インドシナニュース

ベトナム:外資系小売大手に明暗(後)

(前編より)



Parksonの衰退

マレーシアの複合企業Lionグループ小売部門Parkson Holdings Berhadのベトナム支社は、8年間に及ぶ大幅な営業損失計上の末、ホーチミン市2号店であるParkson Flemingtonの閉鎖を正式に決定した。これはベトナムで4店舗目の閉鎖となる。

先にホーチミン市のParkson Paragonの閉鎖が公表された後、小売の専門家らはこうした閉鎖の理由を分析し始めた。

ベトナム小売業協会(VSA)のDinh My Loan会長は、近年ベトナムのショッピングモールは規模と数の拡大を追求していたものの、Trang Tien PlazaGrand PlazaHang Da Galleriaなどといったショッピングモールにおける価格帯と消費者の購買力が釣り合わず、多くのモールが生き残りに苦慮することとなったと述べた。

Cushman & Wakefield Vietnam小売・ビジネス開発部門のMai Voマネージャーは、最近の顧客の買い物動向としては、1カ所で多様なカテゴリーの商品を提供するモールを志向しているようだと述べた。

Parksonは、小売市場にまだ十分な開拓余地のあった20072010年といった早期にベトナムに進出し、大きな市場シェアと利益を獲得しました。しかし彼らの紋切り型の店舗モデルでは、1カ所で買い物からエンターテインメント、飲食など、あらゆる顧客のニーズを満たすことができる新型のショッピングモールに太刀打ちすることはできませんでした。」とVo氏は述べた。

Vo氏は、こうしたワンストップでのショッピング環境を整えることは、新型モールでのみ実現可能であると続けた。最近開店されたモール各店は、複合的な店舗構成を通じて競争優位性を保ち、多くの中間購買層を引き付けるための活動を積極的に展開している。これは高級ブランドのみを提供する古いタイプのショッピングモールや、顧客の日常的な買い物ニーズを十分に満たすことができない専門店などとは対照的である。

Parkson Holdings Berhadは、マレーシア、ベトナム、インドネシア、ミャンマーに合計68の百貨店を運営している。Parksonブランドは、マレーシアに45店舗、ベトナムに6店舗、インドネシアに2店舗、ミャンマーに1店舗ある。インドネシアにはまた、Centro Lifestyle百貨店名で13店舗を運営している。

ベトナムのParkson小売チェーンは、Parkson Holdings Berhadにとって最も業績不振な部門の1つである。特に2017年度Parkson VietnamParkson Myanmarは、6000億べトナムドン(2620万米ドル)の売上で、前年度比で9%も減少した。その結果、この2つセグメントでは290億べトナムドン(127万米ドル)の損失を計上した。

Parksonグループはベトナムだけでなく、マレーシアとインドネシア事業においても2017年度に損失を計上したと公表した。これは、ラマダーンの終了を祝うEid大祭がなく、お祭りに伴う消費支出がなかったことに起因し、営業損失はそれぞれ2000万マレーシアリンギット(508百万米ドル)、1300万マレーシアリンギット(330万米ドル)となった。

クアンタンとジョホールバルにおける新規2店舗を含め、Parkson Malaysia2017年末時点で45店舗を運営していたが、2018年度上半期に2店舗の不採算店が閉鎖された。またジャカルタでは2店舗を閉鎖し、インドネシアでの店舗数は15店舗となった。

一方でParksonグループは、Parkson Chinaで導入した新戦略店舗から収益を生み出すことに成功し、半年で4%増となる131900万マレーシアリンギット(33558万米ドル)の売上、および3200万マレーシアリンギット(814万米ドル)を計上した



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最終更新:2018年03月07日12:06

ベトナム:外資系小売大手に明暗(前)

数多くの外資系小売大手がベトナム市場を開拓するために投資を増やし、事業拡大を目論んでいるものの、マレーシアの小売グループParksonは、最終的に撤退を決めるまで売上低下に苦しんだ。

 

