インドシナニュース

ベトナムとタイが電子商取引分野で協力

電子商取引を利用した貿易振興を目的にベトナムとタイの協力を促進するためのワークショップが11月20日にホーチミン市で開催された。

ベトナム貿易振興局(DTP)のDo Kim Lang副局長によると、ベトナムのウェブサイトbuyvietnam.com.vnは会員のうち300企業を掲載し、それら国内企業の製品や投資計画の紹介を支援することで企業にさまざまな利益をもたらしているという。

Lang副局長によると、IT技術と電子商取引を活用した貿易振興、事業パートナー探しと市場拡大について増加の一途にある需要に対応するため、貿易振興局はアセアン日本センター(AJC)と協力の上、このウェブサイトを立ち上げたという。

貿易振興局では今後さらに海外の貿易振興団体と協調し、会員企業に事業、投資機会を提供することを目指すという。

Buyvietnam.com.vnとタイのThaitrade.comの相互リンクは両国の企業にとって協力を前進させるよい機会であるとLang副局長は言う。

タイ国際貿易振興局(DITP)のSuwipan Thisyamondol副局長はThaitrade.comのウェブサイトは現代の技術を活用してタイの貿易を振興するための最も効果的な手段のひとつであったと強調する。

なお、このウェブサイトに掲載されている企業は一流企業ばかりであり、ベトナム企業にとって信頼できるパートナーとなるであろうとThisyamondol副局長は付け加えた。

この機会を利用して、ベトナム貿易振興局とタイ国際貿易振興局は近い将来に両国企業双方を利する両国間の貿易振興についての協力協定にも署名した。

 

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最終更新:2014年11月29日14:00

ベトナム:靴・履物産業発展にさらなる期待

今月10日ホーチミン市で開催されたセミナーによると、ベトナム靴・履物産業は今後、裾野産業の発展、労働者の育成 製品の改善、および持続可能な発展を実現するためのマーケティングなどにおいて、さらに注力していく必要があるという。

ベトナム皮革履物鞄協会(Lefaso)のNguyen Duc Thuan会長は、ベトナム靴・履物産業は近年目覚ましい発展を遂げており、その結果国内で第2または第3の輸出産業となったと述べた。

ナイキやアディダス、プーマといった世界の大手靴メーカーのほとんどが現在、ベトナムを生産拠点としている。

同産業には今後輸出を押し上げる可能性があるとされており、特に現在交渉中の自由貿易協定がその後押しをするものと考えられている。これらの自由貿易協定には、環太平洋経済連携協定(TPP)、EUとの自由貿易協定(FTA)、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンとの自由貿易協定(FTA)などが挙げられる。

Thuan氏やその他多くの代表者らの話では、協定の恩恵を受けるには、特に現地調達率など一定の条件を満たさなくてはならず、同産業は、その実現に向けて裾野産業を発展させていく必要があるという。

LefasoのDiep Thanh Kiet副会長は、靴や鞄に必要とされる皮革はその70%が海外から輸入されているもので、金属製のアクセサリーおいては、わずか50%しか国内で調達できていないと話す。従って裾野産業の発展に伴い、皮革、PVC(ポリ塩化ビニル)、PU(ポリウレタン)、生地などの各部門へも注力する必要があり、こうした活動が今後の優先事項となる予定だと話した。

Kiet副会長によれば、同産業はまた、デザインや研究開発の分野で人材育成にも力を入れる方針としており、生産能力の向上や職場環境の改善を目指すことで、国内外からの投資を促進していく。

一部の開発においてはすでに出資者を募っており、これには皮革製造の経済特別区が2区、合成皮革の工場、すべてのタイプのアウトソール(靴底)を製造するベトナム南部の経済特別区、金属製のアクセサリーを製造する小規模の経済特別区などが含まれるほか、150~200人のデザイナーとパタンナー、200~250人の製造マネジャー、80~100人のエンジニア、および300~500人のラインマネジャーを収容できるトレーニング・センターが含まれている。

米国靴流通小売業協会のMatt Priest会長によれば、米国が昨年輸入した靴・履物は23億2000万足(1人当たり平均7.32足)だったという。全体の81%を占めたのは中国で、ベトナムのシェアは10%だった。だが中国のシェアは減少気味だという。

ベトナムからの輸出は過去13年間で急激に増加し、今後5年の間には12%にまで成長するとみられている。またTPPが締結されれば、その成長率はさらに高くなる見込みだ。一方、中国のシェアは70%まで減少すると推測されている。

