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ベトナム:手工芸品市場、1000億米ドル市場へのEVFTAのレールに乗るのは至難の業か

EU-ベトナム自由貿易協定(EVFTA)は、ベトナム企業が同国製品をEUに輸出する機会を増やすと期待されている。しかし、手工芸品生産者がより大きな市場シェアを獲得することは容易ではない。ハノイ最大の手工芸品輸出会社の1つであるHien Luong社からの3つの手工芸品のコンテナーが今月末にヨーロッパに出荷される。
Hien Luong社代表のNguyen Thi Luong氏は、新型コロナウイルスによる事業中断後、Hien Luong社がEUに最初に積み出したものであるが、従来の貿易規則の下でEU市場に参入するのはこれが最後となると語った。
8月にベトナムとEU加盟28か国間のEVFTAが発効されると、全てが変わる。その時までに、企業が製品のトレーサビリティを証明できない場合、ベトナムの手工芸品はEUに輸出できなくなる。
原産地証明書を取得するために製品のトレーサビリティに関する手順に従う際、十分な請求書や伝票を集めることができないため、私たちは大きな困難に直面しますとLuong氏は説明した。
Hien Luong社は、製品提供時に請求書を発行しない小さな資材サプライヤーや世帯が数多く事業に関わっている、と彼女は語った。ベトナムにはまた、適合証明書を持っている化学および材料供給業者はほとんど存在しない。
EU-ベトナムFTA(EVFTA)は、ベトナム企業がEUへの製品輸出機会を増やすと期待されている。しかし、手工芸品の生産者がより大きな市場シェアを獲得することは容易ではない。
その一方で、商品コードが多すぎ、製造プロセスが多様で、記録も大量であるため、トレーサビリティシステムの設定と監視が難しくなっている。
新型コロナウイルスは消費者トレンドを変え、商品の購入者に圧力をかけ、製造業者により厳しい要件を課した。Walmartは高懸念物質(SVHC)は調査する必要があるが、Tescoは製品を入力材料までさかのぼって追跡したいと考えている。
しかし、アジア財団のベトナム副代表であるFilip Graovac氏は、特にベトナムが新型コロナウイルスの封じ込めに成功した後、ベトナムが安全な目的地として浮上し、CPTPPとEVFTAによって開かれた大きなチャンスが見られるだろうと語った。
ベトナムは手工芸品や農産物を輸出する大きな可能性を秘めている。良い製品を作ることができ、責任ある生産者もいる。しかし、ベトナム人はビジネスに熱心である一方、製品のトレーサビリティにおいてはまだ未熟である、とコメントした。
手工芸品の需要は非常に高く、1000億米ドルを超える。一方、ベトナムの手工芸品輸出協会(Vietcraft)の副議長であるLe Ba Ngoc氏によると、ベトナム製品のうちの2%に過ぎないという。
インドに加えてベトナムは高い付加価値のある持続可能な製品を作る生産源として浮上しているが、中国とタイはその存在感が薄くなってきている。
インドもトレーサビリティの問題に直面しているが、専門家はインドはインド政府からの強力な支援により問題をすぐに修正しており、それによりインドの生産者がベトナムを上回るのを助けるだろうと警告している。
トレーサビリティは、150万人の労働者を雇用し、年間17億米ドルの輸出高をもたらす手工芸品産業の成長への試練へ立ち向かっている。

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最終更新:2020年08月11日

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