ショッピングモールの規模と数の拡大

近年の消費者需要の拡大によって、ベトナムは外資系小売業各社にとってより魅力的な市場となった。特に日系のショッピングモール大手AEON Mallは、ベトナム市場に大きな商機を見出し、事業拡大を図っている。

AEON Mallは、3月中旬にハノイで2店舗目となるAEON Mall Hadongの建設に着手する予定としている。計画によるとAEON Mall Hadongの建設に2兆ベトナムドン(9030万米ドル)超の投資を行い、約15万平方メートルの敷地面積にするという。

地上4階、地下1階建てのこのモールは2019年末に開業する予定で、国内最大級のショッピングセンターの1つになる予定である。

さらにAEON Mallは最近、ベトナム1号店であるAEON Mall Tan Phu Celadonを拡張する計画について、ホーチミン市人民委員会に認可を得ることに漕ぎつけた。拡張されたショッピングセンターは、20191月に開業する予定となっている。

AEON Mall Tan Phu Celadon20141月に開業したが、その総投資額は1億米ドル超であった。このプロジェクトに続いてAEONは、ビンズン省のAEON Mall Binh Duong Canary、ハノイのAEON Mall Long Bien、ホーチミン市のAEON Mall Binh Tan3店舗をオープンさせた。

また20179月にAEON Mall Vietnamは、ハイフォン投資・貿易・観光促進センターとベトファット輸出入投資商業との間で、ハイフォンに新しいショッピングモールを建設するための覚書(MoU)を締結し、地元に2000もの新しい雇用がもたらされることが期待されている。

この契約に基づきAEON Mall Vietnamは、総合ショッピングモールへの投資、建設、管理、開発を行い、すぐに使用可能で装飾も施されたカウンター、棚、賃貸スペースを提供するだけでなく、ケータリングサービス、子供向けアミューズメントパークを含む関連サービスも行う。

Ho Sen-Cau Rao 2号線沿いに約9.3ヘクタールを占める総投資額18000万米ドル(約4兆ベトナムドン)のこの施設は、AEON Mallにとってベトナム北部で3店舗目、全土では6店舗目となるショッピングモールとなる。AEON Mall Haiphongの建設は、今年第2四半期に着工される予定である。

またLotteグループの小売事業は、独自の業態とエンターテインメントだけでなく、韓国および世界各地から多種多様な製品をベトナム顧客に提供することによって、ベトナムのリテール市場を豊かにしている。

日経によるとこの巨大企業は、M&Aを通じてベトナムの小売事業を拡大させ、2020年までに現在の5倍となる60店舗に直営のショッピングモールを増やす計画という。

Lotteは、現在首都ハノイで2番目の高さを誇る65階建てのLotte Center Hanoi4億米ドルを投じるほか、ハノイのWest Lake近くに総投資額3億米ドルとなる新しいショッピングモールを建設する計画であるとThe Korea Herald紙は報じた。

加えてLotteはベトナムでの小売事業を強化するために、2017年初にCiputra Hanoi Mallを買収するために必要な手続きをすべて完了させた。Lotteはこのプロジェクトに3億米ドルを投じ、2017年第2四半期にも着工を予定していたが、その後の情報は公表されていない。

Ciputra Hanoi Mallは約20万平方メートルの複合施設内の7.3ヘクタールを占め、その他の百貨店、スーパーマーケット、映画館などと共に、Lotte子会社が直接運営する予定である。建設は2017年上半期に着手され、2020年に完了する予定であったが、現時点でまだ着工されていないという。

 

(後編につづく)



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最終更新:2018年03月07日06:04

ベトナム:Dinh Vuポリエステル工場が3月20日に操業を再開

Dinh Vuポリエステル工場では今年320日に伸加工糸(DTY)製造工場の操業が再開されることが予定されており、その他の工場の操業再開の足がかりになることが期待されるなど、遅れに遅れている再稼働に向けて動き始めている。

