インドシナニュース

ベトナム:Amazon Web Serviceが事業展開へ

クラウドコンピューティングサービス分野におけるAlibaba社の事業展開に跡を習い、Amazon.comの子会社Amazon Web Services (AWS)がベトナムにおける事業計画の手続きを進行している。

ハノイで開かれた記者会見では、ベトナム市場向けに特別に作られたデジタル・ウェブサービスが紹介され、国内の消費客にアプローチするための戦略を同社の広報担当が説明した。

AWSソリューションアーキテクト部門のPaul Chen部長は、ベトナム国内に新事務所を設置することにより、プロジェクトの業績を加速化させ、カスタマーサービスに繋げることができると説明した。

Amazon.comは、オンライン購入を希望する誰しもが、様々な商品からブラウズできる場として、世界有数の顧客志向の企業を目指し、1995年に設立された。

Amazonは現CEOであるJeff Bezosによって立ち上げられたが、当初は書籍を販売するデジタルスペースとしての出発であった。

ニュースワイヤーForbesによると、Bezos氏は最近、世界一の大富豪となった。

創業当時から技術革新がAmazonの安定した業績アップを支えており、利便性の高い様々な配送方法を低コストで提供している。

また商品カテゴリーのポートフォリオを拡大したことにより、Amazonのターゲットとなる市場部門も広がっている。

AWSAmazonが提供するシステムを使用したプラットフォームからクラウドベースのインフラサービスを提供している。

アメリカやインド、中国などの主要市場に対しては効果的な投資を長年に渡って行って来たが、AWSは今後、ベトナムを含む東南アジアの新興国市場に狙いを定めているとBezos氏は述べた。

とりわけ通信やメディアの分野では、メディア企業や出版社がITにかかる経費を削減することができ、業績を向上させ、世界規模でコンテンツを出版することが可能な、制限がなく信頼性の高い、クラウドベースの安全なコンピューターサービスをAWSは提供している。

バーチャルクラウド上でコンテンツを転送、保存、出版することで、メディア企業はAWSITに費やす費用を削減し、コンテンツ作成やカスタマーサポートに人材を再配置することができる。

またAWSはストリーミングアプリケーションや、ストリーミングコンテンツの提供業者がオーディオや動画などのメディアサービスをユーザーに直接販売することができるオーバーザトップ (OTT)などのサービスを提供しており、ベトナムでも大きな可能性を秘めている。

ベトナム国内の大手企業であるMasanVietjet AirVTV Go、さらにはSamsungCoca ColaHTCVodafoneLG などの国際的な大手企業もAWSのサービスに加入している。

またベトナムテレビジョン(VTV)は、インターネット上で9チャンネルを放映するのにAWSのサービスを利用している。

アジア・太平洋地域では、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、香港、台湾、インド、オーストラリア、日本、韓国、中国などの地域にAmazonが事務所を20拠点以上設置しており、急増する顧客や提携企業のシステムを世界中で支えている。

Amazon Web ServicesAmazon.comの子会社で、個人や企業、政府向けにオンデマンドのクラウド・コンピューティング・プラットフォームを提供している。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年11月07日06:00

ベトナム:カイ・シルクのレストランチェーンや不動産計画もドミノ倒し状態に

ニュースワイヤーのDantriによると、『中国製』シルクスカーフのスキャンダルを受け、カイ・シルクブランドのレストランチェーンや不動産プロジェクトではボイコットを受けていると言う。

中国から輸入したスカーフをベトナム製品として販売していたことが発覚し、消費者はここ数日間、カイ・シルクブランドのあらゆる商品をボイコットしている。

最新の情報によると、Au Menoir de KhaiNam PhanCham CharmTrois Pommesなどの高級レストランでは、スキャンダル後の客足がさっぱりと途絶えているという。

一方で、フーミーフンの都市部で進行中の数百万米ドル規模の不動産計画のいくつかでは、顧客が不動産計画の品質に不平を言いはじめ、価値が減額して来ている。

シルクスカーフで成功を収めた後、カイ・シルクブランドの創始者カイ氏はレストランや不動産にも事業を展開しており、現在では不動産計画の収益がグループ全体の総収益の大部分を占めている。

