インドシナニュース

ベトナム:Eコマース市場の競争はさらに加速する見込み

中国の提携企業Shopee flying upによるTikiへの出資、AlibabaLazadaに対する追加投資、Cho Totの新たな試みの発表など、ベトナムのEコマース市場には今年、予想だにされていなかった様々な要素が含まれている。



競争市場

長期に及ぶ交渉の末、中国の大手小売り企業JD.comTiki.vnに対して1兆ベトナム・ドン(4400万米ドル)の出資を行うことを発表した。これによりJDTikiの最大株主となる。

出資された資金については、人材育成や倉庫の物流の改善、さらにはTiki最速のクリックデリバリーサービスである「Tikinow」の宣伝の研究などに充てられる予定である。これによってTiki.vnがベトナムEコマース市場に返り咲くのではと予想されている。

今後の戦略についてはまだ発表されていなが、Tikiはマーケットプレイスを先日開設しており、セラーの招致と「注文から2時間以内の配達」を宣伝する事に力を入れていく。

一方、オープンから1年のShopeeはベトナムの国内市場で急速に発展を遂げている。市場調査会社iPrice Groupの調査書によると、2017年の第三・第四四半期には、ShopeeのショッピングアプリがLazadaベトナムを追い抜いたという。

Shopeeではデリバリーの方針を変える予定はなく、オーダーに対する手数料も取るつもりはないとCEOTran Tuan Anh氏は述べた。「こうしたサポートポリシーを取り下げるつもりはありません。」

一方でLazadaShopeeベトナムに対抗すべく、個人のオーダーについてサービスの変更を行った。手数料を半額にし、年末の二大商機の期間中の配送料を無料にしたのがLazadaの最新の取り組みである。

Sendo (FPT)Zalo (VNG)といった国内にあるいくつかのEコマースブランドについては今年中に拡大する兆しはない。こうした競争に伴い、次の数年間には合併・買収(M&A)がトレンドとなる可能性がある。業界の大手は、競争からドロップアウトするまで中小企業を押しやるであろう。



新たな要素

GoogleTemasekによる最新のレポートによると、東南アジアのEコマース市場は2017年に110億米ドル規模に到達している。これは2015年と比較して41%増となる数字である。33%を占めるベトナムは最も成長著しい市場の一つである。

それが故、このセクターの競争は激化しつつある。Cho Totの出現には、この競争をさらに加速させようとする野望が垣間見られる。701Search社の取締役社長であり、Cho Totを所有するTelenorグループのオンライン広告部門代表を務めるJohan Rostoft氏によると、同社ではオンライン広告などの新たな商機を模索しているのだという。

SendoZaloShopeeではこれに似たサービスの提供をすでに行っており、このモデルはベトナムや海外にとって決して新しいモデルではない。倉庫や運送業者を必要としないという強みにより、こうした三社はLazadaTikiなどの他のモデルを採用するサイトより急速に発展している。TelenorCho Totではアプリを通じて消費者がビジネスを行い、運送業者と繋がることができるとRostoft氏はのべた。またTelenorはパキスタンの銀行を買収し、金融技術アプリケーションを展開している。こうしてCho Totは、ショップ、配送サービス、電子決済を提供する総合的なEコマースシステムに発展することが期待されている。

しかしながら2018年、ベトナムでは自動車、不動産、電子機器などのオンライン広告にフォーカスするにとどまっており、Cho Totへのアクセス数の半分がこうしたコンテンツで占められている。発展途上国では、オンライン広告へのアクセスが総アクセス数の半分に相当している。

iPriceグループによると、タイやマレーシアとは異なり、ベトナムでは B2C (business to client)モデルがまだ確立されていないという。そのためLazadaTiki、そしてShopeeでは、依然としてB2CC2Cの二つのモデルを併用しているのである。

結果としてLazadaTikiといった企業が新規参入企業の障害となり、商品やサービス構造、顧客へのアプローチ法を革新させるべくCho TotSendoZaloShopeeを通じてC2Cモデルを推し進めているのである。



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最終更新:2018年02月06日18:29

ベトナム:外資系企業がオンライン小売を買収(後)

(中編より)



