インドシナニュース

ベトナム:ファッション業界が外資系ブランドによる買収の脅威に直面(後)

(前編より)



銀行は外国人投資家に熱視線

ホーチミン市住宅開発株式商業銀行(HDBank)のNguyn Th Phương Tho副頭取は、ホーチミン証券取引所に来年初頭に上場する前に、株式の20%を外国人投資家に3億米ドルで売却する計画を明らかにした。

彼女は、香港、日本、韓国資本の複数の外国人投資家に株式を売却するとしたが、ベトナムでは、一つの外国投資家の所有につき銀行株式の最大5%までしか認められていない。

HDBankの株式は現在、店頭市場(OTC)で270008000ベトナムドン程度で取引されている。

今年の第3四半期時点で、資金のレンダーは昨年同期比で3倍となる2兆ベトナムドン(約8820万米ドル)の税引き前利益が出たことが報告された。またその総資産は174兆ベトナムドン(767000万米ドル)にも達した。

HDBankは通年で24000億ベトナムドン(1580万米ドル)の税引き前利益を予想しているが、来年度はさらに39000億ベトナムドン(約17200万米ドル)に増加すると見込んでいる。

サイゴン商業銀行(SCB)ではまた、ノルウェー、インドネシア、台湾、中国本土からの銀行、投資ファンド、保険会社らの中から戦略的投資家を見つけるために話をしているとした。

財務能力の向上、リストラや不良債権処理の迅速化、開発の促進を図るために、金融業界からの参入者を探したい考えである。

SCBの最大の魅力は、政府が外資系パートナーにその株式の50%を売却することを許可された最初のレンダーであり、それによって少なくとも7億米ドルの調達が可能と予想される点である。

VPBankではまた数ヶ月前の株主総会において、法律で認められた上限値となる普通株式の5%を世界銀行の国際金融公社に売却することが承認された。

この動きは、現在外資系による株式保有が22.34%にも達するVPBankが、商業貸付金を株式に転換するのを促進すると期待されている。

アナリストらは、銀行が外国の戦略的投資家を探すにあたっての最大の障害は、外国人株式保有比率の上限を定めたDecree No.69 / 2007 /NĐ-CPであると指摘した。

それによると銀行の場合、外国人投資比率は30%までに制限されている。

この制限によって外国人投資家が経営に参画できる余地がなくなるため、彼らにとって銀行株を保有する魅力がほとんどない。

そのため多くの銀行は、この上限を3540%に引き上げるよう提案している。

SBV GovernorLê Minh Hưng氏はまた、銀行の外国人保有比率の上限を増やす必要性について、レンダーに潤沢な資金力をもたらすことによって投資家の誘致を促進させるだろうと強調した。

銀行にとっても資本金を増加させることは、今後バーゼルで要求される高い基準を達成する上で重要なタスクである。

しかしHưng氏は、ベトナムが世界貿易機関(WTO)に加盟して以来、この件は徹底的に議論され続けており、変更する前に慎重な検討が求められるため、外国保有比率の上限を上げることはそう簡単な問題ではないと述べた。

政府は場合により、外国人による所有比率の上限を引き上げるための特別な認可を与えるとしている。

銀行が外国人の所有比率の上限を引き上げたい場合は、正当な理由と共にその認可を求めなければならない。



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最終更新:2017年12月04日12:01

ベトナム:ファッション業界が外資系ブランドによる買収の脅威に直面(前)

女性向けアパレルメーカーとしてベトナム第2位のNEM Vietnamは、11月初旬にウェブサイト上で、日本のアパレル小売業者であるStripe InternationalNEM社の株式を取得する方向で交渉を開始したと発表した。

ハノイタイムズ紙によるとStripeは、全国44店舗で2040歳の女性を対象としたNEMの女性向けファッションブランドを所有するために、NEMビジネスの取得を望んでいるという。NEMの収益は今年、20%増となる2600万米ドルにも達する見込みである。

ハノイタイムズ紙はまた、NEM社の買収はベトナム・ファッション市場への参入計画の一環であるというStripeの石川康晴社長の言葉を紹介した。

NEM社はまだこの取引について正式な発表を行っていないものの、アナリストらはベトナムのファッション業界が、近い将来に外資系企業に支配されてしまう可能性があるという懸念を表明した。

