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ベトナム:ハノイで国際繊維・アパレル産業博覧会が開幕

ハノイでの繊維・アパレル産業博覧会2019HanoiTex2019)が1023日にハノイで開幕した。

この3日間のイベントは、ベトナム繊維公団(Vinatex)、ベトナム繊維協会(VITAS)、およびCP Exhibition Hong Kongが共同で開催。

VITASTruong Van Cam副会長は、この博覧会はベトナム繊維・アパレル産業の重要なイベントの1つであり、ベトナム繊維・アパレル産業に役立つ最新の情報だけでなく、業界の先端技術、機器、アクセサリーを集めていると述べた。

VinatexLe Tien Truong社長によると、この博覧会は、中国、大韓民国、ドイツ、イタリア、英国、米国などの世界15の国と地域から179のサプライヤーが参加している。

HanoiTex2019は、ベトナム繊維・アパレル産業が現代的で環境に優しい機器を学び、選択するための条件を整えている。また、このイベントは、企業がパートナーと出会い、ブランドを宣伝し、ビジネスチャンスを模索する機会を提供する。

Cao Quoc Hung商工副大臣は、繊維・アパレル産業が雇用の創出、社会福祉の確保、予算への貢献において重要な役割を果たしていることを証明したと述べた。

ベトナムは現在、繊維・アパレル製品の輸出で世界第3位にランクされており、2018年の輸出収入は360億米ドルを超え、2029年の推定輸出収入は400億米ドル。

業界は200万人以上の雇用を創出しており、毎年さらに20万人の雇用を生み出している。



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最終更新:2019年10月24日12:28

ベトナム:EU市場への繊維・アパレル製品輸出の加速(後)

(前編より)

 

原材料の積極的な準備

EVFTAが施行されると、一部の関税線はただちに0%に減少、または計画に従い徐々に減少するため、ベトナムの繊維・アパレル産業はEU市場への輸出を加速する機会を生み出す。これまでのところ、繊維・アパレル製品の平均税率は常に約16%だったが、ミャンマーやカンボジアなどのベトナムの繊維・アパレル産業の競合国の中には、その未開発国ゆえ0%の優遇税率が適用される。

ベトナムは発展途上国としてより高い輸出関税の対象となり、EU市場の開拓は期待されたほど効果的ではない。この問題に言及して、ベトナム繊維協会(Vitas)Truong Van Cam副会長は、近年のベトナムの繊維・アパレル産業の成長率は常に2桁におよび、依然として高いままであると述べた。2018年だけでも、EU市場へのベトナムの繊維・アパレル製品の輸出は米国(130億米ドル以上)に次いで42億米ドルを超える輸出となっている。

ベトナムのアパレル産業は市場への中程度の輸出国と見なされているが、EUへの輸出計画が優れているため、インド、中国、バングラデシュなどの国と未だに同様の関税の対象である。したがって、EVFTAが発効すると、特に関税に関して、繊維・アパレル産業に多くの機会が開かれるだろう。したがって、もしベトナムが原産地規則を満たせば、それは0%の優遇関税を享受することになる。

しかし、現在ベトナムの繊維・アパレル部門が直面している困難は、その生地の供給元が外国に依存しすぎていることである。輸入高は中国から70億米ドル(55)、韓国から21億米ドル(16)、台湾(中国)から16億米ドル、日本から75000万米ドルである。EVFTAの規制によると、EUからの輸出品を製造するために韓国から輸入された生地のみが原産地規則に適合し、0%関税の享受を認められている。一方、その他の国から輸入された生地は認められない。

経済専門家のBui Kim Thuy氏は、EVFTAの原産地規則は布地の段階からのみ規定されているため、繊維・アパレル産業に関しては、EVFTAは環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)ほど厳格ではないと述べた 。しかし、EVFTA非加盟国市場から生地を輸入しなければならないため、依然としてベトナムの繊維・アパレル産業のボトルネックとなっている。しかし、EVFTAには「第三者による累積」を可能にするより柔軟な規定がある。それは、ベトナムとEUがそれぞれ同時にパートナー国とFTAを締結している場合、ベトナムはその第三者国のパートナーのインプットを使用し、その国を原産地とすることを許可されている。