3500万米ドル相当のオフィス・ショッピングセンターの複合施設、1500万米ドル相当のタジマサゴキャッスル、18階建のカイ・タワーなど、現在カイ氏はフーミーフンの都市部にいくつものプロジェクトを持っている。

またカイ氏はカイ・タワーの近くに20階建のプライス・タワーを建設する計画を立てており、実現すれば2つのタワーの合計価値は4000万米ドルとなる。

評判や金銭的な損失に加えて、カイ・シルクは『中国製』スキャンダルに対する捜査も受けている。

とりわけ、ベトナム・ニュース紙によると、商工省Tran Tuan Anh大臣は関連当局との会議を開き、中国製品をベトナムの商標をつけて販売したことに対する対処を話し合った。

ハノイ・ホアンキエム地区のハンガイ通りにある店舗で、『中国製』と『ベトナム製』両方のタグがつけられた商品が見つかったことからスキャンダルは一斉に広まった。

Anh大臣によると、警察には関連書類を送付済みで、事件捜査が行われる予定であるという。

加えて、警察、税関、税務職員、並びにベトナム繊維協会、ベトナム標準消費者協会の代表による合同調査団が結成され、ブランドに対する申し立ても対する個別の調査が行われる。

またAnh大臣はハノイとホーチミン市の人民委員会に対しても、調査団に協力し、カイ・シルクグループ、Khai Duc JSC、およびハンガイ通り113番にある店舗における違反を調査する様要請した。

市場監視部門はスキャンダルに関連する情報を収集する予定だ。

スキャンダルが発覚してから数日後、カイ・シルクのHoang Khai社長はオンライン・ニュースペーパーのzing.vnに対し、カイ・シルクで使用されているシルクの半分が中国産で、半分がベトナムの工芸村から来ていることを認めた。しかしながら同氏は、カイ・シルクでは常に品質の高い材料を使用しているとも主張している。

なお、スキャンダル後、ハノイとホーチミン市にあるすべてのカイ・シルク店舗は閉店している。

1990年代後半の発売開始以降、カイ・シルクスカーフはベトナム人富裕層や外国人観光客に人気がある高級製品と位置付けられている。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年11月06日10:06

ベトナム:韓国企業Apex Vietnamに税金滞納分の強制執行

南部ビンズン省のSong Than税関支局は、100%韓国資本の縫製会社Apex Vietnam Co., Ltd.に対し、全国で同社の税金滞納分の強制執行を始めるとの決定を下した。

Apex Vietnamは納税期限の延長を受けたにも関わらず、4億3100万ベトナム・ドン(1万8988米ドル)の税金を滞納している。さらに延滞金も課されることとなる。

2014年12月には、ビンズン税務署は同社に対し、税金、延滞分への利息(納税者は滞納した場合日率0.03%の利息が課される)および罰金の支払い期限を延長する決定を発表している。

この決定によると、2014年5月までに、同社は個人所得税4億4690万ベトナム・ドン(1万9688米ドル)、付加価値税(VAT)4億1860万ベトナム・ドン(1万8441米ドル)、延滞金1620万ベトナム・ドン(713.7米ドル)、罰金130万ベトナム・ドン(57.27米ドル)の計8億8304万ベトナム・ドン(3万8903米ドル)を支払う必要があった。

同社はこの期限までに支払いを完了することができなかったため、税務署は2016年5月までの猶予を与えた。しかし、同社は現在まで4億5204万ベトナム・ドン(1万9914米ドル)しか納付していない。

そのため、2017年10月2日から同社が納税を済ませるまで、税の強制執行が行われる。

税金滞納に加え、2015年1月には同社の600人以上の労働者が夕食すらなく残業を強制されているとしてストライキを行った。韓国人の管理者は残業に抗議した労働者らを叱りつけたと報じられている。

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年10月23日11:57

ベトナム:IVY modaとELLEがコラボブランドを立ち上げ

IVY moda ELLEとのコラボレーションにより、ベトナムの20172018秋冬シーズンに向け、「ELLE x IVY moda-Parisian Mode」という最新のコレクションを立ち上げた。