業界関係者らは、ベトナムの消費者、特に若者たちが外国のファッションブランドを嗜好しており、この懸念はまんざら根拠がないわけではないと指摘した。

例えばスウェーデンのファッションブランドであるH&Mが、99日にベトナム初となる店舗をオープンした際、ホーチミン市のVincom Đng Khiにある2階建て2200平方メートルの旗艦店には4000人が列をなし、開店当日には1万人が訪れた。

Zaraが昨年に同じモール内に初出店した際も、初日に55億ベトナムドン(246000米ドル)を売り上げたとされる。

TopshopMangoなどの人気ファッションブランドも最近、ベトナムの中低価格帯市場に参入し、Topshop4店舗を出店している。

なぜこのような有名な海外ファッションブランドがベトナム市場に関心を寄せているのであろうか?

Nielsenの最新調査によると、ファッションはベトナム人が最も関心を寄せるカテゴリーの1つであり、人々が資金を振り向ける順位として、食料品と貯蓄に続く3番目に位置するという。

ベトナム人はおおよそ、毎年100兆ベトナムドン(405000万米ドル)を衣料品に費やしている。

中国とインドに次いで、ベトナムは世界で3番目にブランド衣料を嗜好する人が多いという。

ベトナム繊維公団のデータによると、アパレル業界は年間20%もの成長を遂げており、その市場価値は現在45億米ドルにも達する。

有名な外資系ファッションブランドの参入によって、価格、デザイン、国際色による市場争いが必然的に引き起こされつつある。

ベトナム小売業協会によると、200以上の海外ファッションブランドが市場の60%以上を占め、人気ブランドから高級品まで幅広い商品を販売しているという。

BlueFociVit ThyNinomaxxN&MSifaPT 2000SandingĐan Châuといった有名な地元ブランドはその販売スペースや規模の縮小を余儀なくされている。

例えばファッション市場で一時「現象」とまで言われていたThi Trang Vit Companyは、その店舗数を数百からわずか60にまで減らした。

Vit Thy5店舗しか残っておらず、Maxx Styleは消滅した。BluePT 2000も、以前のように目抜き通りに直営店を運営する代わりに、スーパーマーケットやモールにスペースを借りなければならなくなった。

一部のアナリストは、こうした状況は消費者の海外ブランドに対する嗜好だけではなく、国内ブランドの競争力の欠如によるものと指摘する。

大部分の国内ブランドは、資金力、才能のあるデザイナー、優れた管理スキルが不足しており、時代遅れのマーケティング戦略に固執している。 そのため国内ブランドは、品質や価格の面で海外ブランドと競争することはできなくなっている。

 

(後編につづく)



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最終更新:2017年12月04日06:01

ベトナム:Online Friday 2017の売上予想額は2億2000万ドル

121日に予定されているOnline Friday 2017の主催者である商工省下のベトナム電子商取引・情報技術庁(Vecita)は、1500億ベトナム・ドン(22000万米ドル)の売り上げを予測している。

電子商取引・情報技術庁のLai Viet Anh副長官は1127日にハノイで開かれた記者会見で、1300以上のウェブサイト、3000企業以上がOnline Fridayへの参加登録済みだと述べた。

「ベトナムのeコマース分野そして消費者コミュニティで今年最大のイベントである今回のOnline Fridayでは、商品サービス検索人数2000万人、アクセス300万件以上、取引成立100万件を目指す」と副長官は述べた。

開催委員会ではセール前に商品価格が吊り上げられることのないよう、Online Fridayで提供される商品の価格を厳格に確認したと述べた。今年、主催者は製品の公示価格、現在の市場価格、Online Fridayでのセール価格を含む製品情報を公開する。セールでは純正品、割引価格、送料無料を保証している。

121日— 3日まで、ホーチミン市ではBigOffイベントも開催される。

現在、50ブランド以上このイベントへの参加を登録し、3000点以上の出品が見込まれている。

Online Fridayは政府の承認を受け、2014年以来毎年開催されている。

昨年のイベントには3000企業が参加し、1兆ベトナム・ドンを超える売り上げを記録した。37万点を超える商品がセール価格で提供され、イベント期間中のアクセスは2400万件に達した。



