インドシナニュース

ベトナム:アパレル産業が自由貿易協定時代のビジネスチャンスを取り込む

ベトナム繊維公団(Vinatex)は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)とベトナム・EU間自由貿易協定(EV FTA)の発効が予定されている2018年時点で、製品の現地化率を60%に高めるよう努力を続けている。

VinatexのTran Quang Nghi会長は、こうした努力によってのみ、Vinatexグループが2つの自由貿易協定による特恵関税の恩恵を完全に享受するための要件を満たすことができる、と述べた。

その目的のため、Vinatexグループでは2つの製糸工場と1つの染色・織物工場の稼動を計画している。北部ナムディン省にある製糸工場は、今年の第一四半期に立ち上げを予定しており、また中部クアンナム省の糸染色・織物複合工場の開業準備も着々と進められている。この複合工場では、年間約1万2000トンの編物原料を供給する予定としている。

さらに、その他6つの衣料品縫製工場も今年上半期中に完成する予定である。

しかし、繊維産業のマネージャーは、TPP、欧州とのFTAとも、加盟国における議会承認や、その他の時間のかかる事前手続きを待たねばならず、これら新世代FTAから実際に利益がもたらされるまで、まだまだ時間がかかるだろう、と述べた。

そのため、2016年は依然として繊維産業にとって課題多き年となることが予想されており、金融市場や世界の成長ペースに大きな変動が発生するような場合、なおさらのこととなる。

VinatexのLe Tien Truong副会長によると、米国を除く、ヨーロッパや日本などの主要市場では低経済成長の兆しがあり、世界需要は2015年と同水準に留まるとされている。

加えて、原油価格は低価格帯で推移し、その結果、合成繊維などの材料価格も低水準となり、その後天然繊維の価格も、競争により下落していくことが予想されている。

そのため、Truong副会長は、2016年に受注単価を増加させることはほとんど不可能である、とした。このような状況下では、繊維産業の輸出額は、増産によってのみ成長させることができ、(その伸びは)11〜12%と予想されている。

Hung Yen Garment社(Hugaco)のNguyen Xuan Duong会長は、自国通貨を切り下げようとするアジア諸国の動きにより、それらの国における生産コストはベトナムと比較して相対的に下がっており、その結果顧客は、インドネシア、ミャンマー、中国までをも含めた他のアジア諸国へ発注を切り替える可能性がある、と述べた。

2015年にベトナムは、目標に5億米ドル届かなかったものの、270億米ドルを売上げ、アパレル輸出国トップ5の地位を守った。

Le Tien Truong副会長は、2016年の繊維・衣料品分野の輸出売上高は、295~300億米ドルとなると見込んでいる。

 

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最終更新:2016年01月25日06:01

ベトナム:Far Eastern Apparel社、国内第2工場を建設中

台湾に本社を置くFar Eastern Apparel Vietnam Ltd.は11月10日、南部ビンフック省Dong Phu県のBac Dong Phu工業団地で10ヘクタール規模の縫製工場の建設を開始した。

同社のベトナムで2箇所目となるこの工場は、第1段階として2016年2月の創業開始を予定しており、36の生産ラインを持ち、4000人を雇用する見込みである。

2016年末に創業開始となる第2段階では、生産ラインの数、雇用者数ともに倍増する予定である。

ビンフック省人民委員会のNguyen Huy Phong常任副議長は地鎮祭でFar Easter Apparel社が予定通りに事業を実施できるよう、適切な環境を作り上げることを約束した。

Nguyen副議長はビンフック省職業訓練センターが人材確保のため同社に協力することも提案した。

Far Eastern Apparel社の第1工場は隣接するビンズン省にある。

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最終更新:2015年11月17日12:01

ベトナム:ハノイに初のイオンモール登場

10月28日、日本の小売イオン・グループがハノイで初のショッピングモールの開店式を行なった。

総敷地9.6haのイオンモール・ロンビエン店は2億米ドルの投資で建設され、テナント部分は11万平米に及ぶ。

このハノイの商業施設は日本最大のショッピングモール開発運営会社がベトナムで開業する3番めの施設となる。

ハノイ在住の現地の人々らに新しいショッピング体験と新しいライフスタイルを提供し、さらなる投資とビジネスを促進することが期待されている。

開業の式典でのスピーチで、ハノイ市人民委員会議長Nguyen The Thao氏は日本の投資家全般、わけてもイオン・グループの協力と貢献に感謝の意を表した。

ハノイ市は、投資家が効果的にビジネスを進めるための優遇条件を作り出して、ハノイを安全な投資先とすることを目指している。

ハノイには現在日本から721件、総額47億米ドルもの直接投資案件がある。ODA案件23件、総額29億米ドルも実行されている。

 