Priest氏は、政情が安定している点や、受け入れやすい文化、他国を凌ぐ生産面での強みなどを挙げ、「靴・履物の生産拠点としてベトナムは最高の場所」と評した。

一方セミナーでは、多くの靴メーカーが生産拠点を中国からベトナムに移転している現状について話し、理由として中国での労働コストの高さや元高・ドル安などを挙げた。

Ever Rite Group社のOliver Ng氏は、同社もまた中国からベトナムへ製造拠点を移転した企業の1つだと話す。理由として挙げているのは、ベトナムでは通貨が安定しており、労働コストも安い点だという。その他、生産力も他の国と変わらず、中国のサプライ・チェーンも地理的に近く、既存の貿易協定のほか将来的に締結予定の貿易協定(ASEAN、EUの一般特恵関税制度、TPP)からも恩恵が受けられる点だと話した。

ベトナムによる靴・履物および鞄の輸出額は昨年100億4000万ドルに達したが、今年は先月14日の時点ですでにほぼ同額を達成した。

セミナーは、Lefasoと米国靴流通小売業協会との共催。

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最終更新:2014年11月24日06:00

ベトナム:2014年の繊維アパレル輸出高は250億米ドルに達する見込み

ベトナム繊維協会によると、2014年のアパレルおよび繊維製品の輸出高は15-16%の増加となり、245億~250億米ドルの売上高となる見込みである。

ベトナム繊維協会副会長Nguyen Dinh Truong氏によると、年初からの9ヶ月間の輸出高はすでに180億ドル近くなっており、年率にして19%の増加となった。業界として今年度の目標値を5億から10億ドル上回る売上げを達成できると見込んでいる。

しかしながら、同じ9ヶ月間のアパレル繊維原材料の輸入に110億ドルがかかっている。

ホーチミン市で10月29日に開催された第14回ベトナム国際繊維産業展示会の開会式典においてTruong氏が語ったところによると、企業は原材料を輸入から国産に切り替えつつあり、原材料の売り上げが18%伸びたことにより、繊維業界は12%収益が増加したという。

また、輸出市場に関しては2015年の売り上げについても第一四半期における注文の急増という明るい兆しが見えつつある、とTruong氏は語った。

ベトナムとEU、韓国との自由貿易協定、ロシア、ベラルーシおよびカザフスタンとの関税同盟、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の締結は繊維業界にとって非常に大きな機会をもたらすものである。しかし一方で、業界全体で新技術や設備の革新への投資を行うことで、生産性や品質や競争力を向上させていく必要がある、とTruong氏は話した。

展示会には中国、インド、日本、シンガポール、台湾、トルコ、米国等10の国と地域からの200以上の企業が参加し、最新の機械、設備、技術を展示している。

展示されている製品には、紡績、織り、刺繍、蒸気処理、漂白、洗浄のための機械、設備、付属品等、また化学薬品、染色剤等が含まれる。

縫製・繊維・刺繍・編物協会では、現在の流行と業界における最新の技法、技術についてのセミナーを展示会と同時に開催する。

 

 

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最終更新:2014年11月04日14:00

ベトナム:少数民族の織物を採り入れたアオザイをフランスで紹介

ベトナムの伝統的なドレスであるアオザイは多くの人々に愛されているが、ベトナムの少数民族のデザインを利用した、または彼らの手により作り出された美しい刺繍と組み合わされたアオザイはまだ人々になじみが薄い。

ハノイのフランス大使館の文化担当参事官Eva Nguyen Binh氏によると、11月にフランスで開催されるファッションショーはこうしたアオザイを海外で発表する最初の機会となる。

このショーではデザイナーMinh Hanh、Hung Viet、Lan Huongのアオザイのコレクションを展示する。

Hung Vietは現代的な技術を利用して民族的なデザインを布地にプリントしている。Minh Hanhは銀の首飾りで伝統的な錦織で作られたアオザイを引き立てている。織物の原材料は大青等植物由来染料で藍染めされたものである。Lan Huongは民族的なデザインを元に刺繍を作成している。

フランス人にとってこのショーは、海外で名声を確立している数少ないベトナム人デザイナーの一人であるMinh Hanhの作品を鑑賞できる貴重な機会であるとBinh氏は言う。