さらに中国のeコマース大手のAlibabaは、ベトナムを含む東南アジア全域で事業を拡大していくという計画を表明した。2017年にAlibabaは、Lazada Groupの株式持分を51%から83%に増やすために、10億米ドルを追加で投資すると発表した。Lazada Group傘下の Lazada Vietnam社は、ベトナムのハイテク産業において最大の収益を上げている企業である。

一方でシンガポールの電子商取引プラットフォームShopeeは、ベトナムで2016年にサービス開始以来、堅調な成長を遂げている。Shopeeの親会社であるSea社は、最近ニューヨーク証券取引所に上場し、8億米ドルの資金を獲得した。Sea社は、ベトナムを含む東南アジア地域のeコマース市場で、さらに成長を遂げていくという自信に満ちている。

ベトナムのeコマース協会のNguyen Thanh Hung会長によると、Amazonもベトナム市場に対し、野心的な事業計画を押し進めているという。Amazonは商品をベトナムに輸出し、同時にベトナムから商品を輸入したいと考えている。また、ベトナムの中小企業がAmazonのサイト上で商品を販売するのをサポートする予定としている。



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最終更新:2018年01月31日12:01

ベトナム:外資系企業がオンライン小売を買収(中)

(前編より)



ノルウェーのテレコムグループであるTelenor社は、昨年にCho Totを買収した後も、引き続きベトナムのオンライン小売市場に関心を寄せている。

「我々はCho Totの運営とベトナム市場に非常に関心を持っています。」と701Search のマネージングディレクターであり、Telenor Groupのオンライン広告部門の副社長であるJohan Rostoft氏は述べた。

現時点でCho Totは、ベトナムで商品を売買するのに最も有効な最大手の取引所で、中古携帯電話の売却、新しいバイクの購入や自宅周辺での販売住宅の検索など、あらゆる取引を扱うプラットフォームとして多くの人々に利用されている。

5年間にCho Totは力強い営業成績を記録しており、2017年には月間10億ページビューや、330万件の取引成約件数を達成した。またプラットフォーム上のリスティング広告数は昨年比11%も増加し、取引成約金額は2016年比34%増となる280万米ドルとなった。

Rostoft氏によると、Telenor社はベトナムにおけるデジタルサービスの潜在的な成長可能性を信じているという。「携帯網のカバー率や格安のデータ接続ツールは、東南アジア全域で急速に普及しています。間もなく誰もがスマートフォンを持ち、モバイルのデジタルサービスにアクセスする時代が到来します。この地域、中でもベトナムの人々は、既にデジタルサービスを日常的に使いこなしています。」と彼は言った。

Telenor社はかねてより、オンライン広告について収益性の高い有望なデジタルサービスとみなしており、世界の有力サービスプロバイダーと提携し、複数の広告サイトに多額の投資を行うことによってこの事業に参入した。昨年Telenor社は、グループ会社が保有するラテンアメリカの資産を売却し、代わりにベトナムのCho Tot、マレーシアのMudah、ミャンマーのOnekyatを買収して、東南アジア地域に特化することにした。

Cho TotBryan Teo CEOによると、このサイトは5年間の運用を経て、ベトナム市場でもトップのプラットフォームに成長したという。しかし取引量や広告の観点からは、Cho TotはまだC2Cセグメントにおいて成長する余地が残されていると彼は述べた。

2018年には、中古品の売り手、買い手双方にとって最良の機能性を提供できるよう改善して参ります。我々は、車両、不動産や家電製品などの一連の商材について、ユーザー向けのカスタマイズ機能の開発に投資を行ってきました。」と彼は続けた。



(後編につづく)



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最終更新:2018年01月31日10:00

ベトナム:外資系企業がオンライン小売を買収(前)

外資系企業は、発展を続けるベトナムのオンライン小売市場において主導権を握ろうと、現地企業に対する資本投下の姿勢を強めている。

中国最大の小売業者であるJD.comは最近、ベトナムのB2Cを対象とした大手電子商取引プラットフォームであるTikiに対して戦略的投資を行うことによって、東南アジアにおける新たな足がかりを得た。Tikiが最近実施したシリーズC投資グラウンドにおいて、JD.comは主要な共同出資者として持分契約を締結した。このシリーズC投資ラウンドの成立はTikiが一定の決算条件を満たしていることが条件となるが、成立した場合はJD.comTikiの最大株主の1人となる。

