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ベトナム縫製工場、TPPに備える

ベトナムは、76億米ドル相当の衣類をアメリカに輸出している。そして、現在の成長速度で進めば、輸出取引高は2020年までに130億米ドルとなる。しかし、環太平洋経済連携協定(TPP)が結ばれると、この数字は220億米ドルまで跳ね上がる。

ベトナム繊維協会(Vitas)相談役Le Quoc An氏は、この数字を叩き出した当の人物で、ベトナムがTPPによってもたらされるチャンスを掴めるなら、これは「幻想」でないと断言した。

ホーチミン市で数日前に行われた国際繊維展示会VTG2012は、繊維産業の縮図と見られる。中国、台湾、韓国からの企業のブースが展示会を支配する一方で、ベトナム製品の数は極めて控えめである。

税関総局によると、2012年11月15日までには、ベトナムは156億8700万米ドルの相当の繊維製品を輸出した。しかし、この輸出の一方で、107億7000万ドルの相当の資材(うち、60億米ドルは生地)の輸入を余儀なくされている。

また、税関総局によると、2012年10ヶ月の輸入額35億米ドルのうち、中国がベトナムへの資材の最大の供給国であり、次いで、韓国、台湾と続いている。

TPPが結ばれると、2020年までに90億米ドルの相当多く製品を米国に輸出する機会をもたらされるとVitasのAn氏は言う。しかし、ベトナムが中国や台湾や韓国からの資材輸入に頼りきりになるならば、90億米ドルをそのまま得ることができないだろうとも言う。

「原糸」原則(すなわち0%の特恵関税を享受するには、ベトナムの輸出品は、ベトナムまたはTPP参加国で作られた繊維あるいは資材を使わなければならないという原則)を米国(TPPのパートナー)は提案している。

一方、その製品が輸入生地と材料でできているならば、0%の輸出関税を受けられるとベトナムは主張している。TPP交渉の第15ラウンドはニュージーランドで行われているが、ベトナムと米国はこの件で共同声明を出すことができずにいる。

TPPで適用されると考えられる原糸原則は、投資家に繊維産業に資金を投入するよう促している。今後、織物工場が建設されれば、彼らの製品は縫製工場に提供され、ベトナムの縫製工場の製品は0%関税で米国に輸出されるのである。

An氏は、ベトナムで織物工場を建てるための適当な場所を探したいと言うシンガポールや香港や中国の会社から協力してほしいという招待状を少なくとも10以上個人的に受け取ったと言う。

TPPは、同様に経済効果だけでなく、社会的な利益ももたらすと期待されている。Vitasによると、10億米ドルの相当の繊維輸出を成し遂げるには、ベトナムは10万人の労働者を必要とし、予測されるようにベトナムが2020年までに220億ドルの相当の製品を輸出することができるならば、これは、何百万もの新しい雇用が創出されることを意味する。

しかし、すべてがベトナム企業の能力に依存すると、Garmex Saigon会長Le Quang Hung氏は言う。「外国からの資材の輸入に頼り続けて、FOB形式の下に製品を輸出できないならば、我々はTPPをフルに活用することができないでしょう。」と彼は言う。

Garmex Saigon社では、海外の輸入業者と交渉して、同社がベトナム製繊維でできている特定の一部の生地を使う約束を取り付け、TPPが有効となったときには、現在の17-35%でなく、もっと多くの製品が0輸出関税を受けられるように考えている。

 

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最終更新:2012年12月27日

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