コレクションは11月3日にパリ市庁舎に展示される。

このショーはベトナムとフランスの外交関係樹立40年を記念して両国で企画された文化活動、ベトナム・フランス年の一環として開催された。

Binh氏によると、11月6日にヴェルサイユで開催されるショーでも少数民族の人々による色とりどりの衣装が展示される。

これらのコレクションは12月にベトナム女性博物館で展示される。

これらファッションショーでは、2010年のミスベトナムであるNgoc Han、2004年のミスフランスであるLaetitia Bleggerなど、ベトナムおよびフランスを代表するモデルを抜擢している。

2014年のミスベトナムの審査員の一員として多忙なHanであるが、フランスでのショーに出演することを非常に楽しみにしていると語った。

 

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最終更新:2014年10月31日08:58

ベトナム:ホーチミン市にて繊維展示会開催

繊維業界の機械設備、原料、副資材の産業展示会が10月29日にホーチミン市にて開催される。

4日間のベトナム繊維展示会2014には台湾、香港、日本、インド、トルコなど10ヶ国から200社の参加がある。

300のブースが設けられ、織機、ニット機、刺繍機、ミシン、プリント用の化学品や技術その他が展示される。

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最終更新:2014年10月18日12:42

ベトナム:VingroupがOcean Retail Groupを買収

Vingroupは10月3日、Ocean Retail Groupの総株式の70%を取得し、社名をVinMart Retail Groupと変更したことを発表した。

この買収により、VingroupはOcean Retail Group傘下の13のスーパーマーケット及び40の計画中店舗を所有することとなる。

また、Vingroupは小売システム開発戦略を発表した。その中には2017年までに100店舗のVinMartスーパーマーケットと1000店舗のVinMartプラスコンビニエンスストアを購入および建設することが含まれる。この開発戦略は完璧なサービスと高品質の商品を顧客に提供することを目的としている。

Vingroup副社長Le Khac Hiep氏によると、国内及び海外投資家がベトナムの小売市場に大きなポテンシャルを見いだしており、この市場への投資を拡大しつつあるという。

また、Le Khac Hiep氏は、Vingroupのベトナム市場におけるプレゼンスおよびベトナム人消費者の嗜好への理解を踏まえると、この新しい開発戦略がVingroupのベトナム市場における転換点となるであろうと語っている。

今年すでに、Vingroupは1兆ベトナム・ドンの設立資本金を注入しVinEcomを設立、プロフェッショナルで信頼できるオンライン小売ルートの開発を目指す。また先月、Vingroupはベトナム繊維公団(Vinatex)の総株式の10%にあたる5000万株を購入する契約を結び、VinFashionの設立に向けて準備を進めている。

Euromoney Financial MagazineはVingroupを2014年度の「ベトナムにおけるベスト小売開発業者」と認証した。Vingroupはこの賞を2012年に最初に受賞している。

 

 

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最終更新:2014年10月13日17:59

ベトナム国際ファッション展示会開催中

2014ベトナムインターナショナルファッションフェア(VIFF)が9月24日ホーチミン市で開かれ、最新ファッショントレンドが展示され、今年のコレクションが紹介された。

「輝けるベトナムファッション」と題された6日間に渡る展示会では、Viet Tien社によるViettien KidsやDuc Giang社のI Iera DG、Phong Phu社のStyleのようなコレクションが発表される。

主催者は、このイベントは原材料供給業者やデザイナーにアパレル業者と会う機会を提供すると述べた。

ベトナム繊維公団(Vinatex)社長Le Tien Truong氏によると、展示会では200の企業が約300のブースを出展している。

 

主要部門

ベトナム商工副大臣Do Thang Hai氏によると、繊維部門は2009年から世界的な経済危機による困難を乗り越えるために多くの努力をしてきた。

繊維部門は主要な輸出部門の一つであると彼は言う。

年初来の輸出は対前年同期比19.7%上昇した。

繊維部門は250万人の雇用を提供し、15%の平均年率で成長している。

ベトナム繊維公団(Vinatex)副社長Hoang Ve Dung氏は、さらに輸出事業は国内市場を活用するために、商標やブランド名の技術開発に投資していると述べた。

Viet Tien社、Nha Be社、May 10社、Duc Giang社のような大手企業の今年の国内販売は10〜15%増加している。

ベトナム繊維協会(Vitas)とVinatex主催が主催しているTan Binh展示会場(TBECC)での展示会は、来週月曜日まで続く。

 

