インドシナニュース

ベトナム:オンライン・フライデーで24時間イベント開催

オンライン・フライデーは今年もまた9月29日に24時間の販売イベントを開催する。2017年秋の主要販売イベントはこれまでよりもさらに規模を拡大すると商工省は伝えている。

商工省では、イベントを通じておよそ5分ごと、総数10万件以上の新規取引が掲載され、東南アジア諸国でも販売されるとしている。

省庁は、今年のイベントで利用可能となる特定の種類の取引に関する詳細については口を閉ざしているが、消費者はイベントサイト(http://info.onlinefriday.vn/)で最新の情報を入手可能だ。

Nguyen Kim、Sunhouse、MediaMart、Adayroi、Fahasa、Giovanni、FPT Shop、Sendoのようなブランド企業は、消費者が見逃せないスペシャル・オファーを提供すると言う。

 

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最終更新:2017年09月22日13:02

ベトナム:多国籍企業に敗北しつつある地元企業

ベトナム地元企業の中には国際ブランドの侵略に抵抗しているものもあるが、その抵抗は必ずしも上手くはいっていないとハノイで最近開かれたセミナーで専門家が語った。

ベトナム繊維協会(VITAS)のTruong Van Cam会長によると、ベトナムは東南アジア地域の経済大国であり、交通・金融・ロジスティックの主要なハブとなってきているという。

その比較的安定した政治や法的・経済構造から、アジアの中で最も成長速度の速い国の一つとして最近までは認識されていた。日用消費財の小売部門成長の次期フロンティアとしても、多くの専門家がベトナムに注目していた。

ベトナムの経済成長に伴い家計可処分所得が上昇し、消費者の嗜好がより品質の高い製品へと移行するとこうした専門家の多くが予想していたという。

それに伴い、消費者はベトナム企業が製造した質の低い従来の製品から遠ざかり、アメリカやヨーロッパなどの企業が生産した質の高い製品に移行している。

ニールセンが最近発表した調査結果によると、ベトナムには現在200近くの外国ブランドがあるが、ほぼ全ての小売部門において地元ブランドよりもこうした国際ブランドを好むと回答した消費者が全体の56%に達したと判明している。

消費者は地元ブランドを信用せず国際ブランドの方が品質が高いと考えているため、こうした国際ブランドに対してならば多額の出費をいとわないと考える消費者が大多数なのである。

 

価格・品質の問題

ベトナムでは低所得市場においてのみ価格と価値が消費者行動の重要な決定要素となる。こうした市場では、例え小さな違いであろうと需要に対し大きな影響を与える。

地元企業が国際競合企業と争える場はこうした低所得市場だけなのである。高所得市場では国際ブランドがほとんど競争することもなくたやすく勝利を収めることができる。

調査結果においてもこの傾向が衰える兆しはなく、可処分所得が増え続けベトナムが高中所得層に移行するため、国際ブランドが消費財の小売市場でさらに普及すると予測されている

教養があり志の高い消費者たちが占める中流階級層は、国際ブランドが日常生活にもたらす地位や品質を達成するためには喜んで妥協すると調査結果は示している。

品質が高い国際ブランドとの競争に直面した場合、大半の地元企業が受け身姿勢であり、商品価格を下げることばかりに焦点をおくため、品質の向上については注意を払わず必要な努力も怠ってきた。

一貫した低価格販売戦略により、地元企業は品質の低い商品の生産に慣れきってしまったのである。

 

流通

主要都市部に侵略を続ける国際ブランドとの競争に断念した地元企業の中には、地方などのより小さなコミュニティに店舗の移行を決定したものもある。

インフラがきちんと整備されていないベトナムのような経済における小規模市場の小売部門では、国際競合企業よりも地元企業が比較的優位に立つ。

しかしながら、多国籍化を促進するオンラインマーケティングを主体とした小売チャンネルがベトナム全土の小規模コミュニティへの侵略劇を続けているため、地元企業にとっては地方移転も一時的な猶予に過ぎない。

地元企業の大半がこれまでeコマースの存在を軽視しており、今後もその傾向が続く可能性が高い。

多くの小規模企業はこうした販売経路に投資する知識や予算が単になく、ベトナム小売企業が大規模国際ブランドに制圧されることに関しては少しの疑念の余地もないと専門家は結論づけた。