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最終更新:2017年11月30日14:30

ベトナム:1月から10月までの履物輸出13%増加

今年年初から10月までのベトナム製履物の輸出金額は1182000万米ドルに達し、昨年同期比で13%増加した。

インドネシア向けが最高の伸びを見せ53%の増加、以下、シンガポール(45%)、ハンガリー(34%)、インド(33.7%)、ポーランド(33%)と続く。

ベトナム革製品・履物・鞄協会によれば、履物産業の生産は対昨年比で5%成長し、履物と鞄の輸出金額は対昨年比で10%伸びて、180億米ドルに達するという。

ベトナムでは、革製品、履物、鞄の輸出を2020年までに240-260億米ドル、2025年までに350-380億米ドル、2035年までに500-600億米ドルにしたいとしている。

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最終更新:2017年11月29日17:39

ベトナム:競争力を高める外国ブランド(後)

(前編より)



自信

市場で頭角を表した国内ブランドの自信は揺らぐことなく、国際的な競争の新しい波に乗ることができると考えている。

Boo Fashion Trading社のDo Viet Anh社長はViet Nam Newsに対し、外国ブランドのベトナム市場への参入の波は国内のファッション業界にある程度の影響を及ぼすだろうが、比較的短期間なものであるだろうと語っている。

長期的には、こうした競争がベトナムのファッション市場に良い刺激を与える機会となる。人々のショッピング習慣を、非ブランド製品からブランド製品に向かわせるきっかけとなるだろうと同氏は述べた。

外国ブランドの迫りくる存在が消費客に国内商品と国際的なファッション製品を比較するきっかけにもなり、一流ベトナムブランドが決して劣るものではないと気付かせるだろうとAnh氏は説明した。

Boo Fashion Trading社とはターゲット層が異なる、NEMファッションのNguyen Tiepマーケティング部門長も同様の見解を持っている。

NEMファッションは競争力を向上すべく、顧客好みの商品ラインナップを充実させるビジネス戦略を取り入れる予定だとTiep氏はViet Nam Newsに語った。

また同社は店頭のカスタマーサービスを強化し、総合的な顧客満足度を高めていく予定でもあると言う。



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最終更新:2017年11月28日19:01

ベトナム:競争力を高める外国ブランド(前)

世界な有名ブランドの飛躍的な進出がベトナム国内のアパレル企業に競争のプレッシャを与えることはもはや避けられない事態であるが、長期的にはプラスの影響となるだろうと専門家が語っている。

ベトナムの消費市場は成長を続けており、その厳しい競争に伴って国内企業は生き残りをかけ、生産方法や商慣習を変えていくことになるだろう。

2000年代初頭以降、スペインのMango、イギリスのOasis、アメリカのGAPなど、中所得層をターゲットに据えた世界の有名ファッションブランドが続々とベトナムに参入している。

ここ数ヶ月では、スウェーデンのHennes & MauritzH&M)やスペインのファッション大手Zaraが進出を果たした。

オープニングで見せた盛況ぶりから見れば需要に見合っていることは明らかであり、国内企業は激しい競争を余儀なくされていくだろう。



変わらなければならない点

ベトナム繊維協会(VITAS)のDang Phuong Dung副会長はVietnam News Agencyとのインタビューで、国際的ブランドのさらなる台頭により、国内企業は全ての市場部門で商品の多角化を余儀なくされるだろうと語った。

外国ブランドは本当の需要に見合うものであるとBrand Finance Asia PacificSamir Dixit社長は言う。

消費者の需要と生産者の供給のギャップは、量や質、さらに美的感覚といった点でもますます拡大しており、外国ブランドが国内市場を乗っ取ることはもはや避けられないことであるとDixit氏は同社が発行する2016年版ベトナム50レポート中で説明している。