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最終更新:2015年10月30日14:25

ベトナム:TPPを契機に、米国製糸企業が国内市場に注目

10月5日にホーチミン市で開催されたベトナム繊維業界関係者との会合で、米国の製糸企業はベトナム繊維産業への関わりをさらに強化していきたいとの意見を表明した。

Sai Gon Giai Phong紙の報道によると、アメリカ綿輸出協会の代表者は、米国企業はベトナム市場への供給をさらに増やそうと努力していると話したという。

これはベトナム、米国がともに参加する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)によるチャンスを捉えるための戦略の一部である。

会合でも話題となったが、繊維産業はベトナムの主要輸出産業であるものの、製糸工場は国内では数カ所のみである。原材料の大部分は輸入されており、その80%はインド及び中国からのものである。

こうした状況下、魅力的な価格で高品質繊維を提供できる米国の生産者らは、ベトナムでの地位をさらに高めようと活動している。

繊維産業はベトナムの総輸出額の13.6%を輸出し、生産額は国内総生産(GDP)の10.5%を占める。

現在、ベトナム全土で約6000の工場がアパレル製品を製造し、ベトナムの産業雇用人口の25%にあたる250万人の雇用を創出している。

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最終更新:2015年10月13日11:52

ベトナムの菅笠ノンラーが「魅力的な世界の伝統衣装」に選ばれる

ベトナムの円錐状の菅笠(ノンラー)が魅力的な世界の伝統的装束のリストに掲載された。

英国の旅行ガイドブックであるRough Guidesは世界の魅力的な伝統的装束のリストを作成し、ベトナムのノンラーがその一つとして掲載されている。

Rough Guidesではノンラーを「最もベトナムらしさが目立つアイテム」とし、花モン族の赤い刺繍や赤ダオ族の装飾された頭飾り等、ベトナム北部の豊かな民族衣装の伝統にも言及した。

特に、フエのノンラーであるノンバイトー(詩菅笠)に注目し、「光にかざすと笠の内側に書かれた詩が浮かび上がる」と説明している。

椰子の葉や竹といった素朴な素材を使って作られるノンラーはベトナム全土で売られている。ノンラーは日除け、雨除けとなるばかりでなく、バスケット、うちわ、装飾品ともなる。ノンラーとアオザイの組み合わせはベトナムの伝統的な美を象徴するものとなっている。

 

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最終更新:2015年03月01日11:37

ベトナム:ヴィンフック省の手工業村開発の進展

ベトナム北部ヴィンフック省は、省内の特に農村地帯在住の人々に職と収入を提供するべく、伝統手工業村の開発に注力している。

現在、ヴィンフック省には主に農林漁業産品加工、手工芸、石彫、鑑賞用動植物、建設資材といった分野の1万9300カ所以上もの生産拠点がある。

製品を海外へ輸出している手工業村もある。Song Lo県Hai Luu村は石彫製品を、Lap Thach県Trieu De村はラタン製品を、Binh Xuyen県Thanh Lang村は木工製品を、Vinh Tuong県Vinh Son村は蛇、 Ly Nhan村は鋳造製品をそれぞれ輸出している。

こうした手工芸村は農村地区の6万人に雇用を創出し、一人当たり平均月額170万から190万ベトナム・ドン(80-90米ドル)の収入を得ることができる。

手工芸村の開発は、地元経済の構造転換を促進し、より緊密な生産連環が構築されることにつながった。

しかし、ヴィンフック省の手工芸村は数多くの困難にも直面している。多くの手工芸村は時代遅れの技術での小規模な生産体制であり、市場も限られている。

こうした状況下、ヴィンフック省は手工業村の維持と発展のために、産業・手工芸集落の形成を含む様々な施策や政策立案を行ってきた。

ヴィンフック省は2190億ベトナム・ドン(1040万米ドル)かけて81ヘクタールの土地に8つの手工業集落を形成した。

今後、ヴィンフック省は中小規模の企業や生産者家族を誘致するべく、2015年までに24の産業集落を形成することを目標としている。

加えて、ヴィンフック省は若年層むけの手工業訓練、手工業村の輸出支援等を行い、技能労働者の育成に注力している。

ヴィンフック協同組合連合のNguyen Van Kiem会長によると、手工業開発のための取り組みを継続するとともに、省は伝統的な村の産業を復活、開発させるための基金を設立したという。

 

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最終更新:2014年12月08日14:00

ベトナムからの履物輸出、好機に乗じて100億ドルを目指す

ベトナム履物産業はほとんどの地元企業が2013年第2及び第3四半期の間、安定した注文を受けており、輸出増加のための好都合な条件が多く揃っている。

ベトナム皮革・履物協会(Lefaso)によると、多くのベトナム・メーカーが、従来からのEU市場に加えて、今や米国や日本などの新規市場に向いている。

ベトナム税関総局の統計では、履物輸出取引高が今年3月末までで、17億3000万米ドルと、前年同月比16.1%増加し、2013年第1四半期の総輸出額が10億米ドルを超えるベトナムのトップ10輸出品目の1つになっている。

