インドシナニュース

カンボジア:後発開発途上国からの脱却により様々な問題に直面と世界銀行が報告

世界銀行の最新の報告書によると、カンボジアでは低中所得国への格上げにあたり特恵貿易措置の損失や資金援助の減少が起こり、貧困問題が深刻化する可能性があるという。

8月17日にプノンペンで発表された世界銀行の体系的国別診断では、カンボジアが過去20年間で貧困削減の大幅な前進を遂げた一方、今後はこれまでの農業や低コストの労働力をベースとしで貧困率を下げていくことは難しいだろうとの見方が示されている。

「カンボジアが後発開発途上国(LDC)の立場から卒業していくにあたり、資金援助が徐々に減少し徳恵貿易措置にも影響が出るだろう」と報告書では述べられている。「同時に給与レベルは上昇しており、カンボジアが籾米や低価格衣料品の輸出を維持していくことはますます困難になっていくだろう。」

商品価格はマイナス指標を見せており、農業的な利益がますます限定されていくとも報告書では報じられている。加えてカンボジアの競争力の弱さにより、観光業や繊維産業への依存にも問題が発生する。

世界銀行カンボジアのシニアエコノミストであるMiguel Eduardo Sanchez氏によると、報告書はカンボジアが直面する長期的な問題を近いうちに一掃し、 持続的で包括的な成長に向けた政策を政府が制定するのを補助するためのものであるという。

「カンボジアの経済成長は世界の中でも最も著しく、観光産業や繊維産業のサービスや輸出により貧困が削減されています。」と同氏は述べ、2007年には47.8%であった貧困率が2014年には13.5%に減少していることを説明した。

しかしながら人口の半分近くがマイナスの経済ショックに対し著しく脆弱であり、容易に貧困状態に戻ってしまうという。

「カンボジアは健康問題や気候の影響を受けやすく、その点において社会的保護を設ける必要があります。カンボジアでは治療のためにタイやベトナムに行かなければならず、医療費の自己負担が高額になっています。」

起業に関連する費用の引き下げや教育に対する投資、そして都市計画のしっかりとした予定表など、貧困のさらなる削減を期待できるガイドラインを世界銀行は発表した。今年世界銀行が発表した起業のしやすさに関するランキングでは、カンボジアは189カ国中180位であった。

世界銀行カンボジアのInguna Dobrajaエリア統括長は、世界銀行は貧困の削減に注力する一方、投資こそが最大の影響力を持つと考えていると述べた。

「現在われわれはカンボジアとの中期のパートナーシップを検討し始めています。」「世界銀行の投資、貸与、もしくはさらなる分析作業のどれが効果を持つのか、戦略の枠組みを考えています。」

しかしながら、貧困削減政策の施行は政府やその他の政府間国際機関次第であると同氏は述べた。

最高国家経済評議会のMey Kalyan上級アドバイザーは、カンボジアは豊かになるにつれ、より激しい競争や外国支援の欠如に十分に備えなければならないと述べた。また経済成長により貧困は減ったものの、所得格差は広がっているという。

「経済成長により貧困率はこれまでに削減されています。しかしながらこの発展の速度により、低所得者はその恩恵をゆっくりと受け、金持ちは素早く恩恵を受けています。」と同氏は述べた。

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年08月28日11:42

カンボジア:台湾資本縫製会社GTIの業績が悪化

カンボジア証券取引所が8月16日に発表したところによると、台湾資本の縫製企業Grand Twins International (GTI)は今年第2四半期の売上高の0.88%の減少を発表した。それにより、営業利益は前年同期と比較して54%減少した。

第2四半期の売上は2480万米ドルで22万米ドルの減少となった。営業利益は110万米ドル減少し92万8170万米ドルであった。なお、半年間の業績を見ると売上は4230万米ドル、営業利益120万米ドルで、2016年1-6月期と比較すると240万米ドル近い減少となる。