JD.comは、販売プロモーション、国際取引、物流や商品補充、テクノロジー、資金調達や業務管理を含む幅広い領域において、Tikiと提携することとしている。JD.comはインドネシアで既に電子商取引プラットフォームを所有、運営しており、最近ではタイ市場に参入するために、タイの複合企業であるCentral Groupと提携した。今回のTikiに対する投資によって、JD.comによる東南アジアにおける新たな成長の足掛かりにベトナムが加わったこととなる。

「ソーシャルメディアをeコマースに活用するというJD.comの強みを活かし、VNG社と共同で遂行するソーシャルネットワーキングとモバイル決済分野におけるTikiとのパートナーシップ事業においては、ベトナムのサプライヤーや消費者に他社とは異なるサービスを提供することを目指しています。我々はTikiと協力して、ベトナムの消費者に世界一流のeコマース体験を提供することを楽しみにしています。」とJD.comインターナショナルのWinston Cheng社長は述べた。

この事業によって、TikiJD.comは協力して幅広いラインナップのグローバルブランドを消費者に届けることができる一方で、ベトナムの国内ブランドについてもJD.comのグローバルプラットフォームを通じて国際的に展開することが可能になるという。

7年間の事業運営の中で、Tikiは業界平均の3倍となる年間3桁の成長率で継続的に拡大してきた。 Tikiは、ベトナム最大で最も信頼される総合電子商取引プラットフォームになることを目指している。



(中編につづく)



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最終更新:2018年01月31日06:01

ベトナム:アメリカ大手の参入に伴い履物産業が復調の見通し

2017年には減速した履物産業への外資流入であるが、2018年はアメリカ主要企業の参入とともに盛り返しを見せる見込みである。

ベトナム南部ビンズン省に所在する株式非公開のTBSグループの会長であり、 ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(Lefaso)の会長も務めるNguyen Duc Thuan氏は、北部ハイズン省での投資の可能性を打診すべく、アメリカ・カルフォルニア州の履物メーカー大手Skechers社を視察に招致したという。実現すれば、労働者数が2万人にも達する大規模なプロジェクトになる可能性もある。

アメリカの大手履物メーカーSkechers社は、NikeAdidasといったグローバルな履物ブランドの最大級のライバルでもある。

「同社は昨年、2億点以上もの製品を出荷しており、投資先を中国からベトナムに移行しようと現在計画しています。出資者によると、ベトナムに対する投資は7億米ドルから10億米ドルに到達する可能性もあるそうです。」とThuan氏は述べた。

2017年にベトナムがグローバル市場に対して出荷した靴・サンダルは10億点以上にのぼり、138億点の中国に次ぐ第2位となっている。

ベトナムの昨年の履物・カバン製品の輸出額は180億米ドルであり、前年より11%増加している。合計輸出額の内、外国投資部門が80%以上を占めている。

スポーツシューズやカジュアルシューズで世界最大のメーカーである台湾Pou Chenグループの一つ、Idea社は20174月、ホーチミン市のタンタオ工業団地で20ヘクタールの土地を5000億ベトナムドン(2270億米ドル)でリースする契約を結んだ。

Pou Chenの代表者によると、出資者は土地の賃借契約締結後、生産工場の建設に向けた法的手続きを迅速に行ったと言う。工場は稼働すれば10万名以上の労働者の雇用を生み出す。

Pou Chenがベトナム市場に乗り出したのは、南部ドンナイ省に最初の工場を開設した1994年である。

以降同グループは大規模な生産工場を多数建設し、ベトナム各地に生産拠点を拡大していった。

ベトナムに対する合計投資額は10億米ドルを超え、現地に20万名以上もの雇用を生み出した。

昨年はベトナムの履物部門に対する外国直接投資(FDI)の資本流入が減速した。Lefasoによると、2016年後半に発表されたアメリカの環太平洋戦略的連携協定からの撤退が主な原因となっていると言う。