例えば、ベトナムとEUは現在韓国とFTAを締結しているため、ベトナムはEVFTAの下で優遇税を享受するために韓国からのインプットを累積することができる。したがって、将来的には、アセアン諸国やベトナムのFTAパートナーがEUとのFTAを締結している場合、ベトナムはEVFTAの原産地規則を満たす原材料を輸入するための市場をさらに多く持つことになる。

VitasTruong Van Cam副会長は、EUは非常に要求が厳しい市場であり、製品の品質、衛生状態、安全性、環境問題および労働問題に厳しい要件があると述べた。これらは企業にとっての課題となる。したがって、ベトナム企業は輸出の生産を促進する機会を掴むためにはEVFTAの規制に関して徹底的に学ぶ必要がある。さらに、国内外の大企業間の協力と調整を強化し、原産地関連の要件を確実にしながら、生地を製造する必要がある。次に、企業は生産性向上、コスト削減、および競争力強化のために、人的資源の質を向上させ、現代的な科学技術進歩を適用する必要もある。

VinatexCao Huu Hieu部長は、EUには多くの加盟国があるため容易にアクセス出来る市場ではないこと、米国と比較して注文が比較的少量なこと、製品パターンを変更する時間が比較的近いこと、および顧客が非常に慎重であることを認めた。そして、製品の品質と安全管理の段階で要求が厳しくなる。しかし、EU市場の利点は、平均輸入単価がかなり良いということである。将来、減税の恩恵を受け、ベトナムの繊維・アパレル企業はEU市場の促進、開発、発展において間違いなくより大胆になるだろう。



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最終更新:2019年07月17日12:01

ベトナム:EU市場への繊維・アパレル製品輸出の加速(前)

ベトナム- 欧州連合(EU)自由貿易協定(EVFTA)への最近の調印は、ベトナムの繊維・アパレル産業が輸出市場を拡大する多くの可能性を切り拓くことが期待されている。

しかし、このチャンスを十分に引き出すためには、企業は最新機器購入における更なる投資、競争力の強化を目指して管理業務と製品の品質を向上させる必要がある。

 

市場シェアの拡大

南部のドンナイ省最大の企業の1つであるDong Nai Garment Corporation (Donagamex) の製造商品のほとんどは海外輸出の対象となっており、そのうち30%をEU市場が占めている。DonagamexBui The Kich社長によると、EVFTAは繊維・アパレル企業がグローバルサプライチェーンに広範囲に統合するための良い機会を提供するという。特に、EVFTAが施行されると企業は税制上の優遇措置を受けられるだけでなく、事業活動の拡大と輸出の促進にも有利になる。

しかし、EU市場での競争力を強化するためには、企業は労働生産性の向上と商品モデルの多様化を目指し、特に先進の設備や技術に関して徹底的な投資を強いられている。実際、ベトナムの繊維・アパレル企業は、EU市場が各企業および業界全体に大きな後押しをもたらすと期待している。同時に、EUの設備や技術に近づけることで、ベトナムの繊維・アパレル産業は将来的に近代化されるだろう。

Garment 10 Corporation(Garco 10)Bach Thang Long副社長は、同じ見解を示し、中国、インド、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジアを含む世界の主要な繊維・アパレル製品輸出国のほとんどが EUとの貿易協定に署名するため、貿易協定はベトナム企業が加速するチャンスと述べた。現在、Garco 10の総輸出量のうち32%をEUへの輸出量が占めている。

EVFTAのインセンティブを十分に活用すれば、同社はさらに15%数値を引き上げることができるにもかかわらず、Garco 10やその他企業にとって最大の障害は、取引で規定されている材料の原産地規則を満たすことである。EUが受け入れなければ、ベトナム企業は必然的に協定から利益を得ることができず、外国企業と競争する時にも多くの困難に直面するだろう。

ベトナム国営繊維企業グループ(Vinatex)Cao Huu Hieu部長は、EUにおける同国の市場シェアは依然としてわずか2%で変動するため、企業はEVFTAがベトナムに新たなビジネスの機会を切り拓くことを期待していると強調した。過去6ヶ月間のEUの輸入動向は、中国が徐々にこの市場でのシェアを失っていることを示している。バングラデシュはEUとの優遇関税のおかげで現在この協定から最も恩恵を受ける国である。