この企画は104日の記者会見で2つのブランドの代表によって発表され、コラボレーションに関する情報とコレクションの発売日が明らかにされた。それによると、このコレクションは、20171016日からいくつかの限定されたIVY modaショールルームにて順次発表されるという。

このコレクションのデザインは、フランスのELLE誌のファッション編集者らとELLE BoutiqueのアートアドバイザーであるTamara Taichman氏がリードし、慎重にセレクトされた。さらにIVY modaに所属する最高のデザイナーらが、ベトナムの女性により適合するラインナップを制作するために、当地の最新トレンドを調和させた。このユニークな相乗効果により、ELLE x IVY modaにしか見ることのできない独自のファッションが生みだされることになる。

「高品質の製品を提供するだけでなく先駆的なファッションブランドとして、我々は常にエキサイティングなファッション体験をお客様に提供することを目指しています。ELLE IVY modaのコラボレーションは、お客様に世界のファッショントレンドをベトナムのIVY fashionにおいて直に感じ、触れて頂く素晴らしい機会となります。」とIVY modaNguyen Vu Anh会長は述べた。

女性の優雅さと、ELLE誌の本拠地であり現代ファッションの発信地でもあるパリの巧みでシックなスタイルをテーマにしたParisian Modeは、20172018年の秋冬シーズンにおいては、最も注目されるトレンドからなる6つのミニコレクションから構成され、Military ChicSwinging MODAlice in WonderlandRock AttitudeBoyfriend’s Wardrobeなどのテーマが含まれる。

この強力なパートナーシップを固める人物として、ファッション業界で最も著名な一人であるELLEベトナムのDzung Yokoクリエイティブディレクターが、キャンペーンにおける独特なビジュアルプレゼンテーションを制作することとなっている。

国際ブランドであるELLEは、常に非常に厳しい要件を持っている。このELLEという有名なパートナー企業とのコラボレーションは、地元ベトナムの目利きに受け入れてもらえるようなファッションを提供し、海外ブランドに対するベトナムのファッションの質を確たるものとして市場を席巻する、というIVY modaの新戦略におけるターニング・ポイントとなる。

一方でこの協力関係はまた、ベトナムで長年にわたり店舗やエージェントによる大規模な営業を行い、支配的な市場シェアを持つ有名ブランドと協業することによって、ELLEのブランドイメージをベトナムの小売市場に広めるというELLEの戦略を明らかにした。

「ファッション業界における盟主として、ELLEは新しいトレンドを発見し、広げることを使命としています。ベトナムのような高い潜在能力を持つ市場において、IVY modaのような素晴らしいパートナーを見つけることができて光栄に思います。この2つのブランド、言い換えると2つの個性が一つのコラボブランドを立ち上げるという共同事業は、世界で一般に見られるトレンドですが、ベトナムでは初めてのことです。私はELLE x IVY modaがベトナムのお客様に対し、この上ないファッション体験を提供することを大いに期待しています。」とELLEの東南アジアLagardere Active Enterprises, ThailandPreeyarat Suttapattanon代表は述べた。

IVY modaは地元ファッションブランドとしては初めて、有名な国際ブランドとの戦略的・包括的なコラボレーションを開始したこととなり、ファッション市場のパイオニアと考えられている。ファッション誌から始まり、業界で70年以上にわたる歴史を持つELLEは、世界中のファッション愛好家にとって先駆者の一つとなっている。

ELLEは、「ファッション・バイブル」の一つとして名を知られており、現代のファッショントレンドと繊細なテイストを常に表現し続けている。一方でIVY modaもまた、ベトナムで最も有名なファッションブランドになることに成功した。国中に広がるショールームと多様な商品ポートフォリオによって、IVY modaはベトナムのファスト・ファッション市場において大きな市場シェアを握っている。

この2つのブランドには2つの異なる個性があるが、両者はファッションとスタイルに対する情熱を共有している。このコラボレーションによってファッション愛好家は、IVY modaを通じて簡単、便利に、自由でエレガントなパリスタイルのファッションを手に入れることができるという楽しい体験が届けられることになる。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年10月20日06:04