8月16日の時点でGTIの株取引はなく、株価も1株4080カンボジア・リエル(0.99米ドル)で動きはない。

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年08月23日14:02

カンボジア:縫製労働者が工場で倒れ死亡

プノンペンの縫製工場で先々週、労働者が倒れたのちに死亡した。縫製工場でのこうした死亡事案は3ヶ月で3件目となる。

Mease Sreyleak(25)は韓国資本のYakjin Factoryで勤務していた。この工場はGap、Old Navy、Walmartといったブランドと取引をしている。これら企業にコメントを求めたものの、8月8日までに返答はなかった。

工場側は8月8日、Sreyleakの死亡は過剰な残業が原因だったわけではなく、工場は何の責任も負わないと述べた。

カンボジアアパレル労働者民主組合連合のChoen Sothy会長によると、Sreyleakは8月3日に倒れ、ミシン台に頸部をぶつけたという。

「工場は家族に対し1000ドル支払い、葬儀代も出すと約束している」とSothy会長は述べた。

Sreyleakは当日喉の痛みを訴え、昼食を取っていなかったという。Yakjin Factoryで働く同組合員Chhim Thoeunは、彼女は亡くなった日に2時間の残業をしていたと話す。

彼女は工場近くの診療所に運ばれる途中で意識を失ったという。Thoeunによると、SreyleakはKampong Speuの自宅から毎日他の縫製労働者とともにトラックに乗り通勤していた。

7日に取りまとめられたYakjin工場への「特別労働監査」報告書では「労働者や労働組合代表者らへの聞き取り調査の結果(中略)、Sreyleakは法令で定められた時間以上の残業をしたために死亡したわけでなない」としている。

Sreyleakの事案は5月31日にKhat Samerl(43)が心臓発作で死亡した事案、7月6日にNeom Somolが診療所で他の倒れた労働者の世話をしている間に倒れ亡くなった事案に続く3例目。

Somolが勤務していたAnful Garment Factoryと取引のあるH&Mはこの件を調査していると述べた。

「非常に悲しい事態であり、家族にお悔やみを申し上げる」とメールでの取材に回答している。

政府による補償を担当する国家社会保障基金(NSSF)のCheav Bun Rith報道担当官からはコメントを得ることはできなかった。

国家社会保障基金のデータによると、2017年の過去6か月間、工場での昏倒事例は前年同期と比較して39%増加している。

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年08月16日12:03

カンボジア:米国への靴の輸出にも免税措置を求める

カンボジア衣料製造業者協会(GMAC)は、米国が一般特恵関税制度(GSP)を拡大して靴の輸出も含める可能性について話し合うためにメンバー靴製造業者との会合を昨日開催した。

GMACは、年末に予定されている米国の制度更新に先立って、履物のGSP免税措置取得に向けて働きかけることを提案した。 昨年、米国は一般特恵関税制度を改訂し、カンボジアの旅行用品には免税措置が適用された。

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年07月22日12:39

カンボジア:最低賃金交渉は7月に開始予定

カンボジア繊維産業の今年の最低賃金交渉は7月に始まる見込みであると、Ith Sam Heng労働大臣が19日に発表した。Sam Heng大臣は交渉過程を「政治化」しないよう呼びかけているが、労働組合側は来年の国政選挙が有利に働くかもしれないと、慎重ながらも楽観的な見通しをしている。

組合・企業・労働省がそれぞれの希望賃金額を提示することから交渉は始まると、2日間に渡る賃金政策研修イベントの開会式にてSam Heng氏は説明した。翌月となる8月には、9月の三者間交渉に先駆けた、組合・企業との二者間面談を労働省が設定する予定である。最終的な国定最低賃金は10月に確定し、2018年に施行される。

来年の国政選挙を見通し、「不必要な混乱」を生む可能性があるとして、賃金を「論点」としないよう、Sam Heng氏は政治家たちに呼びかけてもいる。

2013年、国政選挙をきっかけに起こった最低賃金抗議は大規模な反対運動へと発展し、2014年1月にVeng Sreng通りでストライキに参加中の労働者達に当局が発砲し、5名が死亡することで幕を閉じた。実質的な関連性はないものの、反対運動家達の自由公園の占拠は翌日、暴力的に解散させられた。

