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中国のかつて繁栄を極めた繊維・アパレル産業が苦難の時期に直面

中国南部の繊維フェアでは、盛況の中、2代目の繊維製造者Pan Jing が大幅な値下げを行っていた。

「在庫大幅値下げ、工場売却中在庫クリアランス」という看板がPan Jing のブースには掲げられていた。

世界の繊維・アパレル製品の生産拠点として中国が台頭していた1986年に父親が始めた、創業32年の紡績工場を売却するというのは、Pan一家にとっては決して容易な決断ではなかった。

鍋つかみやオーブンミット、ふきんやタオルなど、同工場では長年にわたって家庭用綿製品を生産し、アメリカやヨーロッパに輸出していた。

最近では、広西壮族自治区南部にある4万平方メートル規模の工場の生産ラインを拡大し、顧客を惹きつけるために絵文字の形をしたリサイクルコットンのショッピングバッグや枕などの生産も行っていた。しかしながら、人件費の上昇や海外需要の鈍化などに伴い、Panは破綻を免れるため、国内商品に焦点を当てた大規模繊維メーカーに事業を売却せざるを得ない状況となった。

「付加価値の低い製品を売り続けることに将来をみいだすことができません。」広州フェアに参加し続けて10年以上になるPanは語った。55日まで開催されているこの展示会は、中国で最も歴史がある最大の輸出向けイベントである。

中国の繊維・アパレル製造業者は、厳しい産業構造改革を生き抜かなければならない。大規模な生産量を誇る中国は、依然として世界最大の衣料品輸出国ではあるが、国内の供給過多、人件費の上昇、貿易保護主義の世界的な高まりなどが中国の競争力を弱めている。

過去数年の展示会でのPanの企業カタログは、産業の変化を反映している。6年前のキャッチコピーは「自信をもって中国製」であったが、昨年のものは「ロー・カーボンで環境にやさしい循環型製品」であった。今年は在庫クリアランスのフライヤーのみであった。

2015年には38.6%であった世界の繊維・衣料品産業における中国の市場シェアは、アメリカ、ヨーロッパ連合、日本などの主要アパレル輸入地域における下降傾向に伴い、2016年には35.8%に落ち込んだ。

世界貿易機関によると、2014年以降、中国の繊維・アパレル製品の輸出は2014年の2360億米ドルから2016年の2060億米ドルに急激に落ち込んだという。

中国税関局の数字では、2016年から昨年にかけて衣料品・アクセサリーの輸出は4.5%下降したが、繊維輸出は昨年4.5%増加した。

一方、中国では人件費が着実に上昇している。深圳市の南部新興都市における最低賃金は今や、東南アジア諸国の水準の2倍以上となる336米ドルである。

大手衣料品ブランドのいくつかは産業構造改革の影響を受け、利益の創出や資金の確保に苦戦している。福建省にある香港資本のメンズウェア・シューズメーカーのFuguiniao では、2015年以降売上が落ち込んでいる。昨年前半の同社の純損失は1000万元(157万米ドル)で、社債不履行で、少なくとも30億元の負債を抱えている。

他産業と比較して繊維・アパレル製品のアメリカに対する輸出量は低いため、迫りつつある中国・アメリカ間の貿易戦争による中国の繊維・アパレル製造業者に対するリスクは低いとアナリストは言うが、アメリカブランドは供給源を分散しつつある。

昨年行われた、アメリカファッション企業の役員34名に対する調査によると、中国は依然として世界トップの繊維生産国であるにもかかわらず、製品の生産拠点として中国を検討している企業が初めて減少した。

「アメリカファッション企業は一国にすべてを投ずることはありませんし、調達モデルは『中国プラス多数』から『中国プラスベトナムプラス多数』に移行しつつあります。」と調査を行ったアメリカファッション産業協会はいう。

アメリカブランドの多くが、製品の3分の1を中国、3分の1をベトナム、3分の1をそのほか諸国から調達していることが調査結果により判明している。

デラウェア大学のファッション・アパレル研究の助教Sheng Lu氏によると、「中国製」製品が価格競争力を失っているのは全体的なサプライチェーンの効率のせいではないという。

「アジアのアパレル製品輸出国に対する資材サプライヤーとしての中国の役割がますます高まっていることも考慮に入れなくてはなりません。」

Shengの調査によると、バングラデシュが中国から輸入する繊維製品は金額ベースで、2005年には39%2015年には47%増加している。また、カンボジア、ベトナム、マレーシア、及びアジアのそのほかの発展国において同様の傾向がみられる。

「将来的に注目すべき指標は、アジア諸国から世界に輸出される衣料品における『中国製』資材の取引金額になるでしょう。」とLu氏は述べた。



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最終更新:2018年05月08日12:03

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