ベトナム:繊維・アパレル企業が新しい最低賃金と社会保険制度に懸念

最低賃金の上昇は社会保険料や組合費負担増を伴い、繊維・アパレル業界など労働集約型産業を営む企業に負担がのしかかることになる。

ハノイのベトナム繊維協会(Vitas)は104日に、労働、賃金、繊維・アパレル企業に対する社会保険政策のインパクトを評価するために会議を招集し、その中でVitasと繊維・アパレル各社の代表者は、最低賃金の引き上げだけでなく、社会保険料の増加も企業経営に悪影響を及ぼすとの懸念を示した。

Nguyen Hoang Garment社の代表は、2018年初めから施行される新賃金と社会保険制度は、一般の繊維・アパレル企業や、特にNguyen Hoang社にとっても発展の阻害要因となると考えている。

Nguyen Hoang社の代表は、ほとんどの企業が薄利で加工業務を請け負っているが、人件費は製造経費全体の約70%を占めており、さらなる賃金の上昇は製造経費と製品原価を押し上げる要因になるだろうと述べた。このことにより、企業は受注が困難な状況となることが推測される。

また最低賃金はこれまで、労働生産性のインパクトを適切に評価することなく増額され続けてきた。

VitasTruong Van Cam副会長が会議上で公表した統計によると、20082017年における国内企業の年間平均成長率21.9%、外資系企業の15.2%に対して、政府は最低賃金をその10倍も増加させた。

一方、20082016年の国内総生産(GDP)は5.96%、消費者物価指数(CPI)は8.7%、労働生産性は4%の年間平均成長率であった。こうした統計数値が、最低賃金増加のスケジュールに対する企業の不安を増長させている。

最低賃金の上昇に加えて社会保険に関する新しい規制、特に社会保険の強制加入対象の拡大が及ぼす製造経費への影響は、企業の頭痛の種となっている。

この新規制によると、1ヶ月から3ヶ月未満の短期労働契約で働く労働者についても、社会保険強制加入の対象として新しく追加を行う。

Hanoi Textile and Garment JSC (Hanosimex)Hoang Minh Khang副社長は、この社会保険に関する新規制は、企業に財政負担を強いることになると述べた。この労働者層を社会保険の強制加入者に加えることは、製造経費を増加させるだけでなく、企業に手続きにかかる時間を強いると続けた。

Khang副社長は、自由競争市場においては魅力的な賃金と手当制度を提供する企業が高いスキルの従業員を雇用し、従業員のニーズを満たさない企業は従業員の維持または募集に苦労するのであるから、最低賃金規制は撤廃すべきだと述べた。

以前9月に開催された「ベトナムにおける労働生産性と賃上げ」をテーマにしたワークショップにおいて、Truong Dinh Tuyen前貿易省大臣・現商工省大臣は、地方自治体は最低賃金政策を廃止し、企業と従業員が自ら賃金交渉することによって、スキルの高い従業員が賃金上昇を通じて労働生産性を向上することを促すのを認めるべきだと述べた。

この方針がうまくいけば、企業間の競争が促進され、自発的に賃金が上昇されることにつながる。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年10月16日06:04

ベトナム:H&M、ファストファッションフィーバーを巻き起こす(後)

(前編より)

 

ファストファッションの影響

ファストファッション又はインスタントファッションとは、人気が高くリーズナブルな、大量生産されたファッションラインを指す。キャットウォークデザインに着想を受けた中価格帯の衣服を生産し、最新のファッショントレンドに合うようなるべく早く売り出すことがこうしたファッションラインの基本方針である。素早い生産、迅速な配達、早急な購入速度である。

こうしたモデルは1990年代にZaraが先導し、H&MやTopshopなどの有名小売業者が後を追う形で発展した。ユニクロやForever 21、Mangoなどがこうしたトレンドのその他の成功例として挙げられる。

外国有名ブランドの間でベトナム市場は、肥沃で豊かな場所と長い間考えられて来た。ユニクロは現在も市場調査中であるが、ZaraやH&Mが大々的にデビューした今、次はこのブランドが進出を発表するかもしれない。

