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ベトナム:繊維・アパレル企業、2020年に向け、受注不足の懸念

2020年の繊維・アパレル企業の受注数は前年同期の80%に相当する。

商工省(MOIT)は、ベトナムの繊維・アパレル製品輸出が今年の最初の11か月間で300億米ドルの収益をもたらし、前年同期比8%増であったと報告した。

TNGブランドオーナー兼TNG Investment and Trade会長のNguyen Van Thoi氏は、投資家との最近の会議にて、同社は2020年を通してEUおよび米国のバイヤーから十分な受注を受けたと述べた。

Thoi氏によると、これらの受注により、税引き後利益は2200億ベトナムドンになり、前年比22%増になると予想している。

しかし、同様な報告をしている企業は他にほとんどない。他社はまだ受注を待っていると不満を漏らす。原則として、第4四半期は企業が次年度の発注を求める時期であるが、多くの企業の受注数は80%に過ぎない。一部の企業は長期受注を受けることはできず、短期間の受注のみである。

ベトナム繊維協会(Vitas)の代表者は、外国輸入業者は購入先をアフリカの新興国にシフトしており、ベトナム企業に困難をもたらしていると述べた。一方、インド、中国、バングラデシュなどの繊維・アパレル企業との競争は激化している。

「発注はバングラデシュやカンボジアなどの特恵関税を享受できる国に行く傾向がある」と同代表は述べた。

同氏によると、バングラデシュ、ベトナム、中国の綿の使用が減少している一方で、綿の価格は低レベルであるという。企業とターミナルバイヤーの双方が、需要を最小限に抑え、在庫の保管を避けているという。

アパレル製品の加工業者だけでなく、製糸メーカーも外資企業(FIE)およびインド、タイ、インドネシアとの競争に苦しんでいる。

今年初頭、アナリストは米中貿易戦争と一連の新しい自由貿易協定(FTA)の締結がベトナムの受注拡大に役立つと述べ、繊維・アパレル産業の見通しについて楽観的であった。しかし、実際にはその通りにならなかった。

2019年半ば、次年度の受注不足に関する警告が出された。購買力に影響を与えている世界経済の悪化、および自由貿易協定(FTA)の発効後の原産地規則の要件を満たすための企業の根本的な解決策の欠如など、2つの理由が挙げられた。

輸入業者が値下げを試みている一方で、アパレル企業は中国から布地を購入するが故、より多くの対価を支払う必要があり、圧力を受けている。ベトナムの繊維・アパレル産業は、安価な人件費が持つ優位性を失いつつある。

 

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最終更新:2020年01月14日

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