 

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最終更新:2017年09月22日12:01

ベトナム:H&Mの第1号店が9月9日に開店

スウェーデン発のアパレルブランド H&Mが、ホーチミン市のビンコム・センター・ショッピングモールにベトナム第1号店を2017年9月9日に開店することを発表した。

「ベトナムはH&Mにとって68番目の市場であり、小売部門でも大きな可能性があります。この市場への参入は、当社にとって今が最も有利な時期と言えます。ファッション製品の幅広い展開でお客様の期待に添い、お客様独自のスタイルの探求や創造を触発したいと考えています。」H&M東南アジア地域の責任者Fredrik Famm氏は語った。

ベトナムは、2017年にH&Mが参入する5つの最新市場の1つとなる。また今年は、H&Mが世界中の顧客に流行の衣料品を手頃な価格で提供し始めて70周年目となる。

ホーチミン市のH&M旗艦店では、流行に敏感な顧客向けにファッショナブルな服やアクセサリーを豊富に提供する予定だ。

内装が明るいスペースを作り出し、服やアクセサリーが中央に整然と並べられるなど、ベトナムのこの店舗は、H&M旗艦店の共通基準に従う。これにより、顧客は便利に買い物をすることができる。様々な素材の内装を通じて、現代性と豪華さが調和を保って興味深く配置される。こうした内装の一つ一つが、H&Mの作り出すファッションの世界に顧客を惹き込んでいくのは確実である。

この店舗では、全てのH&M店舗でベストセラーとなっている流行のレディース、メンズ、子供服の最新デザインを手頃な価格で販売する予定である。

7月に発表されたH&Mの秋冬コレクションも開店初日からベトナム店舗に並べられる。2017年末には、ザ・ウィークエンド・コレクションやERDEM x H&M、ザ・ホリデー・コレクションなど、H&Mのその他の世界的なコレクションもベトナムで販売される。

9月9日の開店初日には午前11時から午後11時まで営業し、様々なDJによるカウントダウンやパフォーマンスが予定されているほか、限定ハンドバックやその他様々なギフトアイテムが顧客先着1000名に配布される予定だ。

開店翌日以降は、午前9時半から午後10時まで毎日営業する。

開店日の2日前となる9月7日には、H&Mの要人向けのイベントが開催され、ユニークなショッピング体験ができる他、ベトナムの有名なDJによるパフォーマンスが開催される。

高い採算性が続いていることから、H&Mは2017年の売上成長目標を10%〜15%に置いている。またH&Mは430の新店舗の設置と、カザフスタン、コロンビア、アイスランド、ジョージア、そしてベトナムへの市場拡大を予定している。

2017年上半期のH&Mの売上高は、昨年同時期から9%増となる、1140億スウェーデンクローナ(140億米ドル)近くに伸びている。経常利益は6%増加し、110億スウェーデンクローナ(14億米ドル)近くとなる。H&Mの同期間の税引後利益は、一株あたり5.05スウェーデンクローナ(0.6米ドル)に相当する84億スウェーデンクローナ(10億米ドル)に達している。

上半期の業績と通常年末がショッピングシーズンのピークであることから、H&Mの2017年の目標は十分に到達可能であると予想されている。

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最終更新:2017年08月16日06:03

ベトナム:米国のスパイダーシルク生産企業が拠点拡大

スパイダーシルク繊維開発大手の米国企業が、7月25日のプレスリリースでベトナムでの生産基盤拡大を発表した。

ミシガン州アナーバーに本社を置くKraig Biocraft Laboratoriesは、ベトナムでの本社を桑畑に近く、国際空港や港湾へのアクセスも良いクアンナム省に置くと発表した。

同社のJon Rice COOは、予定地も決定し、革新的なハイブリッド・遺伝子組換技術によるスパイダーシルク開発のための認可取得書類の準備を進めていると述べた。

Kraig Biocraft Laboratories, Inc. (OTCQB:KBLB)は世界の繊維産業での活用を意識したスパイダーシルク生産技術で数々の技術革新を実現してきた。