H&Mの東南アジア地区取締役のFredrik Famm氏は、H&Mがベトナムで暖かく迎えられた事に喜びを隠さなかった。

「H&Mではベトナムを可能性の高い市場と考えており、世界68カ国目の市場として参入を果たすには最適な時期です。」

ベトナムの顧客の暖かい歓迎と支援は、ベトナムで一番のブランドになりたいと願うH&MやZaraが、ファッションや品質、価格、配達で顧客に付加価値をもたらすという事により一層の自信を与える。

時代の影響を受けないベーシックラインから最新トレンドのデザイン、さらにはスタジオコレクションや他ブランドとのコラボレーションによるハイエンドコレクションなど、こうしたブランドは多数のファッションラインを持つことで、異なる顧客層の異なるファッション需要に対応できる様、ファストファッションのトレンドを促進している。

「店では気にいる物が何かしら見つかるはずです。」とFammさんは述べた。

ベトナムでは長い間安定した経済成長が続き、若い人々が購買権を持つ様になったことで、ユニークなファッションスタイルを作り出すことへの必要性が丈夫な商品への強い需要に取って代わり、ファストファッションが必要不可欠となったことも注目に値する。

Canifaの様な国内ファッションブランドのいくつかはこのトレンドを追う努力をし、若者からの注目も集めつつある。世界の有名ブランドと比較し、Canifaやその他のベトナムブランドは国内生産による値段の強みがある。

それゆえに、デザイン-生産-配達の段階が、時間とコストといった面ではより経済的なのだ。Canifaでもごく最近、ユニクロほど「ファッショナブル」ではないものの、それによく似た商品ラインのかなりいい線のコレクションをいくつか立ち上げている。

「Canifaのデザインや生地もよくなってきてはいるのですが、例え50-60%の割引をしていたとしても私はほとんど店に足を運びません。可能であれば、外国の有名ブランドの方がいいです。」とDo Thuy Linhさんは告白した。

次数年間にファッションがどの様な進化を遂げるのかを知る者はいないが、顧客がブランドの市場シェアを左右する。現在新しい広告の形や衣服デザインを持つ外国のファストファッションの存在が、ベトナムブランドに投資戦略を持ってよりアグレッシブになる様余儀なくしている。

「顧客が気軽に参加し貢献できる、持続可能な開発プログラムや活動を通じて、ベトナムファッション業界がより適した未来になる様に貢献することを楽しみにしています。」とFammさんは語った。

 

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年09月26日12:03

ベトナム:H&M、ファストファッションフィーバーを巻き起こす(前)

ベトナム二大都市の一つでは、ファストファッションブランドが紛れもない大成功を収めている。しかしながら、こうしたブランドが成功する一方で地元小売業者は一歩退く形になっている。

H&Mがベトナムでファストファッションフィーバーを巻き起こしているのだ。

 

流行だけにはとどまらない

流行に敏感なLe & Brothers Co., Ltd.の広報部員Thuy Linhさん (26)は、衣料品はもちろん、化粧品や香水などに毎月600万ベトナムドン(264米ドル)を費やすという。大衆にも人気なH&MやZaraの2ブランドの他にも、Rap Thiet Ke、Magonn、Design、Up to Seconds、LIBÉなどのいくつかのベトナム高級デザイナーブランドがLinhさんの買い物リストにしばし名が挙がっている。

「ファッショニスタ(ファッションセンスが抜群で最新のトレンドを常に把握している人たち)をフォローの上、彼らのスタイルをチェックし、変化をすぐに追っています。H&MやZaraの服はシンプルで肌をそこまで露出しないので私に合っています。」とLinhさんは語った。

Linhさんのような趣味を持つ人々は数多くおり、9月9日に行われたホーチミン初のH&M店舗のオープニングは数千もの人々を惹きつけるイベントとなった。会場では新シーズンの衣料品全てが20%割引となるなど、熱は高まる一方であった。