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最終更新:2014年09月27日18:21

ベトナム:Vinatex、1億1000株売却で5800万米ドル調達

9月22日、Vinatexは新規株式公開(IPO)にて全体の90%以上の1億1056万株を売却した。

同社はホーチミン市証券取引所で87の投資家に対し1株あたり平均11000ベトナム・ドン(0.49米ドル)で売却し、1兆2200億ベトナム・ドン(5810万米ドル)近くを調達した。このうち外国投資家は、機関投資家12、個人投資家18、国内投資家は54の個人投資家だった。

新規株式公開(IPO)は、国営企業の再構築計画に沿った政府承認のVinatexの民営化スキームの一部である。このスキームの下、同社では定款資本5兆ベトナム・ドン(2億3810万米ドル)のうち、24%の株式を戦略投資家に売却できることになっていた。

先週、同社は戦略投資家2社と株式売却の契約を結び、全体の10%にあたる5000万株を不動産開発のVingroupに、14%にあたる7000万株をベトナム投資開発グループに売却した。

Vinatex会長Tran Quang Nghi氏は、民営化の流れに沿った適格な戦略で、株主や投資家に出来る限り最高の利益を還元していくと述べた。

 

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最終更新:2014年09月24日16:13

ベトナム、FTA締結でEU市場開拓拡大

欧州連合(EU)高官によれば、EU・ベトナム自由貿易協定(FTA)は双方に有形無形のメリットをもたらすという。EUはベトナムにとって最大の輸出市場であり、かつ第2の主要貿易相手国である。

在ベトナムEU代表団のFranz Jessen大使は11日、EUベトナム・ビジネス・ネットワーク主催の昼食会で、現在交渉中のFTAについて「ベトナム製品の関税分類品目数を現行の約1割まで減らすよう求めている」と話し、「実現すれば、ベトナム製品がEU市場へより深く浸透する絶好のビジネス・チャンスになるだろう」と述べた。

ベトナムの対EU輸出は輸出全体の約2割を占めるが、そのうち非関税または特恵関税措置の適用を受けるのは4割にすぎず、残りの6割は依然として通常の関税が賦課される。

EU・ベトナムFTAが実現した場合、削減可能なコストの額を過去3年間のデータを基に算出すると、例えばベトナムの靴・履物業は年間約1億5000万ユーロ(1億9440万米ドル)の削減が可能となり、繊維業においては年間約1億8000万ユーロ(2億3300万米ドル)の削減が可能になると推定されている。

対EU輸出において、ベトナム製の靴・履物に課される税率は現行で3.5~4%、繊維製品は9.6%である。一方対ベトナム輸出において、EU加盟国の医薬品に課される税率は現行で5~8%となっており、これは年間約6000万ユーロ(7776万米ドル)に相当する。

さらにJessen大使は「EUには先進テクノロジーがあり、豊富な資金もある。これにEUのビジネス知識を合わせれば、これまでベトナムで自国生産できなかったものでも今後は生産が可能になるだろう」と続けた。同時にベトナムには安価な労働力と農業分野での強みがあることから、EUの消費者に対して低価格で高品質の製品を提供できるだろうとしている。

ベトナムはこのほど、これまで規制分野にあった通信や小売りなどの分野を第三国に開放した(FTAおよび、その他二国間自由貿易協定、投資取引などの下で)。これについてJessen大使は「従ってEU加盟国への市場アクセスに関しても制限などするはずがない」としている。

さらにFTAの締結は、貿易面だけでなくベトナム経済にも多大な影響をもたらすとの見方を示している。

「EU・ベトナム多国間貿易プロジェクト2011」の調査によれば、EU・ベトナムFTAの締結はベトナムのGDP成長率にプラスの効果をもたらし、関税が即時撤廃された場合の年間成長率は2.7%になるものと推定している。一方徐々に撤廃された場合においては、2年目以降漸増となり15年で3.7%になるものと見込まれている。

さらに調査では、FTAは、適切に施行されれば、ベトナムにとって必要な改革を実施する良いきっかけとなり、予測可能で、安定した環境の確保にもつながるという。そうした環境はまた、外国直接投資の流入や技術移転、専門知識の共有などにも拍車をかけるだろう。

欧州委員会のManuel Barroso委員長は先日の訪問で、ベトナムはEUの最大恩恵国であるとし、2014~20年にかけてベトナムへの支援金を4億ユーロ(5億1800万米ドル)にまで大幅に増やす計画だと伝えた。

EU加盟各国の代表や、ビジネス界をリードする実業家、国の経済団体なども同昼食会に参加した。

双方が包括的FTAの交渉を開始したのは2012年6月のこと。交渉では関税の引き下げと非関税障壁について協議が行われているが、一方で政府調達、規制問題、競争政策、サービス、知的財産権、環境維持開発など、貿易の関連事項においても話し合いが行われている。