Sam Heng氏の警告にも関わらず、カンボジアアパレル労働者民主連盟のAth Thorn代表は、各政党の点数稼ぎをしたいという気持ちが労働者にとって良い方向に働くよう望んでいると語った。

「繊維工場労働者達の支持を惹きつけるような政策をそれぞれの政党が打ち立てるため、

(労働者達が)より高い賃金を得るチャンスは高くなるでしょう。」とThorn氏は述べたが、自身が求める具体的な賃金額に関しては明らかにしなかった。

カンボジア組合連合の会長Chuon Mom Thol氏も慎重ながら楽観的な見通しをしているが、昨年ほどの賃金上昇は見込んでいないという。昨年、最低賃金額は月間140米ドルから153米ドルと、カンボジアの繊維産業では10%近くも上昇した。

「Samdech(Hun Sen首相)が(選挙)期間中に労働者達の興味を引き付けるのは定石です。」とThol氏は説明した。

一方、労働者権利団体Solidarity CenterのKhun Taro氏は、与党であるカンボジア人民党の年間賃金の引き上げが、政治的な結果を持つように明らかに意図されていることを考慮すると、賃金交渉から政治的な要素をなくそうという労働省の呼びかけは馬鹿らしいと述べた。

労働者の権利グループCentralのMoeun Tola氏はTaro氏の意見に賛同し、2012年、野党の救国党が民間セクターの最低賃金を150米ドルに、公務員の最低賃金を250米ドルにするよう呼びかけ人気を博すと、政府は両賃金とも上向きに調整していたことを指摘した。

「政治的な圧力がなければ賃金の引き上げは起こりません。」とTola氏は述べた。賃金関連の独立調査禁止や最低賃金に対する反対運動の禁止を含めた、労働省が提示する最低賃金法案に関しては、言論の自由を踏みにじり、各組合内での意見の交換を断つ可能性があると、Taro氏・Tola氏共に懸念を表明している。

GapやLevi-Straussなど、アメリカの大手アパレルブランド数社を代表するアメリカアパレル・履物協会のRick Helfenbein会長も、6月7日に法案の再考を呼びかけている。Taro氏やTola氏と同様、もし法案が成立すれば「すでに難しいとされている交渉にさらに大きな課題を投げかける」可能性があると、懸念を示している。

労働省のHeng Sour報道官は、法案は本年末まで国会に採択されない見込みであることを説明の上、こうした懸念の声を退けている。

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年06月22日06:00

カンボジア:職業訓練センター創設で縫製労働者のスキルアップを支援

カンボジア縫製業協会(GMAC)は来月新しい職業訓練センターを立ち上げ、現状主に外国人が占めている中間管理職をカンボジア人労働者に置き換えることを目的に、スキル向上のためのコースを提供する。

カンボジアアパレル研究所(CGTI)は、フランスの開発機関であるAgence Française de Développement(AFD)から300万米ドルの融資を受けて設立され、昨年9月にプノンペン経済特区内でその建設が着手された。

GMACの運営マネージャーであるLy Tek Heng氏によると、国内アパレル部門の70万人分の職のうち約8000を外国人が占めているという。彼はカンボジアの労働者をこの新しい職業訓練センターにおいて、商品担当者、ファッションデザイナー、パターンメーカーなどファッション業界におけるハイレベルな専門家としてトレーニングすることによって、外国人の構成割合を減らすのに寄与したいと述べた。このことはまた、品質管理スキルの向上にもつながるという。

Tek Heng氏は、「現時点ではカンボジア人労働者ではその責務を担えないため、管理職として外国人を雇用しなければなりません。」とし、一方でアパレル業界の経営者は低コストの地元労働者を使い、経費削減することを望んでいると述べた。