外国直接投資(FDI資本流入の停滞は、同部門における鞣し革・機械・設備の輸入額の縮小にもつながっているとLefasoPhan Thi Thanh Xuan総書記はいう。

特に、2015年から2016年にかけて17000万米ドルであった同部門に対する機械設備の輸入額は、昨年の11ヶ月間で14600万米ドルに縮小している。

同様に、2016年には16億米ドル近くあった鞣し革の輸入額も15億米ドルに縮小した。

しかしながら、今年施行が見込まれているEU・ベトナム自由貿易協定が、履物部門に対する外国直接投資(FDI)の資本流入の大幅増加につながるのではと期待されている。



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最終更新:2018年01月30日06:01

ベトナム:民俗画が流行ファッションに(後)

(前編より)



若い画家であるNguyn Xuân Lam氏は、伝統的な民俗画を活用する独自の方法を編み出した。

Lam氏は、民族芸術を現代的な技術でリモデルし、世間の注目を集めている。彼はグラフィックス・ソフトを使用し、伝統芸術に現代的な要素を加えている。彼のカレンダー、ノート、トートバッグ、ポストカード、ブックマーク、ファッションデザインや民族的なパターンは、多くの若者を魅了している。

今月初めに発売されたLam氏のパーカー・コレクションには、 5匹のトラ、鶴と(ベトナムの伝説的なヒーローである)Saint Gióngのプリントが施されていた。このデザインは数日で完売したが、このことは、若者たちがこの絵柄をいかに好んでいるかを証明した。

「このコレクションは、ストリート・ファッションと伝統的な模様の素晴らしい組み合わせを表現しました。」と彼は言った。「このシルクスクリーン・プリントは生地の色をクリアに保ち、ホットプレス・プリントと比較して高品質な商品を実現できます。」

Lam氏は2年前にグラフィック技術を用いて絵画を再現するという、V Li Tranh Dân Gian(民俗画 のリメイク)プロジェクトを開始した。それはベトナム美術博物館で進路に迷い、祖父母の家で見たことのある絵を偶然見つけたときから始まった。

「見事な芸術が私を圧倒し、私は旧正月の間に何か特別なことをしたいと考え始めました。それが、民俗画のリメイクというアイデアが私の頭に浮かんだ瞬間です。」

Lam氏は民族芸術を皆に、中でも特に若者に親しんでもらおうと考えている。彼のインスピレーションによって、人々は新年に民俗画を鑑賞するだけでなく、いつでもどこでもそれを楽しむことができるようになった。

今月の初め、講師のTrang氏は人生に民俗画を取り入れることをテーマとしたトークショーで、Lam氏と会談した。

「ベトナムの伝統芸術、特に民俗画は、我々の熱意によって若者の心と魂の中に残り、刻まれることが可能となるのです。」



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最終更新:2018年01月27日14:07

ベトナム:民俗画が流行ファッションに(前)

壁に絵を描くのは新石器時代に逆戻りするようなものであるが、衣類にアートを施すのがベトナムで衣類を着用する人や、それを見て楽しむ人にとって新しい体験となっている。

今日では多くの若いアーティストらが、プリント工芸品として伝承されてきた民俗画のデザインを、ジャケットや伝統的なロングドレスであるアオザイ、さらには靴にまで展開することに熱心に取り組んでいる。

彼らは近年人気の失われていた伝統的な民俗画に感銘を受け、この芸術を復活させ、現代の生活に取り入れる方法を模索している。

デザイナーのĐng Ngc Hân氏は、昨年11月に開催されたAPEC Weekの芸術イベントにおいて、Hàng Trngプリントにインスピレーションを得た伝統的なロングドレスのアオザイ・コレクションを誇らしげに披露した。このコレクションはベトナムの伝統芸術を称えるだけでなく、海外からのゲストも大いに喜ばせた。

「私が作ってきた数多くのアオザイ・コレクションの中にHàng Trngプリントに感化された要素を取り入れることによって、同時に2つのベトナム文化を紹介することができます。」と彼女は言った。

(伝統的にHàng Trngは紙の作品で、彫刻による木版によって黒インクで輪郭が描かれ、内側は人手によって様々な色で塗りつぶされている。芸術的に類似性を持つĐông Hも木版で制作されているが、異なる色合いを持つ)。

