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ベトナム:ファストファッション、スピーディーな解決策を模索(前)

高額な土地借地料、輸出アパレル製品を好むベトナム人の国民性、およびローカル店舗でのショッピング習慣は、ベトナムで新しい波を起こそうとしている日本のユニクロの計画を支持しない可能性がある。

 

今年12月上旬、ベトナム初のユニクロがホーチミン市1区のParkson Saigon Tourist Plazaにオープンする。同店向かいにはZaraHMMango、その他ブランドが入居するVincom Dong Khoiがある。このニュースは驚きを与えたが、多くの人々が最近のParksonの長期にわたる経済的問題を指摘している。

これまでのところ、ベトナムでのその他ファストファッションブランドのパフォーマンスを見ると、ユニクロのような企業にとってベトナムでの兆候は一般的にバラ色とは言えない。ZaraHMなどは数年前から市場に出回っているが、ベトナムにおける海外ファッションブランドへの買い物の移行は、非常に遅いペースである。

Savills社によると、多くのファストファッションブランドの本拠地であるVincom Dong Khoiには新規店舗のスペースがないという。したがって、初のユニクロ店舗の立ち上げにParksonを選択したのは、唯一の選択肢であったのではないかと見られている。

土地借地料に関するウェブサイトodinland.com.vnによると、Parkson Saigon Tourist Plaza1平方メートルは月額24米ドルである。ユニクロの初店舗の立ち上げには3000平方メートルのスペースを使用しているため、毎月の賃料に約72000米ドルを支払う必要がある。これは新規参入企業にとって高額である。

店舗の選出に関して、ファーストリテイリング株式会社執行役員ユニクロR&D統括責任者の勝田幸宏氏は、ベトナムの不動産価格、特に『ゴールデンスポット』が急騰しており、「適切なスペースで手頃な価格な好物件を見つけることは、ベトナム市場では容易ではありません」と述べた。

ユニクロに加えて、他のファストファッションブランドも、土地借地料にかなりの負担を強いられる。

全国のショッピングモールの土地価格についてVIR社に伺ったところ、CBREベトナムの副局長兼小売土地リースサービス部門責任者のVo Thi Phuong Mai氏は、土地価格は急騰する傾向があり、「ショッピングモールの一部のスポットは、わずか5年前に比べて価格が2倍になりました」と述べた。

不動産サービス会社Colliers International Vietnamの統計によると、2019年第2四半期には、Vincom Dong Khoi1平方メートルは月額102米ドルで賃貸され、ホーチミン市で最も高価なショッピングモールの上位7位にランクされている。

HMは昨年、ベトナムで6店舗を運営した。すべての店舗はVincom Centerにあり、店舗ごとに数千平方メートルのスペースがある。Vincom Dong Khoiでは1平方メートルあたり102米ドルの賃料で、HM2000平方メートルの店舗スペースに対して月あたり約225000米ドルを支払う必要があるという。

同様に、ZaraはハノイのVincom Ba TrieuVincom Dong Khoi2店舗を構えている。店舗スペースは4500平方メートルで、Zaraは最大42万米ドルの賃料を支払い、Vincom Ba Trieuでの運営を維持している。

ZaraHMは、彼らが苦労している可能性のある土地借地料に関する質問には沈黙していた。

CBRE社のMai氏は、多くのブランドは市場に確実に足を踏み入れるための迅速な方法として、ブランドプロモーションのためだけに『ゴールデンスポット』に莫大なコストを支払っている、と述べ、それらのブランドが土地借地料に大金を注いでいる理由を明確にした。

ベトナムは中所得から高所得へ所得の移行が進んでおり、これは将来さらに多くの小売業者を惹き付けると予想される。

 

(後編につづく)



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最終更新:2019年11月28日

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