「このトレーニング機関ではカンボジアの労働者がより高い賃金を獲得することを支援し、工場経営者には海外の人材を雇用するためのコスト削減に寄与するでしょう。」と彼は説明した。

GMACの加盟企業ではトレーニングセンターの業務運営のために300万米ドルのAFDからの融資に加え、3年間で約70万米ドルの運営費を見込んでいる。 CGTIでは受講生1人あたり4ヶ月の受講期間で140米ドルのコース料金とし、3種類のコースを提供する。

開講当初はGMACの加盟工場で働く労働者のみを受講対象とするが、最終的には一般で公募する予定としている。

Tek Heng氏は、カンボジア人が中間管理職を担えるほどのスキルを身につければ、労使関係が円滑になり、外資工場における文化的違いによる紛争を減らす助けになるだろう、と楽観的見通しを示した。

シンガポール資本でジャケット、ショーツ、パンツ、水着などを生産するAkeentex Pte Ltdの管理責任者であるLim Sovannaren氏は、同社で約1200人の従業員が働いているが、CGTIのコースに誰も参加していないと明らかにした。しかし彼女は、経営者が彼女のスキルを高めるためにコース受講をサポートしてくれることを希望した。

「現在働いている業種に特化したトレーニングコースを提供してくれるのは良いことだと思います。」と彼女は述べた。

商務省の報道官であるSoeng Sophary氏は、アパレル業界で働くカンボジア人の潜在的能力は大きいものの、長期的な経済成長を可能とする生産性とスキルの向上には職業訓練が不可欠だと述べた。

「カンボジア労働者のスキルがレベルアップすれば、より高い賃金を得られるようになります。」と彼女は述べた。「このことは同時に、カンボジアにアパレル産業の成長や投資を支えるのに十分な人材を抱えられることを示しています。」

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年06月01日12:07

カンボジア:保税倉庫がオープン

物流の現地企業であるKerry Worldbridge社が9日、保税倉庫を開設した。ここでは最終製品が再輸出される場合に限り、関税を支払うことないまま輸入貨物を保管することができる。

プノンペン郊外南に設置されたこの倉庫は、総費用1億米ドルをかけて63haの敷地に開発される予定の経済特区(SEZ)の、3段階計画の最初の段階の一部となる。

倉庫の落成式中Kerry Worldbridge LogisticsのSear Rithy社長は、正式な契約はまだ交わされていないものの、経済特区(SEZ)には少なくとも3億米ドルの投資が行われる見込みであると述べた。同企業は、経済特区(SEZ)にハイテク製造業を促進・誘致する了解覚書(MoU)を、ドイツ企業のInSite Bavaria社と先立って結んでいる。

「この経済特区と保税倉庫が外国企業の直接投資を誘致し、カンボジアのその他分野への投資も拡大させると当社は強く信じています。我々の計画に従えば、投資の流れは少なくとも3億米ドルに達する見込みです。」

Rithy氏によると、経済特区(SEZ)がフル稼働すれば2万〜2万5000人分の雇用を生み出す見込みであるという。Kerry Worldbridge 経済特区(SEZ)の業務最高責任者Charles Esterhoy氏は落成式後、経済特区の根本的な目標は、「Industry 4.0(第4次産業革命)」と称される高度生産を惹きつける事にあると語った。同社は最高レベルの製造技術力を導入する事で、カンボジアにリープフロッグ型の産業進化の連鎖をもたらすことを望んでいる。

「繊維産業はIndustry 3.0 、すなわち自動化に向かって動いており、(カンボジアでは)繊維雇用の30%がロボットに取って代わると広く言われています。」

「我々が行おうとしているのは、Industry 3.0をスキップし、日本やドイツなどの主要工業国ですでに始まっているサイバーフィジカル生産、すなわちIndustry 4.0にすぐに移行するというものです。」とEsterhoy氏は述べた。

