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2019年02月 のニュース一覧

ベトナム:Eコマースにおけるシェア争奪戦(前)

2019年は各企業がシェア獲得をめざして競争しており、ベトナムのEコマース市場にとってエキサイティングな年になることが見込まれよう。

世界のほとんどの国と同様に、ベトナム人の購買習慣はここ数年で変化している。これまで買い物といえばブリック・アンド・モルタルに出かけることであったが、ワンクリックでのオンライン購入で済ませることが増えてきている。「消費者は商品をオンラインで購入することに慣れてきました。」と、ホーチミン市を拠点とするマーケット調査会社、Asia Plus Incの創設者兼CEO黒川賢吾氏は述べる。

 

活発な市場

2018年はベトナムで力のあるEコマース企業にとって、引き続き躍進の年であった。iPriceグループが提供する価格比較ウェブサイトにおいて、12月に発表されたレポートであるE-commerce Rewind Vietnam 2018によると、東南アジアにおいて最も成功しているEコマースプラットフォーム(月平均Webトラフィックに基づく)のトップ10企業のうち、LazadaShopeeTikiThe Gioi Di DongSendo5社がベトナム企業であった。

LazadaShopeeは複数市場で事業を展開するグローバル企業であるため、リストに挙げられたことにそれほど驚きはないが、他の3企業が含まれていたことはベトナムにおけるEコマース事業の規模と将来性を示す具体的な証拠である。SendoTikiThe Gioi Di Dongはベトナム国内の消費者しか利用できないが、それらのトラフィックは地域でトップ10以内に収まるほど十分に成長を遂げ、現在タイとインドネシアの両方に展開している中国のJD Groupをも上回っている。

しかし、最も注目に値するのはThe Gioi Di Dongで、これはトップ10企業において、単一の製品カテゴリー、つまり電子機器のみを販売する唯一の企業である。そのような狭い事業範囲であっても、月平均で2900万アクセスを獲得することに成功している。これらの数字は、オンラインショッピングは現在ベトナムの消費者の間で人気があり、同国のEコマース市場の規模は将来的に今後も上向きになることを示す、とiPriceは結論づけている。

「昨年は、ベトナムの消費者がオンラインショッピングにますます慣れ親しんできたため、Eコマース業界とその関連企業にとっては最高の時でした」とSendo.vnの取締役会会長であるNguyen Dac Viet Dung氏はVietnam Economic Timesに述べる。Sendo.vn2018年に卓越した業績を記録し、成長率は2017年の3倍となっている。

Cho TotCEOであるNguyen Ngoc Hai Duong氏によると、Cho Tot2018年にオンライン事業において着実な成長を見せ、2017年と比較して月の総アクセス数は17%増加し、成約件数の合計は350万件に達したという。

「ベトナムのEコマースの将来性は、B2CモデルとB2Bモデルの組み合わせで切り開かれました。E-commerce Industry in Vietnam Report 2018によると、ベトナムにおけるB2Cの市場規模はB2B5倍であり、物流改善により支えられています。近年、B2CC2Cの間の境界線が曖昧となっているため、C2Cモデルはベトナムのオンラインユーザー間で人気が高まっています」と彼女は言う。

ベトナムEコマース協会(VECOM)によると、Eコマース市場では昨年、主要企業の間で激しい競争が見られた。企業は迅速に市場シェアを獲得・維持するために、広告宣伝費に資金を投入し続けた。Kurokawa氏によると、彼らは1111日とブラックフライデー(1212日)のマーケティングキャンペーンで大成功を収めたという。彼は、ベトナムの消費者は価格を非常に意識しているので、大手企業は多くの販売プロモーションの機会をもたらしたと強調した。

iPriceによると、ShopeeLazadaがプロモーション期間中に継続して販売記録を破ったという。たった4年という歴史でありながらShopeeは、それぞれの地域の1212日のセールで1200万件を超える受注を記録し、2018年における記録的な成長を見せた。45万件以上のブランドや加盟店と提携したことで、消費者はすべてのカテゴリで6000万件の取引を行ったため、4800万件のアクセス数を記録した。ベトナムでは、当企業は700以上の大手ブランドや小売業者とのパートナーシップを拡大し、ユーザーに幅広い製品を提供している。

2018年はShopee Vietnamにとってまさにエキサイティングな年となりました」とShopee VietnamTran Tuan Anh社長は述べている。