外国ブランドのベトナム参入により、現地産業は製品の品質管理を厳格化し、投資傾向を適切に変えていかなければならない。

国内の繊維メーカーのほとんどが、委託生産を主に引き受け、輸出製品を主力としていると同氏は言う。こうした企業は国内市場の大きな可能性にこれまで興味を持つことはなく、世界最大規模の繊維・縫製輸出国でありつつも大きな付加価値はつけてこなかったと同氏は述べた。



消費者の嗜好

繊維・縫製企業は、デザインやブランディング、流通ではなく、生産に特化する傾向にあり、新規参入企業と競争するためには即座に適応していかなければならない。

H&MZaraのグランドオープンの成功はマーケティングや広告の戦略によるところが大きいが、新しい流行やデザインが素早く、比較的安価に生産される「ファストファッション」がベトナムの消費者の嗜好として確立していたことによる所も否定することはできない。

若い人口と生活水準の迅速な向上により、ベトナムは国際ブランドにとって魅力的で肥沃なテリトリーとなっている。

こうしたブランドは、大規模生産による生産コストの削減により、幅広い市場向けの様々なジャンルの服を生産し平均的な価格で販売している。

ファッション業界では、資本やプロフェッショナリズム、マーケティング、カスタマーサービス、そしてオンライン販売といった点で、外国企業がベトナム国内の競合企業より頭一つ抜きん出ている。

H&Mの広報によると、 急速な経済成長、特有のセンスを持った流行に敏感な顧客層の規模、急増するショッピングモールといった、主な成長要因を特定しベトナム市場を調査するのに、同社は二年間を要したと言う。

国内企業はデザインに重点を置いた幅広い種類の質の高い商品を提供し始めており、顧客習慣を文化的な理解していると言うホームグランドの利点を享受することもできるかもしれない。

しかしながらベトナム小売業協会のDinh Thi My Loan会長が20177月にカンファレンスで語った通り、小売政策のリスクといった点で国内ブランドが国際ブランドの競合企業より競争力が弱いままであることは明らかである。

Loan氏によると、ベトナム国内には200以上の外国ファッションブランドが参入しており、市場シェアの60%以上を占めていると言う。

平均年間市場成長率15%-20%と言う高さから、世界中の主なファッションブランドがベトナムに高い関心を寄せていると同氏は述べた。



(後編につづく)



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最終更新:2017年11月28日11:29

ベトナム:eコマースが主流へ(後)

(前編より)



より高みへ飛躍

専門家らは、MSMEはこうした初期の成功に甘んじず、オンライン販売をさらに開発し、課題を克服する努力を続けなければならないと指摘した。

OSBTon氏は、企業はeコマースに対してどのように投資して収益を上げていくかについて、詳細な計画を立案する必要があると述べた。

MSME各社は自社の強みと弱みが何であるか、そして競合相手がどこなのかについて、明確に認識すべきです。eコマースに必要なサービスを提供するビジネスパートナー企業を見つけることも、企業がリスクを回避し、成功を収めるために重要です。」

さらに、「高スキル人材の育成が必要であり、また顧客からのすべての問い合わせに対し、24時間365日対応できるスタッフもいなければなりません。」と彼は言った。

「粘り強くあるべきです。誰もがすぐに成功するわけではありません。」

「一般消費者向けビジネス(B2C)モデルにeコマースを利用する場合は、23ヶ月で成果を上げることもできます。しかし対企業向けのB2Bモデルの場合は、36ヶ月かかる可能性もあります。」

Vit Anh氏は次のように述べた。「MSMEは創造的、かつ他の企業がすでに使用している古いビジネスモデルの枠外で考えていくべきです。彼らこそ、勇敢にeコマースという新しいビジネスモデルに取り組むべきなのです。」

「世界中のeコマースのビジネスモデルを研究し、優秀な人材を育成することが重要です。」

ShopeeKyaw氏は、(eコマースビジネスにおける)主要な課題として、現金以外の支払手段が普及していないことを挙げた。ベトナム人は依然として現金払いに固執しており、そのことが、取引中のキャンセル率が高いという傾向をもたらし、手間や費用を増加させているという。

2の課題として彼は、ベトナムの大きな国土を挙げ、ほとんどの地域をカバーし、遠隔地であっても効率を損なうことのない配送ネットワークをどのように拡充するのかについて言及した。