Esterhoy氏によると、カンボジアが高度な生産力を吸収するためには、労働力の職業スキルを大幅に改善させる必要があるという。Worldbridge社がInSite Bavaria社と結んだ覚書には、職業訓練の提供やカンボジア高等技術校(NPIC)における職業訓練増加に関する合意も含まれている。

「ドイツやEU、日本のハイテク製造業からの投資を惹きつけるためには、職業訓練レベルを改善しなければなりません。」「カンボジアの比較的小規模な若い人口はこれに最適ですし、彼らは技術を理解しています。」とEsterhoy氏は述べた。

経済財政省が発表した数字によると、カンボジアの経済特区(SEZ)における輸出入の取引高は昨年1.2%増加し、28.3億に到達したという。

新しい施設や保税倉庫が、カンボジアの洗練された物流ソリューションの、増えつつあるニーズを満たすだろうとKerry Groupの社長でありKerry LogisticsのCEOであるGeorge Yong Boon Yeo氏は述べた。

「Kerry Logistics Networkと現地パートナーであるWorldbridge Groupは、カンボジアにおける物流を改善するために共に取り組んでいます。」

「これにより低コスト化が実現し、カンボジアはより魅力的な投資先になるでしょう。」

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年05月11日05:59

カンボジア:縫製産業が力強い成長

カンボジアの労働大臣は5月1日、縫製・製靴産業の堅調な成長と雇用状況を賞賛した。しかし、縫製企業代表らは近隣国との競争の激化により成長に僅かな翳りが見えることも指摘した。

5月1日のメーデーを記念するイベントで、Ith Sam Heng労働大臣はカンボジアの縫製セクターは労働者の賃金上昇にもかかわらず順調な成長を続けていると述べた。

Sam Heng大臣によると、縫製産業は労働者75万人を雇用し、年間20億べいドルの賃金を支給している。最低賃金は昨年10%近く上昇し、月額153米ドルとなった。

「他の手当と合わせると、労働者は月額およそ170米ドルから181米ドル支給されている」と大臣は述べた。

カンボジア縫製業協会のVan Sou Ieng会長は、主にミャンマー、バングラデシュとの激化する競争にもかかわらず、縫製産業は成長を続けていると述べた。

「今日ではカンボジアでの発注を減らし、ミャンマーやバングラデシュに発注する企業もある」とSou Ieng会長は述べた。2017年第1四半期の輸出額は前年同期比較4%の成長であった。

「まだ生き残れているが、成長率は一桁でたいしたものではない」

Sou Ieng会長によると、縫製業協会にはおよそ600社が加盟しているが、加盟社の2016年の総輸出額は68億米ドル、前年比9%増であった。この結果は過去数年間続いた平均年成長率10%よりわずかに低い。

しかし、2016年7月以来、米国への旅行用品輸出が無関税となっており、その影響で縫製セクターの成長率は再び上昇するだろうとSou Ieng会長は述べた。カンボジアには現在27社の旅行用品製造業社が登録されているという。

「そのうち数社は工場建設を進めており、間もなく操業開始を予定している。カンボジア製旅行用品の輸出額は近い将来大きく上昇するだろう」とSou Ieng会長は述べた。縫製産業は現在もカンボジアの中心的輸出産業であり、GDPの10%以上を占める。

商業省のSoeng Sophary報道官は、ミャンマーやバングラデシュといった新興国との競争がカンボジアの脅威となりつつあるが、まだ対応可能であると述べた。

Sophary報道官は、ベトナムなど競合国に有利な環太平洋戦略的経済連携協定から米国が撤退したこともあり、カンボジアの縫製・製靴産業は中期的には堅調に成長するだろうと予測した。

「関税なしでカンボジア製品を輸出できる市場があれば常に成長を続けることができるだろう」と報道官は述べた。

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年05月05日11:59

カンボジア:失神の原因を調査

長年に渡り、工場所長、医師、労働者代表、そして監督官達は、女性工場労働者の集団が同時に卒倒するという、カンボジアで蔓延する集団失神という現象の背後にある理由を思索してきた。