同社はベトナムへと拠点を拡大し、縫製産業の絹部門での遺伝子組換蚕の商業化を図る。絹市場は中国市場のみで年間30-50億ドルの規模があると同社は解説している。

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最終更新:2017年08月10日11:53

ベトナム:アメリカのファッション業界は調達を抑えめに

調査によると、ベトナムからのアパレル製品輸入に対して厄介な制約をかける可能性がある新しい貿易障害を、アメリカのファッションメーカーや小売業が強く懸案しているという。

関税や非関税障壁の撤廃を目指すワシントンD.Cのグループ、米国ファッション産業協会が行った調査では、調査の対象となった企業役員の70%近くが保護貿易主義的な交易方針を最大の懸念としてあげている。

これは、昨年行われた調査の第10位からの浮上である。

大手多国籍企業の役員34名を対象とした調査では、アメリカへの衣料品輸入は中国が最大の調達国であり、ベトナムは第2位であると考えられている。

現在製品を中国から調達していると回答した割合は9%と微減し、91%となった。昨年の調査では、多国籍企業の全回答者が繊維・衣料品を中国で生産すると回答していた。

ベトナムは人気の高い調達先であると考えられている一方で2年間続けてベトナムからの調達を増やす計画があると回答した回答者は36%のみであった。

これは、ベトナムでの生産量を増やすことに興味があると53%が回答していた昨年と比較して17%減となる数字である。

この大幅な低下は、ベトナムも調印国でありアメリカやその他のTPP加盟諸国への免税衣料品輸出への道を開くはずだった、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からアメリカが離脱したことに起因している。

人件費の低さからバングラデシュが人気の高い調達先となっているが、同国の工場は雇用基準の遵守に関して高いリスクがあると役員調査は指摘している。

調査対象となったアメリカファッション業界の役員のうち、バングラデシュでの調達を増やす予定であると回答したのは32%だけであった。

費用を抑えるためには免税輸入が必須である一方、アメリカが他国と結んでいる19の自由貿易協定のほとんどが十分に活用されていない。

調査回答者の50%以上によると、北米自由貿易協定だけが十分に活用されているという。

懸念事項の2番目にあげられているのが、実店舗売り上げに切り込んでいるeコマースサイトからの競争である。57%の回答者が、Amazon.comやオンライン販売への新規参入企業の増加に懸念を抱いていると回答している。

とりわけ、調査対象となったアメリカファッション業界の役員のうち71%だけが繊維・衣料産業の今後が前向きであると回答しており、昨年の92.3%から減少している。これは、2014年に年次調査を開始して以来最低記録となっている。

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最終更新:2017年07月31日06:02

ベトナム:繊維・アパレル業界では直接販売への一大変革が必要

Textile Outlook Internationalによると、ベトナムの繊維・アパレル産業では、大幅な改革を行わない限り近い将来海外取引に関する有意義な経済成長を達成する見込みはほぼないという。

まず、はじめに、国内企業は販売方法を外部委託から顧客への直接販売に移行しなければならないと同誌は述べている。

この提言は、繊維・アパレル産業が外部委託から離れつつある世界的な傾向とも一致している。国際的なブランドは外部委託にメリットを見出せなくなっており、顧客への直販モデルに戻りつつある。

多くの世界的一流ブランドが安価な労働コストや税金の軽減からベトナムに魅力を感じていたが、長期的に見れば彼らにとって特に収益性の高いオプションというわけではない。

アメリカの専門家によると、顧客への直販を行うメーカー数は2017年に71%増加し、全メーカーの40%以上を占めている。また、アメリカの消費者の3分の1以上が昨年、ブランドメーカーのウェブサイトから直接購入している。

ベトナム繊維産業は大幅な改革を行わない限り、近い将来の内に海外取引に関する有意義な経済成長を行える見込みはほとんどないだろう。

国際ブランドはもはや、以前のように外部委託が解決策になるとは見ておらず、ベトナムで生産される衣料品は手遅れになる前に前向きに顧客への直販への変革を行わなければならない。

次に、ベトナムで生産されている衣料品のうち、国内で原料が調達されているのはごくわずかであり、これを大幅に増やさなければならないとTextile Outlookは述べている。