3の課題として、ベトナムにおけるeコマースとデジタル技術に対する全般的な認知が低いことが挙げられる、と彼は続けた。



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最終更新:2017年11月27日17:29

ベトナム:eコマースが主流へ(前)

人々がものを売買する際、実店舗よりもeコマースで行うことが主流となるなど、ベトナムではますます多くの人々が、eコマースによってビジネスを展開するようになっている。

多くの企業ではeコマースを運営することによってコストダウンを実現し、また世界中の人々とのビジネスをeコマースによってコントロールしている。

ベトナムのホーチミン市にある零細・中小企業(MSME)にとってeコマースは、国内外の市場においてビジネスを成功させるのに最も手軽な手段となっている。

インターネットとスマートフォンユーザーの急増に伴い、ベトナムではこの取引手法が人気を博している。

商工省が公表したeコマース白書によると、昨年インターネットを利用している人口の約65%がオンラインで買い物をしたという。

さらに実店舗で購入する場合であっても、来店前にオンラインで情報収集してからやって来るなど、消費行動にも変化が見られるようになっている。

企業側もまた、特に資本や人的資源が不足している小規模企業においては、eコマースから大きな恩恵を受けている。

OSB Investment and Technology Joint Stock CompanyTrn Đình Ton社長代理は、eコマースによって、企業はいつでも世界中どこにいても顧客にアプローチできるようになったと述べた。

eコマースはまた、伝統的な取引方法よりもコストが安いのです。」と彼は言った。

またMSMEがオンラインショッピング・プラットフォームを利用する場合、受注、支払、配送管理のサポートが受けられる、と同氏は続けた。

Shopee VietnamPine Kyaw常務は、「ベトナムのeコマースはまだ黎明期ですが、ベトナムのオンライン販売数は今後、今の4倍となる75億米ドルにも達すると見込んでいます。」と延べた

「中小企業によるeコマース導入によって、企業はより大きなユーザー層にアクセスし、ベトナム中の消費者にビジネスの対象を広げ、成長することが可能となります。」

商工省eコマース・デジタルエコノミー部のLi Vit Anh副部長は、「わが国では約20万の企業がeコマースを利用しており、そのほとんどがMSMEであると推定されています。」と述べた。

彼女はベトナムニュース紙に対し、eコマースは企業、特にMSMEが市場に参入し、競争力を強化するのに役立つ手段であると述べた。

MSMEにとってeコマースの利用は、ビジネスパートナーや投資家とつながり、競争力のある価格で市場に参入するための重要な一歩となります。」

MSMEに対して政府は、eコマースに関する知識と効果的な利用方法を習得するためのトレーニングプログラムを提供している。

商工省によると昨年末時点で約66%の企業が、社内にITおよびeコマース専任のスタッフを配置しているという。

 

eコマースがMSMEに翼を授ける

MSMEによるeコマースの利用法は多くあるが、最も普及しているのは、自社のウェブサイトを構築した上で、国内外のオンラインショッピング・プラットフォームと協業するというものである。一つの方法しか採用していないMSMEがある一方で、複数の方法を組み合わせているMSMEもある。

Phong Vân Trade and Production Investment Companyでは、自社のウェブサイトを立ち上げた上で、オンラインショッピング・プラットフォームと提携することにした。

またベトナムにある数多くのMSMEの一つであるファッションブランドLakaPhong Vânオーナーは、ますます競争が激化しつつある市場において、熱心に開発に取り組んでいる。

同社ではeコマースを利用した事業を拡大し始めてから2年で、オンライン販売により売上高が20%増加したと公表した。

同社のeコマースチームのNguyn Thế Phươngリーダーはベトナムニュース紙に対して、創業者は会社を設立しようと考えるのと同時に、eコマースを開発すべきとの考えを持ったと述べた。