過熱や通気性の悪さなどの息苦しい労働条件が原因だという者もいるし、月間の最低賃金額が153米ドルである繊維工場労働者は栄養失調状態であり、過労状態にあると説明する者もいる。労働者達が結婚式シーズンのお祭り騒ぎに過剰なエネルギーを注ぎ込むために失神に陥るのだと昨年中国系工場のオーナーは語った。一方地元民達は、数々の悪行の報復として工場を呪う、怒れる怨霊や悪霊の仕業であると非難している。

しかしながら、査読済みジャーナル「比較精神医学」で発表された民俗学研究によると、「心理的なトラウマや恐れ」という共通の要素が、2010年〜2015年に起きた34の繊維工場での集団失神事件で見つかったと言う。

研究者でありモナシュ大学の教授でもあるMaurice Eisenbruch氏は、社会不和のコンテキストやクメール・ルージュの恐怖や暴力といったカンボジアの血塗られた歴史の中で集団失神は考慮されるべきものであると説明している。

「集団失神は、キリング・フィールドとして忌々しいとされる地所に建設された工場や、工場政治に関する紛争が起こった状況下で発生する傾向にある。労働者グループは、恐怖状態や意見相違の風潮が高まった際に失神する傾向にある。」とEisenbruch氏は著している。

調査時、Eisenbruch氏は集団失神が少なくとも一回は発生している工場を詳しく調べている。

調査により、全ての事例で激しい恐怖や脆弱性が先行していたことが判明した。

「集団失神の事例は、労働者達が恐怖を感じ、極度に怯えることが原因の、瞬間的な忘我状態と注意力の喪失があたかも"正気を失った"と感じることから始まる。年配女性の何人かは、幼少期のクメール・ルージュ治世下の経験をフラッシュバックし、自分が次に処刑されるのではという恐怖を再体験していた。」とEisenbruch氏は記した。

失神者たちはしばし、胸の痛み、動機、震え、方向感覚の喪失を感じていた。

概して事例は、地元の歴史や信仰に結びついた、特定の出来事によって引き起こされたと信じられていた。例えば幾つかの事例では、亡霊がとりついていると信じられている地所や大量処刑・暴力が過去に行われた地所に、外国人オーナーが工場を建設している。

「土地収奪デベロッパーは家々を取り壊すためにブルドーザーを持ち込んだが、その中には守り神のものも含んでおり、彼らの許しを得なかったため集団失神が発生したと人々は信じている。」とEisenbruch氏は記している。

またEisenbruch氏は、外国人工場オーナーと地元労働者や労働者代表の間で起こる紛争や、致命的な労働災害、労働関連の自殺が、集団失神の一因となっていることを発見した。

カンボジア縫製業協会のKen Loo書記長は、ストレスが失神の主な要因になっているという考えに異議を唱え、代わりに、労働者の血糖値の低さや体調不良が原因であると述べた。

一方、ジェンダーと開発カンボジアのRos Sopeaph理事は、女性の健康的な労働環境の確保により、集団失神は阻止できるだろうと述べた。

「工場では大量の化学物質を使用しています。しかしながら管理者は男性で、ほこりや化学物質、熱の中に座っているわけではありません。空気循環と、女性が座っているのか立っているのか、または手洗いに行くのを許されているのかをチェックする必要があります。」とSopeaph氏は述べた。

工場で失神した労働者の数は昨年1160名と、2015年の1806名からは減少した。

集団失神はカンボジアだけで起こっている現象ではない。ネパールの難民キャンプやコロンビアの校舎でも起こっている。それぞれの場所で、女性の大きなグループがストレスの多い状況下で狭苦しい場所を共有している。

Eisenbruch氏によると、彼の民俗学研究では、集団失神は集団的不安の表れであると論証しているという。

「当事者の女性にとって、失神はその女性がこれまで人生で受けた苦しみが全て、一瞬の内にやってきて起こるものである。恐怖、フラッシュバック、虐待、痛み、無力感、脆弱性、不公平、貧困、終わりのない悲しみと喪失感なのである。」とEisenbruch氏は記した。

