることはしないと回答した。

市場については、回答者の80%以上が伝統市場の中でも特に香港、韓国、台湾が今後2年間で最も成長が見込まれるとし、新興市場については75%が中国本土を最も有望とした。また回答者の40%以上が東欧とアセアン市場に着目していた。

来年の商品トレンドについて回答者の70%が、レディースウェアに最も人気が集まり、カジュアルウェアとファッションジュエリーがそれに続くだろうとした。そして限定コレクション、ブランドライセンス製品やブランドのコラボ商品などが、来年の商品開発戦略として最も注力されるポイントとなっていることが判明した。

販売チャネルについては回答者の70%以上がeコマースに取り組むとし、この数字は回答の約半分程度であった前年よりも大幅に増加した。このことはファッション業界がeコマースについてますます重視していることを示しており、現在では平均で、売上高のほぼ20%をオンライン販売が占めているという。eコマースで最も販売されている商品は、レディースウェア、カジュアルウェア、メンズウェアとなっている。

 

(後編につづく)

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最終更新:2017年09月18日12:30

ミャンマー:EUが日本を抜いて縫製製品の最大市場に

ミャンマーに対する一般特恵関税制度(GSP)が再適用となって以降、EUからの受注が増加し、ミャンマーの裁断・縫製・梱包(CMP)委託受注型縫製業の最大市場はEUとなった。以前は日本に大幅に依存していた縫製輸出の構造が変化したとミャンマー縫製業協会は分析する。

「かつて縫製業は日本市場に大幅に依存していたが、現在ではEU市場からの受注の方が多い」と同協会のMyint Soe会長は国内メディアに対して述べた。

投資企業管理局によると、ミャンマー投資委員会は今年多数の縫製工場の新規設立申請を認可した。かつて、投資は主に韓国や日本企業であったが、中国からの投資も増えているという。

ミャンマー縫製分野は400社以上を擁し、40万人以上を雇用している。昨年の縫製輸出は予想額20億米ドルを超える22億米ドルに達した。

商業省によると、本会計年度に入って以降4ヶ月間の縫製輸出はおよそ7億米ドルで、今年の輸出額は30億米ドルに達すると見込まれている。

現在、縫製輸出はミャンマーの総輸出額のおよそ16%である。

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最終更新:2017年08月24日12:08

カンボジア:縫製・製靴産業、輸出増・雇用減

国際労働機関(ILO)のカンボジア報告書第6版によると、カンボジアの縫製・製靴産業からの輸出は2016年も増加を続け、輸出額は前年比7.2%増の73億米ドルに達したが、公式に登録された輸出工場の数は前年比10.7%減少し、労働者数も2.9%減少した。

最新版のILOカンボジア縫製・製靴産業報告書では、好調な輸出と雇用・企業創出の弱さの原因として主に3つの要因を挙げている。縫製・製靴産業の生産性の向上、雇用・企業数計測における統計上の問題、下請け工場による生産の増加である。

ILOタイ・カンボジア・ラオス事務所のMaurizio Bussi所長は、「もし労働法や最低賃金といった規制をくぐり抜けるために下請けが行なわれているのであれば、下請け工場による生産と雇用の増加は懸念すべき事態だ」と話す。

登録された輸出工場と異なり、下請け工場はBetter Factories Cambodiaによるモニタリングを受けず、政府の実施機関の監理も行き届かない可能性がある。

「カンボジア政府関係機関や関係者は状況を注意深くモニタリングしていくべきだ」とBussi所長は話す。

ILO報告書によると、縫製・製靴産業は依然としてカンボジアの最も重要な輸出産業であり、2016年の物品輸出の78%を占める。カンボジアからの衣料品、履物類の最大市場はEUで、その後に米国が続く。

EU、米国への衣類・履物輸出を合わせると2016年は輸出額の65%に達した。この2市場が占める割合は、日本、カナダ等の外部市場のシェア上昇により、2015年の72%からは低下している。

カンボジアの縫製・製靴産業労働者の残業代を含む平均月額給与は2014年には145米ドルであったが、2015年は175米ドル、2016年には195米ドルと上昇を続けている。インフレ率を考慮すると、2016年の実質的な月額給与所得は前年比で8%の増加であった。

この報告書は「グローバルサプライチェーンにおける労働基準」プログラムの一環として出版された。このプログラムはドイツ政府を代表し連邦経済協力開発省(BMZ)の資金援助により実施されている。

 

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最終更新:2017年06月07日06:01

ミャンマー:前会計年度縫製輸出額は18億ドル

ミャンマー商業省によると、同国の「裁断・縫製・梱包(CMP)」委託加工型縫製業による2016年4月-17年3月までの会計年度の売り上げは18億3600万米ドルであった。縫製製品輸出額のおよそ33%が日本、25%がEU向けであった。ミャンマー製縫製製品は韓国、米国、中国市場にも輸出されている。

靴、衣類やバッグの委託加工型産業はミャンマーの2016年総輸出額のおよそ16%を占めた。前会計年度の委託加工型産業による輸出額は6億2700万米ドルであった。

ミャンマーの縫製産業は30万人以上を雇用している。ミャンマー縫製企業協会によると、同国は2020年までに輸出額120億米ドル、およそ150万人の新規雇用創出という野心的な目標を設定している。