Dinh Vuポリエステル工場の再稼働は、PVTeX(ペトロベトナム石油化学・紡織繊維株式会社)のその他の工場の再開の可能性を示唆している。

DTY工場の操業予定期間は6ヶ月間で、工場の運営者であるPVTexはその間に工場の共同運営者を探す予定である。

PVTex は商工省やペトロベトナムに対し、工場の円滑な運営を目的としたいくつかの申請を検討する様要請している。まずPVTexは、ペトロベトナムの合併会社であるNghi Son Refinery and Petrochemical (NSRP)社がパラキシレン(PX)の製造を行い、Binh Son Refinery (BSR)社がポリプロピレンの製造の50%を行うことを望んでいる。同時にNSRPBSRがパートナーに対して適用しているPXポリプロピレンの販売契約における優遇政策をPVTexにも認める様求めている。

商工省のHoang Quoc Vuong副相はこうしたPVTexの要求は正当であるとし、赤字プロジェクト12件に関する政府運営員会の議会において言及すると発言している。

しかしながらPVTexの取締役会会長のDao Van Ngoc氏によると、同社では工場運営に関する長期計画案を立てており、4月には計画案を関連当局に提出の上最善のプランを選出する予定であるという。

選択肢の一つは、PVTexが工場の運営を自ら行うというものである。もう一つが国外又は国内のパートナーと共同運営するというものであり、残りは工場の売却又は破産宣言となる。

Dinh Vuポリエステル工場は20145月、生産能力の48%に相当する、一日あたりの ポリエステル繊維及び糸生産量236トンの生産力で操業を開始した。しかしながら 売れ残りの在庫が膨らみ、工場は何度も運転を停止せざるを得なかった。本案件はMoIT管理下の兆ドン規模で損失を出している12のプロジェクトの一つである。

20179月には、インドのReliance Industry社が工場再開に向けてペトロベトナムに協力することを決意していた。

Reliance社は、メンテナンス、原料供給、販売業務などに関連する人員を提供する予定であった。ペトロベトナムはReliance社に対し、PVTexの株式を購入する様打診しているが、正式な情報はまだ公開されていない。

さらにPVTexは国内のパートナーにも働きかけた上で工場の運営続行のための資金調達について相談しているほか、DTY製造ラインの品質評価についても専門家に相談している。



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最終更新:2018年02月27日11:55

ベトナム:Eコマース市場の競争はさらに加速する見込み

中国の提携企業Shopee flying upによるTikiへの出資、AlibabaLazadaに対する追加投資、Cho Totの新たな試みの発表など、ベトナムのEコマース市場には今年、予想だにされていなかった様々な要素が含まれている。



競争市場

長期に及ぶ交渉の末、中国の大手小売り企業JD.comTiki.vnに対して1兆ベトナム・ドン(4400万米ドル)の出資を行うことを発表した。これによりJDTikiの最大株主となる。

出資された資金については、人材育成や倉庫の物流の改善、さらにはTiki最速のクリックデリバリーサービスである「Tikinow」の宣伝の研究などに充てられる予定である。これによってTiki.vnがベトナムEコマース市場に返り咲くのではと予想されている。

今後の戦略についてはまだ発表されていなが、Tikiはマーケットプレイスを先日開設しており、セラーの招致と「注文から2時間以内の配達」を宣伝する事に力を入れていく。

一方、オープンから1年のShopeeはベトナムの国内市場で急速に発展を遂げている。市場調査会社iPrice Groupの調査書によると、2017年の第三・第四四半期には、ShopeeのショッピングアプリがLazadaベトナムを追い抜いたという。

Shopeeではデリバリーの方針を変える予定はなく、オーダーに対する手数料も取るつもりはないとCEOTran Tuan Anh氏は述べた。「こうしたサポートポリシーを取り下げるつもりはありません。」

一方でLazadaShopeeベトナムに対抗すべく、個人のオーダーについてサービスの変更を行った。手数料を半額にし、年末の二大商機の期間中の配送料を無料にしたのがLazadaの最新の取り組みである。