食品・娯楽業界の個人実業家であるLe Thai Sonさんは90年代後半生まれで、自他共に認めるZaraファンだ。「私のクローゼットの30%がZaraで占められていますし、H&Mの商品もいくつかあります。」

こうした商品はSonさん自身が海外旅行中に買い求めたか、ブランドに直注文したものである。

「次にホーチミン市に出張する際は必ずH&MとZaraに立ち寄ります。」

スイスで修学し、これまでに世界中の数多くの国々を旅行したことがあるSonさんは、一流で名も知られたこれらのブランドがベトナムに来たことを大変喜んでおり、一般に受け入れられることを望んでいる。

「こういった変化がなければ、同系列のベトナムファッションブランドが商品やコミュニケーション戦略に進んで投資を増やすことはないでしょう。」とSonさんは語った。

LinさんやSonさんの様な仕事を持つ若者にとって、H&MやZaraの価格は非常にリーズナブルである。こうしたブランドが代理店を通すことなくベトナム市場に直接参入したのにはこういった背景もある。

さらに重要なことに、こうしたブランドは顧客の需要を巧みに満足させることに非常に長けている。店で買い物をすれば、売り棚に溢れる色やスタイルの豊富な選択肢に多くの客が少しめまいを感じるほどである。

「恐らくこれが彼らの戦略なのです。買い物客が特定の商品を見過ごしたとしても、次の売り棚には似た様な商品が並んでいます。また求めるスタイルやサイズが売り切れているとしても、似た様な商品はいくらでもあり顧客の購買意欲をそそります。」とSonさんは述べた。

Zaraに対するSonさんの賛称は、有名ファッションブランドが行う「魔法」の様ななビジネス戦略からも来ている。世界的に有名なブランドが人気商品を出せば、Zaraはほとんどそっくりの商品を、低所得層や予算に敏感な顧客向けの低い価格で直ちに売り出すと言う。

加えてZaraでは売切れる分しか生産しない様、各シーズンごとに商品数を厳格にコントロールしているため、在庫をほとんど持たない。気に入ったらすぐに買わなければ2度と買えないと言うプレッシャーを顧客に与えるのだ。

Sonさんは毎月収入の30-50%程をファッション品の買い物に費やす。ZaraやH&Mで1000万ベトナムドン(440米ドル)もあれば沢山の商品を購入するのに十分な額である。しかし、Sonさんは特別な日のためにGucciやOff White、Givenchy、Saint Laurentなどの高級ブランドも試している。

「私の様な世代やスタイルの顧客にあった流行商品を高級ブランドは周期的に発表しています。恐らく5-7年のうちに、私がZaraやH&Mなどのファストファッションブランドのアイテムを使うことは少なくなると思います。」とSonさんは述べた。

現在、ベトナムの若者はファッションや娯楽に多くの金を費やしている。

ファッションや流行への興味がかつてないほど高まっているのは明らかである。そのため、H&MやZaraは大衆をターゲットとしており、特別なカリスマや独自のカラーを持つブランドではないが、こうしたブランドの価格の低さや商品品質の高さ、そして多くの需要を満たす様なスタイルをコンスタントに提供していくことが、ベトナムの若年消費者層を十分に魅了していることは明白である。

 

(後編につづく)

» 続きを読む

その他 ジャンル:
最終更新:2017年09月26日10:34

ベトナム:労働生産性にとっては時給最低賃金額がより効果的か?

ベトナムでは最低賃金額を月額から時間額に変換し、労働生産性を向上させる必要がある。

ベトナム経済政策調査委員会 (VEPR)によると、ベトナムの競争力問題は時給最低賃金額を導入することにより解決できる可能性があるという。

これは9月13日、ハノイでベトナム経済政策調査委員会 (VEPR)と日本国際協力事業団(JICA)が共催した、「ベトナムにおける労働生産性と賃金の上昇」と題された講習会においてベトナム経済政策調査委員会 (VEPR)が行なった提案の一つである。