EU・ベトナムFTAは10月にも締結される見通し。

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最終更新:2014年09月19日06:00

ベトナムのトップ・デザイナー4名、イタリアでコレクション披露

ベトナムのトップ・デザイナー4人が17日、イタリアで開催のファッション・ショーで、ベトナムの伝統素材を使用した最新コレクションを披露する。

有名デザイナーで、ショーの中心人物でもあるMinh Hanh女史は、異素材の組み合わせや、デニム生地、刺繍などに焦点を当てたコレクションで、自身の技術や価値観を表現する。Hanh女史は「私のデザインの特徴はベトナムの伝統素材、主に刺繍を用いること。しかしイタリアでは、私が見る限り、街を歩く人のほぼ8割がジーンズを履いています」と話し、そこに「挑戦」を見出したのだと言う。「デニム生地と刺繍の組み合わせはほぼ不可能のように思えますが、だからこそこの2つを融合させてみようと思ったのです。自分のデザインの特徴を全面に押し出しながらも、一方で現地の人たちが好む素材を使って、彼らの心を掴もうと考えました」と述べた。

またアオザイ(ベトナムの民族衣装)のデザイナーとして知られるLan Huong女史が今回発表するのは、絹で作ったアオザイや、手刺繍など、ベトナムの伝統的なファッション。また花柄をモチーフに刺繍を施したエレガントなショールも、新作として披露する。

さらに昨年開催された「ベトナム・デザイン・スター・コンテスト」の優勝者Quang Nhat氏が紹介するのは、山岳地方Ha Giangの少数民族が作った麻や、ベトナム古代建築の美しさを表現した手作りのアクセサリーなど。Nhat氏は同コンテストの後イタリア、韓国、フランスなどを巡り、世界のファッション・シーンへの仲間入りを目指していた。だが「世界」を夢見る一方、「祖国」から得るインスピレーションも大切にしており、作品には、地方の穏やかな景色から得たというインスピレーションを表現している。

加えてメコンデルタ出身のデザイナーCong Khanh氏もまた、広大な空を飛び回るコウノトリや、地方の湿地帯に見られる絶滅危惧種のオオツルなどのイメージを基に、自身の作品でベトナムを表現している。

ショーでは4人のデザイナーがそれぞれ、10~15点の作品を発表する。

一方、Minh Hanh女史は、若手の育成という観点から、その他3名の新人デザイナーを採用したと話し、新人デザイナーらの学習意欲や、世界のファッション・シーンを目指す意志に感銘を受けたと述べた。「彼女たちの作品から感じられるのは、新たなことに挑戦しようというデザイナーとしての心意気。英語も堪能なので、イタリアのファッション関係者とコミュニーケーションを取ることや、アイデアの交換なども可能でしょう」と続け、「ベトナムのデザイナーとイタリアのファッション関係者は、うまくやっていくと思います。どちらも同じようにファッションに対して情熱を持っていますし、またどちらも同じようにファッション業界を洗練されたプロフェッショナルなものにしたいという夢を持っているからです」と話した。

4人のコレクションを発表するモデルは、2010年ミス・ベトナムのNgoc Hanさん、2010年ミス・シーのNguyen Thi Loanさん、2002年ミス・フォトジェニックのPhuong Lienさん、その他イタリア人モデルなど。

同ショーはMuseo Di Roma(ローマ博物館) のPalazzo Braschi(ブラスキ宮殿)で開催。Palazzo Braschiとはルネサンス期(1782~1812年)の城であり、芸術的伝統を今に伝える建造物である。建物内にはさまざまな芸術作品が収蔵されているが、美術品の展示のみならずファッション・ショーの会場などにも利用されている。

ショーではベトナム大使のNguyen Hoang Long氏が、「イタリア・ベトナム・ファッション評議会」の設立についても発表を行う予定。評議会の役割は、協力計画を策定し、ファッション産業における両国の持続的な発展を継続させることである。また評議会はイタリアを代表するファッション・ブランド「ガッティノーニ」のStephano Dominella社長やMinh Hanh女史を筆頭に、両国の有名デザイナーらで構成されている。

同ショーは、在イタリア・ベトナム大使館と在ベトナム・イタリア大使館の共催で、イタリアにおける、ベトナム文化週間の一環として開催される。

 

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最終更新:2014年09月17日15:59

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