Sendo (FPT)Zalo (VNG)といった国内にあるいくつかのEコマースブランドについては今年中に拡大する兆しはない。こうした競争に伴い、次の数年間には合併・買収(M&A)がトレンドとなる可能性がある。業界の大手は、競争からドロップアウトするまで中小企業を押しやるであろう。



新たな要素

GoogleTemasekによる最新のレポートによると、東南アジアのEコマース市場は2017年に110億米ドル規模に到達している。これは2015年と比較して41%増となる数字である。33%を占めるベトナムは最も成長著しい市場の一つである。

それが故、このセクターの競争は激化しつつある。Cho Totの出現には、この競争をさらに加速させようとする野望が垣間見られる。701Search社の取締役社長であり、Cho Totを所有するTelenorグループのオンライン広告部門代表を務めるJohan Rostoft氏によると、同社ではオンライン広告などの新たな商機を模索しているのだという。

SendoZaloShopeeではこれに似たサービスの提供をすでに行っており、このモデルはベトナムや海外にとって決して新しいモデルではない。倉庫や運送業者を必要としないという強みにより、こうした三社はLazadaTikiなどの他のモデルを採用するサイトより急速に発展している。TelenorCho Totではアプリを通じて消費者がビジネスを行い、運送業者と繋がることができるとRostoft氏はのべた。またTelenorはパキスタンの銀行を買収し、金融技術アプリケーションを展開している。こうしてCho Totは、ショップ、配送サービス、電子決済を提供する総合的なEコマースシステムに発展することが期待されている。

しかしながら2018年、ベトナムでは自動車、不動産、電子機器などのオンライン広告にフォーカスするにとどまっており、Cho Totへのアクセス数の半分がこうしたコンテンツで占められている。発展途上国では、オンライン広告へのアクセスが総アクセス数の半分に相当している。

iPriceグループによると、タイやマレーシアとは異なり、ベトナムでは B2C (business to client)モデルがまだ確立されていないという。そのためLazadaTiki、そしてShopeeでは、依然としてB2CC2Cの二つのモデルを併用しているのである。

結果としてLazadaTikiといった企業が新規参入企業の障害となり、商品やサービス構造、顧客へのアプローチ法を革新させるべくCho TotSendoZaloShopeeを通じてC2Cモデルを推し進めているのである。



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最終更新:2018年02月06日18:29

ベトナム:外資系企業がオンライン小売を買収(後)

(中編より)



さらに中国のeコマース大手のAlibabaは、ベトナムを含む東南アジア全域で事業を拡大していくという計画を表明した。2017年にAlibabaは、Lazada Groupの株式持分を51%から83%に増やすために、10億米ドルを追加で投資すると発表した。Lazada Group傘下の Lazada Vietnam社は、ベトナムのハイテク産業において最大の収益を上げている企業である。

一方でシンガポールの電子商取引プラットフォームShopeeは、ベトナムで2016年にサービス開始以来、堅調な成長を遂げている。Shopeeの親会社であるSea社は、最近ニューヨーク証券取引所に上場し、8億米ドルの資金を獲得した。Sea社は、ベトナムを含む東南アジア地域のeコマース市場で、さらに成長を遂げていくという自信に満ちている。

ベトナムのeコマース協会のNguyen Thanh Hung会長によると、Amazonもベトナム市場に対し、野心的な事業計画を押し進めているという。Amazonは商品をベトナムに輸出し、同時にベトナムから商品を輸入したいと考えている。また、ベトナムの中小企業がAmazonのサイト上で商品を販売するのをサポートする予定としている。



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最終更新:2018年01月31日12:01

ベトナム:外資系企業がオンライン小売を買収(中)

(前編より)



ノルウェーのテレコムグループであるTelenor社は、昨年にCho Totを買収した後も、引き続きベトナムのオンライン小売市場に関心を寄せている。

「我々はCho Totの運営とベトナム市場に非常に関心を持っています。」と701Search のマネージングディレクターであり、Telenor Groupのオンライン広告部門の副社長であるJohan Rostoft氏は述べた。