ベトナムは、東南アジアの中で最も労働生産性が低い国の一つである。

ベトナム統計総局(GSO)が発表した数字によると、ベトナムの労働者一人当たりの平均生産率は2010年以降23.6%増と大幅に改善しているものの、ベトナムと近隣諸国との差は依然として大きいままである。とりわけベトナムの生産率は、シンガポールの1/15、日本の1/11、韓国の1/10と低い。

国家社会委員会のBui Sy Loi副委員長によると、時給最低賃金額の導入により労働生産性が向上し、市場経済の本質に反映されるという。時給最低賃金額はまた、企業と従業員のメリットといった面でも調和を作り出す。

労働科学・社会情勢研究所のNguyen Thi Lan Huong前所長もまた、時給最低賃金額が企業・従業員ともに柔軟性と利便性の高いものであることに合意した。

世界中でも多くの国が時給最低賃金額を採用しており、こうした国が最低賃金額の高い上位10カ国を占めているとHuong氏は述べた。

こうした国としてはオーストラリア、ベルギー、オランダ、ニュージーランド、ドイツなどが挙げられる。

「労働生産性を向上させるためには政府が最低賃金策を変革し、企業と従業員が従業員の賃金を自分たち自身で交渉できるようにしなければなりません。規模や採用方針は企業間で異なり、労働生産性をベースに給与を支払うことによって従業員がより一所懸命働くことにつながります。」とFoster Electric社の代表La Van Thanh氏は述べた。

こうした提案は、最低賃金額の上昇と比較して労働生産性の向上がゆっくりとしたペースで行われており、近隣競合国との競争といった面でベトナムに悪影響を及ぼしているという懸念に対して行われた。

ベトナムでは2007年-2015年の間に最低賃金額が毎年二桁成長するなど賃金が急激に上昇しており、GDPやCPIを大きく上回っている。

同期間、最低賃金の上昇率は労働生産性の上昇率よりも高かった。とりわけ、労働生産性に対する最低賃金額の比率は25%から50%と大幅に上昇した。

こうした動きは中国やインドネシア、タイなどの近隣諸国では見られていない。ベトナムにおける最低賃金と労働生産性の上昇率のギャップは他国と比較して急速に広がっているのである。

(下記表参照)

労働生産性

上昇率(%)

最低賃金

上昇率(%)

中国 9.1 8.8
インドネシア 3.6 2.6
マレーシア 2.1 2.5
フィリピン 2.6 0.4
シンガポール 1.8 1.2
タイ 2.7 3.5
ベトナム 4.4 5.8

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年09月20日06:01

ベトナム:Vinatexの売却は困難となる見通し

ベトナムの繊維・アパレル産業の人気低迷により、国家資本投資公社(SCIC)がベトナム繊維公団(Vinatex)を完全に売却するのは難しくなるかもしれない。

国家資本投資公社(SCIC)は国の代理として国家持株を売却する予定だが、Vinatexは対象となる55企業の一つである。具体的には、国家資本投資公社(SCIC)は53.48%であるVinatexの国家持株の全てを2018年中に売却予定である。

Vinatexは5兆ベトナム・ドン(2億2000万米ドル)以上の資本金をもって、2015年1月に株式化された。

全株式中、国家が所有するのは2.675兆ベトナム・ドン(1億1770億米ドル)に相当する53.48%である。

国家所有資本の完全売却は事業低迷を解決し、繊維・アパレル部門の競争が熾烈化する中で企業の競争力を高めるための施策なのだとVinatexのLe Tien Truong社長は述べた。

いくつかの証券会社によると、Vinatexの条件が良くないことから同社の国家持株の売却は円滑には進まない見通しであるという。

Hung Yen縫製株式総会社のNguyen Xuan Duong 会長は「投資(VIR)」紙に対し、「最近になってベトナム繊維・アパレル産業の魅力が薄れてしまっているので、Vinatexの国家持株をこの時期に売却するのは難しいと思います。以前は外国投資家や投資ファンドで産業に興味を示すものもいましたが、アメリカのTPP離脱後市場の有益性が薄れ、注目度が下がりました。」と語った。

今や産業が最低迷期に差し掛かる一方で労働者の賃金が耐えず上昇し、投資家にとって利益率が低い状態となってしまっている。そのためベトナムの繊維・アパレル産業が競争するのは難しくなり、同時にこの時期この産業に注目する投資家も大変少なくなっているのだ。

