インドシナニュース

ベトナム:繊維産業、成功への道—繊維協会Giang会長インタビュー

ベトナムの繊維・アパレル産業は、ベトナム輸出産業の主要な牽引者として引き続き大きな役割を果たしている。ベトナム繊維協会(VITAS)会長のVu Duc Giang氏は、ベトナム企業が自由貿易協定をいかに活用し、困難を乗り越え、持続的に前進できるかについて『投資(VIR)』紙のPhuong Thuに語った。

 

Phuong Thu/VIR(以下VIR):2019年のベトナムの繊維・アパレル産業の業績はいかがでしたか?また、新しいターゲットにはどのようなものがありますか?

Vu Duc Giang会長(以下VDG):多くの予測不可能な市場の変動と進行中の米中貿易戦争により、同産業にとって特に困難な年と見られていました。ベトナムの繊維・アパレル製品輸出高は予想された400億米ドルには達しませんでしたが、前年比7.5%という高い成長率を維持しています。現在、ベトナムの繊維・アパレル産業は、中国とバングラデシュに次いで輸出量世界第3位にランクされており、アセアン諸国の中で最大の位置付けです。

輸出市場の売上高は、米国からの売上高が152億米ドルに達し、2018年比8.9%増、総輸出売上高のほぼ39%を占めています。一方、2019年には中国の2.3%減、パキスタンの4.6%減、インドとバングラデシュの1.4%減および2.4%減を含む、世界の5大繊維・アパレル輸出国でこれらの国々の製品輸出高がそれぞれ前年と比較して減少しました。

ベトナムの繊維・アパレル産業は、2020年に420億米ドル、2025年に600億米ドルの総輸出額を達成することを目指しています。有益な機会を有効的に活用し、課題の影響を最小限に抑えるため、ベトナム繊維協会(VITAS)は企業に原材料の生産および縫製工程の協力体制を強化し、サプライチェーンの緊密な確立を奨励しています。

 

VIR:繊維・アパレル産業は環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)から最も多くの機会を得ることができると思いますが、国内企業各社はどのようにCPTPPを活用しているのでしょうか?

VDG:CPTPPは、昨年正式に発効した最初の新世代自由貿易協定(FTA)です。この協定は繊維・アパレル製品の輸入関税を引き下げ、ベトナムへの投資を誘致するのに役立ち、ベトナムの産業のサプライチェーンを強化するものです。

CPTPPがなければ、ベトナムの繊維・アパレル製品は、中国という巨大なライバルと競争しなければならない上、ベトナムはオーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの市場とのFTAに署名していなかったため、これらの市場への参入が困難になったことでしょう。CPTPP発効後の最も明らかな利点は、繊維・アパレル産業にこれらの市場への扉を開いたことです。例えば、カナダの繊維・アパレル製品の需要は毎年約130〜140億米ドルですが、そのうち5%しかベトナムから輸出されていませんでした。

昨年、CPTPP加盟国への輸出の割合が大幅に増加しました。さらに、CPTPP加盟国によるベトナム繊維・アパレル産業への投資に大きな変化が見えます。短期間で、国内の企業は多様化し、限定した市場に依存しなくなりました。長年にわたり、米国市場は輸出高の50%以上を占めていましたが、これまでのところ、この割合は大幅に減少しています。

 

VIR:繊維・アパレル産業にとっての困難は何ですか?また、それらはどのように解決するのでしょうか?

VDC:繊維・アパレル産業は、ベトナム経済にとって最も重要な産業の1つであり、国の総輸出額の15%を占め、高い成長率を誇っています。国内には6000以上の繊維・アパレル企業があり、約300万人の雇用を提供しています。繊維・アパレル産業は近年高い成長率を達成していますが、更に向上し続けなければ、この高い成長率を永遠に維持することはできません。

最大の課題は、これまでCPTPP非加盟国の原材料に大きく依存しているにもかかわらず、原材料が不足していることです。

一方、原材料分野の開発計画も足りておらず、不完全でもあります。長期的には、企業は原材料を国内調達し競争力を強化する必要がありますが、それには政府の実践的なアプローチが必要です。サプライチェーンは、ベトナムが署名したFTAを活用し、持続可能な開発目標の達成を保証します。

環境に悪影響を与えずに同産業への投資を誘致するために必要な条件を作り出すには、政府は2035-2040年の繊維・アパレル計画を調整し、500-1000ha規模の繊維・アパレル工業団地を建設し、紡績、製織、染色産業への投資を奨励すべきです。

これに加えて、この業界がさらに成長するためのもう1つの重要なタスクは、ベトナム企業が『ベトナム製』のファッション製品の輸出を増加させ、国際市場をターゲットにできるようにすることです。

第4次産業革命時代では、ベトナム企業は主導権を握り、革新的な思考を持たなければなりません。輸出市場をグローバルに拡大するためには、ベトナムの生産者は国内市場も考慮する必要があります。それが、VITASが設定した今後10〜20年の重要な課題と目標の1つでもあります。

ベトナム ジャンル:
最終更新:2020年02月05日

このページのトップへ戻る