現時点でCho Totは、ベトナムで商品を売買するのに最も有効な最大手の取引所で、中古携帯電話の売却、新しいバイクの購入や自宅周辺での販売住宅の検索など、あらゆる取引を扱うプラットフォームとして多くの人々に利用されている。

5年間にCho Totは力強い営業成績を記録しており、2017年には月間10億ページビューや、330万件の取引成約件数を達成した。またプラットフォーム上のリスティング広告数は昨年比11%も増加し、取引成約金額は2016年比34%増となる280万米ドルとなった。

Rostoft氏によると、Telenor社はベトナムにおけるデジタルサービスの潜在的な成長可能性を信じているという。「携帯網のカバー率や格安のデータ接続ツールは、東南アジア全域で急速に普及しています。間もなく誰もがスマートフォンを持ち、モバイルのデジタルサービスにアクセスする時代が到来します。この地域、中でもベトナムの人々は、既にデジタルサービスを日常的に使いこなしています。」と彼は言った。

Telenor社はかねてより、オンライン広告について収益性の高い有望なデジタルサービスとみなしており、世界の有力サービスプロバイダーと提携し、複数の広告サイトに多額の投資を行うことによってこの事業に参入した。昨年Telenor社は、グループ会社が保有するラテンアメリカの資産を売却し、代わりにベトナムのCho Tot、マレーシアのMudah、ミャンマーのOnekyatを買収して、東南アジア地域に特化することにした。

Cho TotBryan Teo CEOによると、このサイトは5年間の運用を経て、ベトナム市場でもトップのプラットフォームに成長したという。しかし取引量や広告の観点からは、Cho TotはまだC2Cセグメントにおいて成長する余地が残されていると彼は述べた。

2018年には、中古品の売り手、買い手双方にとって最良の機能性を提供できるよう改善して参ります。我々は、車両、不動産や家電製品などの一連の商材について、ユーザー向けのカスタマイズ機能の開発に投資を行ってきました。」と彼は続けた。



(後編につづく)



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最終更新:2018年01月31日10:00

ベトナム:外資系企業がオンライン小売を買収(前)

外資系企業は、発展を続けるベトナムのオンライン小売市場において主導権を握ろうと、現地企業に対する資本投下の姿勢を強めている。

中国最大の小売業者であるJD.comは最近、ベトナムのB2Cを対象とした大手電子商取引プラットフォームであるTikiに対して戦略的投資を行うことによって、東南アジアにおける新たな足がかりを得た。Tikiが最近実施したシリーズC投資グラウンドにおいて、JD.comは主要な共同出資者として持分契約を締結した。このシリーズC投資ラウンドの成立はTikiが一定の決算条件を満たしていることが条件となるが、成立した場合はJD.comTikiの最大株主の1人となる。

JD.comは、販売プロモーション、国際取引、物流や商品補充、テクノロジー、資金調達や業務管理を含む幅広い領域において、Tikiと提携することとしている。JD.comはインドネシアで既に電子商取引プラットフォームを所有、運営しており、最近ではタイ市場に参入するために、タイの複合企業であるCentral Groupと提携した。今回のTikiに対する投資によって、JD.comによる東南アジアにおける新たな成長の足掛かりにベトナムが加わったこととなる。

「ソーシャルメディアをeコマースに活用するというJD.comの強みを活かし、VNG社と共同で遂行するソーシャルネットワーキングとモバイル決済分野におけるTikiとのパートナーシップ事業においては、ベトナムのサプライヤーや消費者に他社とは異なるサービスを提供することを目指しています。我々はTikiと協力して、ベトナムの消費者に世界一流のeコマース体験を提供することを楽しみにしています。」とJD.comインターナショナルのWinston Cheng社長は述べた。

この事業によって、TikiJD.comは協力して幅広いラインナップのグローバルブランドを消費者に届けることができる一方で、ベトナムの国内ブランドについてもJD.comのグローバルプラットフォームを通じて国際的に展開することが可能になるという。