Hân氏は、2016年にハノイで開催されたアオザイ・フェスティバルにおいても、自身のコレクションを発表した。彼女はすべての人々が着用できる製品を作りたいと考えており、コレクションの中には、子供、障害者、肥満の人々向けにデザインされたものもあった。彼女にとってこのフェスティバルは、アオザイと民俗画を人々に再び広めるチャンスとなった。

「このコレクションはベストセラーとなりました。」とHân氏はベトナムニュース紙に語った。「大人も子供もこのデザインを大好きになってくれました。また外国人も、このコレクションのロングドレスを暖かく受け入れてくれました。」

「多くの親たちはベトナム文化を風化させないために、子供たちにHàng Trngプリントのアオザイを購入しています。子供たちはこの民俗画がどのようなものであったか忘れていたかもしれませんが、この服を着用することで思い出しました。」

人々がベトナムの民族芸術について話すとき、通常Đông Hプリントを念頭に置いており、Hàng Trngプリントはあまり知られていないようである。それが故にHân氏は、Hàng Trngプリントをデザインに使用することを決めた。

Hân氏はHàng Trngプリントに関する多くの書類を読んだ。彼女は、経験豊富で、おそらくこのジャンルにおける最後の芸術家であるLê Đình Nghiên 氏にも相談した。彼は古来より紅河デルタに伝わるこの伝統的な絵画を保存するために、最善を尽くしてきた。

HânさんからHàng Trngプリントをアオザイに利用することについて相談された時、私はとても驚きました。」とNghiên氏は言った。

Nghiên氏は、彼や家族が何年もかけて収集した絵や資料をHân氏に貸してくれたため、彼女は豊富なデザインから選択することができたという。

Hàng Trng民俗プリントには、宗教、旧正月、社会的な風習、人気の物語のイラストなどが含まれる。

この民俗画は一般的にカラフルで、赤、オレンジ、黄、ピンク、緑や青などの強い色彩が特徴的である。こうした基本色は独特なスタイルを表現するのに使用されている。

一部の職人は、木版を用いて絵のベースとなる黒い輪郭をプリントし、そのあと内側を埋めていくが、また別の職人は木版を使用せずに、絵をすべて手で描くという。

その後、貼り付けのプロセスに移る。絵は通常、木の樹皮から作られたpoonah紙に描かれているが、この絵を折り目を付けずに平らに保ったまま貼り付けるのは熟練のスキルが必要である。

だが、最も高度な作業は着色のプロセスである。絵は層ごとに着色されるが、最初の層が乾燥して初めて2番目の層に着手が可能となり、各絵に「魂」が込められていく。鮮やかな色合いは熟練した職人にのみ作り出すことができるという。

ハノイ建築大学の講師であるTrnh Thu Trang氏は、何年も前にイベントでNghiên氏と会い、共にこのテーマに取り組み始めた。

Trang氏は、自身がHàng Trngプリントに完全に魅了されていると言った。「私の目の前に広がる色彩の世界です。」と彼女は言った。「その鮮やかな色は私を魅了しました。私は当時の絵に恋してしまいました。」

最近彼女は、Nghiên氏が制作した絵画や、そのデザインを衣服に取り入れるための彼女の研究書を扱った展示会を開催した。

この展示会は「The New Classics」というタイトルで、125日までハノイのNguyn Thái Hc 通り115にあるĐông Aギャラリーで開催されている。民俗画は伝統芸能の一部であるが、若者の多くはほとんどそれを見たことがないという。

Trang氏は、若い芸術家らによるHàng Trngプリントを保存する取り組みや、Nghiên氏のサポートを受けて、子供たちにこの芸術に対する解釈を指導するなどの支援を行うために、’S’ Riverグループを設立した。

このS’ Riverグループは、衣服や商品の包装などにHàng Trngプリントのパターンや色を組み合わせるという現代的な方法を採用している。それでもこの芸術の「魂」は残されている。

Hàng Trngプリントは古典だけでなく、現代的なテーマもカバーすることができます。私は、旧正月のドライフルーツボックスや米クラッカー、スリッポンなどの製品にも現代的なデザインのHàng Trngプリントを活用したいと考えています。」と彼女は言った。