Lazadaもまた、2018年の1111日と1212日のショッピングセールにおいて、東南アジアから13億人、ベトナムで9000万人のアクセスを記録し、大きな成果を上げた。Lazadaのこれら地域での配送数として、初めて1日に100万個以上の小包を配送することに成功した。受注、製品(SKU、在庫管理単位)、および仕入先の合計数は、2017年と比較してそれぞれ1.6倍、2.2倍、および3倍増加した。

2018年は、東南アジアのLazadaグループにとってリーダシップ企業への転換を遂げられたユニークな年でした」とLazada VietnamMax Zhang社長は述べている。

黒川氏によると、2018年には市場全体がリテール業界の成長を2倍以上に伸ばし、11.7%に成長したという。主要な要因は、モバイルアプリ、ロイヤリティの高い顧客の出現と、主要企業によるマーケティングキャンペーンだという。



(後編につづく)



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最終更新:2019年02月19日13:43

ベトナム対カンボジア:国際的な緊迫の中での勝者と敗者

ファッション供給の世界情勢は、政治的緊張の高まりにより変化するかもしれない。米中貿易戦争、カンボジアに対するEUの圧力、そしてバングラデシュでの賃金引上げ抗議は、ファッション業界における世界3大拠点を不安定にした。これらのイベントは、ファッション業界における他の2つの供給拠点、トルコとベトナムにとって有利に働く。

トルコにおいては、現地のイスタンブールアパレル輸出協会(IHKIB)の予測によると、2019年には業界の国際売上高は10%増加すると予測されている。 2018年には、トルコは衣料品の輸出量を前年比3.6%増の176億米ドルとしている。ヨーロッパはトルコのファッション業界にとって最大の市場であり続けており、 2018年には、売上の71%が欧州諸国からのものだった。トルコのファッション業界が持つ唯一の懸念はイギリスのEUからの離脱問題で、20億米ドルに相当する欧州への輸出を抑制されうる可能性がある。

国際的な不安定感が高まる中にもかかわらず、トルコのファッション産業は、技術と人材への投資により、2019年は二桁成長を見込んでいる。この点に関してトルコ政府は、57000万米ドルの予算で地元ファッション産業の設備改善を支援することを約束している。米中間の貿易戦争を受け、世界のファッションサプライヤーとしてトルコが支持されるかもしれない。実際、地元産業は、中期的には180億米ドルの海外輸出売上高を達成しようという目標を抱えている。

ベトナムもまた、最大の服飾消費市場とその主要供給者との間の関係悪化が起こっていることを利用し、自らの立場を改善したいと考えている。ベトナムの繊維産業は、2019年には11%増となる400億米ドルの輸出を計画している。同産業は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の調停、ならびに貿易戦争の影響を受け中国を除いた対外投資の増加により、この成長を支えることを検討している。米中間の貿易戦争は、他のファッション生産拠点にとっても有益だ。一方で、ベトナムは欧州連合と自由貿易協定を締結しようとしている。その協定は、両当事者間の貿易における既存の関税を事実上すべて撤廃するものである。

カンボジアとバングラデシュは、それぞれのファッション産業の展望が複雑かつ不安定なため、2019年の予測がまだ見えていない。

カンボジアの場合、欧州委員会は、当該国からのEUへの輸出関税をゼロにする「武器以外すべて(EBA)」プログラムの適用除外に向けて動いている。それにもかかわらず、当政府は最新の予測において、建築業・観光業と共に2019年の経済成長の柱の一つとしてファッション産業を掲げた。政府は、2018年に同産業の国際売上高が24.7%急増したことを考慮した。

一方バングラデシュは、国内のファッション産業において、労働者による一連の新たなデモ活動に直面する巨大なファッション流通網のために注目されている。 今年実施された賃金上昇は労働組合の代表にとって十分なものではなく、主要産業地域における抗争は継続するように思われる。

2018年から2019年の上半期までで、バングラデシュからの繊維・衣料品の輸出は前年同期比14.42%増加し、205億米ドルに達した。衣料品の輸出だけでもこの6ヶ月で15.6%増の1708000万米ドルとなった。とは言え、バングラデシュは、同国工場の労働問題と社会的緊張が緩和された場合に備え、米中貿易戦争、およびEUとバングラデシュの間の政治的緊張を利用することも視野に入れている。



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最終更新:2019年02月06日13:18

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