7年間の事業運営の中で、Tikiは業界平均の3倍となる年間3桁の成長率で継続的に拡大してきた。 Tikiは、ベトナム最大で最も信頼される総合電子商取引プラットフォームになることを目指している。



(中編につづく)



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最終更新:2018年01月31日06:01

ベトナム:アメリカ大手の参入に伴い履物産業が復調の見通し

2017年には減速した履物産業への外資流入であるが、2018年はアメリカ主要企業の参入とともに盛り返しを見せる見込みである。

ベトナム南部ビンズン省に所在する株式非公開のTBSグループの会長であり、 ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(Lefaso)の会長も務めるNguyen Duc Thuan氏は、北部ハイズン省での投資の可能性を打診すべく、アメリカ・カルフォルニア州の履物メーカー大手Skechers社を視察に招致したという。実現すれば、労働者数が2万人にも達する大規模なプロジェクトになる可能性もある。

アメリカの大手履物メーカーSkechers社は、NikeAdidasといったグローバルな履物ブランドの最大級のライバルでもある。

「同社は昨年、2億点以上もの製品を出荷しており、投資先を中国からベトナムに移行しようと現在計画しています。出資者によると、ベトナムに対する投資は7億米ドルから10億米ドルに到達する可能性もあるそうです。」とThuan氏は述べた。

2017年にベトナムがグローバル市場に対して出荷した靴・サンダルは10億点以上にのぼり、138億点の中国に次ぐ第2位となっている。

ベトナムの昨年の履物・カバン製品の輸出額は180億米ドルであり、前年より11%増加している。合計輸出額の内、外国投資部門が80%以上を占めている。

スポーツシューズやカジュアルシューズで世界最大のメーカーである台湾Pou Chenグループの一つ、Idea社は20174月、ホーチミン市のタンタオ工業団地で20ヘクタールの土地を5000億ベトナムドン(2270億米ドル)でリースする契約を結んだ。

Pou Chenの代表者によると、出資者は土地の賃借契約締結後、生産工場の建設に向けた法的手続きを迅速に行ったと言う。工場は稼働すれば10万名以上の労働者の雇用を生み出す。

Pou Chenがベトナム市場に乗り出したのは、南部ドンナイ省に最初の工場を開設した1994年である。

以降同グループは大規模な生産工場を多数建設し、ベトナム各地に生産拠点を拡大していった。

ベトナムに対する合計投資額は10億米ドルを超え、現地に20万名以上もの雇用を生み出した。

昨年はベトナムの履物部門に対する外国直接投資(FDI)の資本流入が減速した。Lefasoによると、2016年後半に発表されたアメリカの環太平洋戦略的連携協定からの撤退が主な原因となっていると言う。

外国直接投資(FDI資本流入の停滞は、同部門における鞣し革・機械・設備の輸入額の縮小にもつながっているとLefasoPhan Thi Thanh Xuan総書記はいう。

特に、2015年から2016年にかけて17000万米ドルであった同部門に対する機械設備の輸入額は、昨年の11ヶ月間で14600万米ドルに縮小している。

同様に、2016年には16億米ドル近くあった鞣し革の輸入額も15億米ドルに縮小した。

しかしながら、今年施行が見込まれているEU・ベトナム自由貿易協定が、履物部門に対する外国直接投資(FDI)の資本流入の大幅増加につながるのではと期待されている。



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最終更新:2018年01月30日06:01

ベトナム:民俗画が流行ファッションに(後)

(前編より)



若い画家であるNguyn Xuân Lam氏は、伝統的な民俗画を活用する独自の方法を編み出した。

Lam氏は、民族芸術を現代的な技術でリモデルし、世間の注目を集めている。彼はグラフィックス・ソフトを使用し、伝統芸術に現代的な要素を加えている。彼のカレンダー、ノート、トートバッグ、ポストカード、ブックマーク、ファッションデザインや民族的なパターンは、多くの若者を魅了している。

今月初めに発売されたLam氏のパーカー・コレクションには、 5匹のトラ、鶴と(ベトナムの伝説的なヒーローである)Saint Gióngのプリントが施されていた。このデザインは数日で完売したが、このことは、若者たちがこの絵柄をいかに好んでいるかを証明した。