ミャンマーの縫製セクターにはスウェーデンのH&M、アメリカのGapをはじめとする世界的大企業がすでに投資を行っている。

 

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最終更新:2017年05月10日13:41

ベトナム:東アジア地域包括的経済連携は縫製産業の追い風になる

16か国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)は発効すればベトナムの繊維・縫製産業に様々な利益をもたらすと予測される。ベトナムも交渉参加中のRCEPにはアセアン加盟10か国と中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドとインドが含まれる。

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)とは異なり、RCEPは地理的な近さと文化的な同質性を特徴とする。こうした特質はRCEPの交渉と締結プロセスに有利に働くのではないかとベトナム繊維協会(VITAS)のVu Duc Giang会長は話す。

RCEPはベトナムの繊維・アパレル分野にとっては貿易障壁の撤廃を意味するのみならず、原材料調達、コスト、市場スケールの面でも有利に働くとベトナムメディアはGiang会長のコメントとして報じている。

Giang会長は2017年のベトナムのアパレル・繊維輸出成長率は13-14%と予測している。2016年の成長率は9.2%であった。

ベトナム統計総局のデータによると、2017年1-3月のベトナムのアパレル・繊維輸出は56億ドルで前年同期比10.2%の伸びとなった。一方で生地輸入は23億米ドルで5.5%の増加であった。

 

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最終更新:2017年04月07日13:38

ベトナム:繊維製品へのアゾ染料使用に関する新規制

ベトナムの商工省は、国内で販売される繊維・アパレル製品へのアゾ染料とホルムアルデヒドの使用に関する新規制案を作成した。新規制は繊維・アパレル製品におけるホルムアルデヒド成分、アゾ染料由来の芳香族アミンの上限と査察について定めている。

新たな規制のもとでは、36か月以下の子供向けの繊維製品に含まれるホルムアルデヒドは30 mg/kg以下、直接肌に触れる繊維製品では75 mg/kg以下、直接肌に触れない繊維製品では300 mg/kg以下に制限される。芳香族アミンはすべてのカテゴリーで30 mg/kgに制限される。

この規制はベトナム国内のすべての繊維製造業者と輸入業者に適用され、商工省が認可・任命する組織が査察を実施する。

 

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最終更新:2017年03月22日12:07

タイ:アパレル輸出最大手のNiceグループがEvolveを導入

タイ最大のアパレル輸出企業Nice Group Holding CorpがFast Reactの計画管理ツールEvolveを導入した。Evolveの導入で原材料管理が容易となり、最終的には生産性の向上につながることが期待されている。EvolveはNice Groupが既に導入しているLEAN縫製システムのさらに効率的な活用にも役立つ。

「当社の現行のITシステムはまだ新しい技術要件に100%適合しておらず、サプライチェーン管理や生産計画の面で完全なサポートを行うことができていない。Fast Reactのツールは広く知られておりその効果も証明されていることに加え、彼らは縫製産業の知見があり経験を積んだチームであることから導入を決めた」とNice GroupのPrasop Jirawatwong CEOは話す。

Nice Groupはタイ、中国、カンボジアの8工場でおよそ1万6000人を雇用し、5000万着を製造する。今年はベトナムへの進出を計画している。同社はAdidas、Nikeをはじめとするブランドのサッカー、ゴルフ、バスケット等様々なスポーツウェアを受託生産している。

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最終更新:2017年03月03日15:35

ミャンマー:委託加工型のみで縫製輸出額が18億ドルに達する見込み

ミャンマー商務省によると、2016-2017会計年度(3月末まで)の委託加工型縫製輸出額は18億5500万米ドルに達する見込みという。輸出額のうち日本が33%、EUと韓国がそれぞれ25%、米国と中国がそれぞれ2.4%を占める。

ミャンマー国内の報道によると、昨年度の委託加工型縫製業の輸出額は6億2700万米ドルのところ、今年度の輸出額はすでに14億米ドルを超えていると商務省のKhin Maung Lwin事務次官は述べた。

ミャンマーの委託加工型縫製業では履物、衣類、バッグ類を生産しており、委託加工方式が過去20年にわたって継続している。

ミャンマーには100以上の縫製工場が存在し約40万人を雇用しているものの、原料から最終製品までの一貫生産はまだできていない。

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最終更新:2017年02月20日12:19

ベトナム:VINATEXは2017年に2桁の成長率を期待

ベトナム最大の縫製製品製造・輸出企業ベトナム繊維公団(VINATEX)は、2017年の成長率は前年比で売上高12%、生産額14%、輸出額11%と予測している。繊維公団はまた、2017年第1四半期分の受注はすでに十分であることも明かした。

ベトナム国内の報道によると、繊維公団のLe Tien Truong社長は、縫製業界は今年も様々な困難に直面することになるだろうと述べている。EU・ベトナム間の自由貿易協定や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が今年中に発効とならないことなどを指している。

Truong社長は、為替レートや税制で有利な条件にある競合国が受注する状況は続くため競争はますます激化し、さらにはEU経済の不安定さもベトナムの縫製業界にとって懸念事項となるだろうと述べた。

2016年、繊維公団の売上は前年比で5%増加し25億米ドル、税引前利益も5%増で41兆ベトナム・ドンであった。同年のベトナム全体の縫製輸出は前年比で5.7%増加し、283億米ドルであった。

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最終更新:2017年01月20日11:59

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