ベトナムの繊維・アパレル企業は、EVFTAが正式に発効するまでの間、協定の下で優遇関税を享受するために積極的に生産戦略と事業戦略を調整し、EU市場への製品輸出、特に原産地規則の問題に取り組む際の厳格な要件をしっかり理解する必要がある。

 

(後編につづく)

 

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最終更新:2019年07月17日09:17

ベトナム:繊維・アパレル産業の輸出市場の拡大

ベトナムの繊維・アパレル産業は今年初頭の4ヶ月間に1143000万米ドルの総輸出収益を記録し、前年同期比で9.56%増加した。しかしながら、繊維・アパレル製品は主に既存の市場に輸出されていた。

特に環太平洋横断的パートナーシップ協定(CPTPP)の加盟国からのあらゆるビジネスチャンスを最大限に活用するためには、企業は原材料の供給源を準備し、新たな潜在市場を開拓する競争力を向上させる主導権を握るべきである。

 

原材料供給源の準備でイニシアチブをとる

Hung Yen Garment CorporationHugaco)のNguyen Xuan Duong取締役会会長によると、同社のグループ企業は安定した受注を獲得し、総売上高で5500億ベトナムドン、税引前利益で650億ベトナムドンの収益を目指して生産を拡大した。 同社はまた、製品価値と競争力を高めるために、オリジナルデザイン製造(ODM)およびオリジナルブランド製造(OBM)モデルに向けて、いくつかの新しい市場を拡大し続けた。

Phong Phu株式会社のPham Xuan Trinh社長も今後の生産と事業活動の効率を高めるために、企業は第4次産業革命の傾向に従い、各工程の自動化を進め、最新の技術と設備を革新している。

ベトナム繊維協会(VITAS)の統計によると、同産業の総輸出売上高は今年初頭の4ヶ月間で1143000万米ドルに達し、前年同期比で9.56%増加した。

米国はベトナムの繊維・アパレル製品の最大輸入国であり、輸出総売上高の39.6%を占めている。続いてCPTPP加盟国(17%以上)、EU13%近く)、韓国(10%近く)が続いている。好調な結果にもかかわらず、ベトナムの繊維・アパレル製品は主に既存の市場に輸出されており、新しい市場、特にCPTCPP加盟国では強く販売促進されていない。

ベトナム国営繊維企業グループ(Vinatex)のCao Huu Hieu事務局長は、4カ月のCPTPPの施行後、国内市場への繊維・アパレル製品の輸出は成長の兆しを見せていないと述べた。

現在、CPTPPは日本、シンガポール、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、ベトナムを含む11カ国のうち7カ国に有効である。2018年、これらの国々へのベトナムの繊維・アパレル製品の輸出収入は、日本への40億米ドルを含む、約53億米ドルに達した。

 

チャンスを最大限に活用する

CPTPP加盟国の中で、カナダとオーストラリアは、近い将来に輸出を後押しするベトナムの繊維・アパレル産業にとって理想的な市場である。さらに、ベトナム企業は、今年施行が見込まれるEU-ベトナム自由貿易協定(EVFTA)を心待ちにしている。それが順調に進んだ場合、EU市場へのベトナムの総輸出売上高は約160億米ドル増加するだろう。

ベトナムの織物・アパレル産業が直面している困難の1つは、原材料および補助輸入材料への依存である。その一方で、CPTPPEVFTAなどの新世代FTAからの要件を満たし、あらゆる機会を最大限に活用するために企業は国内および地域内の原材料を準備するイニシアチブをとるべきである。

VinatexCao Huu Hieu事務局長は、CPTPPからの税制上の優遇措置を享受するためには、ベトナムの繊維・アパレル製品は厳しい原糸原則を満たさなければならないと述べた。つまり、原材料はベトナム国内またはCPTPP加盟国で生産されなければならない。

しかし、地域内諸国はベトナムの輸入糸と織物の需要の内7%しか満たしていない。

事実、ベトナムの繊維・アパレル企業が原産地規則を満たすことはほぼ不可能である。 カナダ、メキシコ、ペルーなど、FTAに未署名の一部の新市場で、CPTPPの利点を最大限に活用し、輸入税率を18%から30%に引き下げるには、適切な計画と手順で原糸原則のサプライチェーンへの投資を促進する必要がある。