この勧告もまた事実上、全ての業界精通者の勧告と一致している。産業の現地化を進めることが、2018年発効予定のベトナム-EU協定などの自由貿易協定から利益を得るための前提である。

貿易協定から利益を得るためには、繊維産業では約50%またはそれ以上の原料及び中間財を国内か、EU加盟国または韓国から調達しなければならない。

さらに、低価格製品の生産から、革新的、高品質、高価値の製造品や流行に沿った衣料品へと大幅に変更していく必要があるとTextile Outlookは説明している。

最後に、垂直統合を通じたより効率的な調達、及び、研究、訓練、開発の枠を広げ生産性を向上させることは必須である。

同産業では、生産設備を最新式にするためにリングスピンドルやロータ式オープンエンド紡績などの品目において、高度な機械や設備の獲得をすでに初めているが、より幅広い投資が必要であるとTextile Outlookは結論づけている。

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最終更新:2017年07月14日17:25

ベトナム:ホーチミン市にて靴・革製品展示会が7月12日より開催

ベトナム革・履物・鞄協会は第19回靴・革製品展示会を7月12日から14日までホーチミン市のサイゴン展示会議場にて開催すると発表した。

今年の展示会では、専門家らによる最新技術やファッショントレンドに関するセミナーが行われる。

靴の生産や革の製造機械、パーツ、製品や化学薬品などに関する商談機会を求めて15000人以上のバイヤーが参加すると見られている。

 

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最終更新:2017年07月11日05:56

ベトナム:ハノイ郊外アオザイ作りの村(後)

(前編より)

 

「私は16歳の時にアオザイを縫い始めました。」とチャックサーで尊敬されている仕立て職人であったNguyen Van Nhien氏は回顧した。現在84歳のNhien氏は、2年前に目がかすみ始めたためアオザイ縫製を引退した。

「私は若い頃、父親と共に国中北から南へ、アオザイ縫製の仕事を得るため多くの伝統的な祭りに行きました。」とNhien氏は言った。

「人々は私たちがチャックサーから来たと聞くと、よく泊めてくれました。Bac Ninh quan ho音楽祭のようなお祭りの多くは1~2ヶ月も続いたので、父と私は期間中ずっとそこに滞在したのです。」

ベトナム市場が海外に開放され、90年代初頭に経済が変化し始めたため、様々な有形のものを使い、国家の独自性を確立する必要が生じた。そんな中長期間にわたる伝統を体現し、実用性も備えた民族衣装をクローズアップすることは必要不可欠なことであった。

報道によると、1990年マレーシアで開催された地域会議から帰国したヴォー・バン・キエット(Vo Van Kiet)首相は、ベトナムに民族衣装を持つ重要性に駆られたという。一年後、文化省はこのアイデアを推進するための全国キャンペーンを主導した。それと前後してアオザイ文化の復興を促進するために多くの努力がなされ、チャックサーの人々は伝統工芸に回帰することが奨励された。

「1960年代、私は会計担当者や救援隊員として働いていました。当時はアオザイを作るための生地を見つけることさえ難しかったからです。」とNhien氏は言った。「後に政府が伝統工芸復興を奨励する政策をとった際に、私もこの仕事に戻ったのです。」

今では多くの仕事が舞い込むようになり、チャックサーの裁縫師らはもはや仕事を見つけるために他の地域に遠く旅する必要はなくなった。多くの村人が帰郷し、ここに集うようになった。

何年にも亘りアオザイは再び流行することとなったが、その形状、スタイル、色、繊維やパターンなども時代とともに変化していった。このことは同時に、チャックサーの裁縫師らにとっても現在のトレンドに迅速に対応することが求められているということである。