Vinatexは市場シェアを拡大し、コーポレート・ガバナンスを強化するための投資家を探しており、規模の拡大を目指して国内市場の需要拡大を期待している。

こうした野望はTruong社長も認めており、Vinatexは3-4年間で資本金を10-15兆ベトナム・ドン(4億4000万-6億6000万米ドル)にまで引き上げる目標を立てている。

国家所有資本の売却は困難を極めるものの、効率的に売却を行い国有資産の損失を回避するために最善を尽くすとTruong社長は述べた。

「私たちの考え方と投資家の考え方が異なり、その違いがネックになってしまうことを憂慮しています。」

Vinatexは事業に突破口を開くような大きな変革を望んでいる。「全ての国家持株をすぐに売却し、Vinatexがより積極的になれることを望んでいます。」とTruong社長は述べた。

2017年上半期のVinatexの売り上げは、対前同時期より15%増となる8.2兆ベトナム・ドン(3億6080万米ドル)となった。また税引後利益も2016年上半期より4.5%増となる3166億ベトナム・ドン(1390万米ドル)であった。

同期間中、Vinatexは総資産についても6%増となる21兆ベトナム・ドン(9億2400万米ドル)を報告している。一方で、在庫も4000億ベトナム・ドン(1760万米ドル)以上増え、3.6兆ベトナム・ドン(1億5840万米ドル)近くにのぼっている。

2017年、Vinatexは16兆ベトナム・ドン(7億400万米ドル)近くの収益を上げ、7490億ベトナム・ドン(3300万米ドル)の連結税引前利益を上げることを目標としている。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年09月19日17:11

ベトナム:インド企業がポリエステル工場PVtex救済に乗り出す

インドのReliance Industry CompanyはPetroVietnamと提携し、ベトナム北部ハイフォンのDinh Vuポリエステル工場の再稼働を目指すことを決定した。

9月15日までに工場再建計画が公表される予定である。

8月23日から24日にかけて、工場を操業するPetroVietnam Petrochemical and Textile Fiber JSC (PVTex)、PetroVietnamとRelianceは提携計画を話し合うための協議を行い、再建計画におけるRelianceの役割について合意した。

Relianceは維持管理、原材料供給、セールス等に携わる人員を提供する。PetroVietnamはPVTexへの株式購入による資本提携を提案したが、まだこれに関する公式発表はない。

加えて、PVTexは工場の操業を継続するための増資について国内提携企業と協議し、同時に伸加工糸(DTY)製造ラインの品質評価について専門家と協議を行っている。

現在、29の機材のうち24は稼働できる状態にあり、残る機材は稼働前にメンテナンスが必要な状態である。

以前、PetroVietnamはシンガポールのFortrec Chemicals Companyに販売・製造にかかる提携提案書の提出期限の延長を提案していた(当初の提出期限は2017年7月31日)。

2016年8月に、商工省はPetroVietnamに対しFortrec社との交渉を加速させ、早急にDinh Vu ポリエステル工場を再稼働させるよう要請していた。

当時、Fortrec社は工場の機材が問題なく作動し、想定生産量を生産できるのであれば、Fortrecは試験稼働期間の原材料を提供し、PVTexとの2年間の業務提携契約にサインすると表明していた。その後、Fortrecが安価で製品の販売を担うという想定であった。PetroVietnamはこの計画を政府と商工省に提出し、承認を求めた。Fortrecはベトナム政府の承認が2017年7月31日までに得られると想定していた。

しかし、この日付が過ぎても政府からのPetroVietnamへの承認は与えられていない。そのため、8月8日、Fortrec は回答待ち期間が長すぎるとし、PetroVietnamに対し、ベトナム政府の承認前に提案書を提出するよう求めていた。

» 続きを読む

ベトナム ジャンル:
最終更新:2017年09月13日12:39

«前のニュース || 1 | 2 | 3 | 4 |...| 31 | 32 | 33 || 次のニュース»
このページのトップへ戻る