企業はまた、原産地規則に関する例外を柔軟に把握する必要がある。一方で、彼らは貿易促進に多くの注意を払い、不必要な中間費用を避けるために顧客と直接協力するべきである。さらに、企業は合弁事業やチェーンへの投資を結びつける促進する必要がある。 すべての地域で繊維・アパレル企業に原料を供給するセンターを建設することが重要である。

最近の繊維・アパレル産業の輸出実績は、適切な設備、労働者の技能レベル、管理方法、原材料および補助資材の取り組みなしでは、CPTPPから得られるチャンスが課題に変わることを示している。 したがって、企業は海外市場の基準を満たすように注意を払う必要がある。一方、省の管理機関は、企業を支援するための政策と、行政改革の障壁を取り除き事業環境を改善するための実践的な対策をとるべきである。

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最終更新:2019年06月24日05:54

ベトナム:アオザイ、ロシアの友人らを感動させる

有名デザイナーDang Thi Minh Hanhによるアオザイと錦織りのドレスの展示会が610日にロシアのモスクワで開かれた国立東洋美術館で開催された。

このイベントは、2019年から2020年まで、ロシアでの「ベトナム年」とベトナムでの「ロシア年」を祝うための活動の一部。

アオザイの衣裳は地元産のシルクで作られ、クレムリン宮殿や聖ワシリイ大聖堂など、ロシアの有名な建築作品や風景のイメージで装飾されている。

アオザイのコレクションは、ノンラー(円錐形の葉笠)とともにロシアをはじめとする国際的な友人を楽しませた。

さらに、ラムドン省のバオロック地区の天然シルクとブロケードの素材からデザインされた60点のドレスが展示され、ベトナムの少数民族の文化的美しさを紹介した。

ショーの後、デザイナーのMinh Hanhはアオザイ上下2セットとブロケードのドレスを州立東洋美術館に展示した。

昨年、彼女はロシアにおいてアオザイの発展と美しさについて講演した。



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最終更新:2019年06月15日15:49

ベトナム:2019年下期、靴の販売機会は拡大するか

ベトナムの靴メーカー各社は、貿易協定の実施に関する文書が公表される2019年下期には、CPTPPが輸出に好影響を与えると予想している。

WECサイゴンの取締役会メンバーであるDiep Thanh Kiet氏によると、ベトナムは毎年約10億足の靴を輸出しており、その輸出量は中国に次ぐ第二位である。だが長期的に見れば、ベトナムの履物産業は労働コスト、1人当たりの所得、経済政策、輸出市場の面で中国と競争できる。さらにCPTPPが、2019年末までに、ベトナムの履物企業が関税の優遇を受け、競争力を強化するのに役立つと期待されている。

Kiet氏の期待は他の多くの履物企業にも反映されており、関係省庁は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)として知られている、貿易協定の実施に向けた指針や通達の策定に懸命に取り組んでいる。

皮革・履物企業の団体であるLefasoPhan Thi Thanh Xuan事務局長は、CPTPP参加国のうち、ベトナムはカナダやメキシコとの二国間協定に署名していないが、日本やチリとは貿易協定を結んでいると述べる。

従って、CPTPPはベトナムの生産企業にとって、これらの市場への輸出を促進する大きな機会である。加えて、ベトナムの靴及びハンドバッグ製品に対するカナダ及びメキシコの多くの輸入業者の関心も、ベトナムの生産企業が新しい市場を開拓するのに有利な要因である。

実際、ベトナムの皮革・履物製品はすでにこれらの市場に輸出されているが、収益は比較的低く、例えばカナダ市場で約1億米ドルの収益である。メキシコへの履物の輸出収益はさらに低い。さらに重要なことには、ほとんどの製品はアメリカに輸入され、その後カナダとメキシコに流通していた。

しかし、NAFTA再交渉の障壁の高さから、カナダとメキシコの輸入業者は米国市場にあまり依存せず、他の市場に積極的にアプローチするようになった。

商工省(MOIT)のNgo Chung Khanh氏によると、CPTPPはカナダ、メキシコ、ペルーの3つの新しい市場が同時に開放されたとき、ベトナムの生産企業に大きな価値をもたらすとしている。