Trang氏の「Ha Sc Vit(ベトナムカラーの絵画)」と題した本では、Hàng Trngプリントの色、模様や内容だけでなく、現代製品に応用する場合の可能性についても紹介している。

「私はHàng Trngプリントをデジタル化し、グラフィックデザインにも活用しています。」と Trang氏は言った。「私は他の人々にも、これらのパターンを使用してもらえるよう、インスピレーションを与えたいと思います。」

これはHàng Trngプリントの価値を分析するための、ベトナムで最初のプロジェクトとなった。彫刻家で講師でもあるNguyn Xuân Thành氏は、そのプリントを見に展示会に行ったと述べた。彼は、Trang氏やHân氏のような若者がいなければ、「このジャンルは失われていたかもしれません。」と言った。

Thành氏は、デザイナーらがĐông HKim Hoàngのような他の民俗画を再発見することを期待している。



(後編につづく)



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最終更新:2018年01月27日13:07

ベトナム:新イベント「ショップ・アンド・ストア・ベトナム」を3月末に開催(後)

(前編より)



Q:ショップ・アンド・ストア・ベトナム」のコンセプトとミッションは何でしょうか?

 

A: 我々は豊富なコンテンツ配信と、会議と展示会の組み合わせによってこの業界を360度展望することに焦点を当てた、新しいコンセプトの国際会議展示会を立ち上げようと考えています。

ショップ・アンド・ストア・ベトナム」では、小売テクノロジー、金融ソフトウェア、店舗管理システム、ケータリングや接客機器、プロの小売サービス、eコマースシステムなどの領域において、世界一流のソリューション供給業者を集める予定です。

この展示会はまた、ビジネスミーティングの場であり、フランチャイズブランド各社が起業家、投資家や、ワールドクラスのフランチャイズチェーンや小売ブランドに参画したいと考える潜在的なバイヤーと出会うことのできるハブ拠点となるようデザインされています。

この展示会で出席者は、15以上の国や地域から100社以上の企業の代表者と面会する機会を得られることになります。

同時に「ショップ・アンド・ストア・ベトナム」カンファレンスでは、プロ、アマ双方の専門家からの有益なアドバイスやヒント、投資家向けの現地情報、地元のビジネスマン向けの最新トレンド紹介や、シンプルですが最も効果的なネットワーキングなど、独自のラインナップが用意されています。

その他数多くの有意なイベントが準備されており、例えばキャッシュレス社会の流れに沿った将来の店舗形態として、「デジタルスーパーマーケット」のデモンストレーションなどがあります。

 

Q: 商機を追い求めている新規ビジネス参入の候補者に対し、何かアドバイスはありますか?

 

A: ベトナムの消費者産業は、安定的にプラス成長を続ける見込みです。「ASEAN connected 2016」という調査レポートによると、HSBCは東南アジアの中でベトナムの中流階級層の増加率が最も早く、2012年には1200万人であったのが、2020年には3300万人に達すると予測しています。

豊富な若年層や急速な都市化、雇用、ビジネス、所得の機会増を伴う経済の開放化などを背景に、消費者支出は増加し続けています。この増え続ける消費者需要に対応するために、事業を開始または拡大するのに、これまでにない絶好のタイミングが訪れているのです。



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最終更新:2018年01月24日13:01

ベトナム:新イベント「ショップ・アンド・ストア・ベトナム」を3月末に開催(前)

人口の都市集中と国内消費の増加に伴い、ベトナムはフランチャイズや小売ビジネスの商機に溢れている。

こうしたトレンドに対応するため、アセアンにおける大手イベント企画会社であるタイのReed Tradex社は、小売やフランチャイズ事業の新しいビジネスモデルを紹介する「ショップ・アンド・ストア・ベトナム」という国際会議展示会を開催しようとしている。Reed Tradex社のSuttisak Wilanan副社長は、このイベントに関していくつかの見通しを示した。

 

Q:ショップ・アンド・ストア・ベトナム」のアイデアはどこから生まれたのですか?