Nhien氏は、彼を含めて少数の村人だけしか、オリジナルのアオザイを手縫いで制作することができないと言う。

「今では多くの人はミシンを使ってアオザイを作っています。」と彼は言った。

「最近私に来るオーダーはほとんど、ベトナムのアオザイをスタイリッシュにアレンジした、Ao dai cach tanです。」とDuan氏は言った。

Duan氏は家に戻り、妻のToanさんと共に地元の教師向けのアオザイのコレクションを含め、当日の注文を完了させるために懸命に働いた。

時間が許せばDuan氏のビジネスでは1週間に約100着のドレスを生産することができる。1年で最も繁忙期となるのは、新学期と3月8日の国産婦人の日の前である。

手作業は依然として比較的低コストで行われており、1日当たり約10万~20万ベトナム・ドン程度であるため、裁縫師は一般の人々にとってさほど魅力的な職業ではない。

「私の娘は裁縫師ではなく歌手か警察官になりたいと言っています。」とToanさんは笑った。「彼女はお父さんのようにいつも遅くまで働き、苦労したくないのです。」

「それでも私は、子供たち、特に息子がこのビジネスを継承し、アオザイの縫い方を学ぶことを望んでいます。」とDuan氏は言った。

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最終更新:2017年06月03日12:02

ベトナム:ハノイ郊外アオザイ作りの村(前)

チャックサー(Trach Xa)村への旅は、田んぼを抜けた先にある先祖伝来のアオザイ作りを目的とした伝統工芸技術への旅でもある。

ハノイとその郊外を結ぶPhap Van - Cau Gie高速道路を通り、ベトナムの伝統的なロングドレスであるアオザイ作りで長い歴史を持つ手工芸村として北部地域で有名なチャックサーへは車で約1時間半の道のりであった。

訪問者向けの錆びた看板に英語とベトナム語で「観光地:チャックサー仕立て村」と書かれたこの村は、緑の水田と満開の美しい蓮の池に囲まれていた。

収穫期には村の端から端までを結ぶコンクリートの小道の上に黄色い米粒が広がる。

観光業促進の努力にも関わらず、ここに住むほぼすべての村民が仕立屋、裁縫師かその見習い、商人のいずれか同じ職業に就いているが、その就労時間をどのように縫製と農業に振り分けるか別としても、農業が依然として大多数にとって主な収入源となっている。

「過去、稲作とドレス縫製でやっていくのは今よりもずっと厳しいものでした。」と中規模のアオザイ縫製ビジネスを経営するLe Van Duan氏(48歳)は言った。「今では安定していますが、子供達を学校に通わせるためにまだ農業で生計を立てねばなりません。」

「私達の先祖はかつて、家族の中で男性だけにアオザイの縫製技術を伝承していました。」とDuan氏は言った。「そんな中、私はアオザイの制作方法を叔父から学びました。」

繁忙期には男性は家で縫製を行い、女性らが外に出て農業に従事する。

ベトナム文化についての多少の知識があり、男女それぞれに割り当てられた役割が重要な意味を持つことを理解している外部の者はほとんど、それは奇妙なことに聞こえる。ここチャックサーではこの習慣を大きな論争もなく何年にも亘って続けているが、それは単純に経済的な理由からである。

「私も妻もアオザイを作ります。私が生地をカットしている一方で妻がパッチワークを行い、子供たちが時々手伝ったりします。」とDuan氏は言った。

「私の妻は半マイルほど離れた別の村出身です。彼女はアオザイの制作方法を学び、ずっとここに住むことに決めました。」と彼は隣の部屋の妻に微笑みかけ、空色のシルクの帯に図面を取りながら話した。

Duan氏は20年以上にわたりビジネスを行っており、チャックサーにおけるアオザイ家族経営の成功事例の1つとなっている。

彼の店では約10人を雇用しているが、すべての村民の仲間である。こうしたビジネスでは隣人を雇用するのが一般的である。またアオザイの主要市場はハノイのような大都市であるため、国内外のバイヤーに対する売上処理を行うには、組織的なギルドのような協同組合を持つことが重要となっている。

Duan氏は他の省からやって来た顧客に約5時間待ってもらい、オーダーメードのアオザイを作るということを日常的に行っている。

例えば昨日も、チャックサーまで車で約5時間の距離にあるイエンバイ省から来た女性が、日曜の集会用のドレスを仕立てるために彼の店にやって来た。

「私は5人の子供たちがまだ小さい頃に、どうやってアオザイを縫うのか教えました。」とDuan氏の妻であるToanさんは言った。

Duan氏は20歳の時に一度ハノイに向けて村を離れたことがある。

当時大半のチャックサーの男性は若い時期に大都市に出向き、裁縫師として働いていたと彼は言った。Duan氏は2006年に帰郷した後、村で最初に自身の縫製ビジネスを開始した。