大きなサポートが受けられるため、同社ではオンラインショッピング・プラットフォームに乗せることを選択した。

プラットフォームのShopee.vnは、新設企業のビジネスにとって重要となる、配送と迅速な代金回収についてのサポートを行っている。

オンラインショッピング・プラットフォームとの提携は、プラットフォームの宣伝だけでなく、その売り手も広告が出せることが有益であったという。

eコマースはベトナムにおけるMSMEの発展に重要な役割を果たしました。特にブランドの創設と開発など、我々に多くの便益をもたらしたのです。」

Bách Coffee Companyは厳しい選択をしたものの、その努力が実を結び始めた企業である。

ベトナムのコーヒーを世界市場に届けることを夢見て、同社のオーナーは3年前に思い切ってAmazonと仕事をすることにした。

Tôn N Diu Tho副社長はベトナムニュース紙に対し、ウェブサイト掲載後にますます多くの顧客や投資家が工場を訪問し始めたと述べた。

彼女は収益の伸びが期待通りではないことを認めているものの、eコマースによって中小企業でさえ外国市場に参入が可能となることについて、彼女と同僚に強い信念が育まれたと述べた。

Hoa Lư Fine Arts and Handicrafts Companyは、自社のウェブサイトを開設する一方で、多くのオンラインショッピング・プラットフォームにおいても販売を行っている。

同社のTú Anh副社長は、同社は長年にわたってeコマースを開発し続けることによって、オンラインでの販売を通じて多くの国々のビジネスパートナーや顧客を見つけることができたと述べた。

Lazada VietnamPhm Thông CMOは、オンライン販売は避けて通れない流れとなっていると述べた。

同氏は出店企業とオンラインショッピング・プラットフォームの協力関係について、MSMEはこうしたプラットフォームとタイアップすることによって、多くのツールが利用可能となると述べた。

 

(後編につづく)



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最終更新:2017年11月27日16:55

ベトナム:アオザイの永遠の美を讃える新たな映画

ベトナム女性の伝統的衣装であるアオザイの永遠の美しさが、今日全国で封切られる映画Cô Ba Sài Gòn The Tailor)のインスピレーションとなった。

1960年代のサイゴン(ホーチミン市の旧称)を舞台に、映画ではThanh Nuという仕立屋のオーナーThanh Maiと彼女の傲慢な娘Như Ýの物語が展開する。母は娘に9世代にわたって続いてきた家業であるアオザイの仕立屋を継ぐよう説得しようとするが、デザイナーでもあるNhư Ýはアオザイを旧弊なものと考えている。彼女は西洋式の衣服にしか興味がない。

物語の舞台は48年後、2017年に移る。Như Ýは年を取り、太ってアルコール依存で、かつては有名でエレガントな店舗だったみすぼらしい家に住んでいるが、立ち退きの危機に直面している。若い1960年のNhư Ýと年老いた現在のNhư Ýは口論し、店が衰退したことをお互いのせいにしようとする。その時初めて、傲慢な若いNhư Ýはアオザイの美しさに気づく。彼女はアオザイを作ることで傾いた家業を復興させる決意をする。

過去と現在のサイゴンの生き生きとしたファッション文化が映画の背景となっている。加えて、1990年代に有名であったDiễm MyThủy Hương、ベトナム映画の若い世代を代表するNinh Dương Lan NgọcDiễm Myなど、ベトナムの映画界を代表する複数の女優が出演している。

38歳の女優で映画監督のVânがプロデューサーの一人である。彼女はハリウッド映画にも出演しており、Will SmithJoel EdgertonEdgar Ramirezと共演したBrightCrouching Tiger, Hidden Dragon、そしてMichelle YeohDonnie YenJason Scott Leeと共演したSword of Destinyなどが代表的な作品である。近日公開予定の「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」ではレジスタンスの射撃手を演じている。

さまざまな才能にあふれる彼女はこの映画を通じてベトナム文化の一部であるアオザイを世界に届けたかったと話す。

「映画では仕立屋のオーナーであるThanh Maiが娘のNhư Ýに『アオザイは家業の源泉』と伝えていますが、アオザイはベトナム文化の、そしてこの映画の源泉なのです。ハリウッドで積んだ経験も活かし、ベトナム映画の発展に貢献したいと願っています」と彼女は話す。

アオザイの仕立屋を演じ、伝統的ドレスの真髄を表現するにあたり、Vânと数名の女優はホーチミンでアオザイ博物館をオープンさせたデザイナーのSĩ Hoàngのもとで勉強をした。

