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アジア縫製業界、さらなる棲み分けを行う

アジアの衣料品製造業は今後3~4年間、競争の激化に応じて、更なる棲み分けが行われるだろうと専門家らは言う。中国、タイ、ベトナムは高級衣料を主に生産し、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、カンボジアは廉価品を主に生産するだろう。

現在のところ、世界市場の衣類の大部分がアジアで生産されている。2005年から2011年までの間に、ベトナムの衣料品輸出は32%増加し、中国は15%増加した。インド、トルコ、マレーシア、タイの増加率は約7%であるとベトナム繊維協会(Vitas)のデータは示す。

タイ衣料品製造者協会(TGMA)の統計からは、中国からの衣料品輸出が世界の衣料品輸出の35%を占めることがわかる。バングラデシュ、インド、パキスタン、スリランカは世界市場の16%から18%を占める。東南アジア諸国に関しては、この数字は10~12%である。

操業開始時の必要資本が小さくて済み、アジアには多くの安い労働力があるので、衣料品製造や繊維産業はアジアの多くの国々で経済発展における重要な役割を果たしているが、一方で、人々の利益に大きな影響力を持つ。

カンボジア衣料品製造者協会会長Lu Qijian氏によると、カンボジアの繊維輸出は同国の輸出総額の80%以上を占めていると言う。GDPへの貢献は15%から18%になる。バングラデシュの衣類輸出収入は同国の年間の外貨収入の約78%に相当する。

南アジア、あるいは、東南アジア諸国の衣料産業は好景気だが、開発はまだ一部に限定されているという問題に直面している。1つの重大な問題は労働コストの上昇である。

安い労働力がアジアの繊維産業の利点だが、東南アジア諸国では、それが一層明白である。 しかし、近年、労働コストは上昇している。ベトナムの最低賃金は20%上がり、今年、インドネシアとラオスはそれぞれ20%と22%上昇した。カンボジア人の平均月収はおよそ100ドルで、それが労働力不足の問題に繋がっている。

労働力に加えて、投資家は低い生産性と粗悪な製品品質への心配に対処しなければならない。そのうえ、原料輸入に依存し過ぎているので、東南アジアの衣料産業の正味価格を上げるのは難しい。

タイの生地メーカーの社長は、現在のところ、唯一タイだけが衣料産業の中ですべての生産工程を国内で行うことができると述べた。カンボジアとバングラデシュは、原料がなく、縫製品を生産できるだけである。

ベトナムのメディアによると、ベトナム衣料産業に必要な生地の11.8%は国内で生産される。 ほとんどの高級生地は輸入されている。2012年に、カンボジアは、中国本土、台湾、タイ、日本、韓国から31億2000万ドル相当の原料を輸入した。

中国と比べて、東南アジア諸国と南アジアの国々には、多くの利点がある。したがって、中国の廉価品衣料メーカーの中にはそういう国々へ工場を移転するところがある。Lu Qijianは、中国には先進技術と高い技能があるので、高級衣料産業はまだ中国で残っていると言う。

 

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最終更新:2013年07月27日

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