「このコレクションは、ストリート・ファッションと伝統的な模様の素晴らしい組み合わせを表現しました。」と彼は言った。「このシルクスクリーン・プリントは生地の色をクリアに保ち、ホットプレス・プリントと比較して高品質な商品を実現できます。」

Lam氏は2年前にグラフィック技術を用いて絵画を再現するという、V Li Tranh Dân Gian(民俗画 のリメイク)プロジェクトを開始した。それはベトナム美術博物館で進路に迷い、祖父母の家で見たことのある絵を偶然見つけたときから始まった。

「見事な芸術が私を圧倒し、私は旧正月の間に何か特別なことをしたいと考え始めました。それが、民俗画のリメイクというアイデアが私の頭に浮かんだ瞬間です。」

Lam氏は民族芸術を皆に、中でも特に若者に親しんでもらおうと考えている。彼のインスピレーションによって、人々は新年に民俗画を鑑賞するだけでなく、いつでもどこでもそれを楽しむことができるようになった。

今月の初め、講師のTrang氏は人生に民俗画を取り入れることをテーマとしたトークショーで、Lam氏と会談した。

「ベトナムの伝統芸術、特に民俗画は、我々の熱意によって若者の心と魂の中に残り、刻まれることが可能となるのです。」



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最終更新:2018年01月27日14:07

ベトナム:民俗画が流行ファッションに(前)

壁に絵を描くのは新石器時代に逆戻りするようなものであるが、衣類にアートを施すのがベトナムで衣類を着用する人や、それを見て楽しむ人にとって新しい体験となっている。

今日では多くの若いアーティストらが、プリント工芸品として伝承されてきた民俗画のデザインを、ジャケットや伝統的なロングドレスであるアオザイ、さらには靴にまで展開することに熱心に取り組んでいる。

彼らは近年人気の失われていた伝統的な民俗画に感銘を受け、この芸術を復活させ、現代の生活に取り入れる方法を模索している。

デザイナーのĐng Ngc Hân氏は、昨年11月に開催されたAPEC Weekの芸術イベントにおいて、Hàng Trngプリントにインスピレーションを得た伝統的なロングドレスのアオザイ・コレクションを誇らしげに披露した。このコレクションはベトナムの伝統芸術を称えるだけでなく、海外からのゲストも大いに喜ばせた。

「私が作ってきた数多くのアオザイ・コレクションの中にHàng Trngプリントに感化された要素を取り入れることによって、同時に2つのベトナム文化を紹介することができます。」と彼女は言った。

(伝統的にHàng Trngは紙の作品で、彫刻による木版によって黒インクで輪郭が描かれ、内側は人手によって様々な色で塗りつぶされている。芸術的に類似性を持つĐông Hも木版で制作されているが、異なる色合いを持つ)。

Hân氏は、2016年にハノイで開催されたアオザイ・フェスティバルにおいても、自身のコレクションを発表した。彼女はすべての人々が着用できる製品を作りたいと考えており、コレクションの中には、子供、障害者、肥満の人々向けにデザインされたものもあった。彼女にとってこのフェスティバルは、アオザイと民俗画を人々に再び広めるチャンスとなった。

「このコレクションはベストセラーとなりました。」とHân氏はベトナムニュース紙に語った。「大人も子供もこのデザインを大好きになってくれました。また外国人も、このコレクションのロングドレスを暖かく受け入れてくれました。」

「多くの親たちはベトナム文化を風化させないために、子供たちにHàng Trngプリントのアオザイを購入しています。子供たちはこの民俗画がどのようなものであったか忘れていたかもしれませんが、この服を着用することで思い出しました。」

人々がベトナムの民族芸術について話すとき、通常Đông Hプリントを念頭に置いており、Hàng Trngプリントはあまり知られていないようである。それが故にHân氏は、Hàng Trngプリントをデザインに使用することを決めた。

