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カンボジアの伝統的絹織物工芸、存亡の危機

ちょっと以前には、プノンペン郊外15キロのメコン川の川中島であるKoh Dachへの訪問客は、そこで聞く音と光景にしばしば心打たれたものである。地元の職人によって作られ陳列された工芸品の中で、カチャカチャという、安定した、ほとんどリズミカルな鼓動とともには、織工が機を織る光景が見られた。絹糸の間を前後に通っているシャトルの音が、日常生活に浸透したほとんど音楽的なバックグラウンドを作っていた。

しかし、現在では、もうめったに耳にすることはない。

「みんな、機織りをやめました」と、地元に住む35才のChan Thaさんは言う。「絹織物ではお金を儲けることができないので、農業に転業した人もいますし、町へ出稼ぎに出た人もいます。」

国際金融公社(IFC)からのレポートによると、カンボジアではごく少量の繭しか取れないため、従来から織工たちは近隣諸国から生糸を輸入して、スカーフや他の製品を作って、販売し、生計を立てていかざるをえなかった。しかし、輸入費用が上昇し、職人の利益は目減りする一方なため、この伝統的な産業から多くの者が離脱をはじめた。

実際、非常に多くの人がこの産業を離れているので、業界ごと消えてなくなる懸念は深刻である。この伝統産業になくてはならない援助を与えようとしているプログラムもあるのだが、専門家は問題が複雑なものであると言う。カンボジアの絹織物の存続は決して確実でなく、現在の軌道をこのまま進むならば、プレ・アンコール時代にまで遡る伝統工芸は未来永劫失われることになる。

 

カンボジアでの絹生産は、幾世紀の歴史を持ち、カンボジアの文化的アイデンティティに不可欠な部分と見る人たちも多い。

カンボジアの織工たちはもともと中国からのもたらされた生糸を使っていた、とメーカーや織工を支援し絹織物の販売促進する協会でもあるクメール・シルク村副事務局長Ke Munny氏はEconomics Today紙に語った。12世紀前半に建設されたアンコールワット以前から、カンボジアの絹織物は作られており、絹を纏った女性の浮き彫りのイメージは寺院の壁を優雅に引き立てている。

 

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最終更新:2012年11月30日14:00

カンボジアからEUへの衣料品輸出がアメリカ向け並みに

カンボジア縫製業者協会(GMAC)によると、欧州連合(EU)への衣類と履物の輸出額は、2013年にはアメリカへの輸出額と同レベルに達することになりそうな見込である。衣類と履物の分野のEUへの輸出は、2011年には合計13億USDで、アメリカへのそれは21億USDである。今年上半期のアメリカへの輸出は、EUへの輸出より高い。しかし、GMAC事務局長Ken Loo氏は、市場占有率は過去2年間動きがあり、カンボジア製品に免税措置を適用する、「武器以外のすべて」合意の下のEUのルールは、カンボジアへのシフトを後押しした、と言う。そして、彼は、輸出量が来年までには同レベルとなりえると言う。アメリカ向けの衣類は、16%の関税対象になっていて、関税撤廃に向けてのカンボジアの議会工作は成果を結んでいない。

 

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最終更新:2012年10月23日12:00

カンボジア繊維産業に良好の兆し

何千もの衣服労働者が毎日行き来する被服縫製工場は、カンボジアのプノンペンからakmao都市への国道2号線沿いには縫製工場が点在し、数千もの労働者が毎日通勤している。国道2号線周辺は、カンボジアへ最初に来た先駆けの縫製工場が多数あるが、現在では縫製工場、染色工場、プレス工場が集まるのはここだけではない。縫製工場は他の地域、特に首都の西部および北部で急成長してきた。

衣料産業は、カンボジアで最大の産業で、過去十年間の経済成長の重要な要素の一つである。

この産業は、経済財政省関税消費税総局によって収集されたデータによれば、2011年にカンボジアの国内総生産(GDP)の約17.4パーセントに相当し、2011年にほぼ50億USD、すなわち輸出総額の80%を占めた。

現在、カンボジア縫製業者協会(GMAC)には、338の縫製会社が加盟しているが、そのすべてが輸出志向の工場であり、350,000人の労働者(その大多数は女性)を雇用している。

カンボジアの投資委員会(CIB)からのデータによれば、合計72のプロジェクトが今年の前半に承認された。それらのプロジェクトのうち、49は縫製業界に含まれ、業界全体の輸出は今年上半期に8.7%上昇し、21億USDになった。

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最終更新:2012年09月06日06:00

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