映画で女優らが着たドレスはもう一人のプロデューサーであるホーチミン市のデザイナーThủy Nguyễnがデザインした。

ベトナムでの公開前に、The Tailorは先月韓国で開催された第22回釜山国際フィルムフェスティバル2017の「アジア映画の窓」部門に出品された。

映画は英語字幕付きベトナム語の上映で、全国の映画館で観ることができる。



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最終更新:2017年11月25日18:10

ベトナム:皮革・履物産業がEU向けの輸出を拡大

ベトナムの皮革・履物製品の輸出業者はEU・ベトナム自由貿易協定の原産地規則を遵守し、EUの貿易障壁とアンチ・ダンピング措置に対抗する準備をしなければならないと、17日、ホーチミン市で開かれたセミナーで講演者は語った。

この講習会は2019年のEV-FTA施行時に輸出業者がメリットを享受できるよう、商工省と欧州貿易政策・投資支援プロジェクト(EU-MUTRAP)が開催した。

ベトナム皮革・履物・ハンドバッグ協会(Lefaso)の副会長兼総書記のPhan Thi Thanh Xuan氏によると、EV-FTAにより関税率が引き下がり、その他の貿易障壁も撤廃されるため、輸出量は増加する見込みであるという。

しかしながらベトナムの皮革・履物製品メーカーや輸出業者は同時に、困難にも立ち向かわなければならない。EUの要件を満たすには、ベトナムの事業は技術と生産過程を改善し品質の高さを確保しなければならないのである。

国内の皮革・履物メーカーのほとんどが外国資本であるため、地域主体の企業は市場シェアを増やすために競争力を高めなければならなくなる。

EV-FTAを最大限に活用するためには、輸出業者はEV-FTAの原産地規則を遵守しなければならないと商工省輸出・輸入局原産地課のVuong Duc Anh次長は説明した。

EV-FTAの原産地規則を守らなければ、輸出業者は関税率0%のメリットを享受することはできません。」とAnh氏はViet Nam Newsに対して語った。

EU-MUTRAPの専門家であるSanggeeta Khorana教授によると、EUの貿易障壁とアンチ・ダンピング措置の対象となったベトナム企業は、補助金を受けていないことを証明しなければならないという。

欧州委員会の貿易総局は、情報不十分と判断した場合、アンチ・ダンピング調査をいつでも開始し公式調査を行うことができる。

ベトナム皮革・履物製品の今年9ヶ月の輸出額は131億米ドルとなり、昨年同時期と比較して11.4%増加した。

Lefasoによると、ベトナムは昨年、中国・インドに続く世界第3位の履物製品生産国であった。

EV-FTA2019年に施行され、アセアンの最もダイナミックな生産拠点であるベトナムを、世界最大規模の市場であるEUに結びつける。EUGDP18兆米ドルを超え、世界の総GDP22%を占めるほか、人口も5億人を超える。

EV-FTA協定が施行されれば、EUはベトナム製品に課せられたタリフラインの85.6%の輸入関税を免除する。

7年後には、ベトナム製品のEU関税の99%が撤廃する。

協定施行後7年間、ベトナムの織物、履物、魚介製品(ツナ缶とフィッシュボールを除く)には輸入関税が課せられない。

昨年末時点で、ベトナムの皮革・履物製品のEUに対する輸出は50億米ドル近くに到達しており、EUはアメリカに次ぐ、ベトナムにとって第二の皮革・履物製品輸入者であった。

これは、EUのベトナムに対する一般特恵関税制度(GSP)が施行され、13-14%だった関税が3-4%に引き下げられてから2年間経過した結果である。

ここ数年、自由貿易協定の交渉と導入に関してベトナムは最も活動的な国の一つになっている。

EUはベトナムにとって2番目に大きなの輸出市場であるが、ベトナムはEUにとって11番目に大きな輸入相手国である。

ベトナムにはおよそ900のヨーロッパ企業が投資を行なっており、ヨーロッパのビジネスコミュニティとしては東南アジア最大となっている。



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最終更新:2017年11月23日06:00

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