 

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年04月24日09:38

カンボジア:下請けアパレル縫製工場で発生したボイラー爆発事故により2名が死亡

プノンペン・ミンチェン地区にある未登録のアパレル縫製工場で土曜日に発生したボイラーの爆発事故により2名が死亡、4が負傷し、関係当局が捜査を進めている。プノンペンの繊維工場でボイラー事故が発生するのは、この3週間以内で2度目のことである。

プノンペン工業・手工芸省のNeth Mony Ponnaka局長は昨日、特別チームがChan Seng Heng衣料工場の捜査を行っていることを発表した。同工場は4月1日に開設され、同省には登録されていなかった。

「彼らは間違いを犯しており、我が省はそれに気づいていませんでした。オーナーと話はしますが、同社からはライセンスが(同省に)提出されておらず、手工芸管理法第23条に違反しています。」とMony Ponnaka氏は述べた。

警察の発表では同工場には20名の従業員がいるが、電話には応じなかった。Mony Ponnaka氏によると、ボイラーは「中古でとても古かった」という。

Stung Meanchey地方自治体警察副本部長のEm Thea氏は、爆発が土曜日の昼休み中に起こり、警備員のSeurth Phal(27)と清掃員のKong Phanny(61)が死亡したことを発表した。

「爆破状況がとても悪かったため、もし労働者達が工場内にいたとすれば負傷者はもっと多かったでしょう。」とThea氏は述べた。

4月9日に工場を訪問したところ、木材燃焼ボイラーが爆発により壁や天井が吹き飛び、工場中の床や通りに破片が飛び散っていたことが判明した。ボイラーの大きな金属部品は爆発発生箇所から50メートルの場所にまで到達していた。

事故発生時、労働者のSam Heurn(35)は工場から100メートル離れた場所で昼食をとっていた。「まるで大きな爆弾が爆発したような感じでした。」現場に駆け寄ったところ、Kong Phannyが血を流しているのを発見したという。

「電話で息子を呼び、病院に連れて行くよう彼女は言いました。私はショックでとても怖かったです。」

Phannyの息子Khoun Sambo(30)は、母親がクメール・ソビエト友好病院で息を引き取ったことを明かした。Samboは4万米ドルの賠償金を求めて警察に告訴するつもりであるという。

一方関係当局は、事故発生時には不在であったボイラー技術者を捜索中である。

ミンチェイ地区警察署の刑事犯罪課のHur Meng Varng副主任によると、工場の株主が尋問のため拘留されているという。

「我々が尋問した男性によると、ボイラー捜査の担当者はまだいなかったとのことでした。」ボイラーを取り付けるために雇われ、機械にひびが見つかったため修理のため金曜日に工場に来ていたという”Oum”(35)が容疑者として特定されたため、男性は解放されたとMeng Varng氏は述べた。

連帯センターのWilliam Conklin氏によると同工場はカンボジア縫製製造業協会(GMAC)に登録されておらず、同産業の法規制ギャップを象徴する下請け業者である可能性が高い。

「(政府、)ブランド、(輸出許可を所持しているため下請けを出している)GMACの工場などの主要事業者は全て、こうした工場を規制・監督し、少なくとも法律を遵守していることを確かめる義務を負っています。」とConklin氏は述べた。

今回の爆破事故は、Levi Strauss社やオランダC&A社の衣料を生産するZhen Tai社の工場で起きたボイラー事故に続くものである。 Zhen Tai社の事故では1名が死亡、7名が負傷したが、同工場はGMAC及び国際労働機関の監督プログラムに登録されていた。

 

» 続きを読む

カンボジア ジャンル:
最終更新:2017年04月12日08:31

«前のニュース || 1 | 2 | 3 |...| 12 | 13 | 14 || 次のニュース»
このページのトップへ戻る