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ラオス:弱まる米ドルに繊維産業が懸念

ラオスの衣料産業は、米ドルがラオスの通貨キップに対して続落しており、アパレル製品輸出業者には大きな試練となっている。

「私たちは、この20年間で最大の難局に直面しています。」とラオス縫製産業協会会長Onesy Boutsivongsakd氏はビエンチャン・タイムズ紙に述べた。繊維産業は5大外貨獲得産業のうちの一つであるので、各部署は産業をサポートしてほしいと訴えた。

米ドルはラオス・キップに対して下落を続けている。昨年の8,000ラオス・キップから昨日までで7,713ラオス・キップまで低下した。2000年には米ドルは1万ラオス・キップの相当だった。米ドルに対するラオス・キップの上昇は鉱業と水力発電による強い経済成長の結果である。

Onesy氏によれば、衣料品縫製産業はラオス・キップの上昇に苦しんでいるだけではなく、昨年の政府による34万8000ラオス・キップから62万6000ラオス・キップへの最低賃金の引き上げによる労働コストの上昇にも苦しんでいると言う。

世界的な景気後退で、世界中で需要が冷え込んだため、衣料産業は製品の高値販売を期待できないとも彼は言う。

Onesy氏は、政府が最低賃金をやむを得ず増加させたのは生活費の上昇であったことを考えると、政府が今取らなければならない最も緊急方策の1つは、上昇する物価の抑制であると言う。

米ドルの下落の結果、閉鎖に追い込まれた衣料品縫製工場があるかどうかわからないと彼は言う。

分析では、欧米市場で需要が冷え込んでおり、米ドルで契約がされるので、困難に遭遇しているのは、欧米市場に輸出する衣料品縫製工場だけであると示している。タイ、中国、日本などに輸出している工場は、これらの国の通貨は価値が上がっていて、契約がその通貨でなされるので、米ドルのラオス・キップに対する下落の影響を受けない。

国立経済研究所の経済学者は、状況が厳しくなっているため、ビジネスの生き残りを助けるため衣料産業に対する支援を提供するべきであると言う。

衣料品縫製工場の閉鎖は数千人の労働者の解雇を意味すると言う。現在のところ、繊維産業は、全国で2万人以上を雇用している。

ADBからのレポートによると、繊維産業の2012年の輸出額は1億7300万米ドルで、対前年比で、25%減少している。繊維産業の輸出額の減退は、欧米市場の需要の低下と労働力の不足が原因である。

 

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最終更新:2013年04月25日

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