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2017年01月 のニュース一覧

米Remake社、デザイナー紹介を通じてファッション業界に変革

数ヶ月前までAnh Leさんは美しい服を制作したり、New York Fashion Weekでコレクションを発表したり、自分のために自由に働くことを夢見てきた。

この22歳のParsons School of Designの学生は、ベトナムの仕立屋一家に生まれた。そのため、学校で若いデザイナー向けにカンボジアの縫製工場訪問の募集があった際、彼女は喜んで応募した。彼女はその家庭環境から東南アジアの縫製労働者についてさらに詳しく知りたいという興味を抱いており、学校の外でもデザインについて学んでみたいと切望していた。

「工場で働いている女性らと会って一対一で話をしたことは、私にとって人生の転機でした。」とLeさんはNBC Newsに語った。「出かける前からその職場環境が劣悪であることは知っていましたが、実際に人と会って話をしてみるとその実感が湧きました。」

この旅行は消費者意識の向上を社会に啓蒙することを目的として設立された、サンフランシスコを拠点とする非営利団体のRemake社が企画した。メーカーへの視察旅行を企画して双方の会話を促すことで、この団体では縫製労働者と消費者を結びつけ、人や環境を意識した新世代のデザイナーを育成することを目指す。

Remake社はまた、Leさんとその友人の旅を記録した短編フィルムも制作した。

「私はRemake社について、ファッション業界にとって一種の「平和部隊」と考えています。」と創設者のAyesha Barenblat氏はNBC Newsに語った。「私の目標は、この世界について高い意識を持ち、手間を惜しまず美しいファッションを手掛けるデザイナーの未来のために種をまくことです。」

Parsons、Levi Strauss基金とパートナーシップを結び、Remake社は3人のデザイン学生をカンボジア旅行に送り込み、衣料品製造プロセスを最初から最後まで直接目で見せることでアパレル産業の惨めな実情を示した。

カンボジアは世界最大の衣料品輸出国の一つであるが、人権団体は労働権違反や搾取のためこの国の監視を続けてきた。国際労働機関(ILO)によると、カンボジアの縫製労働者の90%が女性であるという。

「デザイン学校を卒業する女性は21歳前後です。」とBarenblat氏は述べた。「世界の縫製労働者の半数は18~24歳の女性です。この実情を知る旅は、サプライチェーンのそれぞれ反対側からキャリアをスタートさせる新世代の女性らを一体化させるものです。」

11月に3日間、Remake社チームはLeさんと2人の同級生に大小の工場で働く縫製労働者のコミュニティを訪問させた。Remake社によるとこの工場見学中に生徒達は、どのように衣料品生産プロセスが動いているのか、1着の衣料品を作るためにどのくらいの人手が必要なのか‐実際ジーンズ1本を生産するのに90〜100の工程が必要なことを、つぶさに観察することができたという。

「私はジーンズを購入している消費者として、労働者が保護具なしにデニムを染色しているなど、実際の工場の様子を観察する機会を得ました。そして消費者としての自分の選択が、彼女らの生活にどのような影響を与えるのかを実感しました。」とLeさんは述べた。

このデザイン学生の旅程には、縫製労働者と個人的に会話をする時間も含まれていた。彼女らはまた、労働組合の組織する会議に出席したり、彼女らの家を訪問したりもした。Leさんとクラスメートは、ファッションデザイン、消費主義、そして衣料品を供給する惨めな男性や女性らとの間に強い共存関係を感じた、と彼女は述べた。

旅を終えた後Leさんは、それでもファッションデザイナーになりたいのか分からなくなったが、こうした状況に変化をもたらしたいと今は確信しているという。

「購買部門で働くベトナム人女性の責任者と話をして、私は本当に心を動かされました。私は将来就きたいと考えていた仕事がどのようなものであるかを知らなかったのです。」とLeさんは言った。「私はファッション業界で働くということは洋服を作ったり売ったりすることだと思っていましたが、今はその根底にある仕事がとても重要であることが分かりました。そして、そこにある問題に取り組む仕事があることを知ることができて良かったです。今私は、こうした問題を解決する方法を見つけたいと考えています。」

 

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最終更新:2017年01月07日06:01

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