Khanh氏は、カナダはベトナムの強みである製品、特に履物製品の需要が高いことから、大きな潜在力を持つ市場であると強調し、カナダの消費者はより高価な製品の代金を支払うことができ、またカナダはベトナムの輸出業者がアメリカ大陸の他の国に進出するための重要な架け橋となり得る、と付け加えた。

Xuan氏はさらに、2019年後半に指針文書が発行されれば、企業は貿易協定の機会をより有効に活用できるようになっていくだろうと述べた。

CPTPPによってもたらされる機会を活用するため、多くの企業、特に外資系企業が積極的な準備を行い、供給者に対し、自社製品の原産地を証明するために必要となる書類を提供するよう要請している。

企業はまた、靴底の生産を生産チェーンに追加し、靴が貿易協定で定められた要件を満たすことができるようにした。

企業を支援するため、Lefasoは第1四半期にMOITの輸出・輸入部門と協力し、企業向けCPTPPに関するトレーニングコースを企画した。Xuan氏は、近い将来にLefasoが企業のためのトレーニングコースを組織するため、情報の提供と専門機関との協力を強化すると述べ、またMOITが迅速に対処できるよう、貿易協定の施行中に直面する課題に対する企業のフィードバックを収集すると付け加えた。

またXuan氏は、CPTPP規制だけでなく、市場に商品を輸出する場合に満たすべき各国の特定の技術基準についても、関連情報を常に最新の状態に保つよう企業に助言している。



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最終更新:2019年04月29日15:52

ベトナム:原産地規則充足によりCPTPPの恩恵を受けるアパレル産業

CPTPP発効時に最大の受益産業と見なされるベトナムのアパレル部門は、貿易協定の原産地規則を充足していれば、租税優遇措置を利用できるであろう。

輸出衣料製品を専門に製造するTinh Loiの最高財務責任者であるDo Xuan Hung氏は、CPTPP施行時に彼の期待をあからさまにした。同氏は、Tinh Loiは貿易協定交渉を注意深く見守ってきたと述べ、大幅な関税引下げにより、ベトナムのアパレル部門はCPTPP加盟国の市場輸出を拡大する大きな機会を享受することになる、と述べた。

例えば、ベトナムと二国間貿易協定をまだ締結していないカナダは、数年にわたってベトナムのアパレル製品に対する関税を撤廃することを約束する。具体的には、カナダに輸出される衣料品の42.9%が初年度から関税0%となり、残りの57.1%の関税も4年目に撤廃される。

商工省によると、CPTPPが施行されれば、ベトナム製の衣料品の輸入関税は、CPTPP経済圏に輸出される際に撤廃される。衣料品の関税は通常他の工業製品よりはるかに高いので、そのような市場開放は非常に重要だ。これはベトナムにとって本当に素晴らしい機会と言える。

しかし、Thang氏は率直に言って、多くのベトナムの衣料品メーカーは原産地規則を満たすのが難しいだろうと考えていた。それは、優遇を享受するためには、衣料製品はヤーンフォーワードルールに該当すること、すなわちCPTPP加盟国内で糸の製造および縫製工程が実施されていなければならない。

一方、ベトナムのアパレル製品のほとんどは輸入材料により、国外注文のために製造される。現在のところ、ベトナムがニット、ズボン、シャツなどの製品の原産地規則を満たすことはほぼ不可能だ。ウィンターコートやスポーツウェアなどの他の製品においても、CPTPP諸国からの原材料率は低い。

商工省の輸出入部門のTrinh Thi Thu Hien氏によると、アパレル製品の原産地規則が一つ二つの製造工程にのみ適用される以前の貿易協定とは異なり、CPTPPでは、原産地規則がすべての製造・仕上げ工程に適用される。原産地規則は、貿易円滑化と貿易詐欺防止の間のバランスを確実にするだろう。原産地規則を満たせば、商品には原産地証明書が付与され、これは、生産者が税制優遇を受けるための最も合法的なパスポートとなる。