昔は中産階級の間でステータスシンボルと考えられていたアオザイを購入する余裕のある人を見つけることは、今よりもはるかに困難であった。そのためチャックサーの村人は、顧客を探すためによく旅をしていた。おそらくそのことが、アオザイ縫製がなぜチャックサー村において男性の仕事とされたのか、そしてこの工芸品が何世代にも渡って主に家族の中でも男性に伝承されていったのかの所以である。

 

(後編へ続く)

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最終更新:2017年06月03日06:01

ベトナム:給与水準の低い労働者が残業を行う傾向

労働者2500名を対象にベトナム労働総連合(VGCL)が3月・4月に行った調査では、労働者達が残業を行うのは追加収入を目的としていることが判明している。

基本給だけでは生活費を賄いきれないことが追加収入を求める理由とされている。

鉱業と電子産業の労働者の残業代の比較により明らかになったとVGCLの労働者・労働組合研究所(Institute for Workers and Trade Unions)のVu Minh Tien副所長は述べた。

平均基本給が520万ベトナム・ドン(230米ドル)である鉱山労働者の残業代は平均25万7000ベトナム・ドン(11米ドル)のみである。

一方、電子産業界の労働者の平均基本給は420万ベトナム・ドン(186米ドル)のみだが、残業代は平均100万3000ベトナム・ドン(57米ドル)に達している。

「鉱山グループが約540万ベトナム・ドン、電子産業グループが550万ベトナム・ドンと、2グループの最終的な合計収入額はほぼ同じであることは明らかです。しかしながら、基本給が低い電子産業の労働者はより長い時間働かなければならないのです。」とTien氏は述べた。

また調査によると、電子産業の労働者の48%以上が残業を希望しているのに対し、鉱業労働者は9%のみであるという。

VGCLが今年初めに行なった給与調査によると、ほとんどの労働者が残業を希望していないことが判明しているという。

「しかしながら調査対象の35%は、残業食事手当がもらえることを理由に残業を希望すると回答しています。」とTien氏は説明した。

バクニン省出身のNguyen Thi Oanhさん(25)は過去5年間繊維工場で働いており、月間の給与は450万ベトナム・ドン(200米ドル)である。

「やりくりのために残業を余儀なくされています。1日の労働時間は12時間で、1日の終わりにはいつも疲れ切っており、ただ家に帰って眠りたいだけになっています。」とOanhさんは語った。

VGCLのMai Duc Chinh副会長によると、長時間労働が労働者の健康や生産性に深刻な影響を与えると多くの研究結果が示唆しているという。

「疲労により集中力を失い、生産性や労働の質の低下につながります。さらに深刻なことには、長時間労働により、心臓疾患、頭痛、骨疾患などになりやすくなります」とChinh氏は説明した。

同氏は、全シフト中立ちっぱなしの養殖加工業の女性労働者を一例として出した。

「彼女達の静脈は勤務開始時には箸ほどの大きさです。ところがシフト後には、指くらいの大きさになっています。脱ぐためにブーツを切らなくてはならない女性も多くいます。」と同氏は述べた。

多くの企業が利益を優先し、残業を増やしており、低水準の労働環境が労働者の健康に悪影響を与えている。

「多くの企業が生産性向上のための最新テクノロジーへの投資を行わず、期日を守るために労働者を残業させています。」とChinh氏は述べた。

2012年労働法の修正案において、労働傷兵社会省はベトナム人労働者の残業時間を年間最大400時間に制限した。

しかしながら、生産効率や労働者の所得向上、さらにはベトナム労働市場の競争力の引き上げのためにはより多くの残業時間が必要だと数年間に渡り主張する多数の企業の要請を得て、現在提案が行われている。

現時点では、一労働者に付き年間200時間の制限が課せられている。繊維・縫製や皮革加工、養殖加工、通信、水・電力供給など、いくつかの分野では残業時間が年間最大300時間となっている。

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最終更新:2017年06月02日06:01

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