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2014年、中国離れ加速で最も恩恵を受ける国は…

ベトナムは今後数年間で、欧米市場への繊維衣料品の最も急成長する供給国の一つになると期待されている。

中国でのコスト上昇により、ますます多くの欧米アパレルブランドや小売業者が中国での調達を削減しており、欧米向けの衣類の生産はますます他国へとシフトしている。世界的なビジネス情報会社Textiles Intelligenceの新しい報告書―『世界の繊維アパレル貿易と生産の傾向:東南アジア(2014年6月)』による。

しかし、代替生産拠点を探している中で欧米のバイヤーらは、中国の繊維衣料産業が有している能力、品質、技術、多様性を提供することができ、サプライチェーンを完成させられる国が一つもないため、選択肢が限られていることに気付いた。また、魅力的に映る代替拠点にも、多くの場合、様々な欠点がある。

工場の安全性に対する懸念およびこの懸念から端を発した悪評は、世界で最も低コストの繊維衣料生産国の一つであるバングラデシュでの調達をバイヤーらに思いとどまらせているのは広く知られている。

カンボジアは低コストで、バングラデシュや中国に代わる可能性があるとされているが、最近の労働不安と信頼性の問題から、多くのバイヤーは同国からの調達に慎重だ。

ベトナムの繊維サプライチェーンは発達しており、バングラデシュやカンボジアの産業を悩ませてきた悪評もないので、同国のほうが欧米のバイヤーにとっては見通しが立てやすいように思われる。

実際ベトナムは今後数年間で、欧米市場への繊維衣料品の供給に関しては最も急成長する国の一つになると期待されている。

2013年ベトナムから米国への繊維衣料品輸入は14.6%増加し、これは米国の10大供給国の輸入成長率の中で最も急速な伸びを見せている。輸入は前年同期に比べ15.5%増加し、2014年の年初4ヶ月でも大きく成長し続けている。

さらに、ベトナムの輸出業者らは環太平洋経済連携協定(TPP)の成立を目的とした交渉も順調でこの協定により恩恵を得るとされている。ベトナム製品が米国市場に輸入される際、かなりの関税特典と柔軟な原産地規則が適応されるようになるだろう。

2013年バングラデシュは、米国にとってベトナムの次に急成長している供給国となり、同国から米国への輸入は10.5%増加した。しかし、2013年の納品分でバングラデシュのサプライヤーへ発注された注文の多くは、Rana Plaza倒壊以前に交渉されたものである。Rana Plazaはバングラデシュの首都ダッカ近くのSavarにあった8階建ての商業ビルで、ショッピングモールだけでなく5つの縫製工場を収容していたが、倒壊後は世界中からの批判を浴び続けている。

実際最近のデータは、バングラデシュ離れの現象がかなり進行している可能性があることを示している。2014年第1四半期、バングラデシュから米国への衣料品輸入は0.2%減少した。

一方、2013年カンボジアから米国への輸入はわずか0.7%の増加であり、2014年1月〜4月の期間もかなり控えめで2.1%の増加に留まっている。結果として、カンボジアは市場シェアを失った。

確かにカンボジアやバングラデシュは、EUの輸入市場でずっとうまくやっていた。2013年カンボジアからEUへの輸入は37.3%急上昇し、バングラデシュからの輸入は15.0%上昇した。これによってカンボジアとバングラデシュはEUへの繊維衣料品10大供給国の中で、最も急成長している二大供給国となった。

他方では、2013年のベトナムからの輸入はわずか3.2%しか増加しなかった。しかし2014年1月〜3月の間に成長率は14.5%まで回復した。これはバイヤーらが、バングラデシュ、カンボジア、中国以外に調達拠点を移したためだ。

ベトナムは、中国の代替調達拠点として堅実な将来を約束されているようである。

しかしベトナムからEUや米国への輸入は、どんなにがんばったところで、中国からの輸入とは比較にならない。供給基地の大きさ、幅広い技術、品質レベル、製品の多様性、サプライチェーンの完全性の面で、中国に匹敵する国はないという事実に変わりはない。

 

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最終更新:2014年08月08日12:34

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