しかしHien氏は、CPTPPの原産地規則は他の貿易協定よりも厳しいが、CPTPPは、加盟国内で入手不可な材料輸入を許可している、と付け加えた。この困難にもかかわらずHung氏は、アパレルを専門とする多くの大企業がベトナムに事業を移しているため、これは国内アパレル企業がサプライチェーンを発展させるチャンスであると言う。多くのベトナム企業もまた、材料生産に投資している。これは、国内企業がCPTPPの原産地規則を満たす原料を確保できるようになる良い兆候だ。

例えばTNGは、ベトナムの他のアパレル企業の需要・供給を満たすため、綿の生産能力を2倍にした。製造工程では、CPTPP非加盟国から輸入するのではなく、現地のパートナーからも材料を購入する。

専門家によると、ベトナムのアパレル部門は何年も前から存在するいくつかのボトルネック、すなわち材料不足と外国輸入に直面している。したがって、CPTPPの恩恵を受けるには、国内のアパレルメーカーは、企業間で密なコミュニティを構築するという考えを持つ必要がある。

加えて、ベトナムのアパレル部門が持続可能な開発を享受し競争力を高めるには、技術開発、特に材料生産における技術開発に注意を払うべきである。企業努力以外にも、Hung氏は、企業がCPTPPの要件と利点を理解し、この貿易協定の機会を活用するロードマップを作成できるよう、政府がトレーニングとガイダンスを提供することへの期待を表した。



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最終更新:2019年04月16日06:13

ベトナム:2019年第1四半期のアパレル輸出、約87億ドルに達する

アパレル製品輸出は過去3ヶ月間で約87億米ドルをもたらし、対前年同期比で11.31%増加した、とベトナム繊維公団(Vinatex)は報じた。

米国がベトナムからの最大のアパレル製品輸入国であり、輸入金額は34億米ドルで、ついで、EUと日本で、それぞれ14億米ドルと96400万米ドルを輸入した。

韓国と中国へのアパレル製品輸出は、それぞれ87400万米ドルと93600万米ドルであった。

13月の間に、Vinatexの輸出高は59400万米ドルに達した。

2018年の同グループは、総売上高10.6兆ドン(45580万米ドル)、税引前利益2800億ドン(1200万米ドル)を計上した。

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最終更新:2019年04月09日19:56

ベトナム:繊維・アパレル産業、国内市場制覇へ(後)

(前編より)

 

国内調達率の向上

ベトナム国営繊維企業グループ(Vinatex)Le Tien Truong社長は、市場シェアを拡大し、国内市場を発展させるためには、流通システムの能力に応じた戦略を慎重に検討する必要があると認めた。外国企業の成功は、国内企業の成功も意味してはいない。外資系企業には、財務、人事、現代的な管理方法などの面で優位性がある。

したがって、彼らは消費者を引き付けるために低価格で製品を販売することができる。国内企業が製品の品質と原産地の保証をせずに大規模に新規開店をすると、彼らは名声と顧客を失うだろう。国内市場は間違いなく重要だが、国内企業は身の丈に合った規模で展開するべきである。

過去数年間にわたり、ベトナムの繊維・アパレル産業は常に世界の繊維・アパレル製品輸出国のトップ31つであることを誇りに思っている。しかし、国内企業は自国の国内市場を撤退させ、外国のファッション会社に市場を譲ってしまっているように見える。過去数年間、問題を認識しつつ、国内企業は絶えず各製品の付加価値を高めるために新しいサンプルを製作しながら投資と技術を向上させてきた。

ベトナム繊維協会(Vitas)Vu Duc Giang会長は、ベトナムには現在158の国内アパレルブランドがあり、それらのほとんどは製品のブランドおよび包装における付加価値を認識しており、外国ブランドに依存していないと述べた。ベトナムの繊維・アパレル産業もまた、現地化率を徐々に上げ、「ベトナム人はベトナム製品優先」プログラムや繊維製品の工業地帯への承知プログラム等への参加を含む国内市場開拓に注力している。

さらに、同業界は開発戦略を考案し、ベトナムが不足している産業への投資誘致のイニシアチブをとってきた。さらに、国内繊維産業は、第4次産業革命に必要な要件、そして国内および国際的なファッション産業の増大する要求を満たすために資源の訓練を推進してきた。

