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ベトナム:企業合併、小売ルネッサンスをもたらすか(前)

ベトナム最大の複合企業Vingroupは、Masan Groupの小売および農業部門の売却を発表した。この動きに伴い、国内の2大大手企業の命運および同発表が与える企業合併・買収への影響に関する憶測が高まっている。Nguyen Thuが報じる。

 

先週発表された取引に基づき、VingroupVinCommerceおよびVinEco部門は、Masan Groupの小売消費財事業であるMasan Consumer Holdingsに統合され、ベトナムに2600店舗以上のスーパーマーケットとコンビニエンスストアのネットワークを持つ大手消費者小売グループの設立を支援する。Masanが支配権を握り、Vingroupが少数株主になる。

取引価格は現時点では明らかにされていないが、2019年最大の合併買収(MA)取引であり、競争の激しい小売戦争を引き起こしている。

同取引に関して、公認会計士協会(CMA)ベトナム会長のLong Phan氏は次のように述べた。

「この取引は両社に利点があります。Masanは、Vinacafe Bien HoaVinh Hao Mineral WaterMasan Meatlifeなどの消費財および子会社の18万の流通ポイントで製造エコシステムを保持しています。対するVinCommerceはスーパーマーケットおよびコンビニエンスストアのチェーンを所有しており、VinEco3万ヘクタールの農地を所有しています」

Phan氏は、両社合意の下、Masanは流通および小売チャネルを完成する広範な小売システムにアクセスできると説明した。同グループは利益率を確保し、また将来的に市場をコントロールする際の小売パートナーへの影響を減らすことが可能となる。それと同時にVingroupは同社の主要なビジネス分野に焦点を当てることができる。

発表の中で、Vingroupはこの取引により、『ベトナム一の規模』と『卓越した競争力』を備えた新しい消費財小売グループが生まれると述べた。これはまた、同社が自動車やスマートフォンの製造などを含むハイテクベンチャーに集中するのにも役立つ。

「我々はグローバルな志を持ち、VinFastVinSmartという2つの大規模企業を設立しました。小売業と農業は、不動産、リゾート、産業、技術、健康、教育に加えて、Vingroup8つの主要なビジネスの1つであり、小売業はグループの収益の面で2番目に位置しています」とVingroup副会長でもあるNguyen Viet Quang同社社長は発表後述べた。

同部門は長い間Masanの事業運営の要であったため、Masanの小売業参入はこれが初めてではない。2001年、同グループは25Masan Mart店を立ち上げたが、2年後にはタイミングの悪さ故、全店舗閉鎖を余儀なくされた。

2018年の年次報告では、財務、ショッピング、ヘルスケアのニーズを同時に処理できるシステムを整備することにより、個々の事業部門を通じて顧客のニーズを満たす商用エコシステムを作るという戦略を概説していた。

ベトナムの小売市場は、外資系および地場企業の両方が同市場での確固たるポジションの確保を試みているMA取引の温床のままである。ベトナムの小売MAで注目すべき傾向の1つは、最近の国内買収者の増加である。

6月には、地場小売業者Saigon Co.opがベトナム国内のフランスの小売業者Auchan18店舗およびオンライン小売システム全体を非公開額で買収した。両社間の取引は、Saigon Co.op社に良い価値を提供し、Auchanの迅速な撤退を提供する処分特売であったと考えられている。

それに加えて、外国投資家は、Central GroupによるNguyen Kimの株式49%の購入、Big C Vietnamの買収、TCC GroupによるMetro CashCarry Vietnamの買収、およびACA InvestmentsによるBibo Martの株式20%の購入など、小売業の拡大を促進するために多くのMAを確保している。

 

(後編につづく)

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最終更新:2019年12月19日

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