Hân氏はHàng Trngプリントに関する多くの書類を読んだ。彼女は、経験豊富で、おそらくこのジャンルにおける最後の芸術家であるLê Đình Nghiên 氏にも相談した。彼は古来より紅河デルタに伝わるこの伝統的な絵画を保存するために、最善を尽くしてきた。

HânさんからHàng Trngプリントをアオザイに利用することについて相談された時、私はとても驚きました。」とNghiên氏は言った。

Nghiên氏は、彼や家族が何年もかけて収集した絵や資料をHân氏に貸してくれたため、彼女は豊富なデザインから選択することができたという。

Hàng Trng民俗プリントには、宗教、旧正月、社会的な風習、人気の物語のイラストなどが含まれる。

この民俗画は一般的にカラフルで、赤、オレンジ、黄、ピンク、緑や青などの強い色彩が特徴的である。こうした基本色は独特なスタイルを表現するのに使用されている。

一部の職人は、木版を用いて絵のベースとなる黒い輪郭をプリントし、そのあと内側を埋めていくが、また別の職人は木版を使用せずに、絵をすべて手で描くという。

その後、貼り付けのプロセスに移る。絵は通常、木の樹皮から作られたpoonah紙に描かれているが、この絵を折り目を付けずに平らに保ったまま貼り付けるのは熟練のスキルが必要である。

だが、最も高度な作業は着色のプロセスである。絵は層ごとに着色されるが、最初の層が乾燥して初めて2番目の層に着手が可能となり、各絵に「魂」が込められていく。鮮やかな色合いは熟練した職人にのみ作り出すことができるという。

ハノイ建築大学の講師であるTrnh Thu Trang氏は、何年も前にイベントでNghiên氏と会い、共にこのテーマに取り組み始めた。

Trang氏は、自身がHàng Trngプリントに完全に魅了されていると言った。「私の目の前に広がる色彩の世界です。」と彼女は言った。「その鮮やかな色は私を魅了しました。私は当時の絵に恋してしまいました。」

最近彼女は、Nghiên氏が制作した絵画や、そのデザインを衣服に取り入れるための彼女の研究書を扱った展示会を開催した。

この展示会は「The New Classics」というタイトルで、125日までハノイのNguyn Thái Hc 通り115にあるĐông Aギャラリーで開催されている。民俗画は伝統芸能の一部であるが、若者の多くはほとんどそれを見たことがないという。

Trang氏は、若い芸術家らによるHàng Trngプリントを保存する取り組みや、Nghiên氏のサポートを受けて、子供たちにこの芸術に対する解釈を指導するなどの支援を行うために、’S’ Riverグループを設立した。

このS’ Riverグループは、衣服や商品の包装などにHàng Trngプリントのパターンや色を組み合わせるという現代的な方法を採用している。それでもこの芸術の「魂」は残されている。

Hàng Trngプリントは古典だけでなく、現代的なテーマもカバーすることができます。私は、旧正月のドライフルーツボックスや米クラッカー、スリッポンなどの製品にも現代的なデザインのHàng Trngプリントを活用したいと考えています。」と彼女は言った。

Trang氏の「Ha Sc Vit(ベトナムカラーの絵画)」と題した本では、Hàng Trngプリントの色、模様や内容だけでなく、現代製品に応用する場合の可能性についても紹介している。

「私はHàng Trngプリントをデジタル化し、グラフィックデザインにも活用しています。」と Trang氏は言った。「私は他の人々にも、これらのパターンを使用してもらえるよう、インスピレーションを与えたいと思います。」

これはHàng Trngプリントの価値を分析するための、ベトナムで最初のプロジェクトとなった。彫刻家で講師でもあるNguyn Xuân Thành氏は、そのプリントを見に展示会に行ったと述べた。彼は、Trang氏やHân氏のような若者がいなければ、「このジャンルは失われていたかもしれません。」と言った。

Thành氏は、デザイナーらがĐông HKim Hoàngのような他の民俗画を再発見することを期待している。



(後編につづく)



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最終更新:2018年01月27日13:07

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