Vinatexの代表は、同グループは「ベトナム人はベトナム製品優先」キャンペーンに継続的に対応してきていると語った。Vinatexは、そのグループ企業がキャンペーンに参加し、国内市場での長期的な戦略を立てることを要求するだけでなく、その他の企業間で互いを支援し合い、双方の製品を使用する取引にも署名するという。

その努力の甲斐あり、Vinatexの国内総売上は2018年には2017年比で22.58%増、126380億ベトナムドン(54343万米ドル)以上に達した。しかし、アパレル製品で国民の心に訴えるには、企業間が繋がり、双方の製品の使用を容易に出来るようにし、輸出手続の困難さの解消、行政手続の軽減、入札に関する煩雑な規則や規制、ならびに税金および手数料のインセンティブに関する関連省庁の注目と支援が必要である。



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最終更新:2019年04月03日11:58

ベトナム:繊維・アパレル産業、国内市場制覇へ(前)

ベトナムの繊維・アパレル産業は、輸出の維持に加えて、継続的な投資を促進し、国内市場を制覇するための方策を実行してきた。しかし、業界企業は、持続可能な開発に対する競争力を高めるために、製品の品質を改善し、デザインを新たにする必要がある。

 

海外の「強者」からの圧力

近年のベトナム市場におけるファッション業界の巨大グローバル企業の「上陸」は、毎年数千億ベトナムドンもの収益をもたらし、国内企業を驚愕させ、ビジネス戦略の経験値を引き上げることを求めた。 Zara Vietnamは、20169月にベトナム市場に参入して以来、同社収益は4か月で3210億ベトナムドン(1380万米ドル)から、2017年には11000億ベトナムドン(4730万米ドル)を超えるまで継続的に増加した。2018年には23000億ベトナムドン(1億米ドル)の増収が見込まれている。

同様に、スウェーデンを拠点とするファッション企業、HennesMauritz AB(H&M)は、20179月にベトナムで店舗を正式に立ち上げた。ベトナムで1年以上経ったH&Mは、ハノイとホーチミン市で6店舗に拡大した。人気のベーシックな製品ラインに加えて、HMは新しいデザインにも魅力があり、手頃な価格でアクセサリーを販売している。さらに、HMは、Karl LagerfeldBalmain(スウェーデン)GPJ Baker(イギリス)などの有名デザイナーと提携して、ファッション製品の製造と販売を行っている。H&Mはベトナムでの業績を公表していないが、ファッション小売業者にとって魅力的で潜在的な市場としてベトナムを評価している。

ZaraH&Mの後、日本の有名ファッションブランドであるユニクロもまた近い将来ベトナム市場に参入する準備を整えており、ベトナムのファッションフォロワーへ向けて外国のファッションの魅力を示している。

繊維・アパレル製品輸出における主要国の1つとして、ベトナム国内の繊維・アパレル企業は市場シェアを伸ばし品質向上のために、常に設備およびデザインの改良に投資してきた。これまでのところ、May 10(Garment 10 Corporation)Viet Tien社など、複数の国内アパレルブランドが消費者の好評を博している。

May 10社のマーケティング部長のBui Duc Thang氏は、ベトナムのファッション市場はデザインと顧客のファッション思考のブレークスルーを通じて前向きな変化をしていると認めた。この需要を理解して、HMZara、およびユニクロなどの海外ファッション企業は、様々な方法で影響力を拡大し、徐々にベトナム市場に接近している。これはまた、国内の繊維企業がこれらのブランドに対する市場の反応に基づき、彼らの問題を科学的に評価し、製品戦略と顧客へのアプローチおよびサービスの仕方に関する適切な調整を行う機会でもある。

May10社は、流通ネットワーク、リソース、およびコストの利点を活かして、海外ファッションブランドと同等に競争が可能である。同社は最近、現在のベトナムおよび海外ファッションのトレンドに合わせ、Eternity GrusZMay10 Mシリーズ、ECO製品ライン、または現代的なアオザイなどの高級ファッション製品などのようなハイエンドファッション製品と共にさまざまなスタイリッシュで多様なファッション製品を提供している。同様に、Chien Thang Garment CompanyPaduファッションラインを立ち上げ、Duc Giang CorporationHeraDGPaul DownerDGCDugarco Collectionなどのファッションブランドを採用した。

 

(後編につづく)



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最終更新:2019年04月03日05:57

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