EU-ベトナム自由貿易協定(FTA)と環太平洋経済連結協定(TPP)の署名によって、履物産業はさらに有利になると予想される。

環太平洋経済連結協定(TPP)だけでも、ベトナムが世界のGDPの半分を生み出す27億人の消費者を抱える巨大市場に参入できる。

さらに、ベトナムの主力市場の1つである米国への輸入時に課せられる関税は、現行の14.3%から0%に大幅に削減される。

環太平洋経済連結協定(TPP)加盟国への皮革・履物の輸出は、産業全体の輸出金額の47%以上のシェアを持ち、うち31%を米国市場が占めると予想される。

また、日本市場は、特に東京ビジネス協会が昨年末市場調査実施のために履物業者10社をベトナムに送ったため、今年、履物業界では注文数が20%増加すると予測される。

これらの業者の半分以上は、うまくいけば、他市場からベトナムへ生産をシフトすると決めている。

皮革・履物産業では、今年の輸出金額目標は97億米ドルで、対2012年比で10%の増加の見込みである。

 

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最終更新:2013年05月09日14:00

カンボジア:縫製業への投資強化

3月13日のカンボジア開発評議会(CDC)の報告書によれば、2012年にカンボジア政府は103件の縫製工場建設投資案件を承認、投資総額は合計6億6000万米ドルで、対2011年比で、案件数で倍増、投資金額で3倍増となった。

承認案件数は、縫製工場82件、靴工場13件、靴下・手袋工場4件、紡績・織布工場4件である。

経済専門家によれば、経済危機や同地域の近隣他国における労働者の最低賃金の引き上げが、カンボジアへの縫製工場や皮革工場建設への投資を誘導したものと考えられている。

若年労働力が豊富で、人件費は廉価なうえ、主要市場輸出について特恵関税を受けられることから、外国人投資家は近隣諸国からカンボジアへ工場を移転する傾向にある。

縫製品や皮革製品の輸出はカンボジアの外貨獲得手段の一つで、同国が何年も安定した経済成長を達成するには欠かせない。

世界銀行(WB)の推計によると、カンボジア経済は2012年には6.6%成長し、今年は成長率が6.7%に達する可能性がある。

一方、カンボジア政府は、衣料品の輸出において2013年の7.3%の成長率、輸出額で約50億米ドルを掲げており、対2012年比で7%近い成長を期待している。

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最終更新:2013年03月21日06:00

ベトナムの繊維産業、200億米ドルの輸出目標を早期に達成

ベトナム繊維産業の輸出成長がこのまま12~15%であれば、業界は、2015年の計画目標前の2014年に200億米ドルに達するだろうとベトナム繊維協会(Vitas)は言う。

ベトナム繊維協会(Vitas)副会長Le Tien Truong氏は、2012年は輸出価格が5-10%下落したにもかかわらず、輸出総額は15%上昇していたと述べた。

昨年の輸出額合計が172億米ドルで、輸入材料は合計で88億米ドルだったため、繊維産業全体での貿易黒字は84億ドルだったと補足した。

繊維産業は原材料の国内調達率を50%以下にするという2015年までの目標を達成するのは時間の問題である。

今年のベトナム繊維産業の輸出総額は、188-193億米ドルと予想されている。

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最終更新:2013年02月02日10:30

ベトナム繊維産業は主要市場に的を絞る

2013年も、米国、日本、EU、韓国が、ベトナム繊維産業の主要輸出市場となるだろうとベトナム繊維協会(Vitas)は言う。

協会では、米国が今後も依然ベトナム繊維産業の最大市場でありつづけると信じている。 日本はEUを抜いて2番目の輸入国となり、 取引高は対2012年比18%増の23億7000万ドルになると予想される。

ベトナム繊維協会(Vitas)では、世界の繊維製品需要を漸増と予測しており、米国3%増、日本18%増、他の市場の5%増と見ている。

ベトナム繊維産業は、2013年中に環太平洋経済連携協定(TPP)が締結されることへの大きな期待がある。現在、各企業の製品は米国での重関税の対象になっており、ベトナム製品の競争力に影響している。しかし、環太平洋経済連携協定(TPP)が締結されれば、多くの輸入関税が減少することになる。

2013年に各企業が困難に乗り越えられるためには、ベトナム繊維協会(Vitas)は政府にベトナムと繊維産業のイメージ刷新に投資するよう提案し、ベトナム企業と海外の大使館がより厳密な協力をできるよう宣伝活動を行うべきだとした。

また、協会は、企業とベトナム繊維協会(Vitas)と政府の3者間の協力体制を提案した。

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最終更新:2013年01月29日10:00

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