 

A: ベトナムが消費者ビジネスにおいて幅広く国際社会を受け入れ続ける中で、多国籍の小売企業やフランチャイズ企業は、この市場に浸透するために積極的な取り組みを行ってきました。彼らは、人口の60%を30歳未満が占め、市場規模も大きく若年層が厚いこの国に魅力を感じています。

ベトナム商工省の統計によると、2007年から2016年の間に、164の外資系フランチャイズ企業が201のブランドをベトナムに持ち込みました。そのうち食料や飲料のフランチャイズが40%を占めます。

一方で先手を取って優位に立つ地元の小売業者であっても、より激しさの増す競争に向け、手を尽くす必要があります。それには単に商品が手頃な価格で高品質であれば良いという訳ではありません。

消費者市場における急激な変化に鑑みると、フランチャイズ企業や小売業者にとって今、テクノロジーが競争を勝ち抜く上で重要なポイントとなっています。

今回のイベントは、市場からの要請によって実現しました。Reed Tradex社では、ベトナムの小売業およびフランチャイズ業の調査を開始し、特にフランチャイズ業は決して目新しくはないものの、まだ十分な開発余地があることが分かっています。

 

Q: フランチャイズ加盟店に名乗りを上げようとしている事業者は皆、次のような同様の疑問を抱いているようです。フランチャイズ事業の成功はどのように保証されるのでしょうか? フランチャイズ本部とその加盟店の関係性において、最も重要な点は何でしょうか? トレーニングやサポートはどのように行われますか? この投資には価値があり、マーケティングは効果的に機能するでしょうか?

 

A: 小売業やフランチャイズ業は将来有望ですが、この事業を発展させるために必要な実務知識を得られるような機会はほとんどありません。 これらの業界におけるビジネスチャンスと課題に対応するため、Reed Tradex社では国際会議展示会である「ショップ・アンド・ストア・ベトナム 2018」(SSV18)を企画し、ビジネスを包括的に拡大しようとしている、あらゆる企業のニーズに対応することを決めました。第1回は、201832830日にホーチミン市で開催する予定です。



(後編につづく)



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最終更新:2018年01月24日12:11

ベトナム:イオンモールハイフォン店は2018年第2四半期に着工予定

ハイフォン人民委員会と協力の上、イオンモールハイフォン店の開業準備を進める日本のショッピングモールデベロッパー イオンモールは、2018年初めまでに手続きを完了させ、同年第2四半期に建設を開始すべく作業を加速させている。

ハイフォン人民委員会幹部らとの会合で、イオンモールベトナムの岩村康次社長はハイフォン店の開発のためにViet Phat Import-Expor Trading JSCらと契約を交わしたことを認めた。開店により地元におよそ2000の新規雇用が創出されると見込まれている。

岩村社長は人民委員会に対しスケジュール通り建設を開始できるようサイトの整地を急ぐよう要請した。

ハイフォン市は今月中に整地を完了し、同時にさまざまな手続きの承認を20181月にも行う予定。加えて、ハイフォン市は2019年のHo Sen- Cau Rao 2号線をはじめとする輸送インフラの建設を加速させ、イオンモールの開業に備える。

イオンモールベトナムは9月にハイフォン投資・貿易・観光促進センターと本プロジェクトに関する覚書を交わしている。

この覚書では、イオンモールベトナムは総合ショッピングモールの建設において投資、建設、管理、開発を担い、ケータリング、子供向けアミューズメントパークなど関連サービスを提供し、賃貸スペース、カウンター、棚などすべての建設、整備、内装を行う。

施設は18000万米ドル(約4兆ドン)規模で、敷地面積9.3ヘクタール、Ho Sen-Cau Rao 2 Routeに位置する。イオンモールの店舗としてはベトナム北部で3店舗目、ベトナム全国では6店舗目となる。

2020年の開業を予定するハイフォン店にはハイフォンおよびクアンニン省、ハイズオン省、タイビン省をはじめとする隣接地域から年間1300万人の来店者が見込まれている。ハイフォン店は地域の買い物の利便性を向上させるのみならず、エンターテイメント施設や教育施設も予定されており、あらゆる年代に向けた多目的施設、文化社会活動の場としても機能する予定である。



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最終更新:2017年12月21日13:34

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